『ぼくはか』福山潤×櫻井孝宏 “中二病”エピソードを明かす「成長期、反抗期、みたいなカテゴリの中のひとつに「中二期」もあるのかもしれませんね」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『ぼくはか』福山潤×櫻井孝宏 “中二病”エピソードを明かす「成長期、反抗期、みたいなカテゴリの中のひとつに「中二期」もあるのかもしれませんね」【インタビュー】

ドラマCDの発売から約4年。「月刊コミックジーン」で連載中の漫画が原作の『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』がアニメ化。1月12日より放送をスタートした本作から、小雪 芹役・福山 潤と花鳥 兜役・櫻井孝宏がアニメディ …

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 ドラマCDの発売から約4年。「月刊コミックジーン」で連載中の漫画が原作の『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』がアニメ化。1月12日より放送をスタートした本作から、小雪 芹役・福山 潤と花鳥 兜役・櫻井孝宏がアニメディア2月号に登場。作品についてや、個性あふれる登場キャラクターにちなんだエピソードを語っている。「超!アニメディア」では、本誌では掲載できなかった分を含めた特別版を紹介。


――ドラマCDの発売から約4年、TVアニメになった本作はいかがですか?

福山 じつを言うとこのアニメ、アフレコの時点で映像がほぼ完成しているんですよ。次回予告では進行がギリギリという話をしていますけど!

櫻井 そういえばそうだね。

福山 ドラマCDの時は「画」がないぶん、僕らがセリフで表現を補完しますが、「画」があることでより原作に近いキャラクターを演じられたと思っています。そういう意味では、僕は表現としてアニメのほうがしっくりきていて、想像以上に新鮮でおもしろいです。

櫻井 予備情報がなくても観られる、そういう受け皿の広い作品だと思います。一見濃そうにみえるんですけど、パッとTVをつけて流れているのを観たって人でも楽しめる、そういう気安さがありますね。ボケとツッコミがいて、芹くんがひたすら「ツッコまない! もうツッコまない!」って繰り返し言っている。それだけでも観るうえでの大きなヒントになっている。それを突破口にしていただければすぐ理解できると思うんですよね。ディテールに凝っているように見えて、意外と王道のコメディーなんですよ。

福山 正直、もう「中二病」って言葉は浸透しきっているので「中二病ならこういうネタをやるでしょ?」って誰しも想像がつくと思うんです。思うんですが……それ以外のところでおもしろいんですよね。「中二病」はキャラクター属性であって、この作品はキャラクターコメディーとしておもしろいです。僕のなかでは『ちびまる子ちゃん』と同じカテゴリなんです。いつ観ても関係性がわかる!

櫻井 本当か? そうか?

福山 (笑)。


――ボケツッコミが激しい作品ですが、ご自身はどちらだと思いますか?

櫻井 僕はわりと「マナーモード」というか、そこに関わらないタイプですね。ボケツッコミみたいなところから一歩引いたところで見ています。

福山 僕はツッコみ待ちの人ですね。ただ、ツッコまれなくてもいいと思ってやっているので、「変な人」と思われがちです。ボケっぱなしでもいいやみたいな。ツッコんでくれたら「この方向性がわかる人なんだな……」と勝手に思ってます。

櫻井 そんなんだから、結構被害届が出てますよ?(笑)

福山 みたいですね! そのせいで現場に僕の扱いを知っている人がいると、その人に負担が行っちゃうんですよね(笑)。ただ、基本ボケっぱなしの僕でも、この作品にゴリ男役で出演している黒田崇矢っていう人には自然にツッコめるんです。あの人、雑に扱ったほうが喜んでくれるので。

櫻井 黒田さんを雑に扱う人なんてそうそういないからね!?

福山 なんでかあの人だけは雑に扱えるんですよね。

櫻井 この人が特殊例なだけです!

――ご自身や周囲の方の中二病エピソードが何かあれば教えてください。

福山 世の中を知るまで、井の中の蛙でいるうちはみな誰しも中二病だと思っています。……よくあるじゃないですか、「俺はできないんじゃない、本気を出していないだけ」って。およそ9割の学生がそう思っていると思うんですけど、もうそれが中二病なんですよね。僕はそうでしたね!

櫻井 マジか。

福山 思ってました。努力をしてみてやっと「天才じゃなかった」って気づきました。

櫻井 福山くんの話に乗っかると、ジャッキー・チェンの映画を観た次の日にカンフーのまねごとをするとか、任侠映画を見たら肩で風を切って歩くとか、そういうのも中二病の初期症状じゃないですか。なりきりというか。昔はその言葉がなかったというのもあるんですけど、そういう「自分の知らない世界にあこがれる」というか、妄想・想像をかき立てられて、そこにダイブしちゃえる。そういうのも「中二病」というのであれば、僕はそうでしたね。

福山 もしかすると、成長期、反抗期、みたいなカテゴリの中のひとつに「中二期」もあるのかもしれませんね。

櫻井 中二期!(笑)

福山 多くの人が反抗期を迎えますけど、人によって程度の差があるじゃないですか。

櫻井 じゃあ、早熟な子は小学生で中二期が来てしまうことも……?

福山 そうそう(笑)。逆に言えば、中二期を迎えられなくて心配される子もいるかも。

櫻井 いい説だな。それで救われる子もいるかもしれない。

福山 真面目に研究してみてほしいですね。

――読者へ向けてメッセージをお願いします。

福山 これを読んで本作に興味を持っていただいた方は、もう四の五の言わずに観ていただければと思います! 原作やドラマCDをご存じの方は、もう安心して観てください。きっと想像以上のおもしろさが約束されています。僕らの目標としては、まったく知らなかった人にオンエアを観て「何これおもしろい!」と言わせることです。観ていただくと必ず何かひっかかるものがあると思います。ぜひ頭を空っぽにして楽しんでください。

櫻井 タイトルが怖いですけど、こういうところからもこの作品のつい観てしまう罠のようなものが感じられると思います。フィーリングでも楽しめるし、深読みしても楽しめる、そういう懐の深い作品です。きっとくすりと笑ってしまう。日曜夜10時、これを観て月曜日の活力にしてください。たぶん気持ちよく眠れると思いますので、お休み前のひとときに楽しんでください。

取材・文/遠藤圭子

PROFILE
【ふくやま・じゅん】
11月26日生まれ。大阪府出身。BLACK SHIP所属。主な出演作は『真夜中のオカルト公務員』宮古 新役、『イナズマイレブン オリオンの刻印』野坂悠馬役ほか。

【さくらい・たかひろ】
6月13日生まれ。愛知県出身。インテンション所属。主な出演作は『えいがのおそ松さん』松野おそ松役、『ダイヤのA actII』御幸一也役ほか。

『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』作品情報
毎週日曜日夜10時よりTOKYO MXほかで放送中。

『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』公式サイト
https://bokuhaka-anime.com/

(C)亜樹新・KADOKAWA/ぼくはか製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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