『劇場版 ハイスクール・フリート』キャスト4人による座談会を実施!「今回のエピソードを通じて、シロちゃんともうひとつ先の信頼関係を築けた気がしています」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『劇場版 ハイスクール・フリート』キャスト4人による座談会を実施!「今回のエピソードを通じて、シロちゃんともうひとつ先の信頼関係を築けた気がしています」【インタビュー】

2016年4月に放送されたTVシリーズが話題を呼び、放送終了後から3年以上がたった今も愛され続けている『ハイスクール・フリート』。そんな本作の劇場版が、1月18日より全国の劇場にて公開中。アニメディア2月号には、そんな …

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 2016年4月に放送されたTVシリーズが話題を呼び、放送終了後から3年以上がたった今も愛され続けている『ハイスクール・フリート』。そんな本作の劇場版が、1月18日より全国の劇場にて公開中。アニメディア2月号には、そんな本作から岬 明乃役・夏川椎菜、立石志摩役・古木のぞみ、納沙幸子役・黒瀬ゆうこ、知床 鈴役・久保ユリカの4人が登場。キャラクターの魅力、劇場版の見どころを語っている。「超!アニメディア」では、本誌に掲載できなかった部分を含めた特別版を紹介。


――まず、ご自身が演じているキャラクターの紹介をお願いします。

夏川椎菜(以下、夏川) 明乃は「晴風」の艦長で、裏表がなくてとにかくまっすぐな女の子です。まっすぐすぎてときに頑固なところもあるんですけど、すごく芯が通った艦長さんだなという印象ですね。以前はちょっと打たれ弱いところもあったんですが、TVシリーズで艦長としていろいろなことを経験したおかげで精神的に成長できたと思っています。

久保ユリカ(以下、久保) 鈴ちゃんは、本人いわく「真面目系クズ」です(笑)。私のなかではかなり衝撃的なフレーズだったので、すごく印象に残っています。いつもなにかに怯えて、逃げ回っているんですが、そういうところが「守ってあげたい」と思わせますね。わかりやすい子なので、私もすぐ役に入っていけました。

古木のぞみ(以下、古木) タマちゃん(志摩)は、とにかく無口な砲術長です。もしや今回しゃべってないのでは? と思うほどです。なにかの縛りかと思うほどすべてに「うい」で対応しようとしてくるタマちゃん。なので、このときの「うい」はどんな感情の「うい」なのか一つ一つ台本に書き込んでおります。「うい」や単語だけであっても、しっかり周りとコミュニケーションが取れているんですけど、もしかしたら仲よしのメイちゃん(西崎芽依)や明乃のコミュニケーション力が強いから成り立っているのかもしれないですね。

黒瀬ゆうこ(以下、黒瀬) ココちゃん(幸子)は、タマちゃんとは正反対でガンガンしゃべるんですけど、自分の世界に入ることが多くて空回りしちゃいがちなんですよね。頭がよく仕事はできるんですけど、あんまり周りに興味がないというか……。でもそんな欠点も愛おしいと思えるくらい、かわいい子なんですよ。

――『劇場版』で演じてみて、キャラクターの変化や成長を感じた部分は?


夏川 明乃はずっと「船の仲間は家族」と言っていましたけど、『劇場版』では晴風のみんなとしっかり家族になれているなと感じました。TVシリーズの最初のころはぎくしゃくしていたシロちゃん(宗谷ましろ)ともいい関係を築けていたので、うれしかったですね。そのおかげか、『劇場版』の明乃は少し大人っぽいなと感じました。

久保 鈴ちゃんがすぐ逃げようとするところは、『劇場版』でも変わりません。あえて違いを言うとすれば、鈴ちゃんが「私がそういう人間なのはわかっていますよね?」って開き直っていたところですかね。「逃げるなら任せてください」みたいな空気感になっていました。それを成長と捉えていいのかは、わからないんですけど(笑)。

古木 タマちゃんに関しては、大きな変化を感じていません。TVシリーズでも描かれていた技術力の高さは健在だし、メイタマコンビは安定でしたし。『劇場版』でもタマちゃんの「うい」はてんこ盛りなので、楽しみにしていただきたいです。久々にみんなと掛けあいをして、改めて、タマちゃんの発する少ない言葉はつねに的確だなって思いました。かっこいいです。

黒瀬 ココちゃん自身は、あまり変わらないかなという印象です。これはココちゃんというか私の問題なんですけど、TVシリーズのときは初めての名前のある役で全然アフレコに慣れていなかったので、いつもドキドキでした。しかし、TVシリーズでずっと演じてきたおかげで『劇場版』は緊張せずに演じられたかなと思います。

――『劇場版』のアフレコは、どんな雰囲気だったのですか?

夏川 『劇場版』では新しいキャラクターがたくさん増えたので、アフレコも人が多かったです。かなり長丁場だったので、2日間に分けて収録を行っていましたけど、皆さん疲れていましたよね。

久保 (森下広人)音響監督が、とくに疲れていたと思います……。2日目はもう声がガラガラになっていましたね。

古木 たしかに、音響監督が誰よりもしゃべっていましたからね。アフレコで印象的な出来事といえば、お昼ご飯のときあっちゃん(西崎芽依役の種﨑敦美)と一緒にお弁当を食べていたら、それを見かけた信田総監督が「リアル“メイタマ”だ!」って叫んでいました(笑)。

黒瀬 劇中のメイちゃんとタマちゃんは仲がいいけど、古木さんと種﨑さんも仲がいいもんね。

古木 私が一方的に、あっちゃんを大好きなだけだと思うんだけどね。

黒瀬 私も種﨑さん大好きなので、よく古木さんと一緒に“ウザ絡み”をするんです。すると、種﨑さんの表情がどんどん死んでいく(笑)。

古木 そうなると「やりすぎちゃったかな?」と反省するんですけど、1時間後くらいにまたやってしまう(笑)。

久保 そういうのがあってうらやましい! 私は余裕がなくて、全然みんなとしゃべれなかったんですよね。

夏川 私もです。でも、本当に学校みたいな雰囲気で楽しかったですよ!

――『劇場版』では文化祭と体育祭が開かれるようですが、皆さんはそういった学校行事の思い出はありますか?

久保 ほかのインタビューでもたまにこういった質問をして頂くのですが、私たいてい何も答えられないんですよ。ほとんど覚えてなくて(笑)。

夏川 私もあんまり参加できてなくて、話せることがないんですよ。文化祭の準備だけ参加するけど本番は行けない、みたいなこともあったので。

古木 でも文化祭とかって、だいたい準備のほうが楽しいんですよ! 私はクラスで、セロファンを使ってステンドグラスみたいなものを作って展示したんです。完成したものを見るのもいいけど、やっぱり作ってる時が楽しかったなーって、思いました。

黒瀬 私も語れることがないくらい本当に普通の経験しかしてなくて。アニメのなかの文化祭を見ていると、うらやましいって思いますよ。教室でお化け屋敷とか作ってみたかった。

夏川 お化け屋敷は、準備が大変なんですよ……。私が所属していたクラスでもやろうとしていましたけど、支給されているテープがたりなくて、窓を全部塞げないから暗室を作れなくてあきらめていました。アニメとかだと定番ですけど、現実だとそうなっちゃうんですよね。

久保 私たちと違って、晴風のみんなの文化祭はすっごく楽しいですからね!

古木 ですね。ちなみに『劇場版』の文化祭では、「メイタマ」コンビ、輝いてましたよ!(笑)。ぜひ楽しみにしてほしいです!

――最後に、『劇場版』の見どころを教えてください。

久保 『劇場版』はシナリオのボリュームがすごいんですが、おもしろさ・かわいさ・シリアスさのバランスがいいんですよね。笑えるシーンが来たと思ったら、その次に泣けるシーンが来て。緩急の付け方が絶妙で、すごくおもしろいなと感じました。

夏川 『劇場版』のキーパーソンは、シロちゃんだと思います。TVシリーズの経験を経て家族のような関係になれた明乃とシロちゃんですけど、今回のエピソードを通じて、もうひとつ先の信頼関係を築けた気がしています。

古木 シロちゃんが今回、けっこう大きな決断をするんですよね。台本を初めて読んだときは「ふええ~」って驚きながら読み進めていました。皆さんもきっと、ドキドキハラハラしながら見守ることになると思いますよ。

黒瀬 今回のお話を観たあとに『劇場版』のキービジュアルを見ると、「なるほど」って思うんじゃないですかね。ココちゃんは、そこまでシロちゃんとの絡みが多くなかったので、シロちゃん好きとしては、そこはほんの少し残念だったんですけど。

久保 でも『劇場版』をやってみて、この作品って続けようと思えば、いくらでも続いていけるんじゃないかなと思って。だからきっと、今後も何かしらの機会があるんじゃないと。

夏川 そうですね。登場人物が多くて、誰に焦点を当ててもお話が作れちゃうと思うので、今後も続きが描かれるのか楽しみです。

黒瀬 私、ぜひこの作品を4D上映で観てみたいです。船の揺れとか、艦隊戦での火薬の匂いとか感じながら観ることができたら、最高だと思うんですよ。

古木 楽しそう! カレーの匂いを再現してくれたらおもしろそうですね。4Dとかじゃなくても砲撃とかの迫力がきっとすごいので、この作品は絶対に大きなスクリーンで体感してほしい! 劇場で観るべきだと思います!

夏川 夢がありますねー。4D化も皆さんの応援次第だと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

取材・文/斉藤優己(パワフルプロダクション)

PROFILE
【なつかわ・しいな】7月18日生まれ。千葉県出身。ミュージックレイン所属。主な出演作は『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』由比鶴乃役、『えんどろ〜!』セイラ役ほか。

【ふるき・のぞみ】1月12日生まれ。長崎県出身。マウスプロモーション所属。主な出演作は『学園ベビーシッターズ』鹿島虎太郎役、『プリンセス・プリンシバル』ちせ役ほか。

【くろせ・ゆうこ】5月7日生まれ。広島県出身。ヴィムス所属。主な出演作は『ひとりぼっちの○○生活』ソトカ・ラキター役、『プリプリちぃちゃん!!』うっちゃん役ほか。

【くぼ・ゆりか】5月19日生まれ。奈良県出身。ステイラック所属。主な出演作は『ラブライブ!』小泉花陽役、『とある科学の一方通行』エステル=ローゼンタール役ほか。

『劇場版 ハイスクール・フリート』
現在、全国劇場で公開中

『劇場版 ハイスクール・フリート』公式サイト
https://www.hai-furi.com/

(C)AAS/新海上安全整備局

《超!アニメディア編集部》
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