『モンストアニメ』天聖声優オーディションで役を勝ち取った声優陣へ先輩・関智一がアドバイス! “大事なのはキャラクターに成り切れるかどうか” | 超!アニメディア

『モンストアニメ』天聖声優オーディションで役を勝ち取った声優陣へ先輩・関智一がアドバイス! “大事なのはキャラクターに成り切れるかどうか”

スマホアプリ「モンスターストライク」(以下、モンスト)に登場する多数のキャラクターが主人公となって、さまざまなストーリーを描いていくオムニバス形式のアニメ『モンスターストライク』(以下、モンストアニメ)。本作の最終章「 …

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 スマホアプリ「モンスターストライク」(以下、モンスト)に登場する多数のキャラクターが主人公となって、さまざまなストーリーを描いていくオムニバス形式のアニメ『モンスターストライク』(以下、モンストアニメ)。本作の最終章「エンド・オブ・ザ・ワールド」も残すところ2話。第5話は12月26日(木)19時、最終話となる第6話は12月31日にYouTubeで配信される。最終章では、ルシファー(CV:日笠陽子)、アーサー(CV:水樹奈々)、ソロモン(CV:内田真礼)、ノア(斉藤壮馬)、パンドラ(小倉唯)といった、これまで各章でそれぞれの物語を紡いできた5人のヒーローたちが集結。ストライク・ワールドの消滅を防ぐべく、5人のヒーローが共闘し、最後の敵、天聖(※)イェソドに立ち向かっていく物語である。

 そんな本シリーズでは、『モンストアニメ』初となる声優オーディション「天聖声優オーディション」を実施。応募総数2,000件を越えるなかから、ネツァク役は釘崎日花さん、ホド役は丸山ナオミさん、ゲブラー役は末吉功治さんに決定した。

 今回は、オーディションを通過した釘崎さんと丸山さん、そして、本シリーズにて5人のヒーローたちと対峙する天聖イェソド役を演じる関智一さんの座談会を実施。演じるキャラクターの紹介や、本シリーズの見どころを語っていただき、さらに、残念ながら都合があって来られなかった末吉さんからの質問を交えつつ、声優の先輩である関さんから後輩たちへアドバイスもしていただいた。

(左から)天聖イェソド役の関智一さん、ネツァク役の釘崎日花さん、ホド役の丸山ナオミさん

※天聖とは、モンストのキャラクタールシファーたちが存在している世界で、神の声を聴き天界を導く10名の執政者。しかし、ビナーを除く9名の天聖たちは、神を裏切り天界を破壊しようと画策するも、あえなく失敗。本作で最後の天聖イェソドをはじめ、ネツァク、ゲブラー、ホドが初登場となる。

――まずはそれぞれが演じるキャラクターについて紹介をお願いします。

丸山 私が演じるホドは、リーゼントでボンタンを履いている、昭和のヤンキー丸出しの見た目をしています。性格としては、口が悪くて戦闘好きなんですけども、例えば相手が変身する準備をしているときには待ってあげるような、そんな漢気のあるキャラクターです。

釘崎 私が演じているネツァクは現在配信中の『モンストアニメ』のなかだと珍しく、和風な格好をしています。性格も喋り方もおとなしめなのですが、無表情のなかにも感情があるキャラクターです。

 イェソドは簡単に言うと失恋してちょっと悪くなっちゃった強い人です(笑)。実際にそれがどういうキャラクターなのかは、ぜひ観て確認してください。

――本日この座談会には残念ながら来られなかった末吉さんからは、「イェソドの役作りで意識したことは?」という質問が届いております。

 僕自身が、というよりかは、今回はアニメのスタッフさんから「ただ粗暴で粗野な悪役にならないような感じにしたい」という要望がありました。だから、ちゃんと考えてやっている、「げははは」と楽しんでいるだけにはならないように、という点は常に意識して演じました。もちろん、戦いが興に乗ってきたら、多少は楽しんでいるような要素は入れましたけど、基本はイェソドの想い人であるビナーへの想いがいき過ぎちゃったというキャラクター性を重視しています。今回の収録スタジオには多くのスタッフさんがいらっしゃって、アフレコをつぶさに見ては激論を交わしていました。こだわって作っていることがわかったので、僕もその期待に応えたいという気持ちになりました。

――その熱量がイェソドに乗っているんですね! オーディションを通過したおふたりは、アフレコはいかがでしたか?

丸山 今回、初めて抜き録りをやらせていただいたんです。

 みんなバラバラで収録したの?

丸山 オーディション組の3人は一緒に録ったのですが、レギュラー陣の方とは別でした。これまでは出演する皆さんがいるなかで掛け合いながら収録することが多かったので、相手がいないなかで録ることが難しかったと現場では感じていました。自分が想定していた以上にはじけてください、ぶっとんでくださいというディレクションをしていただいたのが印象に残っています。私はそこまで持って行けていなかったので、そういう“ぶっとんだ”キャラクターの引き出しの少なさや、指摘されたときに一気に限界まで持っていく力が足りないことを痛感しました。終わってみれば、抜き録りだったこともあり、じっくりと自分の役を見つめながら演じる機会を作っていただけと感じて、ありがたい経験となりました。

釘崎 私は初めてのアフレコ現場だったんですけど、自分ではちゃんと役を作っていたつもりでも、現場では出せず、しかも、要求された通りのこともできなくて。たくさん反省点が見つかりました。今回のアフレコで自分ができているところ、できないところをちゃんと見つけられたので、この経験を次に活かします。

ーー別録りだったということは、本日、おふたりは関さんとお会いするのは初めて?

丸山 私はこのオーディション前からお会いしたことがあって……。というより恩師なんです。役名ありでレギュラーとして共演できで、感無量です。

 あれ、一緒にお芝居やったの初めてだっけ?

丸山 役名ありでは初です。台本をいただくまではイェソドをどなたが演じるのかが分からなかったのですが、関さんと知ったとき、嬉しくて仕方なかったです。

 ただ、役的にはあんまり絡みがなかったよね(笑)。

丸山 会話はしていないですね(笑)。次はぜひ掛け合いがしたいです!

釘崎 私は関さんとお会いするのが今日、初めてです。関さんといえば、私のなかでは『ドラえもん』のスネ夫というイメージが強くって。面白い芝居をする方というイメージが強かったのですが、『モンストアニメ』では威圧感のある怖いキャラクターを演じているので、実際はどういう方なんだろうと内心ビビっていました(笑)。

 そうなの(笑)。

釘崎 でも、実際にお会いしてみると優しい雰囲気の方で! 色々なアニメにご出演されている声優の大先輩にお会いできて、私も感無量です。

――反対に、関さんはおふたりにどういう印象をお持ちですか?

関 丸山さんはオーディションを受けるときのVTRコメントで「血を見るのが好き」と不穏なことを言っていて……。収録現場で流血がなくてよかったなと思いました(笑)。釘崎さんは初めてお会いしましたけど、演じる役と雰囲気が似ていますね。日本人的な素敵な方だと思います。おふたりとも今後も何かでご一緒できたらいいな。

――それぞれの印象をうかがったところで……今回はせっかくなので、おふたりから関さんへ聞いてみたいこと・教えて欲しいことを質問してみましょう!

丸山 私からでいいですか?

 どうぞ。

丸山 イェソドって戦闘中に叫ぶことが多く、力んだ声を出していらっしゃったと思います。自分が演じたホドも絶叫が多かったのですが、叫ぶときにはどんな呼吸法をすれば喉を痛めず声を出せますか?

 痛いのは、痛いよ。だって、今回の収録後も1カ月くらい調子悪かったもん。でも、手を抜けないじゃないですか。例えば他の作品の収録が次にあるから『モンストアニメ』は手を抜こうなんてしないし、そんなことはできない。しかも、今回はスタッフさんが真摯に取り組んでいる姿を垣間見たから、かなりのめり込んでやっちゃった。だから達成感はありましたが、帰り際にマネージャーと「頑張りすぎて、喉がヤバい」って話してたよ。

丸山 そうなんですね! 

 もちろん、叫んでいるように聞こえる発声のテクニックとかごまかす方法はあるよ。でもそれで大丈夫なときとダメなときがある。今回はビナーへの想いが強すぎるキャラクターで、しかも5人のヒーローと対峙するので、思い切り叫ばないといけない。あとは、アフターケアじゃない? 湿気が大事みたいよ。喉が不調なときに「すいません」と言える環境づくりや関係性づくりも大切なんじゃないかな。

丸山 参考になりました! ありがとうございます。

釘崎 私もいいですか?

 何なりと!

釘崎 私、声が高いキャラクターって、同じような声質になっちゃって、演じ分けがうまくできないんです。『ふたりはプリキュア』のメップルや『ドラえもん』のスネ夫なども演じられている関さんは何か意識されていることってありますか?

 声は自分の持っているものだからね。何種類も出せる人のほうが少ないと思う。僕も色々な役をやっているけども、大きく分類するとそんなに種類はない。鍛えたら多少はふり幅が出ると思いますけど、どっちかというと気分を変えるのが大事かなと。そのキャラクターに成り切れるかどうか。例えば、美人を6タイプ演じ分けると言われても声質だけを6種類変えて美人を表現するのはなかなか難しい。それなら、口調を変えたり、雰囲気を変えたりするといいんじゃないかな。しっかり者だったらちょっとせっかちで早口になりやすいとか、おっとりしている人は喋るスピードを落とすとか。そういう工夫はできる。

釘崎 人間観察も大事?

 あまり難しく考えず、モノマネするくらいでいいと思うよ。『ドラえもん』のスネ夫だって、元々はモノマネして遊んでいたのがいま仕事になっているし。勉強だと構えるよりも、楽しんで取り組むほうがいいよ。いずれそれが武器になる。さっき丸山さんがぶっとんだキャラクターの引き出しのこと話していたけど、僕もそういう役を演じるときもちゃんと気持ちを考えるよ。例えば犯罪者。やっている行為はもちろん許されないことだけども、それをしちゃう気持ちは考える。「こういう状況になったら、もしかしたら……」って。そうしないと、そういうキャラクターは演じられないと思うんだよね。「こんな悪い人の気持ち分かりません」だとその役をやれなくなっちゃう。

釘崎 すごい……。とても参考になりました。ありがとうございます!

――本日来られなかった末吉さんからも「もし、関さんならゲブラーをどう演じますか?」という質問が届いております。

関 普段からあんまり役作りって考えないんですよね。雰囲気でやるので。でも、ゲブラーは体が大きいので、そういう感じの声を出しますよ。あとはスキンヘッドなので潔い感じに。

釘崎 潔い?

 うちの父親なんてギリギリまで髪の毛を横流しにしていましたからね。「もうあとちょっとしか残っていないなら剃っちゃえばいいのに」って言ったら、「お前には……こうなっていないやつにはこの毛の大事さが分からないんだ。これがどれだけ僕の心の支えになっているか」と言われたことがあって。だから、もしかすると潔いのかなと。それと、ギロチンを常に持っているから、処刑とか慣れていそう。いちいち取り乱さない、とか。

――見た目だけでもそれくらい掴めるんですね!

 あくまでイメージや雰囲気ですけどね(笑)。ただ、僕ならそういうイメージをもってアフレコに臨むと思います。

――私からもうひとつ。関さんはイベントや舞台挨拶などに出られることもあります。今後ふたりもそういう機会があるかもしれませんので、人前で挨拶やコメントするときのアドバイスをお願いします。

 最近はなんでも炎上しちゃうから気を付けないと。僕なんか完全に昭和の人間なので、大変です。ただ臆病になりすぎると縮こまっちゃうので、塩梅が大事だと思います。僕はどちらかというと炎上しやすい発言をしてきたので、心を入れ替えました(笑)。ちょっと冗談っぽくなってしまいましたが、真面目な話、僕から後輩に、時代にすり寄っていかないといけないと思っています。

――関さんの考え方なども含め、貴重なお話ありがとうございました。

 これ以上のアドバイスは有料ですよ(笑)。

――かしこまりました(笑)。では、今回の『モンストアニメ』を経て、オーディションに通過したおふたりは今後、どういう声優になりたいですか?

丸山 私が声優を意識しはじめたときって、女性が男性役をやられていることが多くって。例えば緒方恵美さんや朴璐美さん。ああいう方々を目指してこの業界に入っています。そして、今回役を掴んだのが、今まで目指してきた男役でした。コメントでも「男だと思った」と言っていただけるのが嬉しくて。こういう声の人もいるんだよ、女が男をやっても面白いでしょという、その時代を再燃させたいというのが目標です。

 自分の人気が出れば、そういう時代がくるよ、きっと。

丸山 そういう時代を引っ張っていけるような声優になりたいです、なります!

釘崎 めっちゃいいこと言う! 私は……そこまで大きなことは言えないです。でも……演技だけじゃなくて舞台もやりたいし、歌も好きなのでそれにも挑戦したい。水樹奈々さんのような色々なレパートリーの芝居もできて、歌を歌えるような声優さんや沢城みゆきさんのようなきれいな声でナレーションできる声優さんにも憧れています。幅広く活躍できる声優になりたいです!

――多方面での活躍といえば、関さんはコミケにも出展されていますよね。

 コミケはやりたくて始めたというよりかは若い頃にやってみたかったけど、タイミングがなくてやれなかったことだったんです。だから、今やりたくなった、というよりかはやろうと思えば今でもできるかと思って始めたんですよ。ちょうど周りにそういう知り合いができたということもあったので。

――本日は貴重なお話ありがとうございました。最後に、改めて『モンストアニメ』の見どころを教えてください。

丸山 『モンストアニメ』は1本12分~15分で、ポンポンと観られるのが特徴です。なかでも本シリーズの注目のひとつはルシファー。彼女がほかのヒーローと力を合わせてイェソドに立ち向かっていく姿は、観ていて思わず応援したくなります。仲間が協力してイェソドに立ち向かっていくという胸熱の展開にご期待ください!

釘崎 『モンストアニメ』の集大成とあって、今までのシリーズのいいところが詰まっていると感じました。衝撃的な展開や笑える展開などたくさんあります。綺麗なお話ですし、絵が美しいのも本作の魅力だと思います!

 元となるゲーム(モンスト)はよくテレビCMが流れているので知っていたのですが、実は本作に関わるまでアニメになっていると知らなくて。関わってから作品を観たのですが、クオリティが高くてビックリしました。特にアクションが細かい。実際のアクション俳優さんが演じた動きを元にCGが作られているので、完成品からも人間味を感じました。リアリティがあるのも魅力のひとつですので、ぜひご注目ください。


アニメ『モンスターストライク』 公式YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/AnimeMonsterstrike

アニメ『モンスターストライク』公式Twitter
https://twitter.com/monst_animation

アニメ『モンスターストライク』公式サイト
https://anime.monster-strike.com/

(C)XFLAG

※釘崎さんの「崎」は「たつさき」が正式表記です。

《超!アニメディア編集部》
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