劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』の神宮司学プロデューサーに、劇場版の“見どころ”を聞いてみた!「ぜひ観てほしいのは、恋人つなぎのシーンもですが、劇場の大画面に映る恵たちのかわいらしい姿」【インタビュー】 | 超!アニメディア

劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』の神宮司学プロデューサーに、劇場版の“見どころ”を聞いてみた!「ぜひ観てほしいのは、恋人つなぎのシーンもですが、劇場の大画面に映る恵たちのかわいらしい姿」【インタビュー】

『冴えない彼女の育てかた』(著:丸戸史明/イラスト:深崎暮人)の映画、劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』が、現在公開中!同じく、現在発売中のアニメディア11月号には、劇場版冴えカノのプロデューサー、神宮司学さん …

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 『冴えない彼女の育てかた』(著:丸戸史明/イラスト:深崎暮人)の映画、劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』が、現在公開中!同じく、現在発売中のアニメディア11月号には、劇場版冴えカノのプロデューサー、神宮司学さんに劇場版の気になる点を聞いた特集が掲載中だ。神宮司さん曰く、倫也と恵の“手のつなぎ方”がすごいという。その真意は…!?「超!アニメディア」では、本誌に掲載しきれなかった部分を含めたインタビューの長文をご紹介しよう。


――劇場版はTVシリーズの物語をどのように引き継ぐのですか?

 作中の時系列は、TVシリーズ第2期『冴えない彼女の育てかた♭』最終話の数か月後の話ですね。英梨々と詩羽がサークル『blessing software』を離脱して、新メンバーを迎えたところからスタートします。

――新体制となった『blessing software』はどうなっていくのでしょう?

 安芸倫也が第2期最終話の坂道のシーンで「『blessing software』は終わらない」と言っていた通り、サークルはゲーム2作目『冴えない彼女の育てかた』を制作中です。倫也は、サークル代表兼シナリオライター兼ディレクターというポジションになっています。これまでと違うのは、プロデューサーの肩書きが抜けたこと。よりシナリオ作業に専念するという役割です。
 加藤 恵は、ゲームのメインヒロインであり、サブディレクターという立ち位置。具体的な役割は、倫也のサポート。演出も手伝っています。倫也との“夫婦感”のような、息のあったやりとりが観られるのではないでしょうか。


 氷堂美智留は、作中のBGMの担当であることは変わりません。バンド「icy tail」の活動も続いています。
 倫也と恵が通う豊ヶ崎学園の新入生である波島出海は、サークルでは、英梨々が抜けたゲームの原画を新たに担当します。
 出海の兄である波島伊織は、これまで倫也がやっていたプロデュースを担います。SNSを通じて次回作をプロモーションするなど、対外的な部分を担っています。

――新体制で、注目しておくとより楽しめそうなことはなんですか?

 TVシリーズでは、出海と美智留はスポットが当てづらかったので、今回は少し出番が増えたかな。そのへんはお楽しみです。ふたりのファンは期待してください。

――恵の、TVシリーズと変わらないところと変わったところは?

 変わらないところは、恵と言えば、いい意味で、感情の起伏が少ないフラットな性格。そういう部分は「いつもの恵だね」と、これまでと変わらずに観てもらえると思います。でも恵は、TVシリーズでも、倫也に対する態度や思いが変化して、表情や感情が豊かになっていきました。劇場版では、TVシリーズよりもいろいろな表情が観られるようになっています。たとえば、感情をあらわにして怒った表情をするなど、TVシリーズではあまり見せなかった部分が、より見えてくる感じ。それこそ、喜怒哀楽のすべてを観ることができるのではないでしょうか。珍しいというところで言うと、本当に悲しくて泣くところなど、マイナスの感情に注目してもらえるといいかなと思います。また、倫也に対する複雑な気持ちを言葉にしてきちんと伝えるところも、恵の成長というか、変わった部分かもしれません。

――恵と倫也の関係はかなり進展していると思っていいのですか?

 ふたりがサークルのメインになって新しいゲームを作っていく話の流れのなかで、ふたりの距離も徐々に縮まっていきます。TVシリーズのふたりは、「安芸くん」「加藤」と、お互いを名字で呼び合っていましたが、そこもどうように変化していくのか、気になるところです。また、見どころのひとつは、ゲームのイベントの参考という体で、倫也と恵が手をつなぐことになるのですが、そのシーンがこだわりのポイント。柴田彰久監督渾身のシーンにぜひ注目してご覧いただけるとうれしいです。

――彼らが制作しているゲームの内容も見えてくるのですか?

 『blessing software』のゲーム第2作『冴えない彼女の育てかた』は、本当に倫也が作りたかった恋愛シミュレーションゲームというコンセプトで作られています。恵をメインヒロインに据えて、そのヒロインとイチャイチャする様子を描くゲームです。

――それを作る悪戦苦闘ぶりが描かれるようですが、TVと同じく順調にはいかない?

 山あり谷ありの前途多難な道のりに、サークルを抜けた英梨々と詩羽がからんできます。そこがドラマ的な面白さです。

――英梨々と詩羽の近況とは?

 ふたりは、TVシリーズ第2期のラストで、英梨々は絵描きとして、詩羽は作家として、それぞれさらなる高みを目指すために、スーパープロデューサーの紅坂朱音のもとで超大作ゲームの原画とシナリオを担当しています。ところが、そこである問題が持ち上がり、英梨々&詩羽の成功を心から願っている倫也がその問題に関わるせいで『blessing software』にも大きな影響を与えることになってしまいます。それぞれに起こるアクシデントをどう解決していくのか。また、それが倫也と恵の関係にどう影響していくのか。そこが劇場版の楽しみ方というか、観てほしいポイントですね。恵が見せる喜怒哀楽の表情のひとつとして嫉妬する様子なども観られるかもしれません。

――メインキャラクター以外の注目キャラクターは?

 キーマンは、紅坂朱音。自分の仲間だった英梨々と詩波を引き抜いた張本人ではあるので、倫也にとっては複雑な立ち位置にいる相手。ある意味、倫也にとって敵ですが、クリエイターの視点から見るとかなわないし、殿上人でもあるので、憎いは憎いけど、クリエイターとしては尊敬すべき相手。実際、劇場版でも、倫也は朱音にアドバイスをもらうことがスランプを脱出する糸口になるので、恩人でもあります。

――ちなみに、彼女たちはどんな秋の過ごし方をしそうですか?

 相変わらず、倫也の家でゲームを作っているのではないでしょうか。物語の時間軸だと、倫也と恵の間にはちょっと不穏な空気が流れているころかもしれません。

――アニメディア読者にメッセージをお願いします。

 TVシリーズ放送から足かけ4年に渡って展開してきた作品が、いよいよ完結します。今まで追いかけてくれた人も、劇場版で初めて観る人も、楽しみにしてください。ラストはハッピーになると思います。ハンカチを用意していただいたほうがいいかもしれません。ぜひ観てほしいのは、恋人つなぎのシーンもですが、劇場の大画面に映る恵たちのかわいらしい姿です。

取材・文/草刈勤

☆劇場情報
劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』
▽イントロダクション
 新生blessing software始動! ある春の日、少年が抱いた想いはどこまでも駆け上っていく。
 『冴えない彼女の育てかた』は丸戸史明が執筆し、深崎暮人がイラストを担当する人気ライトノベルシリーズ。富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2012年から本編全13巻+短編集・ファンブック6巻で刊行された。2015年にアニメ第一期『冴えない彼女の育てかた』が放送され、2017年にはアニメ第二期『冴えない彼女の育てかた♭』をオンエア。制作をA-1 Pictures高円寺スタジオ(現 CloverWorks)が担当。ドキドキするほどかわいらしいヒロインたちの描写とキャスト陣の弾けた演技、そして原作者・丸戸史明自らが書き下ろしたシナリオにより、作品は話題となり、劇場版の制作が決定した。
 劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』はTVシリーズのスタッフ、キャストが集結し、新たに送りだす完全新作。
 安芸倫也は、理想のメインヒロインを描いた同人ゲームを作ることができるのか。恋のフラグのラプソディー最終楽章が始まる。

▽ストーリー
 ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵をメインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、blessing softwareを結成。やっとのことで一作目を発表した――。
 英梨々と詩羽は大作ゲーム『フィールズ・クロニクル』を開発するために、人気クリエイターの紅坂朱音のもとへ。blessing software代表の倫也はサークル活動を継続し、副代表の恵とともに新作の開発を開始した。イラストレーターに後輩・波島出海を起用、プロデューサーを出海の兄・伊織へ依頼し、氷堂美智留と彼女のバンドicy tailとともに新作の開発を進めるが……。
 英梨々と詩羽の大作はどうなるのか? 倫也と恵の関係に異変が? はたしてblessing softwareの新作の行方は?
 冴えないヒロインをめぐる青春グラフィティ、グランドフィナーレ。

▽スタッフ
原作:丸戸史明(ファンタジア文庫/株式会社KADOKAWA)
キャラクター原案:深崎暮人
総監督:亀井幹太 
監督:柴田彰久 
脚本:丸戸史明
キャラクターデザイン:高瀬智章
制作:CloverWorks
配給:アニプレックス

▽主題歌
「glory days」 2019.10.23 Release
アーティスト:春奈るな
作詞:沢井美空(blue but white)、春奈るな
作曲:沢井美空(blue but white) 
編曲:Saku

▽キャスト
安芸倫也:松岡禎丞
加藤恵:安野希世乃
澤村・スペンサー・英梨々:大西沙織
霞ヶ丘詩羽:茅野愛衣
氷堂美智留:矢作紗友里
波島出海:赤﨑千夏 
波島伊織:柿原徹也

▽本予告映像

劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』公式サイト
https://saenai-movie.com

劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』公式Twitter
@saenai_heroine

(C) 2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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