TVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』、キュアコスモを演じる上坂すみれから見るユニと仲間の関係性「ユニはひかるのこと“初めて見る生き物”と思っていそう」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』、キュアコスモを演じる上坂すみれから見るユニと仲間の関係性「ユニはひかるのこと“初めて見る生き物”と思っていそう」【インタビュー】

日本中の女の子に愛され続ける国民的TVアニメ『プリキュア』シリーズの最新作、『スター☆トゥインクルプリキュア』。現在発売中のアニメディア9月号には、新たな仲間となったレインボー星人の「ユニ」こと「キュアコスモ」を演じる …

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 日本中の女の子に愛され続ける国民的TVアニメ『プリキュア』シリーズの最新作、『スター☆トゥインクルプリキュア』。現在発売中のアニメディア9月号には、新たな仲間となったレインボー星人の「ユニ」こと「キュアコスモ」を演じる上坂すみれのインタビューを掲載中。超!アニメディアでは、本誌に入らなかった部分を含めたロング版をお届けする。


※このインタビューは2019年7月ごろのインタビューです。

――オーディションの思い出を教えてください。

最初からキュアコスモ役でオーディションを受けさせていただいたのですが、そのころはまだキュアコスモの名前は決まっていなかったかなと思います。事前に見せていただいたイラストも、ラフのようで色が付く前のものでした。でも、説明では「レインボー(虹)のようなキャラクター」と書いてありました。オーディションでは、マオやブルーキャットのセリフ、戦いのアドリブのお芝居、それから変身の歌も歌いました。その後すぐにご連絡をいただいて、キュアコスモ役に決まりました。

――オーディションの段階で、登場のタイミングは知っていましたか?


敵か味方かわからない登場の仕方をして、最終的にプリキュアになります という流れはわかっていましたが、登場時期は明確ではなかったかなと思います。ただ、追加のプリキュアであることは、最初の時点で決まっていました。

――そのときは、キュアコスモはどんなキャラクターだという印象でしたか?

世渡り上手なのですが、世渡りがうまいがゆえになかなか深い付き合いができない、誰に対してもちょっと薄い壁がある子みたいな印象でした。その一方で、実力も信念もあるキャラクターと受け止めていました。

――ユニのほか、宇宙アイドルのマオ、怪盗ブルーキャットと雰囲気の違う顔を持っていますが、演じる際に心がけていることは?

ユニは変化のパフュームを使ってマオやブルーキャットに化けているので、違う人間になっているぞという気持ちはあります。変化の技術が未熟なので、完全に別人になりきれているというわけではないのですが、ユニとしてはまったく違う人を演じているという気持ちがあると思うので、それに沿って演じるようにしています。アイドルと怪盗のふたつの顔を持っていると知ったときは、ちょっと昭和っぽいのかなと思いました(笑)。それもあって、マオのときは“ザ・アイドル”というような松田聖子さんのイメージをちょっと過剰にした感じ、怪盗の時は“頭身の低い峰不二子”のようなイメージでも演じていますね。

――キュアコスモのときは、ユニとは声の出し方に変化を設けていますか?

マオやブルーキャットは、ユニが自発的に演じているキャラクターですが、キュアコスモのときは戦士としての信念や故郷を守りたい、仲間たちを助けたい気持ちの表れでキュアコスモになっているので、ユニの状態よりも仲間に協力的になるようにしています。逆にユニのときは「この場には私は必要ないわ」と言って、どこかに行っちゃうような子なんですよね。そういう意味では、ユニが一番、毎週のお芝居の感じが違うかもしれません。

――最近のユニは、だんだんとひかるたちと距離が縮まっているように感じます。

ひかるがぐいぐい来るのに、(ユニは)だいぶ冷たいなとは思っているんです。ただ、ずっとひとりで戦ってきてつらい過去もあって、一回心をシャットダウンしちゃっているからなんですよね。それを考えると、アイワーンにロケットを取られてしまったからとはいえ、だいぶなじんできたなと思います。個人的には、まだ“三分咲き”くらいの印象です。

――たしかに、みんなと同じタイミングで食事はしても、同じものは食べませんよね。

みんなが談笑しているシーンでも、会話に加わらないんですよね。「いただきます」も言わず、マタークッキーを食べているだけで。どれだけ在庫があるんだろうと思いますが(笑)。23話でフワが増殖したときも、自分のマタークッキーを食べたせいだからと、人に頼ることができずにいましたが、ひかるたちが無条件に行動してくれるのを見て、少しずつ気持ちは変わっているのかなとは思うんです。

――ユニにとって、友達と助け合おうというひかるの考え方はまだ少し理解の外という雰囲気です。

 そうですね。ユニが行動するときは取引であったり等価交換であったり、自分にとって何かメリットがあるから協力するというメソッドがあったんですよね。それがひかるたちにはないんです。「助けたいから助ける」「友達だから友達」というひかるたちのストレートな考え方は、ユニにとっては今まで触れたこともなかったんじゃないかなと感じます。

――ひかるに対して、ユニはどんな印象を持っていると思いますか?

 初めて会った人種というか、「なんだろうこの人」みたいな感じなんじゃないかな……。グイグイ来られるのを許容しているわけではないけれど、「断るのにも、とてもエネルギーがいりそうだ」と思っている気がします。私もグイグイ来られるとびっくりしてしまうタイプで、断ったところでどうしたらいいかわからないし、この人がそうしたいならそうすればいいんじゃないかなと考えてしまうところがあるんですね。嫌がっているわけではなく、ツンデレなわけでもなく、ただただ“初めて見る生きもの”みたいな感じじゃないかなと。でも、彼女の根拠のないやさしさや根拠のない明るさは、ユニが通ってきた道にはまったくなかったので、それを彼女に示してくれたひかるを、すごく特別な存在として見ていると思います。


――ほかの3人も、ユニにはそれぞれ違った方向で影響を与えていそうです。

えれなは弟さんがなかなか家族に馴染めなかったこともあって、輪のなかでうまく意見を言えない人の気持ちがすごくわかるので、「責任を分けあうのはいいことなんだよ」とストレートに手を差し伸べてくれています。ララは同じ宇宙人として、故郷がなくなることのつらさを理解してくれて、ユニに対しては同じ地球にやってきた宇宙人として仲間意識を持ってくれていますね。まどかは24話のセッションの回が印象的です。女の子を笑顔にするために演奏をするのですが、どうしてもうまくいかなかったまどかに対して、ユニが歌で加勢をしてあげた。ユニの歌に感動してくれていましたし、まどかは観察眼が鋭いので、ユニの心の奥底にある、みんなに楽しんでもらいたい、みんなの笑顔を見ることが幸せということを見抜いてくれるキャラクターでもあると思います。

――上坂さんはプリキュア世代でしたか?

 いえ、ちょっとずれていました。『プリキュア』は中高生ぐらいのころに放送されていましたが、たまに観ることがあったくらいですね。歌がかっこよかったので歌はけっこう知っていてカラオケで歌ったりしていました。それから、プリキュアの衣装にとても興味があって。デザイン的にかわいいなと思うことはよくありました。

――今回、変身シーンで歌がありましたが、歌ってみた感想を教えてください。

キュアコスモはデザイン的にもかわいくて、ついかわいく歌いたくなってしまったんですよね。でも、スタッフの方から、かわいさよりも力強さや伸びやかさ、パワーに重きを置いてほしいとディレクションをいただきまして、マオの歌とは違うパワフルさを出した歌い方を心がけました。マオのときは、アイドルらしくあえて語尾をしゃくり上げるようにして歌っています。

――キュアコスモとしての名乗りや、決め技を叫ぶシーンのアフレコはいかがでしたか?

役が決まってすぐに玩具用に収録はさせていただいているのですが、台本の流れでやるのはすごく緊張しました。でもマオとして数回登場していて、みなさんの名乗りを観てから参加できていて、えいたそさん(キュアスター役・成瀬瑛美)の合図もわかっていたので、比較的合わせやすかったように思います。

――キュアコスモの変身シーンはとてもカラフルで、すごくキャラクターが動いている印象があります。

かっこいいですよね! レインボーパフュームが本当に素敵で、レインボーって無敵だなと思いました。キュアコスモがレインボーだと聞いたときに、子どものころのことを思い出したんです。昔話に火の魔法使いや水の魔法使いが出てくるたびに、「どうしてほかの属性の魔法を勉強しなかったんだろう」と思っていて(笑)。全部の属性が使えたら一番かっこいいと思っていたので、ゲームでは一番使える技が多いキャラクターを選ぶくらいだったんです。そういう意味でもレインボーは毎回名乗りを言うたびに全身の血が踊りますし、初めてキュアコスモになった回は、プリキュアのみんなが傷ついて、救いたいという思いで変身できた回だったので、ぜひ私の走馬灯に加えてほしい、人生で最高の瞬間になりました。

――今、とくに注目しているふたりは?

私、ララとひかるのおじいちゃんの会話が好きなんです。おじいちゃんがすごくかわいいんですよ。22話で家族になじめないおじいちゃんがララからドーナツをもらって、「ドーナツごちそうさん」って言うシーンは小津安二郎の世界みたいで、胸にしみたんです。出番はそれほど多くないおじいちゃんですが、お腹が鳴って顔を真っ赤にするなど、ヒロイン顔負けの行動をするところにも注目してしまいます。ぜひまた、ララとのコンビが観てみたいです。

――今後の展開についてもお聞かせください。

 26話で壊れてしまった宇宙船を直すために、この先は水の星に住んでいる火の職人に会いにいきます。そのほかにも、まだまだいろいろな星に行っていろいろなキャラクターに会うので、この先も飽きずに楽しんでいただけると思います。私のとくにオススメなのは30話です。宇宙船のAIさんの発言が、台本を見ただけでも泣けるくらいにすばらしくて……。ぜひともチェックしていただきたいです。そして、9月にはライブコンサートがあり、10月には『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』も公開されます。TVシリーズは折り返し地点に来ていますが、これからまだまだ盛り上がりますので、ひかるたちと一緒に冒険を楽しんでください。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)


<プロフィール>
【うえさか・すみれ】12月19日生まれ。神奈川県出身。スペースクラフト・エンタテインメント所属。

〈TVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』情報〉
毎週日曜朝8時30分よりABC テレビ・テレビ朝日系列にて放送!
【スタッフ】
シリーズディレクター:宮元宏彰
シリーズ構成:村山 功
キャラクターデザイン:高橋 晃
音楽:林ゆうき/橘麻美
美術:増田竜太郎/いいだりえ
色彩設計:佐久間ヨシ子

【キャスト】
キュアスター/星奈ひかる:成瀬瑛美
キュアミルキー/羽衣ララ:小原好美
キュアソレイユ/天宮えれな:安野希世乃
キュアセレーネ/香久矢まどか:小松未可子
キュアコスモ/ユニ:上坂すみれ
フワ:木野日菜
プルンス:吉野 裕行

公式サイト(東映アニメーション)
http://www.toei-anim.co.jp/tv/startwinkle_precure/

プリキュア公式 YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/c/precure

プリキュア公式 Instagram
https://www.instagram.com/precure_curesta

©ABC-A・東映アニメーション

《超!アニメディア編集部》
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