人気Vtuber富士葵、発売中の2ndシングル「エールアンドエール」について語る!「自分自身に向けた応援歌であると同時に、みんなに対しての応援歌にしたい」【インタビュー】 | 超!アニメディア

人気Vtuber富士葵、発売中の2ndシングル「エールアンドエール」について語る!「自分自身に向けた応援歌であると同時に、みんなに対しての応援歌にしたい」【インタビュー】

人気のバーチャルYouTuber富士葵が7月31日に2ndシングル、「エールアンドエール」をリリース。現在発売中のアニメディア9月号では、そんな2ndシングルについて富士葵に語ってもらったインタビューを掲載中。超!アニ …

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 人気のバーチャルYouTuber富士葵が7月31日に2ndシングル、「エールアンドエール」をリリース。現在発売中のアニメディア9月号では、そんな2ndシングルについて富士葵に語ってもらったインタビューを掲載中。超!アニメディアでは、本誌に入らなかった部分を含めたロング版をお届けする。


 

ーー「エールアンドエール」は、「エイリアンエイリアン」や「太陽系デスコ」などで有名なボカロPのナユタン星人が、作詞・作曲・プロデュースを手がけています。

 ずっとナユタン星人さんの曲が好きで、ダメ元で打診したところ、まさかのOKをいただきました。ナユタン星人さんにお願いするからには、ナユタン星人さんらしい曲にしてほしくて。早口のところがあったり、言葉遊びのある歌詞で、すごくうれしいです!


ーー葵さんは「この曲を応援歌にしたい」と考えているそうですね。その意図は?

 今までリリースしてきた曲は、葵からみんなに向けて、“頑張れ!”と背中を押す曲でした。でも、みんなのことを応援している葵にもダメなところはあるし、失敗しちゃうし、人間って誰にでもズボラなところが、葵にもあって。「みんなもズボラでダメな自分を好きになっていいんじゃない?」って歌っています。だから自分自身に向けた応援歌であると同時に、みんなに対しての応援歌でもあるので、「エールアンドエール」というタイトルにしました。

ーー葵さん自身のダメなところが、歌詞には盛り込まれているわけですね。

 たとえば〈深夜のラーメンがいちばんうまい〉というフレーズもそうで、葵はラーメンが大好きなので、夜中だろうと食べてしまうんですね。そのときの言い訳として、深夜0時を過ぎたらカロリーがリセットされるという持論を持ち出しているところがダメだなって(笑)。葵が考えていることや普段使う言葉なども、ナユタン星人さんにお話させていただいて、ユタン星人さんは、特に〈クソダサムーブ〉という言葉を気に入ってくださって(笑)。

ーー葵さんを言い表した言葉ですね。

 これは、あるとき自分では格好いいと思ってダンス動画をアップしたら、「動き、クソダサじゃね?」と、視聴者に言われたのがきっかけで生まれた言葉です。動きがおかしいときに「クソダサムーブが発動した!」と使われます。歌詞の色んな所が、葵のことを知ってくださっている方には「これって葵ちゃんじゃん!」と、喜んでいただけると思いますね。他にも〈like a HUNTER〉と出てくるんですが、私が『HUNTER×HUNTER』が大好きで、ナユタン星人さんが入れてくださいました。初めて歌詞を見たときは嬉しくて絶叫しました。

ーー『HUNTER×HUNTER』では誰が好きなんですか?

 ゾルディック家が好きで、特にカルトちゃんですね。パソコンの壁紙もゾルディック家にしてたことがあります。葵の家の扉も、片側2トンにしたいと思っているくらいです(笑)。

ーー曲は三三七拍子のリズムで、応援団っぽさもありますね。

 アップテンポでノリやすく聴きやすい、日本人にも馴染みがあるリズムになりました。合いの手がたくさん入るのもポイントです。10月5日に初のソロライブをやることが決まっているんですけれど、レコーディングのときはまだソロライブは決まっていなくて、いつかライブをやるときは、みんなに合いの手を覚えてもらって、ぜひ一緒に盛り上がりたいなと思って。いつかやるライブを想像しながら歌いました。

ーーこの曲で、どういう人にエールを送りたいですか?

 今までの応援歌は、夢に向かって頑張ろうという、どこかキラキラとしたものを歌っていました。今回は、むしろキラキラしていなくてもいいじゃないかと歌っているのが特徴です。だから、家を出るのが億劫な人、なかなかお布団から出られない人でもいいし。周りに合わせようとして焦らなくてもいいんだよ、ということが伝わったら嬉しいです。

ーーカップリング曲「まだ希望に名前はない」は、しっとりとした曲で、「エールアンドエール」とは違った歌声を聴かせていますね。

 カップリングは今まで歌ったことのない、夏の夕暮れを思わせるような曲になりました。普段は感情を込め過ぎるくらい込めて歌うんですけど、この曲では口を縦に開けるような感じで、あえて淡々と歌うように心がけました。カフェで本を読んだりしながら聴いてもらえたら嬉しいです。フェードアウトで曲が終わるのもポイントです。

ーーフェードアウトというのは、徐々に音が小さくなっていく曲の終わり方ですね。

 はい。最近はフェードアウトで終わる曲は珍しいそうです。その点でも「懐かしい」と感じる方も多いと思います。通常盤ではこの曲の次が「夏の日の1993」のカバーですが、フェードアウトで曲が終わって、次の曲が流れ始めるまでの曲間の時間、「このくらいだよね」みたいなタイミングにもこだわったので、細かいところまでじっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。

ーー通常盤に収録の「夏の日の1993」は、classというユニットのカバーで、1993年にリリースされた曲です。

 昔の男性ボーカルの曲をカバーしようというテーマで、リリース日に合わせて、夏らしい曲を選曲しました。

ーーサビの歌い方とか、いろいろニュアンスを付けていて。

 レコード会社が付けてくださっているディレクターの方からアドバイスをいただきながら、いろんな歌い方を試して録っていきました。自分のなかで、新しい歌い方が発見できたレコーディングになりました。

ーーレコーディングでは、どんな気持ちで歌ったのですか?

 「夏の日の1993」では男女の出会いが歌われていて、実は「冬の日の2009」というアンサーソングがあって、2009では、その男女が結ばれているんです。そういうストーリーを全部知った上で、「このふたりはいずれ結ばれるんだよな〜」と、微笑ましく感じながら歌いました。

ーーちなみに、葵さんの夏の思い出は?

 セミが大好きで、最近はセミの鳴き声もあまり聞かなくなっていて、それがすごく寂しいです。子どものころは学校帰りにセミの抜け殻を拾って、服にいっぱいつけて帰ったり、羽化する瞬間をビデオに撮って見届けたりしていました(笑)。

ーーそのときから動画好きだったんですね。

 あー、確かに…誕生日は両親にホームビデオを撮ってもらって。おもちゃのマイクを持って「はい。今日は、誕生日で〜す!」って、自分でMCしたりしていました(笑)。

ーー初回限定盤には、「夏の日の1993」の代わりに、『難解!推理型ボイスドラマ「富士葵 BAR三毛猫 殺人事件」』を収録。

 せっかくなら、聴いて「何だこれは?」と思ってもらえるほうが楽しいんじゃないかと思って。葵は推理小説が大好きで、特に『すべてがFになる』で有名な森博嗣さんの作品が好きなんです。森さんの作品は、主人公の女の子がグイグイ事件に首を突っ込んで謎を解いていってしまうんですね。葵もそんな主人公になってみたくて(笑)。CDのリーフレットには事件現場の写真や事件関係者の詳細も掲載されているので、それを参考にしながら、ペンとメモ帳を片手に一緒に推理してください。

ーーもし解けなかったら?

 答えはどこにも書いていないので、いずれ答え合わせをするときまで楽しみにしていてください(笑)。

ーーあと通常盤のジャケットが可愛いですね。

 葵の公式絵師のかやはらさんに、初めてジャケットを描いていただきました。靴下を引っ張って脱いでる感じがいいとか、シチュエーションを提案させていただいて。夏の爽やかさと、靴下を脱ぎながらアイスを食べるという、歌詞のズボラさが両方表現された、本当に素敵なイラストを描いてくださいました。

ーーそして10月5日に初のソロライブ「富士葵 1st ソロライブOVERTURE -序曲-」を開催。どういうライブに?

 葵の公式YouTubeチャンネル「Aoi ch.」の中に入って、一緒に楽しんでもらう、みたいなコンセプトにしたいです。なので、ただ歌を歌って終わりというものにはしたくないんですね。「これ本当に面白かった」と、みなさんに言っていただけるものになるように、ただいま絶賛練り練り中です。

ーー今後はどんなアーティストになりたいですか?

 落ち込んでいるときに聴きたい人もいれば、何も考えずに聴きたいと思う人もいるので、J-POPやアニソンなどいろいろなジャンルや、男性アーティストの曲も女性アーティストの曲も幅広く歌っていきたいと思っています。みなさんがその日の気分で、「今日はどの曲を聴こうかな〜」とチョイスしてもらえるように、いろんな楽曲が歌えるアーティストになりたいと思っています。
 動画では、日本人でも「こんなところがあったんだ」と知っていただけるような、地方創生の手助けになるような活動をしていきたいです。辛いとき、ひと笑いしたいとき、ふと触れていただける存在になることが目標です。

取材・文/榑林史章

富士葵「エールアンドエール」Music Video

富士葵エ「ールアンドエール」 [short MV]

<富士葵とは> 
アニメ鑑賞、ゲーム、スポーツ観戦が趣味の17歳。2017年にYouTubeに『Aoi ch.』を開設し活動を開始。昨年11月にシングル「はじまりの音」でアーティストデビューを果たし、ことし4月にリリースされた配信アルバム『声 ~Cover ch.~』は、iTunesリアルタイムアルバムランキング カテゴリ総合1位を獲得したほか、配信チャートで13冠に輝いた。TOKYO FMの番組『そらあおと!』で、Vtuberのときのそらと共にナビゲーターを務めるなどマルチに活動。

リリース情報
『エールアンドエール』
発売中
ユニバーサル ミュージック合同会社
初回限定盤:2,037円
通常盤:1,389円(各税別)

画像ギャラリーはこちら。クリックすると拡大します。

 

富士葵公式YouTubeチャンネル「Aoi ch.」
https://www.youtube.com/channel/UC3Ruo_5doyu514PesWGvCAg

富士葵公式Twitterアカウント
https://twitter.com/fuji_aoi_0618?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

富士葵オフィシャルサイト
https://fujiaoi.com/

《超!アニメディア編集部》
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