「テニスの王子様 BEST GAMES!!」仁王雅治役の増田裕生が語る最初の試合への思い「青学vs立海戦のダブルスは愉快なプレーが出てくる走りの試合」【インタビュー】 | 超!アニメディア

「テニスの王子様 BEST GAMES!!」仁王雅治役の増田裕生が語る最初の試合への思い「青学vs立海戦のダブルスは愉快なプレーが出てくる走りの試合」【インタビュー】

原作が20周年を迎えた「テニスの王子様」は、選りすぐりの名試合を再びアニメ化する『BEST GAMES!!』シリーズのBlu-ray&DVDが発売中。最新刊には、乾・海堂(青学)vs宍戸・鳳(氷帝)、大石・菊丸(青学) …

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 原作が20周年を迎えた「テニスの王子様」は、選りすぐりの名試合を再びアニメ化する『BEST GAMES!!』シリーズのBlu-ray&DVDが発売中。最新刊には、乾・海堂(青学)vs宍戸・鳳(氷帝)、大石・菊丸(青学)vs仁王・柳生(立海)のダブルス2試合が収録されている。「アニメディア7月号」には、再アニメ化について語った仁王雅治役の増田裕生のインタビューが掲載中。超!アニメディアでは、本誌に掲載しきれなかった部分を含めた増田裕生のインタビューをご紹介する。


――関東大会での戦いを再アニメ化した『BEST GAMES!!』ですが、改めて仁王・柳生ペアの初試合を演じてみて、いかがでしたか?

 TVシリーズで演じた16年前は(柳生役の)津田英佑さんに先輩として接していたんですけど、16年の間に収録だけでなく、一緒にイベントをやったり、舞台で何作品も一緒にやったり、すっかり気心が知れた状態になったので、改めて「最初の試合」をやってみると“最初感”があまりなかったですね。でも、それだけ津田さんとはツーカーの仲になっているということなので、楽しくやらせていただきました。TVシリーズで初登場したときはオリジナルストーリーだったので、仁王もよくしゃべっていますが、元々の話に立ち帰ったらあまりしゃべらなくて、最初のころの仁王と柳生は悪役っぽかったことを思い出しましたね。とくに仁王は悪い感じで、菊丸にボールをぶつけたりしますから。

――増田さんが感じる仁王の魅力とは、どんなところにあると思いますか?

 そういう悪そうなところが魅力なのかなと思います。中学生のテニスのマンガで「詐欺(ペテン)師」っていうのもなんですけど(笑)。あと、日常感がないところも、ちょっと変わっていて面白いというか。『テニプリ』も初期のころは、ちゃんとテニスしている時代があって、だんだんと妙な技が出てくるんですけど、仁王はその面白くなっていく時代の最先端だったのかなと。現在の『テニプリ』キャラにも通じる、つかみどころのなさも仁王の魅力じゃないですかね。でも本当は、柳生のほうが中身は意外と悪いんですよ(笑)。

――他人と入れ替わったり、なりすましたりする仁王の能力は『テニプリ』におけるトリッキーな技の走りでしたね。

 走りですね。審判に注意されなかったのかなと思います。青学の監督のスミレさんも「やられたな」って言いながら受け入れているんですよ。そこは抗議しないんだと(笑)。あと、仁王はある意味、他人に“変身”してしまうから、俺としては試合のアフレコって全シリーズ通しても2試合くらいしかやっていないんですよ。コートに立つと、すぐに違う人になっちゃいますから。だから、今回の試合は「テニスしている!」って感じで新鮮でした。


――性格的には正反対の仁王と柳生が、パートナーとなっている理由は何だと思いますか?

 キャラクターが先か俺らが先かわからないですけど、津田さんと俺も正反対という意味では似ているところがあるんですよ。真面目ではないけど(笑)ちょっとゴージャス系な津田さんと、よくわからないひねくれ者みたいな感じの俺と。でも、普通に相性はいいんです。両方ともひねくれ者のダブルスだったら救いがないじゃないですか。だけど、お互いにない部分を補い合えるからバランスがとれるというか。個性がぶつかり合うからこそ、逆に相性がいいんだと思います。

――立海メンバーはキャスト全員がハマり役ではないかと思いますが……。

 立海メンバーは全員、仲もいいんですよね。ベテランの声優の方もいれば、俺とか津田さんとか永井(幸子)さん(幸村精市役)とか舞台畑の人もいたりして。いろんなジャンルの人がいるけど、たぶん『テニプリ』のなかでうちが一番チームワークがいいと思います。普段から舞台も一緒にやっていますからね。永井さんとも共演しているし、先日までやっていた舞台でも津田さんと(高橋)直純さん(丸井ブン太役)が一緒に出ていて、最近は声優以外の現場で会うことも多いです。(青学・河村隆役の川本)成さんが演出する舞台に津田さんと一緒に出たときはミミズの役で、大きなミミズの後ろと前の役をふたりでやったんです。舞台では意外とそんなバカなこともしています。

――では、今回の本編で印象に残るシーンはありますか?

 作品を観た人たちからは、ネット前での仁王のカニ歩きが面白かったって、よく言われます。後ろを見せないようにネット前で牽制するというのは原作でもあった表現なんですけど、実際に動くとあんな感じなんだというのが面白かったですね。あと、この試合が初出だった柳生の「レーザービーム」。この16年の間にキャラクターソングになり、みんなに愛されています。その原点はこれだということを改めて思い出すようなシーンでした。仁王も柳生になりすましてレーザーを打ちますけど、このエピソードがあったから、自分が仁王のアルバムを作ったときに柳生の「レーザービーム」という曲をカバーして収録したんですよ。そういうことも思い出したりしたので感慨深かったです。

――もうひとつのエピソードである青学vs氷帝のダブルス戦では、どんなところに面白さを感じましたか?

 氷帝の人たちがいいですね。宍戸が自分の髪を切るシーンから始まって、彼らのドラマがしっかり描かれているじゃないですか。昭和から続いているスポ根マンガの息吹を感じて、いいなと思いながら観ていました。「『テニプリ』にもスポ根マンガの路線があったんだな」と改めて感じて。そして、俺たちはその悪役だったということも思い出しました。宍戸と鳳も青学から見れば敵だけど、話のメインとして先輩後輩というふたりの関係性が描かれているところも面白いですよね。ぜひ立海でもこういうドラマを……と思ったけど、「うちの後輩は凶暴な赤也か〜」と(笑)。ちょっと難しいかもしれません(笑)。

――EDテーマ「GOOD MATCH UP」は青学&立海の4人で歌われていますが、楽曲の印象をお聞かせください。

 最初に聴いたとき、仁王や柳生っぽい楽曲ではあるけど菊丸っぽくはないかなと思ったので、これを菊丸がどう歌うんだろうと、ちょっと楽しみにしていました。もうひとつの青学&氷帝の曲と比べると、ちょっとトリッキーな雰囲気というんですかね。作曲のcorin.さんは昔から仁王の曲をよく担当されていて、いつもクセのある感じに書いてくださる方なので、俺的には歌いやすかったです。それを青学ペアと一緒に歌うとどうなるのかなと思っていましたけど、いい感じに仕上がっていましたね。あと、津田さんは何を歌っても津田英佑になるのでやっぱり面白いです。そこは期待を裏切らないなと。相変わらず歌い上げている感じだけど「中学生だぞ」と思いました(笑)。

――本作がイベント上映されたときには、4都市(名古屋・京都・大阪・東京)での舞台挨拶ツアーも行われましたが、いかがでしたか?

 どこの土地へ行っても、お客さんたちはそれぞれに『テニプリ』愛を持ってくれているなと感じました。今回一緒に回ったメンバー(菊丸役・高橋広樹、宍戸役・楠田敏之)は珍しい顔ぶれだったんですけど、段々と3人のノリができあがってきて、チームワークがよくなっていきましたね。でも、ツアーは怒濤でした(笑)。とくに京都は滞在時間が短かったのでほとんど行った実感がなく……。大阪は泊まったので、夜にタコ焼きを食べたりしました。あと、名古屋の映画館のポップコーンは塩気が強かったんですが、広樹さんがハマってずっと食べていましたね。京都は塩分控えめな味付けではんなりしていて、そんなポップコーンにも各地の特色があるのかな?と思ったりして楽しかったです。

――立海のアニメ初登場から約16年になりますが、長く関わってきた『テニプリ』や仁王にはどんなことを感じますか?

 「関わっている」という感覚があったのは昔のことで、今は「普通」になっていますね。自分の人生に『テニプリ』が普通にあるというか。だから、改めて「仁王をやってください」と言われると「あ、そうか」ってなるんですよ。津田さんもそうですけど、もう自分自身と重なっていて「仁王=俺」みたいな感じで、人生を一緒に歩んでいる当たり前の存在になっています。キャラクターというより、自分そのまんまという感じ。アニメに初登場して約16年たつので、実際に人生の3分の1くらいは関わっているじゃないですか。これでさらに歳を重ねていくと、人生の半分を関わることになりますから。いつでも隣に津田さんがいれば、すぐにあのふたりになれるし、「やるぞ!」と意気込むものでもない。これって、立海だからかもしれませんね。立海メンバーで一緒にイベントとかやると、わりとキャラクターそのまんまな人たちが多いので。

――それは「テニプリフェスタ」というライブイベントの影響も大きいですか?

 そうですね。元々『テニプリ』に関わる前は歌と縁のない人生で、普段カラオケにも行かないし、音楽自体あまり聴かなかったんです。それが『テニプリ』に出たことで歌うようになり、音楽を聴くようになり、あげくの果てには武道館のステージに立ち、チームでコントまでやるように……。立海メンバーは小芝居とかふざけたことが好きで、何かやるとなったら大体コントになりますから(笑)。

――最後に『テニプリ』ファンへのメッセージをお願いします。

 青学vs立海戦のダブルスは、大石・菊丸の黄金(ゴールデン)ペアの成長を描いているので、青学にも注目していただきたいところですが、『テニプリ』史上初となる「他人と入れ替わる」ということをやった我々はこの試合が初登場です。『テニプリ』に段々と愉快なプレーが出てくる走りとなった試合なので、ぜひ仁王・柳生ペアの姿も観てください。BGMに「レーザービーム」を流すのもいいと思います。

〈「テニスの王子様 BEST GAMES!! 乾・海堂 vs 宍戸・鳳/大石・菊丸 vs 仁王・柳生」〉


DVD 5000円
Bru-ray 6000円
バンダイナムコアーツより発売
(本編48分+特典64分)/ドルビーデジタル(ステレオ)/片面2層/16:9(スクイーズ)/ビスタサイズ

【2話収録】
■「乾・海堂 vs 宍戸・鳳」
 関東大会1回戦 青学(せいがく)vs氷帝。ダブルス2で先勝した青学が次に送り出したのは、互いのレベルアップを求めてペアを組んだ乾・海堂。しかし、レギュラー落ちから這い上がった宍戸とそれを支えた鳳には、微塵の油断もない。大量リードを許してしまう青学ペアだが、あくまでも“貪欲”な試合を繰り広げ…。怒涛の反撃を見せる青学。各々が満足できる試合の結末とは――!?

■「大石・菊丸 vs 仁王・柳生」
 関東大会決勝まで上り詰め、念願の全国大会行きを決めた青学。決勝戦では、全国No.1王者立海と相対することに。大石が怪我から復帰し、復活した黄金(ゴールデン)ペアは第2試合に出場!期待高まる中試合が始まるも、紳士(ジェントルマン)柳生のレーザービームと仁王の詐欺(ペテン)にかき乱されて…!?ペア結成の日を思い出し、奮闘する黄金ペア。2人がダブルスの無限の可能性を見せつける!

(c)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

 

《超!アニメディア編集部》
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