南座新開場記念新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』製作発表会に坂東巳之助・中村隼人らが登壇―「以前やったものをもう一度やるだけ、というわけでは決してございません」 | 超!アニメディア

南座新開場記念新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』製作発表会に坂東巳之助・中村隼人らが登壇―「以前やったものをもう一度やるだけ、というわけでは決してございません」

国内でシリーズ累計1億4000万部を発行、40以上の国と地域で流通し、海外でのコミックス累計発行部数が9,500万部以上を誇る人気マンガを原作とした新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』の製作発表が4月22日(月)に都内 …

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 国内でシリーズ累計1億4000万部を発行、40以上の国と地域で流通し、海外でのコミックス累計発行部数が9,500万部以上を誇る人気マンガを原作とした新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』の製作発表が4月22日(月)に都内某所で行われた。登壇者はうずまきナルト役の坂東巳之助、うちはサスケ役の中村隼人、脚本・演出を担当したG2、松竹株式会社・副社長の安孫子正。

(左から)脚本・演出を担当のG2、うちはサスケ役の中村隼人、うずまきナルト役の坂東巳之助、松竹株式会社・副社長の安孫子正

『NARUTO-ナルト-』は、忍者の里“木ノ葉隠れの里”で育った落ちこぼれ忍者・うずまきナルトの成長を描いた岸本斉史のマンガ。1999年から2014年に集英社が発刊する『週刊少年ジャンプ』で連載されていた。『NARUTO-ナルト-』は2018年8月に東京・新橋演舞場で初めて歌舞伎化。好評につき、今回は場所を移して京都・南座の新開場記念として上演されることとなった。

 南座新開場記念新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』上演にあたり、松竹株式会社・副社長の安孫子は「歌舞伎の世界は古典を継承していくことが大事ですが、同じように、その時代の新しい作品を作っていくことも大事なことでございます。若い力を結集し、新しい歌舞伎のお客様を開拓して、新しい作品作りをしていきたい。ゆくゆくは、(『NARUTO-ナルト-』も)歴史を経て古典になってほしい」と、本作への熱い想いを吐露。また、ナルト、サスケの前に立ちはだかるうちはマダラ役の中村梅玉をはじめ、一部配役が変わっていることについても触れ、「配役が変わると作品も変わってくる。それが生のパフォーマンスの魅力。多くのお客さんに足を運んでいただきたい」と歌舞伎の醍醐味についても言葉にした。

 関西育ちであるというG2は、「南座という場所に憧れがありましたので、光栄に思っています。ただ、大変な作品なので、京都情緒を楽しみながら作れる自信がございません(笑)。新橋(前回の公演)は、ヒマラヤ級の大変さでしたが、その分、やりがいのある作品でした。今回、劇場や出演者も一部変わって、また新たな世界を作らねばと思っております。ヒマラヤに2回登る人の気持ちがわかるような気がする昨今です」と、笑いを誘いつつ、作品の大変さを山で例えながら本作への意気込みを口にした。

 続く巳之助は「実は南座公演に向けて第1回目の打ち合わせをG2さんと行ったばかりで。序幕の打ち合わせだけで3時間かかりました。以前やったものをもう一度やるだけ、というわけでは決してございません。改善点や変更点を精査して、南座のための『NARUTO-ナルト-』に作り直します。ぜひ足を運んでいただければと思います」と、力強く宣言。また、隼人も、「再演ということは前回よりもパワーアップしたものをお観せしなければいけない。すごくプレッシャーはあります。ですが、京都・南座の新開場記念として、歌舞伎が発祥した京都で上演させていただけるのは本当に嬉しいことです。いろいろなことを噛み締めながら、新しく生まれ変わった『NARUTO-ナルト-』を作っていきたいと思っております」と、本公演へかける想いについて言葉にした。

  その後に行われた質疑応答では、海外の方々向けのメディアから「マンガとアニメではない、歌舞伎ならではの『NARUTO-ナルト-』の魅力」について質問される一幕も。これに対して、隼人は自身も『NARUTO-ナルト-』が好きで、作品を熟読していることを踏まえながら「大掛かりなセットが組めるということも歌舞伎ならではの魅力だと思います。”本水の立回り”というものがあるのですが、これは歌舞伎でしかできないことでないかと考えています」とコメント。一方の巳之助は「観ていただくと『これが歌舞伎か』と思っていただけるところがたくさんあると思います。それが我々が意図した“歌舞伎的”な部分ではなかったとしても、そう感じられたならそれは“歌舞伎”なのだと思います。ですから、ご自分の中の『歌舞伎とは何だろう』という気持ちを持って、歌舞伎を探しに来ていただけたら嬉しいです」と独自の考えで魅力を伝えた。


 南座新開場記念新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』は2019年6月2日(日)より公演がスタート。

南座新開場記念新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』公演情報
日程
:2019年6月2日(日)~26日(水)
場所:京都四條 南座
出演:
うずまきナルト、波風ミナト/坂東巳之助
うちはサスケ/中村隼人
綱手/市川笑也
はたけカカシ/嘉島典俊
うちはイタチ/市瀬秀和
春野サクラ/中村梅丸
大蛇丸、うずまきクシナ/市川笑三郎
自来也/市川猿弥
うちはマダラ/中村梅玉
原作:岸本斉史『NARUTO-ナルト-』(集英社ジャンプコミックス刊)
脚本・演出:G2
主催: 『NARUTO-ナルト-』歌舞伎パートナーズ
後援:朝日新聞社
チケット料金:一等席:1万4,500円 二等席:8,500円 三等席:5,000円 特別席:1万5,500円
※3歳以下のお子様はご入場いただけません。なお、満4歳よりお一人様につき1枚切符が必要です

公式サイト
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/play/572

《超!アニメディア編集部》
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