全身全霊でミデンを表現! – 『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』宮野真守【インタビュー】 | 超!アニメディア

全身全霊でミデンを表現! – 『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』宮野真守【インタビュー】

シリーズ史上最高の55人が大活躍する劇場版最新作『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』が10月27日(土)より全国で公開される。  今回の映画の敵は、プリキュアの技を盗むという驚 …

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 シリーズ史上最高の55人が大活躍する劇場版最新作『映画HUGっと!プリキュア♡ ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』が10月27日(土)より全国で公開される。

 今回の映画の敵は、プリキュアの技を盗むという驚きの力を持つミデン。実際に劇中でも、ミデンが技を繰り出すシーンも描かれている。今回はプリキュアの技名を発するときの声の出し方も研究したというミデン役の宮野真守を直撃。人気作品に参加する思いを聞いた。

宮野真守ミデン役の宮野真守

ミデン

――『プリキュア』という作品にはどんなイメージを持っていましたか?

『ふたりはプリキュア』の放送当時、声優としての仕事をもう始めていて、また新しいヒロインが誕生したんだなと思っていたんです。でも、実際に観てみたら、変身をしたかわいい女の子が、肉弾戦で敵をバッタバッタと倒していくじゃないですか。すごく衝撃を受けましたね。僕自身は男なので女の子の悩みがわかるわけではないですが、それでも等身大の女の子の悩みをていねいに描いているんだろうなと思いましたし、一視聴者として大人も楽しめる作品だと感じていました。

――実際に、今回オファーを受けた感想はいかがでしたか?

(声優仲間の)入野自由くんが『Yes!プリキュア5』でナッツというかわいい妖精を担当しているのを観たときは、すごく楽しそうだし、男子でもそういう参加の仕方ができるんだと思って「いつか僕も『プリキュア』に携われたらいいな」なんて憧れを抱くようになりました。なかなかご縁がなかったんですが、15周年という大きなタイミングでゲストに呼んでいただけたのはとても光栄でしたし、ものすごくうれしかったです。

――最初にミデンというキャラクターを見たときの印象を教えてください。

 お化けみたいな、てるてる坊主みたいな形をしている子だなと(笑)。最初は、なんで僕にこのキャラクターを振っていただけたんだろうと不思議でした。でも、ミデンの芯の部分を知っていくにつれて、なるほどと思いました。

――演じるにあたっては、どういったことを心がけましたか?

 以前、子ども向け作品に出演させていただいたとき、ディレクターの方から「子ども向け作品だからといって、子ども向けに演じないように」と言われたことがあるんです。子ども向けだと思って演じると、その部分が子どもたちに伝わってしまうんだと。だから、僕自身の持つ全力でミデンを表現しましたし、あえて登場のときは、子どもが怖がるであろうくらいに恐ろしく演じました。ネタバレになってしまうので、あまり詳しくは言えないですが、ミデンはちょっと悲しい生い立ちのあるキャラクターなんですよ。その思いに、僕の思いも乗せ、きちんと表現したいと思いました。そして、この作品のメッセージでもある「誰かと関わる」とか「何かを大切にする」という思いに、まっすぐ向き合うことを心がけました。ミデンというキャラクターは、『HUGっと!プリキュア』のキュアエールが言う「なんでもできる、なんでもなれる」という言葉もコピーしちゃうんです。キュアエールが言うとすごくキラキラして、前向きで、人を応援しながら自分も応援するような言葉なのに、ミデンが言うと全然違った意味に聞こえるんです。立場や方法が違うだけで、キラキラした言葉も凶器になる。そんなことも感じてもらえたらと思いました。

大人だったら、「あのシーンがよかった」とか「このシーンはこうだ」とかいろいろ考えると思うんですが、子どもたちはそこまでわからなくても、「楽しかった」とか、「プリキュアが頑張っていた」とか、「ミデンがこわかった」とか、そういう何かを受け取ってもらえたらと思いながら、ずっと本気で演じていました。


――『HUGっと!プリキュア』という作品にはどんな印象がありますか?

 人の思いにまっすぐに向かっているからこそ、すごく考えさせられるし、大人でも突き動かされる部分の多い作品だと感じています。子どもの夢、女の子の夢や希望とあったかさがすごく詰まった作品だなと思いますし、テーマが「育児」という点には驚きました。

――「育児」をするプリキュアということで、宮野さんが「母は強い」と思えるのはどんなところですか?

 やっぱり、関わり合う相手に真摯になれるところなのかな。その強さは、母性という言葉があるくらいですから、もしかしたら女性だからこそなのかもしれない。人と関わることって勇気がいるし、大変な部分もあると思うんです。でも、それでも何かを守ろうとする本能的な強さは、関わると決めたら切り捨てないという思いの強さ。だから母は強いのかな。男はただただ感嘆するばかりです。

――今回参加されてみて、スタッフのこだわりを感じた部分を教えてください。

 今回は、CG部分のプレスコ(映像制作より先にセリフを収録すること)からスタートしました。CGを先に作って、それから手描きの部分を作業したそうなんですが、それだけでも気合いの入り方が違うなと思いました。宮本浩史監督も、「自分だからこそできるプリキュアの見せ方」をすごく考えられていて、それでプリキュアの技を全部使えるミデンが生まれたと思うんですね。ミデンは、想い出を奪ったプリキュアの口調までコピーするという特性があるんですが、イントネーションまで指示されたところに、すごい熱量を感じました。僕は男なので、たとえばキュアブラックの声をそのまま出すことはできないし、ともすれば女性口調は合わないなと思われちゃうかもしれないけど、ミデンの「技を吸収できたことがうれしい」という感情が乗ると不思議と無理なく聞こえるんです。そこは本当にすごいなと思いました。

――収録現場で、印象に残っていることを教えてください。

 僕は技の資料映像をいただき、それを見てから収録に臨んだんですが、『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリーの技で「オ・レ!」ってフラメンコみたいに言ったら、収録スタジオで大爆笑が起きたり(笑)。あと、キュアブラック役の本名陽子さん、キュアホワイト役のゆかなさんもいらしたので、リアルタイムで視聴していた人間としては「奇跡の瞬間だ」って心のなかでお祭騒ぎをしていましたね(笑)。

――改めて参加されて、『プリキュア』という作品が長く愛される理由は、どんなところにあると感じましたか?

 子どもたちの夢をていねいに描くだけでなく、時代にあったテーマを取り上げ、そこにエンタメ性を注ぎ込んだからこそ、さまざまな物語、多種多様なプリキュアたちが生まれたんだと思います。大人たちが真剣に向き合って作ってきたからできたことだし、その真剣さが観てくださる方に伝わる。これこそが『プリキュア』が長く愛されてきた理由なんだと感じています。

宮野真守

宮野真守【みやの・まもる】6月8日生まれ。埼玉県出身。劇団ひまわり所属。

〈『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』情報〉
10月27日(土)ロードショー  

◆声の出演
引坂理絵 本泉莉奈 小倉 唯 田村奈央 田村ゆかり 多田このみ 野田順子 本名陽子 ゆかな
田中理恵 樹元オリエ 榎本温子 三瓶由布子 竹内順子 伊瀬茉莉也 永野 愛 前田 愛 仙台エリ 沖 佳苗 喜多村英梨 中川亜紀子 小松由佳 水樹奈々 水沢史絵 桑島法子 久川 綾 
小清水亜美 折笠富美子 豊口めぐみ 大久保瑠美 福圓美里 田野アサミ 金元寿子 井上麻里奈 西村ちなみ 生天目仁美 寿 美菜子 渕上 舞 宮本佳那子 釘宮理恵 
中島 愛 潘 めぐみ 北川里奈 戸松 遥 嶋村 侑 浅野真澄 山村 響 沢城みゆき 高橋李依 堀江由衣 早見沙織 美山加恋 福原 遥 村中 知 藤田 咲 森 なな子 水瀬いのり 関 智一 矢島晶子

ゲスト声優 山本美月 宮野真守

『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』公式サイト
http://www.precure-movie.com/

©2018 映画HUGっと!プリキュア製作委員会

 

《超!アニメディア編集部》
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