春奈るながニューシングル「桃色タイフーン」について語る!【インタビュー】 | 超!アニメディア

春奈るながニューシングル「桃色タイフーン」について語る!【インタビュー】

 ニューシングル「桃色タイフーン」が発売中の春奈るな。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア9月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全 …

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 ニューシングル「桃色タイフーン」が発売中の春奈るな。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア9月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

■推しが変わるのはハーレムものの醍醐味!

──「桃色タイフーン」は、アニメ『ゆらぎ荘の幽奈さん』OPテーマ。タイトルがいいですね。
 「タイフーン」って言うと、どこに飛んで行くかもわからないような、未知のワクワクがありますよね。「桃色」からは、恋の気持ちが伝わると思うし。タイトルだけで、ドキドキしたものを感じてもらえると思います。

──『幽奈さん』は「週刊少年ジャンプ」の作品ですが、春奈さんは確かジャンプがお好きですよね。
 はい! 大好きで、学生時代は毎週必ず買って読んでいました。ジャンプって、国民的教科書みたいな存在だと思うんです。友情、熱血、夢や希望がテーマにあって、それらは全部ジャンプから学ぶ! みたいな。ジャンプ作品からたくさんの名言も生まれていますし、そんなジャンプ作品のアニメ化で、OPテーマを歌わせていただけるのは、本当に光栄なことです。

──『幽奈さん』は、原作コミックを読まれてどんな印象でしたか?
 女の子の魅力が詰まっている作品だと思います。ただかわいいだけじゃなく、ちょっとおっちょこちょいだったり、女の子ならではのブラックな部分も描かれていて、共感できます。「やっぱり恋する女の子はかわいいな」と、キュンとする部分もありますし。そういう意味では、いわゆるハーレムものではありますけど、根底にしっかり人間ドラマがあるなと感じました。幽霊である幽奈さんが恋心を抱いているからこその、切なくて尊いシーンもたくさん出てきます。キュンキュンするし、共感もして、感動もできる。素晴らしい作品だと思います。

──いろいろなタイプの女の子が出てきますが、春奈さんが男の子だったら、どのタイプの子が好きですか?
 私の推しは、雨野狭霧ちゃんという霊能忍者の女の子です。最初は主人公の冬空コガラシくんに対して敵意をむき出しにしているのですが、いつの間にか「おや? この気持ちは恋なのかも」と思うようになります。その気持ちを受け入れたいのに、受け入れたくないという、葛藤というかツンデレの具合が、たまらなく愛おしいです。ただ途中で推しが変わることがあるというのも、ハーレムものの醍醐味なんです。(EDテーマを担当した)アニメ『ハイスクール・フリート』のときも、最初は宗谷ましろちゃんを推していたのですが、最終的には柳原麻侖ちゃんに落ち着きました。アニメになると声と動きがついて、原作コミックとはまた違った魅力を発揮するので、今後がとても楽しみです。


──楽曲の話に戻すと、「桃色タイフーン」は、和のテイストのあるサウンドの曲ですね。
 合いの手を入れるところが多くて、ライブ映えしそうな曲だなと思います。和テイストなところは、『幽奈さん』の世界観にぴったりです。サビ前にはラップ調の部分があって、それは初挑戦のことだったんですけど、とても楽しみながら歌うことができました。

──そのラップ調の部分は、かなり練習された?
 だいぶ練習しました。ボイストレーナーの先生からアドバイスをいただいてグルーブ感を出したり、サビにつながるところは、歌だけどセリフも混じっているような感覚を出すのに、バランスを取るのが難しくて。納得がいくものになるまで、とても時間がかかりました。でもできるようになると、すごく楽しくて。今回のような“ラップっぽい”のではなく、機会があればちゃんとしたラップをやってみたいと思いました。

──歌詞は、幽奈さん視点で?
 
そうですね。“実らないことがわかっていても、この恋を楽しみたい”という気持ちが込められています。この気持ちに出会えて私はハッピーなんだよ、と。幽奈さんの切ないけどかわいらしい恋愛模様にぴったりだと思います。

──歌詞には<ラブ・ヘクトパスカル>というワードも。
 すごく言いにくくて、レコーディングで何度も噛みました(笑)。最初はタイトルが「ラブ・ヘクトパスカル」になりそうだったので、焦りました。曲紹介をするときに、自分でタイトルを噛んでしまうんじゃないかと。

──後半に<やっぱりキミが好きだぁ〜>と叫んでいるのもポイントですね。
 大絶叫しています!

──ライブで、ここをどんな風に歌うのか楽しみです。
 ここはライブではちょっとしたアイデアがあって、「キミ」をライブで行った先の地名に変えて、「大阪が好きだぁ〜」とか「名古屋が好きだぁ〜」とか、会場ごとに変えて歌おうと思っています。その場でしか楽しめない、「桃色タイフーン」にしていきたいです。

──「桃色タイフーン」のMVはどのような内容ですか?
 ドラマパートで始まって、私も演技で参加させていただきました。街なかで好きな人を見つけて、信号のボタンを押すと怪奇現象が起きて、妄想の世界に入り込んで好きな人と一緒に“妄想夏祭り”を楽しむという内容です。

──撮影は大変でしたか?
 ドラマパートで演技をしたのが初めてだったので、そこは少し緊張しましたけど、すごく楽しい撮影でした。ぜひたくさんの方に観てほしいです。

■二次オタは怪奇現象を前向きにとらえる!

──また、カップリング曲の「恋せよ乙女」は、ジャズ調のサウンドで、後半にちょっとミュージカルっぽくなります。
 
ここまでがっつりジャジーな曲は初めてだったので、挑戦でした。すごく中毒性のある曲で、自分でも気に入って毎日聴いています。

──Bメロは、情感たっぷりに歌っていますね。
 そうなんです。<うかばれやしない>とか<気付かれやしない>という歌詞のところで、作詞・作曲・編曲のSakuさんから「セリフをしゃべるように感情を込めてほしい」とディレクションがあって。全体的に相手に投げかける言葉が多いので、その点では歌うというよりも、相手に言葉を投げつけるようなイメージで歌いました。それに歌詞の語尾に「!」や「?」がたくさん出てくるので、こういうところでも、相手を想像するように意識しました。

──「桃色タイフーン」からの流れで聴くと、違和感がなくて。テンション的にもすごく似た雰囲気がありますね。
 歌詞も『幽奈さん』の内容とリンクしています。歌詞に<来世>とか、<ドキドキで死んじゃいそうよ>とか、“死”をイメージしているところがあって。ただ、重くなく、どこかポップに表現しています。

──3曲目の「Again」という曲は、シンプルなバラード。
 「恋せよ乙女」が死をイメージする内容になっているので、この曲では逆に生命力みたいなものを感じてもらえるような、バラードにしたいと思って作りました。1枚のCDで“生と死”を表現していて、どちらも『幽奈さん』のテーマ性とも繋がっています。『幽奈さん』は幽体ではあるけれど、もし生きていたらコガラシくんとちゃんとしたカップルになれたわけで。でも、生きていても幽体でいても、幽奈さんの恋する気持ちは、どちらも尊いものです。そのことを、この3曲から感じ取ってもらえたらうれしいです。

──ちなみに、もし自分が幽体になったら? とか、妄想したりしますか?
 中学生のときは、アニメや漫画の二次元キャラクターが好きすぎて、幽体離脱すれば自分も二次元に行けるんじゃないかと思って、ネットとかで幽体離脱のやり方を調べたりしていました(笑)。金縛りにあった状態で横に転がるイメージをすると、幽体離脱できるみたいなことが書いてあって。戻れなくなったらと思うと怖くて、結局実践することはできなかったですけど。

──幽霊とか怪奇現象とかは、そもそも怖くないんですか?
 二次オタって、怪奇現象をすごく前向きにとらえられるんじゃないかと思いますね。自分の推しキャラが幽体になって、自分のすぐ近くにきてくれているのかもしれない、とか。私ならきっと、そうとらえると思います。だから、むしろうれしい! みたいな(笑)。

──漫画やアニメのキャラは、幽体にならないと思いますが(笑)。
 次元が違うから、何が起きるかわからないじゃないですか(笑)。きっとキャラは幽体離脱ができて、二次元からこっちにやってこられるんです。日々、そんなことばっかり考えています。でも楽しいからいいんです。

──さて話は変わり、10月7日には東京・品川インターシティホールで、約1年ぶりのライブがありますね。
 「桃色タイフーン」も「恋せよ乙女」もライブ映えしますし、「Again」はバラードなのですごくいい雰囲気になると思います。ワンマンで歌っていない曲や、最近歌っていなかったアルバム曲もたくさんあるので、早く歌いたいですね。ファンのみなさんには1年お待たせしてしまったので、とにかく曲多めでやりたいです。いろいろなタイプの曲を交えて、それこそジェットコースターのように、上がったと思ったらまた下がったとか、緩急のある楽しいセットリストを組みたいと思っています。

──前回の東京・EX THEATER ROPPONGIで行われたワンマンは、すごく雨が降っていた覚えがあります。
 台風の日でした。新幹線が止まってしまって、帰れなかった方が続出してしまったらしくて。だから今回は、絶対に晴れさせます! ただ今回のライブのタイトルが『LUNAtic Typhoon』なので、また台風を呼んでしまわないかちょっとドキドキです(笑)。

<プロフィール>
【はるな・るな】2012年にTVアニメ『Fate/Zero』2ndシーズンのEDテーマ「空は高く風は歌う」でデビュー。以降『恋物語』や『ソードアート・オンライン』など、人気アニメシリーズのテーマソングを数多く担当。昨年のアニメ『URAHARA』では須藤りと役で、声優に初挑戦した。10月7日に品川インターシティホールで、ライブ「LUNAtic Typhoon」を開催する。

<ニューシングル「桃色タイフーン」情報>
発売中
SACRA MUSIC
完全生産限定盤:2,500円、初回限定盤:1,700円、通常盤1,300円、期間生産限定盤<アニメ盤>:16,00円

「桃色タイフーン」は、和楽器とロックが融合した、ハイテンションでユーモア溢れるナンバー。曲の後半では渾身のセリフも飛び出す。カップリングにはジャズ調の「恋せよ乙女」と、バラードの「Again」を収録。『幽奈さん』の根底にある「生と死」というテーマで繋がった個性ある3曲を堪能できる。

完全生産限定盤


初回限定盤


通常盤


期間生産限定盤<アニメ盤>


©ミウラタダヒロ/集英社・ゆらぎ荘の幽奈さん製作委員会

 

取材・文=榑林史章

《超!アニメディア編集部》
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