【インタビュー】TVアニメ『名探偵コナン』OPテーマ「Everything OK!!」 Cellchrome 『コナン』愛あふれるメンバーが語る楽曲制作秘話 | 超!アニメディア

【インタビュー】TVアニメ『名探偵コナン』OPテーマ「Everything OK!!」 Cellchrome 『コナン』愛あふれるメンバーが語る楽曲制作秘話

TVアニメ『名探偵コナン』(以下『コナン』)のOPテーマとして1月からオンエアされている「Everything OK!!」を歌う、4人組ロックバンドのCellchromeから、ボーカルのMizkiとギターの陽介が登場。 …

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 TVアニメ『名探偵コナン』(以下『コナン』)のOPテーマとして1月からオンエアされている「Everything OK!!」を歌う、4人組ロックバンドのCellchromeから、ボーカルのMizkiとギターの陽介が登場。幼少時代から『コナン』が大好きだったと話す2人。楽曲制作の裏話を披露してくれたのと同時に、長年のファンならではのあふれる『コナン』愛をたっぷりと見せてくれたインタビューが発売中のアニメディア4月号で掲載中だが、超!アニメディアでは、誌面で紹介しきれなかったインタビュー全文を掲載する。

──『コナン』のOPテーマとして「Everything OK!!」がオンエアされて、どんなお気持ちですか?

Mizki 初回の放送のときは、すごくテンションが上がりました。『コナン』は小さいころから観ているアニメなので、特別な感動があって、家族もよろこんでくれてとてもうれしかったです。

陽介 あまりのうれしさに、知り合いに連絡しまくって。初めてテレビで流れる瞬間は、祖母に「おばあちゃん、TV付けて!」って電話したほどです(笑)。

――バンドを始めたころは、いずれ『コナン』のテーマ曲を担当したいと思っていた?

Mizki 正直そこまで明確な視野があったわけではないですが、『コナン』は子どものころから馴染みのあるアニメだし、やりたいなという気持ちはありました。歴代のテーマ曲はB’zさん、倉木麻衣さん、愛内里菜さんなど、どれもずっと記憶に残っているんですよ。だから、今回『コナン』を通して、僕らCellcromeのことをたくさんの方に知ってもらって、今までのテーマ曲と同じように、観る人の思い出にずっと残る曲になったらいいなと思っています。

陽介 僕自身、小学校のときには、OP映像でコナンくんが踊っていたダンスを、運動会の出し物でみんなで踊ったことがあって、すごく覚えているんですよ。

Mizki それ、僕もキャンドルファイヤーで踊ったな~(笑)。

──「Everything OK!!」も、歌詞に合わせて(工藤)新一と(毛利)蘭の2人が走っているシーンがあるなど、曲とOP映像がぴったりマッチしていましたね。

陽介 SNSでも評判がよくて、僕らもすごくうれしいです! 本当に、ずっと観ていられますよね。

Mizki 僕も、キュンキュンしまくりながら観ていました。子どものときの新一くんが蘭ちゃんの手をポケットに入れるシーンがあって、「子どものくせにキザなことするな~!見てらんね~」って(笑)。2018年一発目のシングルとして、こういう明るくてポジティブな気持ちになれる曲を、それも『コナン』のOPテーマとして出させていただけることは、バンドにとってもすごく大きな出来事になりました!

──その「Everything OK!!」は、2ndシングル「Don’t Let Me Down」とはまた雰囲気の違った明るい楽曲ですね。

Mizki 明るく楽しく元気よく! という感じで、今までの曲では一番ポップな楽曲です。僕たちの曲はデビュー曲「Stand  Up Now」もそうでしたけど、基本的に明るくポジティブな曲調が多いんです。「Everything OK!!」も、メロディーがキャッチーで覚えやすくて、僕たちらしさが前面に出た曲になりました。

陽介 1stと2ndの2曲にはシンセサイザーの音を使っていて、EDM(エレクトリックダンスミュージック)の要素があったんですけど、今回はバンドを結成したときの原点に戻って、バンドサウンドで表現しています。それだけに、素の僕らの音楽性が表れた曲になりました。

──レコーディングはどうでしたか?

陽介 得意分野のサウンドなので、苦労した印象はまったくなく、むしろすごく楽しく終えることができました。

Mizki 余計なことは考えず、僕らが本来持っているものをそのままストレートに出せたので、とてもスムーズに進みました。陽介の書いた歌詞は、ポップさがあふれていたので、僕はボーカリストとして、そのポップさを失わないように明るさを心がけて歌いました。

──歌うときは、コナンたちが住む米花町の風景を想像したり?

Mizki はい。歌詞からは、街を越えて僕たちと一緒にどこまでも前向きに突っ走ろう……というようなメッセージを感じたので、歌うときは風景を想像しやすかったです。この曲で、ひとりでも多くの人を勇気づけたいし、笑顔にしたいと思いました。

──作詞時には苦労はしましたか?

陽介 僕らの曲としてのストーリーがあると同時に『コナン』の世界観にも沿ったものということで、二面性を持たせる言葉選びが今回の課題でした。ただ昔から大好きな作品だったこともあって、迷うことなくむしろ楽しく書くことができました。たとえば歌詞の端々には、『コナン』に出てくるものやシーンを彷彿としてもらえる言葉がたくさん出てくるので、「これはあのことかな?」と、探しながら聴いてもらっても楽しいと思います。『コナン』と切り離して歌詞を読んでも、現状に満足せず前に進みたいという僕らの気持ちも感じてもらえると思います。

Mizki 歌詞には(毛利)小五郎のおっちゃんを想像させるフレーズも出てくるし、腕時計が出てくるのは麻酔銃のことだろうなと思ったし。最後には『コナン』の決めゼリフ「真実はひとつ」を思わせる部分も出てきます。僕自身も歌いながら、頭にアニメの映像を浮かべて歌詞を当てはめながら歌いました。

──カップリングには「Hands Up」という曲を収録。曲調は少しゆったりめだけど、後半にラップが出てきて遊び心がありますね。

陽介 今までゆったりした曲がなかったので、そういう曲もあったほうがいいなと思って作りました。でもそれだけだとパンチが足りないということで、僕がラップを担当しています!

Mizki 1stシングル「Stand Up Now 」のカップリング曲「120% ~BOOM BOOM SUMMER」でも陽介がラップしていて。ライブを重ねるごとにラップが板についてきていたので、今回も「やっちゃえよ!」っていう感じでした。

陽介 ラップといっても、すごくポップな感じでやっているので、ヒップホップのラップとは違ったイメージで聴きやすくなっていると思いますね。

──野外ライブに似合いそうな曲ですね。

陽介 ファンのみんなと一緒に合唱できたらいいなと思う曲です。

Mizki タイトルが「Hands Up」ですから、みんなで手を挙げて歌ってほしいですね。

──この曲も陽介さんが作詞を担当。どんなイメージで書いたのですか?

陽介 最初にパッと浮かんだのが「Hands Up」という言葉です。でもそのときは、ライブのイメージよりも「選手宣誓」みたいなものをイメージしていて。そこから連想して、何かを誓うような歌詞にしようと思って書いていきました。僕らのモットーは「みんなを巻き込んで笑顔にする」なので、みんなを笑顔にすることを誓う歌になりました。

Mizki 僕らは音楽で、あまり音楽を聴かない人でも楽しませたいと思っています。壁を作らないと言うか。実際に僕らをきっかけにして、バンドの音楽を聴くようになったという声もたくさんいただきます。このスタンスは曲にも表れていると思うし、ライブではより感じてもらえると思います。

──ちなみに、『コナン』で好きなエピソードはありますか?

陽介 印象に残っているのは、目暮警部の古傷の秘密が語られるエピソードです(217話・218話)。昔起きた女子高生を狙った事件で、ある女子高生を目暮警部がかばってケガをしたことがあって。そのときの女子高生が今の奥さんなんですよ。子どもながらに「運命の出会いってあるんだな~」って思ったことを覚えています。

Mizki 僕は、灰原哀が初めて登場したエピソード。「黒の組織10億円強奪事件」(128話)で灰原のお姉さんである宮野明美がコナンの目の前で殺されたんですけど、話のラストで、灰原がそのことを「どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったの」とコナンに詰め寄るシーンがあって、それが心に残っています。それまでクールだった灰原が、すごく自然な表情を見せていて、切ない気持ちになりました。僕は、哀ちゃん推しなので(笑)。確かTVアニメの129話だったと思います。

陽介 そこまで覚えてるの!

──では最後に、バンドとして将来はどこまでいきたいですか?

陽介 もちろん、いけるところまでいきたいですよね(笑)。最終的には、このメンバーでずっとバンドがやれていたらいいなと思っています。

Mizki そのためにまずは、全国でライブをやりたいです。僕たちのライブを楽しみに待ってくれている人たちがたくさんいるとので、その人たちに会いにいってライブを届けたい。僕らはファンの方を「セルクロフレンズ」とお呼びしているんですけど、セルクロフレンズのみんなと一緒に、もっともっと大きな景色を見にいけたらうれしいです!

◆プロフィール
【セルクローム】2015年名古屋で結成。メンバーはMizki(Vo)、陽介(G)、tatsuma(Dr)、ニワケン(B)の4人。昨年夏にアニメ『コンビニカレシ』OPテーマ「Stand Up Now」でメジャーデビュー。2ndシングル「Don’t Let Me Down」は、アニメ『お酒は夫婦になってから』主題歌に起用された。

◆リリース情報
Everything OK!!(るび:エヴリシング オーケー)/Cellchrome
3月14日発売
Being
通常盤、セルクロ盤:1,080円
名探偵コナン盤:1,500円

 表題曲の「Everything OK!!」は、どんどん前に進むような力強さと疾走感を持ち、かけ声をあげて一緒に歌いたくなるキャッチーさを持ったナンバー。コナン、蘭、新一、怪盗キッドが描かれた描きおろしアニメ絵柄ジャケットの“名探偵コナン盤”には、ノンクレジットバージョンOP映像が観られるDVD付き。カップリングには野外ライブが似合いそうな「Hands Up」を収録。曲の後半には陽介のラップも炸裂。2曲で異なる魅力を放つシングルになった。




《超!アニメディア編集部》
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