歌と役に込めた思いとは『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』テレサ役&第二章の主題歌アーティストの神田沙也加インタビュー | 超!アニメディア

歌と役に込めた思いとは『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』テレサ役&第二章の主題歌アーティストの神田沙也加インタビュー

2017 年 2 月より、全七章が順次劇場上映中のヤマトファン待望の完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』。10月14日(土)には第三章「純愛篇」が全国25館にて 3 週間限定劇場上映される。本作で …

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 2017 年 2 月より、全七章が順次劇場上映中のヤマトファン待望の完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』。10月14日(土)には第三章「純愛篇」が全国25館にて 3 週間限定劇場上映される。本作で、その力を得たものはあらゆる願いを叶えることができると言われる伝説の女神・テレサを演じている神田沙也加に、演じた役について、また、本日10月11日(水)に発売される自身が担当した前作・第二章「発進篇」のエンディング主題歌「月の鏡」について聞いた。

ーー第二章「発進篇」で主題歌を歌うと決まったときのお気持ちをお聞かせください。

 実は最初のアフレコの時点で「ぜひ歌も」というお話をいただいているというのをうっすら小耳に挟んではいたんです。でも声優の先輩方もたくさんいらっしゃる中で、ガチガチに緊張しているし、作品のスケール感にも圧倒されているときだったので、そのすごさを感じている余裕がなかったというのが正直なところです。ストーリー的に今後が気になる重要な部分で、曲のイントロが聞こえてくるような作りにしていただいて、作品と主題歌すべてが繋がってるんだと感じて、あらためて身震いしましたね。すごいところを担当させていただいていたんだなと。歌ってみた感想としては、テレサとして作品全体を見守っている神様のような視点で歌うほかに、神田沙也加としても想像力を膨らませながら歌えたなという印象で、新しい経験をさせていただきました。

ーー第二章の舞台挨拶の際に、楽曲を収録する際に雰囲気作りを大事にされたとお話されていましたが、具体的にどのような感じだったのか教えてください。

 スタジオが間接照明でムーディーな感じで、とても雰囲気のあるところだったんです。煌煌と蛍光灯に照らされて歌う曲ではないなと思っていたので(笑)、そこはよかったなと思います。最初、私は霧の奥にテレサがうっすら見えるようなイメージで歌っていたのですが、「もう少し希望をはらんでほしい」と言われて、そのイメージを掴むまでは大変でした。とにかく美しい曲なので、気持ちよく歌えれば大丈夫というところもあって、悩みながら歌ってしまうとその数%の悩みがすごく繊細に現れてしまうので、イメージを掴んで思考がクリアになってからは収録も早く進んでいったなという印象です。

ーー演じる上でテレサはどのような存在だと捉えて演じられたのでしょうか?

 絶対的な存在というイメージですね。いろんな事情が明らかになって、ストーリーが動いていく中で、キーワードになるようなセリフを言わせていただいく大切な役割をやらせていただいているので、声優としては新参者ですけど、万物を見据えるような気持ちで話そうと思ってやらせていただきました。出演することが決まってから見た過去の作品の中のテレサも絶対的な存在で、崇高でしたし、しばらく画面に現れなくても存在感が脳裏に残っていたので、その感じを先輩方に囲まれている中で、臆することなく表現しないといけないっていうのが、演じる上で自分の中での第一関門という感じでした。

ーー大作ならではの緊張感を感じられていたということでしょうか?

 そうですね。アフレコ現場は、新参者としてはお邪魔にならないようどれだけ肩幅を狭くいるかみたいな(笑)。それは冗談にしても、大先輩たちの声は鼓膜にビリビリ響いてきて、とても刺激になりました。声量という物理的なものもそうなんですけど、声を発したときの重みがすごいんですよ。それを体感することができて、本当に勉強になりました。アフレコ現場では、耳をかっぽじって聞いていましたね。声だけじゃなくて、そこに込められたそれぞれの役の思惑もすべて感じとっていたので、終わった後はぐったりでした(笑)。実際テレサは、そんな風にみんなの声をすべて聞いているところがあると思うので、そうなることはある意味、役を演じる上でよかったのかなと思います。

ーー女優、アーティストなど幅広い分野で活躍されている神田さんですが、それらと声優のお仕事との違いは感じますか?

 参加した作品にもよるかなとは思うのですが、基本的には全然違うなと思います。ただ演じるということや、役のプロファイリングをするところなど似ているところもあるなと。演劇でも顔の表情にすべてを頼れない部分というのはあって、声色で心の中で起こっていることを伝えていかないといけないのは似ているなと思います。でも、実際アフレコ現場に入るとまったく別物だなと思って帰ってくることが多いですね。具体的にどこがというのはうまく説明できないのですが、たとえば監督さんたちは、頭の中にそれぞれのシーンの情景を描いていらっしゃっていて、台本通りに完結すればいいというわけではない。感情の流れや、声の震えをノイズなくクリアにのせていって、さらに監督たちの思い描くものに近付けていかなければならない、という部分は、やっぱり独特だなと思います。とても細かいコントロールで成り立っているなと。難しいですね。でもだからこそ、勉強したいと思います。今はどういうものが受け入れられているのか知るために新しい作品もどんどん見ていかなければならないですし、旧作を知ることももちろん重要なので、本当に勉強しなきゃいけないことがたくさんあって、今関わっている作品だけをやればいいってことじゃないんだと、奥が深いなと感じています。

ーー元々アニメやマンガを見るのがお好きだとうかがったのですが、そうなると最近は仕事目線で見るようになってきたりも?

 そうですね。好きなものは、最初は視聴者の目線で楽しんで、2回目は音量を大きめにして、仕事目線で見ることもあります。

ーーちなみによく読んだり、見るジャンルというのはありますか?

 グルメものとか、日常系のものが好きですね。あとは、恋愛ものも見ますし、結構いろんなジャンルを見る雑食系です(笑)。グルメものを読んで、実際に登場したメニューを作ることもあります。ただちゃんと手順を読みながら作りたい派なので、アニメをというよりは、マンガを見ながら作ることが多いです。最近のは時短で本当においしく作れるレシピが多いんですよ! ただ、作ったものを出して、「これ『●●』の何巻に出てくるメニューなんだけど、どう?」って聞いて「おいしいよ」って普通の返しをされると、「もっとないんかい!」ってツッコんじゃいます(笑)。ちょうど最近読んだものがおにぎり特集で、それを読んでから、お米にこだわって作ってみたり、冷蔵庫にあるものでパパッと作る変わり種おにぎりを作ったりいろいろ挑戦しています。旦那さんのお弁当を毎日作っているので、そこに入れたりもしています。

ーーお仕事もある中で、お弁当作りまでされているとは大忙しですね。そんな忙しい毎日の中で神田さんにとって元気の源は何でしょうか?

 最近気付いたんですが、夕方になるとワンちゃんパワーが切れてきて、ワンちゃんが無性に恋しくなるんです(笑)。朝、仕事に出る前に存分に触れ合ってきたはずなのに、夕方になると触りたくたくて仕方がなくなる。最近まで出演していたミュージカル「ピーターパン」で、着ぐるみの犬が出てきてたんですけど、あまりにワンちゃん不足になっていたときにその子を抱きしめたら自分の中の切れていたパワーがみなぎってきたんです(笑)。着ぐるみでも充電されてしまうくらい、自分はワンちゃんを欲してたんだなって(笑)。なので、ワンちゃんが元気の源です。今日もこの後、いくつか取材していただくんですけど、どこかでパワーが切れてきてしまうかもしれない(笑)。だから携帯にワンちゃんと似た感触のファー素材のキーホルダーをつけてます(笑)。

ーー(笑)。では、今後の展望についてお聞かせください。

 ちょっと気が早いんですけど、来年はアカデミックな部分に立ち返りたいなと思っていて、デビューした年のような勉強の仕方をしようと考えています。アフレコの現場に行くたびに、皆さんすごいなと思って、実力の差を少しでも埋めていきたいというところがあるので、たくさん作品も見ようと思いますし、セリフを書き出して、実際に発声してみたりとか、今後のためになりそうな思いつくことすべてをやってみようと思っています。何も分からないからこそ、とにかくがむしゃらになんでもやるような新人みたいな食らいつき方をしていきたいですね。ライフワークとなっている演劇とバランスよくやりつつ、弱点をなくして、声の表現の部分を強化していきたいです。そうやっていろんなことをやることで、持てる自信も全然違ってくると思うんです。「あれだけやったから大丈夫!」という自信を持って、仕事に挑めるようになりたいですね。

ーー最後に今回の「月の鏡」リリースを楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

 ありがたいことに「いつ買えるようになりますか」というお声もいただいていたので、今回のリリースは「お待たせしました」という感じです。作品自体もこれからどんどんクライマックスに向け、佳境に入ってきます。ストーリー的に気になるところで終わった前章「発進篇」の主題歌ということで、今回上映される「純愛篇」に繋がる一つのスパイスになっていたらいいなと思いますので、ぜひお聴きください。

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◆プロフィール
かんだ・さやか 1986年10月1日生まれ。2001年にCMで芸能界デビュー。2003年「Into the Woods」で舞台初出演後、舞台を中心に活躍するほか、声優として2014年ディズニー映画「アナと雪の女王」で日本語吹替版アナ役を担当し、第9回声優アワード主演女優賞を受賞。さらに、音楽ユニット「TRUSTRICK」を結成し、2014年アルバム「Eternity」でメジャーデビュー。ナレーション、ラジオレギュラーを担当するなど多岐にわたり活動中。

<「宇宙戦艦ヤマト2202」第二章ED主題歌「月の鏡」情報>
アーティスト:テレサ(CV.神田沙也加)/オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ
収録楽曲:
・「宇宙戦艦ヤマト2202」第二章ED主題歌「月の鏡」
歌:テレサ(CV.神田沙也加) プロデュース:S.E.N.S. Project
・「宇宙戦艦ヤマト2202」テーマ
指揮・編曲:宮川彬良
演奏:オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ
価格:1,200円(税抜)
発売日:2017年10月11日(水)
品番:LACM-14665
発売レーベル:ボイジャーレーベル
発売元:株式会社ランティス
販売元:バンダイビジュアル株式会社

<『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』第三章「純愛篇」 情報>
2017 年 10 月 14 日(土)より、全国 25 館にて 3 週間限定劇場上映 〈シリーズ全七章順次劇場上映〉
劇場にて特別限定版 Blu-ray 最速先行販売
デジタルセル版配信も同時スタート!

『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式ホームページ
yamato2202.net

《超!アニメディア編集部》
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