8月31日(木)、名古屋・ミッドランドスクエアシネマ、大阪・なんばパークスシネマにて、大ヒット上映中『魔法少女リリカルなのはReflection』のスタッフトーク付き上映会第二弾が開催された。
8月17日(木)に東京・新宿ピカデリーにて行われた第一弾が満員御礼の大好評につき、名古屋・大阪での第二弾開催が決定したとのこと。登壇者も第一弾と同じく、統括プロデューサーの三嶋章夫氏、アニメーション制作プロデューサーの畑中悠介氏、監督の浜名孝行氏、総作画監督の新垣一成氏、総作画監督の坂田理氏となった。
名古屋では、上映前のトークショーだったため、ネタバレが気になる方は耳を塞いでくださいね、という冗談をまじえながらトークがスタート。
本作で初めて『なのは』シリーズに関わることになった浜名氏は、「セブン・アークスさんより監督オファーを受けた際、1週間返事を待ってほしいと要望したが、3日で戻してくださいと言われた」とのこと。しかし、「浜名さんなら出来る!」という温かい言葉をいただいたことで、この作品に携わることを決心したそう。
続いて、完成映像を見た時の感想を司会者から聞かれると、畑中氏は「後編を作るぞ!という意欲がわきました」と意気込みをみせた。
そしてトークは次のテーマへと思いきや、突然坂田氏から裏話を一つという切り込みが。キリエが地球へと旅立つのを止めようとしたアミティエが、キリエの反撃に合い縛られてしまったシーンについて、シナリオやコンテのト書き(セリフとは別の状況説明)に「セクシャリティな感じに縛られている」と書いてあったので、監督と相談し、姉妹という間柄を考えた上で良い塩梅にしたとのこと。
司会者から「やろうと思えばもっとセクシャリティに仕上げることはできたんですか?」という鋭いツッコミにも、坂田氏はすかさず「もちろんです!」と元気いっぱいに答え、会場の笑いを誘っていた。
新垣氏からは、なのはが戦闘中ピンチになった時でも瞬時に状況を判断する能力がすごいという話が。「自分の目的へと向かうためなら危うさを伴っても決してブレないということが全編通して描かれているんです。それが(後編の)Detonationにも描かれるのではと思いますので、是非なのはに注目してほしいです!」と熱い想いを語り、思わず三嶋氏から、「良い言葉すぎて僕が言ったことにしてください(笑)」という発言がでるほどだった。
次に浜名氏の思い入れのあるシーンへと話が及ぶと、「高速道路のシーンがアクションシーンの始まりでもあるんですが、自分で車を走らせ、(イメージを湧かせてから)コンテを描きました」というこだわりのエピソードも飛び出した。
また水樹奈々の音楽プロデューサーでもある三嶋氏は、フェイト×レヴィ戦で流れる挿入歌を作るにあたり、プレッシャーを感じていたとのこと。「せつないシーンでもあり、複雑な人間模様が絡んだシーンだったので、完成するまでは本当に大丈夫かなと思っていたんです。その分、これで公開しますという絵があがってきた時の感動はすごかったです!」と出来上がりの手応えを語った。
そして第一弾に引き続き豪華プレゼント抽選会へ。入場者プレゼント全種詰め合わせや浜名氏、三嶋氏のサイン入りB全なのはポスターに加え、新垣氏、坂田氏からはディアーチェ、シュテル、レヴィの集合、そしてユーリが描かれた色紙のプレゼントという豪華な内容に、会場は大盛り上がりとなった。
続いて同日夜、上映後に行われた大阪でも、スタッフ陣のトークはエンジン全開でスタート。浜名氏が「(他の劇場版作品に携わっていたことがあるので)映画の良いところも悪いところも知っている状況で(監督を)お受けしたつもりだったのですが、一番大変でした(笑)」と吐露すると、三嶋氏からは「浜名さんしかいない!と早い段階からセブン・アークスさんと相談していまして、浜名さんをバインドするにはどうしたら良いものかというのを考えていました」となのはシリーズに出てくる用語に例えるといったユーモアたっぷりなトークを展開。
そして新垣氏は、ここでもなのはの一直線なバトルセンスの高さを熱く語ると、「最初に負けてしまったので、必ず助けるスイッチをポチっと押されちゃったんですよね(笑)」と作品の印象的なフレーズを引用し、会場を盛り上げた。
続く坂田氏からは、キャラクターが泣くシーンでは自身も涙を流しながら描いたという素敵なお話が。ところが、キャラクターの心情に寄り添いながらも1割くらいは「もっと時間くれー!」という想いも込めて泣いていたと話し、会場からは再び笑い声があがっていた。
気づけば予定時間を大幅にオーバーする中、駆け足でプレゼント抽選会へ。この会場の色紙は守護騎士達の集合とアミティエの2種。こちらでも当選者へは大きな拍手がおくられた。
最後の挨拶では、改めて来場の御礼と「Detonation」も楽しみにしてほしいという話がそれぞれから出る中、実は畑中氏には大阪に来た目的がもう一つあり、それは「Reflectionの制作でお世話になった方々への御礼行脚」とのこと。新垣氏からは「また是非一緒に仕事したいですね!」という言葉も飛び出し、2018年の「Detonation」公開に向け、着々と準備を進めているようだった。
「それぞれ違った形のなのは愛が結集して出来た作品」という三嶋氏からの締めの言葉を受け、この日登壇したスタッフだけでなく、作品に関わる全ての方々、ファンの方々へのリスペクトと感謝の想いが、またより熱く感動を呼ぶ「なのは」という作品を作り出していくのだと感じた。
9月9日からは新たに公開となる劇場もあるので、改めてこのイベントでの内容もふまえ、まずは是非、隅から隅まで「魔法少女リリカルなのは Reflection」という作品を堪能していただきたい。
<「魔法少女リリカルなのは Reflection」情報>
公開中
【スタッフ】
原作・脚本:都築真紀
監督:浜名孝行
キャラクターデザイン:橋立佳奈
総作画監督:橋立佳奈・新垣一成・坂田 理
バリアジャケット・デバイスデザイン原案:黒銀
デバイスデザイン:宮澤 努
色彩設計:赤間三佐子
美術監督:鈴木 朗
美術設定:平澤晃弘
撮影監督:榎本めぐみ
編集:関 一彦 3D
総監督:名倉晋作
3D モデリングディレクター:島野達也
CG ディレクター:中園麻衣
3DBG ディレクター:山口直人
音響監督:亀山俊樹
音楽:中條美沙
主題歌:水樹奈々(キングレコード)
アニメーション制作:セブン・アークス・ピクチャーズ
配給:松竹
製作:NANOHA Reflection PROJECT
【キャスト】
高町なのは:田村ゆかり
フェイト・T・ハラオウン:水樹奈々
八神はやて:植田佳奈
アミティエ・フローリアン:戸松 遥
キリエ・フローリアン:佐藤聡美
イリス:日笠陽子 シグナム:清水香里
ヴィータ:真田アサミ
シャマル:柚木涼香
ザフィーラ:一条和矢 リインフォースⅡ:ゆかな
アリサ・バニングス:釘宮理恵
月村すずか:清水 愛 他
【STORY】
荒廃によって静かに滅び行く惑星エルトリア。 死にゆく土地に残った家族、フローリアン一家は「惑星再生」を夢見て研究を続ける研究者夫婦と、2 人の 娘・アミティエとキリエの 4 人家族。 しかし父親であるグランツ・フローリアンが病に倒れ、惑星再生の夢が潰える。 そんな中、キリエは「遥か遠い異世界」に、父の救済と惑星再生の希望を求める。 そんなキリエを止める姉のアミティエだったが、キリエは姉の制止を振り切り、幼馴染みで親友のイリスと ともに、遥か遠い異世界への旅に出る。 行き先は「地球」と呼ばれる星の、極東地区の小さな島国、日本。 惑星再生の夢を叶える「鍵」を探索するキリエとイリスは、日本で暮らす 3 人の少女たちのもとへ向かう。 少女たちの名は「高町なのは」「フェイト・T・ハラオウン」「八神はやて」。 その出会いは、二つの世界と二つの惑星の命運を賭けた戦いへと繋がってゆく—。
<『魔法少女リリカルなのは Detonation』情報>
2018 年全国ロードショー
【STAFF】
原作・脚本:都築真紀
監督:浜名孝行
キャラクターデザイン:橋立佳奈
総作画監督:橋立佳奈、新垣一成、坂田 理
バリアジャケット・デバイスデザイン原案:黒銀
音響監督:亀山俊樹
音楽:中條美沙
アニメーション制作:セブン・アークス・ピクチャーズ
配給:松竹
製作:NANOHA Detonation PROJECT
【CAST】
高町なのは:田村ゆかり
フェイト・T・ハラオウン:水樹奈々
八神はやて:植田佳奈
アミティエ・フローリアン:戸松 遥
キリエ・フローリアン:佐藤聡美
イリス:日笠陽子 シグナム:清水香里
ヴィータ:真田アサミ
シャマル:柚木涼香
ザフィーラ:一条和矢
リインフォースⅡ:ゆかな
ディアーチェ:植田佳奈
シュテル:田村ゆかり
レヴィ:水樹奈々
ユーリ:阿澄佳奈
「魔法少女リリカルなのは」シリーズ公式ホームページ
http://www.nanoha.com
上映館情報
http://nanoha.com/theater.html
公式ツイッター
@lyricalnanoha_
©NANOHA Reflection PROJECT