総合電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」の売り上げ実績を集計した、『BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング 2016上半期』が発表され、上位にはTVアニメ化や実写映画化を果たした『僕だけがいない街』『ちはやふる』などがランクインした。
2015年６月に発表されたデータ（※１）によると、日本国内での2015年度の電子書籍市場規模は1890億円になるとされており、2014年度と比較すると33.9％増となる見込みだ。電子雑誌に限定すると前年比100％増の290億円と急成長が予想され、電子書籍はスマートフォンやタブレットの普及と共に広く普及してきている。
同データでは、2019年度には3400億円規模にまで到達すると予想されており、今後ますます電子書籍はその存在感を増しそうだ。
そんななか、『BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング 2016上半期』が発表。電子書籍のなかでも、特に注目されているタイトルは以下のようになった。
＜2016上半期総合ランキング＞
１位 この素晴らしい世界に祝福を！（KADOKAWA/角川スニーカー文庫）
２位 ちはやふる（講談社/BE・LOVE）
３位 僕だけがいない街（KADOKAWA/角川コミックス・エース）
４位 魔法科高校の劣等生（KADOKAWA/電撃文庫）
５位 灰と幻想のグリムガル（オーバーラップ/オーバーラップ文庫）
６位 Ｒｅ：ゼロから始める異世界生活（KADOKAWA/MF文庫J）
７位 無職転生 ～異世界行ったら本気だす～（KADOKAWA/MFブックス）
８位 ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり（アルファライト文庫）
９位 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか（SBクリエイティブ/GA文庫）
10位 ソードアート・オンライン（KADOKAWA/電撃文庫）
TVアニメのほか、実写映画が公開された第２位『ちはやふる』、第３位『僕だけがいない街』を抑え、堂々の第１位には１月からTVアニメが放送されていた『この素晴らしい世界に祝福を！』が輝いた。
▼この素晴らしい世界に祝福を！
現実世界で死んでしまった主人公が、女神を道連れに異世界に転生。冒険活劇が始まると思いきや、地道な生活に明け暮れるという“のどかな異世界コメディ”がヒットし、登場するキャラクターの個性の強さと魅力も重なり、瞬く間に話題となった。2017年１月からはTVアニメシリーズ第2期の放送も決定しており、勢いはまだまだ収まらなさそうだ。
４位以降にもTVアニメ化を果たした作品や、現在も好評放送中のタイトルが並び、アニメ放送を見てから原作に興味を持った“新しいファン”の多さが伺えるランキングにもなっている。一方、第７位にランクインした『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』はTOP10のタイトルの中では唯一TVアニメ化を果たしていない。周囲がTVアニメ化を果たしている人気作ばかりとあって、今後の展開に注目が必要そうだ。
発表では、総合トップ100タイトル中ライトノベルが51作品、マンガが45作品と９割以上を占め、BOOK☆WALKERらしい結果となったと分析されている。今回の発表と共に開設された特設サイトでは、総合TOP100のほか、ライトノベル（男子、ライトノベル（女子）、男子マンガ、女子マンガ、文芸、新書・実用書、ゲーム、写真集、BL、TL、BWインディーズの各カテゴリ別のTOP20を公開している。
BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング 2016上半期特設サイト
https://bookwalker.jp/ex/sp/2016_firsthalfranking/?adpcnt=7qM_N3f
※1：インプレス総合研究所発表
