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『シンカリオン』うえだゆうじがシャショットに込めた想い「一番ハヤトに合うシャショットを模索しています」【インタビュー】

2019/5/3


 TVアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』で、主人公・速杉ハヤトの相棒ともいえる車掌ロボット・シャショット。一時はシャットダウンしてデータを失ったが、奇跡的にデータを取り戻し、新たな戦いに臨んでいる。そんなシャショット役のうえだゆうじに、シンカリオンのこれまでとこれからを語ってもらった貴重なインタビューが、「アニメディア5月号」に掲載中。超!アニメディアでは、掲載できなかった部分を含めたロング版をご紹介する。


――シャショットとして取材を受けていただくのは、今回が初めてですね。

 シンカリオンについての取材は本当に初めてです。ハヤトに「絶対取り戻す」とまで思わせながら、特に努力をさせることもなく、あっさり帰ってきたシャショットです(笑)。

――そもそも、どんな経緯でシャショットを演じることが決まったのですか?

 池添隆博監督の別作品にお邪魔した際にスカウトされてました(笑)。ご指名でしたが、製作委員会検討用にサンプル(ボイス)を録りました。その時点では、インターフェースはもっとオモチャっぽく、バトルプログラムはもっとイケイケワイルドなシャショットでした。その後オーダーが入り、都合10パターン程のシャショットが事前に存在しています(笑)。番組の対象年齢は小学生以下になると思いますが、この層は幼児になるほど、感じ方・捉え方がとても本質的で、セリフや感情のウソを、すぐに見抜くし途端に興味を失います。ですから、相当な内側の熱量で、本気で伝えなければなりません。また、大人や敵側でなく、主人公の子どもたちに混じる存在として配されることはもうないかもしれないな、最後かもしれないなと思って、やりがいを感じると共に、かなり思い入れ強く取り組み始めました。

 他のキャストを知った時が衝撃で、主役は自分の実年齢の半分以下だし、自分がこの仕事始めた頃まだ生まれていなかった計算で。それに気付いた時がめまいしました(笑)。まあ長く続けていればいつかはそんな事態に直面してしまいますよね。「マイク前ではキャリア関係なくみんな同じ」と考える方なんですが、今回、気付いちゃいましたね(笑)。設定上、子どもたちを導く形ではないので、その彼女が演じる小学生でしかも男子より未熟なくらいの存在として演じなくては。それに高度な学習型AI。てことはそこから成長させていかないと…?と、いろんなパラドックスが生じてさらにクラクラしました(笑)。

――そんなシャショットを演じる際には、どんなことを心がけていますか?

 大前提としてロボットであるといういこと。生き物的にはしないこと。そしてバランス。本作は運転士の子どもたちのドラマが視聴者に届くことが大切なので、特異な存在ですが、突出した印象を与え過ぎないよう、子どもたちの脇に控える演技を意識しています。そして学習型AIな点。「細かすぎてわからない」進度で、シャべりを成長させています。玩具の音声を起点に、ハヤトと出会って、他の運転士たちやさまざまな人物と触れての時系列で、表情はあっても平坦な段階から、じょじょに感情を立体的にしています。意識を傾けるべきはハヤトのみになりますが、(ハヤト役の)佐倉(綾音)さんとは、本格的に役同士がやり取りする作品での共演は今回が初めてで、彼女のスペックに関する知識が乏しくて……。演技の質や特徴。どんなハヤトにしようとしているか。本人もどんな人物で、どんな人、どんなことに、どう反応するのか。最初の半年くらい、ずっと「観察」していました。そこで得たものを反映させながら、一番ハヤトに合うシャショットでありたくて模索しています。

――観察ですか。

 実は、(アフレコでは)同時に収録しているものの、一緒の空間でじゃないんです。キャストが演技するフロアの奥に単独収録ブースがあり、全部ロボ加工するため、そこで。同じ映像は観ていますが、ヘッドホンからの音の情報を頼りにセリフを掛け合っています。これが、現場の空気が全くわからない。「体感」で芝居できない。演技がちゃんと成立してるか実感持てず不安になる。外の音は聞こえないがガラス張りで全体の様子は見渡せる……。という孤立感高まる環境で。だんだん情緒乱れてきて、なんらかをこじらせてます(笑)。先人として背中を見せる立場ですが、全員の背中を追いかけながら仕事してます(笑)。

――そんな苦労があったとは……。それをまったく感じさせない、かわいいシャショットになっていると思います。

 「もしかしたらシャショットは本当にあるかも」と観ているキッズが思ってくれるよう精魂込めてます。番組終了後に「あのシャショットでよかった」と視聴者にも関係者にも思ってもらえるよう、ひたすら頑張ってます。

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