飯田里穂、移籍後初シングルは『寄宿学校のジュリエット』EDテーマ曲 – 「芯の強さやクールさ、かっこよさ……今までにない歌い方に挑戦しました!」【インタビュー】 | 超!アニメディア

飯田里穂、移籍後初シングルは『寄宿学校のジュリエット』EDテーマ曲 – 「芯の強さやクールさ、かっこよさ……今までにない歌い方に挑戦しました!」【インタビュー】

声優、女優として活動中の飯田里穂。NBCユニバーサル・エンターテイメントに移籍後初のシングルは、原作も人気のラブコメディー『寄宿学校のジュリエット』のEDを飾る。「自分史上、一番ギラギラした曲」だという表題曲に、飯田は …

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 声優、女優として活動中の飯田里穂。NBCユニバーサル・エンターテイメントに移籍後初のシングルは、原作も人気のラブコメディー『寄宿学校のジュリエット』のEDを飾る。「自分史上、一番ギラギラした曲」だという表題曲に、飯田はどう臨んだのか。アルバム『Special days』よりも先にレコーディングをしていたということで、「スタッフとの意思疎通も難しかった」と振り返る本CDについて、さらに2019年の野望なども聞いた。

飯田里穂

期待を持ってもらいたかったレコーディング

――NBCユニバーサル・エンターテイメントに移籍してから、すでにミニアルバムをリリースしていますが、表題曲の「いつか世界が変わるまで」のレコーディングは、ミニアルバムの制作より早かったんですよね?

 そうなんです! 移籍をして最初の打ち合わせのときにデモはいただいていたのですが、ミニアルバムのことがあるので、誰にも言えなくて。今回ようやく「こちらの曲のほうが先だったんだよ」と言えるようになりました。

――その段階で、『寄宿学校のジュリエット』のEDテーマ曲だということは決まっていたんですか?

 デモの段階ではまだだったと思います。でも、曲が完成した段階では、シングルが作品のEDテーマ曲になると決まっていたので、すごくうれしかったです。飯田里穂を知らなくても、アニメのEDで流れて気になる人がいるかもしれないと思うと、すごくありがたいチャンスをいただいたなと思いました。

――この曲で、新しいスタッフの方々と一緒にやっていくということでの緊張はありましたか?

 とてもありました! 私、人からどう思われるのかを気にしちゃうタイプなんですよ。移籍って中途採用みたいなものだと思うから(笑)、曲に対してどういうアプローチをするのかはチェックされるだろうし、私の歌をどう感じるんだろうって気になっちゃって。でも、期待を持ってもらうためにも頑張らなきゃって思いながらレコーディングに臨みました。

――新しいレコード会社での第一歩が「いつか世界が変わるまで」ということで、自分らしさをどう出していこうと思いました?

 このときは、自分らしさよりもアニメに寄り添うことのほうが大事だと思っていたので、あんまり自分のことは考えていなかったかな。原作を読み込んで、作詞・作曲をしてくださった佐高陵平さんのディレクションに従いました。

――佐高さんからは、どんなディレクションがありましたか?

「芯の強い感じと、やわらかい(ヒロインの)ペルシアのイメージを歌ってほしい」と。自分でもそれを考えつつ、タイトルにもなっている「いつか世界が変わるまで」という言葉は、作品のキーワードだなとも感じていたので、それも意識しました。

――すごくかっこいい歌い方をしているな、というのが第一印象でした。

 じつは、さわやかなかっこよさのある曲を歌ったことが意外となかったので、そう言っていただけるとうれしいです! 芯の強さはもちろん、ちょっとクールな雰囲気もある曲なので、これまでに聴いたことがない歌い方だなって思ってもらえたら感激しちゃいますね。

――いままでにないものが出せるのも、新しいスタッフならではですね。

 そうだと思います。曲の立ち位置や内容をきちんと説明してもらい、佐高さんもレコーディングでひとつひとつの言葉に込めた意味を教えてくださったので、そういう歌う前に曲を理解していくことって、本当に大切なんだなと改めて感じることができました。

――カップリングの「GLITTER」は、いつレコーディングしたんですか?

 昨日(取材日の前日)なんです! 「いつか世界が変わるまで」と「Special days」を経てのレコーディングになったので、スタッフの方とも人間関係がきちんとできあがっていて、すごく歌いやすかったです。この曲は、曲のテンポ決めにも参加させていただいたんです。

――テンポを決めるところもですか?

 そうなんです! 作曲の小川裕司さん、石倉誉之さん、小高光太郎さん、作詞の山本メーコさんも全員いらしてくださって、原曲をもとに、テンポの早いもの、遅いものといくつも作って聴き比べをした結果、収録されているテンポに決まりました。

――この曲のポイントは?

 プロデューサーの冨田明宏さんが、私の「Special days」のリリースイベントに来てくださったんです。私自身、以前にもリリースイベントをさせていただいていたので、ファンの方同士で顔見知りということも多いんです。でも、リリースイベント自体は久しぶりだったので、ファン同士でもお互い「久しぶり!」みたいな、同窓会のような雰囲気になっていたんですね。それを「いいな」と思ってくださったらしく、そんなみんながライブで盛り上がって仲間感を味わえる曲がいいだろうというところからスタートしました。

 私がファンのみんなに、「仲間じゃん」「一緒じゃん」みたいに促すようなテイストが強いのかな。ファンのみなさんが銀河系の星々で、私はそれを照らす太陽みたいなイメージですね。だから、タイトルも「GLITTER」になったんです。

――歌ってみた感想は?

 難しかった!(笑)「いつか世界が変わるまで」がさわやかなかっこよさがあるのに対して、こっちはギラギラした野性的なかっこよさがあるんです。そういうギラギラした引き出しは、私にはないんだなと感じました(笑)。でも、もちろん歌うからには全力で、引き出しから最大限に探し出しましたよ!

――歌詞からは飯田さんの持つ、からっとした明るさが感じられますね。

 比較的等身大に近い歌詞ですよね。メーコさんとは「Special days」でもご一緒させていただいて、私がサニーガールであることや、等身大のアーティスト像を作っていきたいと思っていることもわかってくださっていたので、そういったワードも散りばめてもらえたんだろうなと思います。

――先ほどリリースイベントの話もありましたが、ファンのみなさんと接する機会が減っていたからこそ、こうしてまた活動を始めて、もっとみんなの太陽になりたいという気持ちは強くなったのでは?

 そうですね。リリースイベントのとき、「待ってたよ」という言葉はすごくたくさんかけていただいたんですが、そのなかに「もうダメなんじゃないかと思ったんです」って言ってくださった方がいて(笑)。

――それはまた、ストレートですね(笑)。

 思わず本音が出ちゃったんでしょうね(笑)。でも、SNSとかでマイナスな発言をされるくらいなら、直接言いに来てもらったほうが断然気持ちがいいし、その想いをストレートに言ってくれたのも、そう思ったのにまたイベントに来てくれたのもうれしくて。「待っていてくれたんだな」という思いがものすごく伝わってきて、まだ私が歌う意味ってあるんだなと改めて感じましたし、みんなの太陽みたいな存在でいられればと思いました。

 私の歌は比較的リアルな思いを書いている部分も多いので、「わかるなぁ」って思われる存在になっているのが不思議だし、だからこそやりがいがあるなとも思っています。

きれいじゃない”表情も見てほしいミュージックビデオ

――「いつか世界が変わるまで」のミュージックビデオ(MV)は、すごく面白い出来になっていますね。

「Special days」と同じ製作スタッフなので、とてもやりやすかったです。表情も全般的にナチュラルで、すごく身近な人しか見られないようなものが多くて、自分でも意外でした。

――力の抜けた表情がいいですね。

 ありがとうございます! きれいな顔ばかりじゃないところは、特にお気に入りなんです。くしゃくしゃに笑っていたりとか、口がぽかんとあいていたり……こういう表情はあまりファンの方には見せていなかったので、作品として残せたのはレアですね。

――古着の衣装も素敵でした。

 普段はあそこまでコテコテの古着は着ないんですが、ゆるい感じの服は好きなので、着やすかったです。髪形もすごく凝っているんですよ。頭のおだんごは、ゆるめなんですが、しっかりしていて、かなり時間をかけて作ってもらいました。

 ヘアメイクの方は、以前グラビアをやっていたときにご一緒したことがある方で、「この方にお願いしたいです」と言えるようになって、またご一緒できたので、ずっと頑張ってきた甲斐がありました。

――ジャケットも、MVと同じ衣装ですよね。

 はい。あの服は、着こなすのが難しいんですよ。普通に着るとだらしないだけになっちゃうから、いろいろ見て工夫しました。一番チェックしたのは、菅田将暉さんですね(笑)。

――工夫の凝らされた1枚になりましたね。

 移籍してからの時系列的には、ここでやっと真実の姿を見せられたなと感じています。とにかくすべてを発表できたことがうれしくて、あとはみなさんに聴いていただくのみ、手に取っていただくのみです。今回は、アニメのEDテーマ曲ということもあって、いろんな方に知ってもらえるきっかけに巡り会えている気がしています。

 これまでずっと聴いてくださっている方には「ちょっと変化があったね」と思ってもらえるような曲になっていると思うので、成長も楽しんでもらいたいです。でも何よりも、アニメがすごく面白いので、アニメに色を添えられるような歌になるといいな。

まるでアニメをそのまま見ているようなアフレコ現場

――飯田さんは『寄宿学校のジュリエット』に獅子静香役でも出演されていますが、静香はどんな女の子ですか?

 意外と普通の女の子です。おしとやかなのかなと思ったら、同級生の歩米良(ぽめら)ちゃんと一緒になって、ヒロインのひとりである蓮季(はすき)ちゃんに「(主人公の)露壬雄(ろみお)に話しかけなよ」って、けしかけたりするような子なんです。すごくかわいい子ですよ。

――アフレコ現場の雰囲気はどうですか?

 私はほとんどの方と初対面なんですが、ほかのみなさんは共演経験も豊富みたいで、落ち着いた雰囲気です。みなさん、とてもお上手な方ばかりなので、目の前でアニメが放送されているような気持ちになっちゃいます(笑)。言い回しや声の合わせ方など、すごく勉強になります。

――今年も残り2か月を切りました。2018年はどんな年でしたか?

 停滞せず、つねに動いていた年でした。レコード会社の移籍はもちろん、夏には『ダンガンロンパ』の舞台(『ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018~The End of 希望ヶ峰学園~』)にも出させていただき、そこでもまた新しい人との出会いがありました。一昨年くらいは、レギュラーが多くて、同じルーティンで同じ方と会うことが多かったんですね。それも実りの多いことなんですが、新しい現場で新しい人に会うと改めて自分と向き合えるし、自分がどういうことが好きで、どういう人が好きなのかを感じることができました。

――たとえば、どんなことを考えました?

「自分ってどんなタイプの人間かな」とか、アーティスト活動するにあたってナチュラルなのがいいと決めたけど、「じゃあナチュラルってどんなものだろう」とか。とにかく考えることで、新しい発見がありました。

――プライベートでは?

 年明けには韓国に行きましたし、9月末にちょっとだけお休みをもらえて、セブ島に行ったりしていましたね。あと、ずっと好きだと言い続けていた料理の写真を、SNSに載せるようになりました。私もちゃんと人間らしい生活をしているんですよ!(笑)

――2019年はどんな年にしたいですか?

 新しいことが始まった次の年なので、どうレベルを上げるのかが重要になっていくと思います。今年得たことを基盤にして、また新譜を出したいし、自分がどういうことを紡ぎたいのか、歌いたいのかが明確に言えるようになったので、そういうことをもっと伝えていけたらと思います。

 それから、ありがたいことに2019年の1月10日から『からくりサーカス』の舞台に出させていただくんですね。私が演じるのはしろがね・フランシーヌ役。原作でもすごくスタイルのいい役なので、今からパーソナルジムに通おうかなと(笑)。この舞台は、『ダンガンロンパ』に出て、もっと舞台をやりたいと思い、それを言葉にしてかなったので、自分のやりたいことはもっともっと表に出していきたいです。

――2019年の2月にはライブがありますよね。なんとなくの構成は決まってきましたか?

 これまでやってきたライブと、大きく空気感が変わることはないんじゃないかな? でも、演出などで新しさは出していきたいです。いろいろな変化経て今回やらせていただくものなので、すごく特別なライブになると思います。

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

 発表まで時間があったからこそ、新しいことをお伝えできることが心から幸せです。「いつか世界が変わるまで」は、アニメのED曲でもあるので、作品ごと盛り上がっていったらいいなと思っています。そして、曲も好きになってもらい、飯田里穂のほかのいろいろな部分も知っていただけたらうれしいです。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

<PROFILE>
飯田里穂
【いいだ・りほ】10月26日生まれ。埼玉県出身。メジャーデビュー後はシングル3枚、アルバム3枚をリリース。主なアニメの出演作は、『ラブライブ!』星空凛役、『劇場版「フリクリ オルタナ」』矢島聖〈ヒジリー〉役、『寄宿学校のジュリエット』獅子静香役など。

<リリース情報>
シングル「いつか世界が変わるまで」
NBCユニバーサル・エンターテイメントより11月7日発売
初回限定盤:1,944円(税込)
通常盤:1,296円(税込)

飯田里穂初回限定盤

飯田里穂通常盤

<イベント情報>
発売記念イベントを下記日程で開催
11月7日(水)東京・アニメイト池袋本店9Fイベントスペース
11月10日(土)東京・ソフマップAKIBA①号店 サブカル・モバイル本店、アニメイト秋葉原B1F イベントフロア
11月11日(日)東京・とらのあな秋葉原店C 4Fイベントフロア
11月17日(土)神奈川・アニメイト横浜、東京・AKIHABARAゲーマーズ本店6F
11月18日(日)大阪・animate O.N.SQUARE HALL、愛知・第3太閤ビル
※参加方法、イベント内容などは飯田里穂オフィシャルサイトをチェック
※情報掲載時には参加券の配布が終了している場合もございます。ご了承ください

<ライブ情報>
「Riho Iida Tour 2019 –Special days-」
2019年2月3日(日)埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
2019年2月10日(日)愛知・SPADE BOX
2019年2月11日(月・祝)大阪・Umeda Banana Hall
2019年2月24日(日)東京・神田明神ホール
チケット料金/会場別限定グッズ付き:7,500円(税込)、グッズなし:6,000円(税込)
チケット一般発売日/12月1日(土)10時

飯田里穂オフィシャルサイト
https://iida-riho.com/

飯田里穂公式ツイッターアカウント
@rippialoha

飯田里穂スタッフ公式Twitterアカウント
@rippi_staff

《超!アニメディア編集部》
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