冬アニメ「結婚指輪物語」ネフリティス・ロムカ役 島袋美由利インタビュー「物事に柔軟なところがネフリティスの魅力」 | 超!アニメディア

冬アニメ「結婚指輪物語」ネフリティス・ロムカ役 島袋美由利インタビュー「物事に柔軟なところがネフリティスの魅力」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年2月号には、冬アニメ『結婚指輪物語』より、ネフリティス・ロムカ役の島袋美由利が登場。

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冬アニメ「結婚指輪物語」ネフリティス・ロムカ役 島袋美由利インタビュー「物事に柔軟なところがネフリティスの魅力」
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年2月号には、冬アニメ『結婚指輪物語』より、ネフリティス・ロムカ役の島袋美由利が登場。 本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

物事に柔軟なところがネフリティスの魅力


――『結婚指輪物語』という作品の印象を教えてください。

 オーディションの資料として原作コミックスをいただいたのですが、まず絵がきれいで、柔らかそうで“たわわ”だなと感じました(笑)。サトウとヒメの恋愛、さらに敵となる「深淵王」との戦いなど、エピソードが盛りだくさんですが、なかでも私はヒメの心情の描き方に引かれました。サトウという大好きな人と一緒にいられるけれど、サトウは自分以外の姫君とも絆を深めなければならない……それを目の当たりにするヒメのことを思うと切なかったです。また、5人の姫君を探してサトウとヒメはいろいろな土地を移動していくのですが、それぞれの風土がとてもていねいに描かれていて、どの角度から見ても楽しめる作品だなと感じました。

――島袋さんが演じるネフリティス(ネフ)の最初の印象は?

 原作1巻の次巻予告に「案外残念」と書かれていたことにまずビックリしました。実際に物語に触れると、人見知りで引きこもり、気弱なところもあるので、守りたくなるキャラクターだなと感じたんです。それでいて、リアクションがオーバーだし、初対面のサトウに「不潔!」と言うし、何をするのかわからなくて目が離せない。重い運命を背負っているキャラクターでもあるので、幸せになってほしいなと思いながら原作を読んでいました。

――そんなネフリティスの、どんなところが魅力的だなと感じていますか?

 冒頭のネフはとくにしっちゃかめっちゃかな状態ではありますが、私はサトウに「不埒者」と発言したときに、その言葉選びが古風で素敵だなと感じました。彼女はエルフなので、見た目よりも長く生きていて、17歳だったら出てこないような言葉の使い方にグッときたんです。また、怖さはありつつも外の世界への興味を抑えきれず、本をたくさん読んで外の世界を想像して「どこにだって行ける気がして」と言っているのも、彼女の境遇を考えるとすごくいじらしいなと感じました。それから、知識があって頭でっかちなところはありつつも、実際の世界が本に書いてあることと違うことを知って、それを柔軟に受け入れられるところも、彼女の魅力だと感じています。

――サトウと出会ったときは、男女関係や外からの人物ということで、相当警戒していますが、そんな振り幅の大きいネフリティスを演じるにあたり、どんなことを大切にしましたか?

 ネフはエルフの長老であるペリドート様には「気が小さい」と言われつつ「根は強い」とも言われていたので、国から出られない自分の境遇にもどかしさを感じていても、絶望しきらないお芝居を心がけました。それから、好奇心旺盛なところもきちんと大切に演じたいと思いました。

――ネフリティスはすぐに嘔吐してしまうところもインパクトがありますが、嘔吐シーンのアフレコの思い出は?

 最初、リアルに演じたほうが外見とのギャップを出せておもしろいのではないかと思って、かなり濁音多めでお芝居をしてみたんです。そうしたらスタッフの方から「もうちょっとかわいく吐いてほしいです」と言われて、何回か録り直しをすることになりました。アフレコが終わってからの帰り道、確かにSEが乗ったり映像が付いたりしたときに、あんまり音だけがリアルだと見ている方が引いてしまうかも、と思ったことをよく覚えています。

――ほかに、スタッフの方からディレクションはありましたか?

「サトウをあまり誘惑しすぎないようにしてください」とお話がありました。だいたいがサトウの夢のなかでのことですが、可憐であるということを第一に考えて演じてました。私はアニメではサトウとヒメの関係をとくに大事に描いていると感じたので、ネフがその関係を壊すほどに誘惑するようなお芝居は求められなかったのかなと思っています。それから、セリフがなくても表情が動いているシーンではアドリブも入れたのですが、たくさん拾ってくださったのがうれしかったです。

――ネフリティスといえば、過保護な兄・ジェードの存在も気になります。

 お兄様も風の国を思ってネフに過保護になっているのですが、すごく勢いのある過保護だなと感じました(笑)。この先、ネフとお兄様が対峙するシーンも登場しますが、ネフにとって初めての気持ちで臨んだんじゃないかなと思って。身体がこわばったり、すくんだりするだろうとも感じていたんですね。家族愛というよりも、張り詰めた思いで演じたので、ぜひ見ていただけたらと思います。

――そんなネフリティスに共感できる部分はありますか?

 好奇心はあるけれど、恐怖が勝って一歩が踏み出せない気持ちはすごくわかります。それから、私も子供のころに本を読んで、空を飛んでみたいとか想像を膨らませていたことがあるので、その気持ちも理解できました。あと、体力がないところと人前が苦手で魂が抜けちゃうところは共感できます。

――逆に、ネフリティスとまったく違うなと思うところは?

 ネフリティスは、いっぱいいっぱいなところもあるけれど、周囲を慮れる子なんですね。ヒメのこともよく見ていて、彼女が自分に気を遣わずにすむように配慮ができるんです。私はどうしてもそこまで周囲を見られないので、すごく尊敬しています。

――主人公であるサトウにはどんな印象がありますか?

 いろんな意味で高校生だな、と思います。いやらしいことに興味があるし、そういうことを考えているときはヒメからも言われているように気持ち悪くなりますし……(笑)。しかも、佐藤元さんがものすごく力を入れてお芝居をなさるんです。声のひっくり返り方ひとつをとっても、すごいパワーで演じていらっしゃって、いい意味でサトウの気持ち悪さが際立ったなと感じています。それから、姫君たちが誘惑してくるなか、ヒメのことを第一に考え、ヒメとのいい思い出を作りたいと思っている一途さがあって、見ていてホッとします。

――ネフリティス以外の4人の姫君への印象を教えてください。

 まず、ヒメはかわいいですよね。料理が得意でいいお嫁さんになりそうだし、ちょっとしたヤキモチの焼き方もじめっとしていなくて、思わず「お前が一番だよ!」と言いたくなるような力を持っている。姫君としての立場がありつつ、サトウに一番に思って欲しいというジレンマも抱えていて、応援したくなります。あと、恋愛ごとでサトウをリードしようとしながらも、慣れていないところに恥じらいが見えて、本当にかわいいんです。

 グラナートさんは、原作だとサトウに色気で迫る印象があって、艶やかだなと思っていたんですね。でも、アニメはそこに友愛やリスペクトが乗っているように感じられて、よりさっぱりとした姫君だなと感じています。戦うシーンの息づかいがカッコいいです。

 サフィールさんは、原作だとツンとした印象がありましたが、アニメは加隈亜衣さんのお芝居が相まって、ちょっと抜けているというか、なで回したくなるようなかわいさがあるんです。双子の妹のサフィラを大切に思っているところにお姉ちゃんの愛情が感じられて、好きになっちゃいました。

 アンバルは、発言すべてがインパクトのあるキャラクターですね。耳にすごくなじむし、言葉が心に染み入ってくる。あと、ほかのキャストさんが応対に困る感じのボケがすごくかわいくて(笑)、シュールで笑ってしまいます。きっともっと物語が進めばもっとたくさんの魅力を感じさせてくれると思っています。

――放送が目前に迫りました。物語冒頭の見どころをお聞かせください。

 若さゆえなのかもしれませんが、サトウが異世界に行くときの潔さから、ヒメへの想いの強さが感じられて大好きなんです。なので、まずはそのシーンだけでも瞬きをせずに見てもらえたらと思います。また、第1話は現代から異世界へ行くので、風景や建物の装飾など、雰囲気がガラッと変わると思います。さらに、それぞれの姫君の国の違いも映像として楽しめると思うので注目していただきたいですし、サトウとヒメの両片想いのむずかゆさもぜひ楽しんでください。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.茶色い目の色

目の色が少しだけ茶色いんです。若干まぶしがりな目をしているところがチャームポイントかなと思います。

Q.自分のニックネーム
A.ちゃむ、みゅーり

皆さんの好きに呼んでくださいというスタイルなので、応援してくださる方は「島袋さん」と渋く呼んでくださる方が多いです。それ以外だと最近強いのは「ちゃむ」と「みゅーり」ですね。ちゃむは石見舞菜香さんしか呼んでいないんですが、おそらく「美由利ちゃん→美由利たむ→美由利ちゃむ→ちゃむ」と変化したんだと思います。でも、本人に聞いても全然覚えていませんでした(笑)。

Q.自分の声の特徴
A.ちょっと鼻声

どちらかというと無個性なのかな? これだというものがない代わりに、いろいろなタイプの子を演じさせていただけているんだと思っています。

Q.自分の性格
A.おっちょこちょい

同時に2つのことを考えられないんです。例えば、お会計をしているときに傘を横に置いておくと、終わったときは傘のことを忘れているとか……。商品を忘れたり、食事をしたあとに別にテイクアウトもお願いしたら、テイクアウト代だけ先に払って食事代を払い忘れかけた……なんとてこともありました。

Q.いま、ハマっていることは?
A.十割そばを食べること

麺類が好きなのですが、小麦を食べ過ぎるとお腹が痛くなるので、最近は小麦を使っていない十割そばに目覚めました。薬味はミョウガだけダメですが、ネギやショウガなどたっぷり入れたいです。

Q.愛用のアクセサリーはある?
A.ビーズの指輪

最近、デザインフェスタで小学生の子が作ったビーズの指輪と出会い、購入して大事に使っています。

Q.理想の結婚生活は?
A.相手を尊敬できる日々であること、箸置きやペアのものを使えること

まず、お相手を尊敬できる日々が過ごせたら幸せなのかなと思います。あとは、ビジョンで言うなら毎日お箸置きを使って、ていねいそうな暮らしがしたい。ペアのお皿やペアのグラスを使うのもいいですね。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.お嫁さんは、何人がいいですか?

主人公のサトウは5人の姫君と絆を深めなければいけないのですが……という思いを込めて考えました。

Profile
しまぶくろ・みゆり/12月6日生まれ。沖縄県出身。大沢事務所所属。主な出演作は『ひきこまり吸血姫の悶々』アマツ・カルラ役、『レヱル・ロマネスク2』なこ役など。

作品Information
 毎週土曜日夜10時よりTOKYO MXほかにて放送中
https://talesofweddingrings-anime.jp/
 想いを寄せていた幼なじみのヒメを追いかけて異世界を訪れたサトウは、そこでヒメが「指輪の姫君」だと知る。さらに自身も勇者「指輪王」となって世界の脅威に立ち向かうことになるが、ヒメたちの持つ指輪の真の力を引き出すためには、5人いる指輪の姫君全員と結婚しなければならないと知り……。

(C)めいびい/SQUARE ENIX・「結婚指輪物語」製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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