【インタビュー】Poppin’Party、ポピパの新しい可能性を感じさせる8thシングルリリース! | 超!アニメディア

【インタビュー】Poppin’Party、ポピパの新しい可能性を感じさせる8thシングルリリース!

2017年にはTVアニメ化され、スマートフォン向けゲーム『バンドリ!ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』も配信されている次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』。作中に登場するPoppi …

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 2017年にはTVアニメ化され、スマートフォン向けゲーム『バンドリ!ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』も配信されている次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』。作中に登場するPoppin’Partyは、声優の愛美(戸山香澄役)、大塚紗英(花園たえ役)、西本りみ(牛込りみ役)、大橋彩香(山吹沙綾役)、伊藤彩沙(市ヶ谷有咲役)がキャラクターボイスを担当するだけでなく、実際のライブで生演奏を披露していることでも話題となっているバンドだ。そんな彼女たちが、12月13日に8枚目のシングル『クリスマスのうた』をリリース。今回は、愛美、大塚、伊藤の3人に聞きどころなどを語ってもらった。


写真左から西本りみ、大橋彩香、愛美、伊藤彩沙、大塚紗英

 シングル『クリスマスのうた』は表題曲と、『フューチャーカード バディファイト バッツ』のED「B.O.F」、さらに『ガルパ』のオリジナル曲「キミにもらったもの」の3曲を収録。真摯に歌や演奏に向き合う3人の思いが伝わってきたのはもちろん、メンバーの仲のよさもひしひしと感じられる、にぎやかで楽しいインタビューとなった。

 

「クリスマスのうた」は“有咲み”が強い!?

――Poppin’Party(以下ポピパ)としては、「クリスマスのうた」が初めての冬ソングになりますね。

愛美 個人的にはクリスマス生まれということもあって、クリスマスソングを歌えたのは素直にうれしいです。あと、私は普段から“愛と平和”を謳っているので、歌詞のなかにそのワードが入っていたこともうれしいポイントでした。

伊藤 まさに“愛美ソング”っていう感じがするよね。

大塚 愛美さんがいつもSNSで“愛と平和”について発言しているから、作詞の中村航先生の目に止まってとか?

愛美 そうだったらいいなぁ(笑)。

大塚 私はクリスマスソングをオマージュしたイントロから始まって、曲が走り出す感じがすごく好きです。クリスマスの世界観が強いところがいいよね。

伊藤 ポピパはこれまで夏の歌が多かったので、冬っぽさのある曲を歌えたのはうれしいよね。

大塚 「クリスマスのうた」は、有咲が2番のサビを歌っているのも聞きどころだよね。

伊藤 そう! メンバーのソロパートも別にあるんですが、2番のサビを有咲が歌うのは、これまでになかった新しいスタイルなんです。『ガルパ』のイベント用に作られた新曲でもあるので、イベントにあった「実はみんなとクリスマスパーティーがしたい」という有咲の気持ちが詰め込まれていて、本当にメンバーが大好きなんだなと感じられる歌詞なんですね。有咲にしてはかなりデレていると思うので、そこも注目してほしいです。

愛美 さびしがりやだよね、有咲。

伊藤 歌でしかデレられないのかな、みたいな感じはあるよね。

大塚 個人的には、有咲が歌う2番サビのラストの歌詞は、それを歌っちゃうのかぁってかなり恥ずかしくなる(笑)。でも、こうやって素直な気持ちを有咲が歌えるようになったのは、成長を感じるかな。

愛美 出会ったころだったら、絶対ここまで歌ってくれないもんね。

伊藤 そもそも、歌自体を拒否する気がする(笑)。

――レコーディングではどんな歌い方を心がけましたか?

愛美 “うきうき、ワクワク”というニュアンスを、いつもよりもだいぶ多めに入れました。私にとってのクリスマスソングはハッピーなイメージが強いですし、友達とのクリスマスパーティーで流したときに盛り上がれる曲になってほしかったので、どこまでも楽しそうに歌うことを心がけました。

伊藤 「シャンシャン」などの「投げ込み」と言われるセリフみたいなものも入っているんですが、私はコールっぽいなと思ったので、それっぽくレコーディングしてみました。めちゃくちゃコールっぽいバージョンと、ちょっとコールっぽいバージョンのちょうど中間が採用された感じです。あと、私のクリスマスソングのイメージは、マライア・キャリーが歌っているみたいな「壮大」なものなんですね。だから、歌い上げ系にも挑戦してみました。

――いずれ演奏する機会もあると思いますが、演奏することを前提に聞いた感想は?

伊藤 イントロから「めっちゃピアノや」ってなりました(笑)。

大塚 ドラムとギターは休めるから、「わーい!」って感じ(笑)。頑張ってね。

伊藤 キーボードが前面に出ているんですよね、この曲。

大塚 そうなると2番サビのボーカルも含めて、“有咲み”が強いよね。

愛美 うん。「クリパモード全開」とか、イベントの有咲のセリフが歌詞にも反映されているもんね。

伊藤 イントロのところのハンドベルとか、どうするんだろう?

大塚 みんなで演奏しちゃう?

愛美 やろうやろう(笑)。

新しい発見が盛りだくさんの「B.O.F」

――カップリングの「B.O.F」はBREAKERZのDAIGOさんが作曲を担当されています。これまでのPoppin’PartyはElements Gardenが曲を手がけていましたが、何か違いは感じましたか?

大塚 この曲は打ち込みで作られていたんですが、打ち込みの曲を元にギターを弾くことがなかったので、演奏面では新鮮なことがすごくたくさんあります。

愛美 なんだかんだElements Gardenさんの作る曲に慣れていたというか、クセみたいなものが染みついていたんだな、という発見がありました。

伊藤 キーボードは、これまでオルガンかピアノの音がメインだったのが、今回はシンセがガンガンに入っていて、それが新しいなと思っています。

――『バンドリ!』という作品を離れてのタイアップも初めてですよね。

愛美 そうですね。この曲は『フューチャーカード バディファイト バッツ』のタイアップ曲ということもあって、曲の解釈もこれまでとは違った形でアプローチしました。でも、歌うのは香澄なので、香澄だったらこの歌詞をどう捉えるかなということは念頭に置いていました。これまで沙綾とのツインボーカルはあったのですが、たえとのツインボーカルは初めてで、ペアが変わるだけでこんなにも曲の表情が変わったのが驚きで。ポピパの可能性が広がった感じがしました。

大塚 私は最初『バディファイト』の持つバディ感を、ライバル同士だと捉えていたんです。レコーディング前もライバルっぽく強めに歌ったほうがいいのかなと思っていたんですが、先にレコーディングしていた愛美さんの歌がすごく丸いというか、ふたりで高めあっていくようなニュアンスだったので、愛美さんの歌にかなり寄せて歌いました。香澄が全力で歌うなら、たえは支えるだろうなとか、そういうことを考えながら歌った結果、声質はかなり寄ったんじゃないかなと思います。

――香澄は基本明るめの声だと思いますが、大塚さんが言うとおり、「B.O.F」はそこにやさしさが加わっている感じがありますね。

愛美 『バディファイト』には声優としても関わらせていただいていて、作中でのキャラクターの、お互いを思いやる雰囲気がすごく素敵だなと思っているんです。そこを歌でも表現できたらと思ってレコーディングに臨みました。

――一方で、大塚さんの歌声からはヒーロー感のようなものを感じました。

大塚 今回の曲はサビから始まるのでいい意味でのアクセントになればいいなと思って、少年っぽさは意識しました。

伊藤 私はライブ中にギターのふたりを一番よく見ていると思うんです。だから早くふたりが歌っている姿を見たいな。ニヤニヤしながらふたりのセッションを見守りたい(笑)。

フルコーラスを聴かずして語れない「キミにもらったもの」

――3曲目の「キミにもらったもの」は、『ガルパ』内のイベント曲で、りみとお姉さんのゆりとの関係から生まれた曲ですね。

愛美 ゲーム内イベントが開催される前にレコーディングをしていたので、歌ったのはかなり前ですが、この三拍子のリズムがすごく好きなんです。作曲してくださった母里治樹さんからは、いろいろと歌い方の注文があったみたいなのですが、レコーディングに立ち会ってくださったのは別の方で。でも、「いろいろ注文を受けていたけど、愛美さんは全部できているから何も言うことがない」って言っていただけてすごくうれしくて。私のなかに元々あるリズムにピッタリなのかも。

伊藤 実は前世がヨーロッパの人で、ワルツのリズムを持っているとか?(笑)

愛美 あー、その説はあるかもしれない(笑)。

伊藤 いいなぁ、私も生まれながらに拍子を持ちたい。

大塚 私、ソーラン節くらいしか持ってないよ。

愛美 ソーラン節、いいじゃん。節のなかでも上位じゃん(笑)。

大塚 そうかな(笑)。節の話はさておき、この曲は私たちもコーラスで参加していますが、コーラス用にもらった音源に歌のメロディーがなくてコーラスのみを覚えていったんですね。だから、全体の曲がわからなくて、レコーディングスタジオで愛美さんの声を聞いて、「こんなに激エモな曲だったのか!」と超感動したのを覚えています。フルコーラスを聴かずして、この感動は伝えられないです。

伊藤 あいみんの声がすごくやさしいんですよね。聞いていると抱きしめられているような気持ちになれる曲で。

愛美 この曲はイベントストーリーと絡んでいたので、すごくイメージがしやすかったから。りみりんとゆりさんの関係性に当てはめながら歌えたのも大きかったのかな。私は曲をいただいたときにその曲と自分の環境や心情がリンクすることが多くて、このときちょうどいろいろな人に感謝している時期だったことも、もしかしたら影響しているかもしれません。

大塚 愛美さんは、ひとつひとつのライブで歌い方が全部違うんですよ。本当にそのライブに来た人しか聴けない歌を歌ってくれるボーカルだと思うので、この曲も、歌詞も含めて聴き込んでからライブに来てもらえたら、CDとは違う歌い方になっていると思うし、きっとCDを聞いたときとは違う感動があると思います。

クリスマスの思い出

――表題曲がクリスマスソングなので、皆さんのクリスマスの思い出も教えてください。

愛美 私はお誕生日とクリスマスが重なっているので、毎年生誕祭みたいなイベントを開催させていただいています。

大塚 私は高校時代からバンドをやっていたので、学校でクリスマスライブを毎年やっていました。だから、ポピパにも学校でライブをしてほしい。

愛美 終業式とかに?

大塚 やりたい! 大きい教室を借りて軽音部で飾り付けて、衣装も揃えたりして。

愛美 いいね、楽しそう。

大塚 いつかリアルポピパでも、クリスマスライブをやりたいね。

――いっそのこと愛美さんがバースデーライブを開催して、ポピパも演奏すればいいのでは?

伊藤 あいみんが誕生日なのにめちゃめちゃ歌う(笑)。

愛美 誕生日なのにめっちゃヘビー(笑)。

大塚 愛美さんの生誕祭に私たちが楽器を持っていって、サプライズで出演とか?

伊藤 でも、結局歌うのはあいみんしかいないけどね(笑)。

大塚 彩沙ちゃんのクリスマスは?

愛美 ハッピーそうだよね。

伊藤 ハッピーすぎてあんまり覚えてない……。私、小学校5年生までサンタさんを信じていたんですよ。うちが“サンタガチ勢”で(笑)、親が真剣にサンタさんを信じ込ませようとしていて、フィンランドから手紙が届くようにとか、いろいろ仕込んでいたんですよ。

愛美 でも、サンタさんいるでしょ?

伊藤 いるいる。

大塚 え、みんな何歳だっけ?(笑)

伊藤 ニュースでも「サンタ来日」ってあるじゃん。

愛美 サンタはいるんだよ!

大塚 まぁ、私たちもそろそろサンタになる年ですし。私は妹たちのサンタになるんですよ。

愛美伊藤 え!?

愛美 サンタって、生まれながらにサンタじゃないの?

伊藤 襲名システムじゃないの? 親からの。

――サンタシステムについて、家庭によっていろいろあることがわかりましたね(笑)。

2017年の思い出と2018年の野望

――「クリスマスのうた」はポピパの2017年にリリースする最後のシングルになると思いますが、改めて2017年を振り返ってみてどうでしたか? 2017年は武道館公演がありましたが。

愛美 TVアニメの放送に、『ガルパ』の配信開始に、武道館公演と、この1年でコンテンツがこんなに盛り上がるとは思っていませんでした。月並みですけど、武道館公演はあそこにいる人たちが全員ポピパを観に来たというのがあまりにも信じられなくて。今でもちょっと夢みたいな感じがあります。

大塚 3年前はキャパ500の会場でも「当日券あります!」って言っていたのが嘘みたいだよね。ステージに立ったものとしては、ポピパのすべてを詰め込んだんじゃないかというくらいに特別なライブだったので、映像を観るのがめちゃくちゃ怖いです。

伊藤 私は映像観たけど、すごく輝いてたよ。

愛美 うん、輝いてた。今までの私たちと、あの瞬間の私たちを全部詰め込んだ映像になってるよね。もちろん、これから先のライブも“今そこにいる私たち”を詰め込みたいなと思っているけど。

大塚 今のほうがもちろん成長はしているんですけど、あのときはあのときの最高を武道館で披露したんだよね。

伊藤 そうそう。だから私は後悔がないというか、初めて自分のなかでも悔いのないライブだった。メンバーもスタッフさんも一丸となって命をかけたライブだったし、武道館はそれだけ特別だったんだなって改めて思います。

愛美 個人的には360度のステージで、どこにいるお客さんにもまんべんなく楽しんでもらいたいと思っていたので、それが伝わっていたらうれしいです。

――ほかに2017年の思い出は?

伊藤 妹の友達や行きつけの美容院の美容師さんが『バンドリ!』のことを知ってくれていて、本当に広がっていっているんだなと感じました。

大塚 結成から3年くらい一緒にやっているけど、いいときも悪いときもいい意味でみんなの印象が変わらないなと改めて思いました。メディアに出ていてもリハ中も自然体で。私個人としては、これまでポピパとして活動を始めてから、ずっと未来に向かって追い詰められた気持ちで走ってきていたんですね。でも、武道館ライブのあとにはこれまでを振り返る余裕ができたので、武道館が私にとっての節目だったなと思います。

――そんな2017年を踏まえて、2018年はどんな年にしたいですか?

伊藤 2017年以上にもっともっと広がっていきたいし、ガツガツやっていきたいです。

愛美 2018年もだいぶがっついているけどね。1月、2月、3月、5月ってライブが決まってるし。

伊藤 そうだね。それから私はライブのほかに、みんなのやりたいことを詰め込んだファンミーティング(ファンミ)もすごく印象に残っているから、ファンミみたいなこともまたやっていきたい。

大塚 2018年は勝負の年になると思うので、今年以上に頑張っていきたいと思います。

――愛美さんの2018年の野望は?

愛美 野望ですか……。2018年こそ、空を飛ぶ。

――ライブで?

愛美 はい!

――空を飛びながらギターの演奏をする?

愛美 はい! フライングしながらギターやります!

――5月のライブに期待してもいいですか?

愛美 はい!

伊藤 ほんとに!?

大塚 「走り始めたばかりのキミに」(3rdシングルに収録)のミュージックビデオで香澄が空を飛んでいるんですけど……。

愛美 それを再現したいって言っていたんです。でも、武道館ではかなわず。

伊藤 ファンミでもかなってないよね。

愛美 言い続けていればかなうと思うから言い続けることにしました。

伊藤 プロジェクションマッピングにすれば?

愛美 あ、それもやりたいって言っていたし、いいかも。

伊藤 香澄的にやりたいことはわかったので、ポピパ的な野望は?

愛美 んー……星空の下で歌いたい。

大塚 リアルに? 長野とか行く?

愛美 いいね、合宿とか。Roseliaさんも企画でやっていたし。

伊藤 そう! 私たちのほうがずっと前から合宿したいって言っていたのに、Roseliaさんが先にやっちゃったんですよ。

愛美 ガチ合宿したいな。スタジオ付きのところに泊まって、ああだこうだ言いあいたい。

伊藤 1曲作りたくない?

愛美 あ、2018年の野望、それにしようよ。

大塚 それ、コード練るの完全に私だよね!?(笑)歌詞はみんなに書いてもらうからね!

愛美 任せて、ポエマーだから(笑)。いつかポピパで1曲作れたらいいね。

――期待しています。では最後に、ファンにメッセージをお願いします。

愛美 この1枚でポピパのいいところが楽しめるCDになりました。Blu-ray付生産限定盤には武道館のライブ映像が収録されたBlu-rayもついて、歌と映像で楽しめるので、ぜひこの冬はポピパと一緒にハッピーになっていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

伊藤大塚 だいぶ右に同じなメッセージなんですけど……。

愛美 じゃあ、声を揃えて総括にしようか。

一同 ポピパ! ピポパ! ポピパパピポパ! ありがとうございました!

◆プロフィール
Poppin’Party【ポッピンパーティー】
愛美(戸山香澄役、ボーカル&ギター)、大塚紗英(花園たえ役、リードギター)、西本りみ(牛込りみ役、ベース)、大橋彩香(山吹沙綾役、ドラム)、伊藤彩沙(市ヶ谷有咲役、キーボード)の5人からなるガールズバンド。2016年2月に「Yes! BanG_Dream!」でデビュー。これまでに7枚のシングルをリリース。2018年5月12日(土)には、千葉・幕張メッセ国際展示場にて5thライブの開催が決まっている。

 

<リリース情報>
シングル『クリスマスのうた』
ブシロードミュージックより12月13日発売
Blu-ray付生産限定盤:6,480円
通常盤:1,620円



©BanG Dream! Project

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

《超!アニメディア編集部》
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