【インタビュー】竹達彩奈がベストアルバム制作秘話を語る!「ファン投票の結果を見て胸をなで下ろしました(笑)」 | 超!アニメディア

【インタビュー】竹達彩奈がベストアルバム制作秘話を語る!「ファン投票の結果を見て胸をなで下ろしました(笑)」

ベストアルバム『apple feuille』を11月29日にリリースする竹達彩奈。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア12月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、記事内でお届けしきれなか …

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 ベストアルバム『apple feuille』を11月29日にリリースする竹達彩奈。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア12月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

――『apple feuille』というタイトルには、どんな思いを込めたのですか?
 私はりんごをモチーフにして活動しているのですが、5年間の活動をギュッと詰めたアルバムということで「アップル」という言葉を入れるのがふさわしいのではないかなとまず考えました。「アップル○○」というタイトルにしたくて、何かいい言葉がないかなと探していたときに、たまたまカフェでミルフィーユを見つけて「これはいいかもしれない」とひらめいたんです。ミルフィーユには“千枚の葉”という意味もあるし、木が成長すれば葉も増えますから、5年間の積み重ねを表現するのにピッタリではないかと思ってできた言葉です。

――今回のベストアルバムの収録曲は、ファン投票で選んだそうですね。
 安心感のある結果でしたね。「思っていたよりキレイにまとまったな」という印象でした。シングルの表題曲がすべてランクインしていたので、シングル曲は強いんだなぁと思いました。

――意外な曲はありましたか?
「らっきーちゅーん♪」が一番、意外でした。この曲は9枚目のシングル「Miss.Revolutionist」のカップリング曲なのですが、もっとも新しいシングルの曲で、タイアップが付いていたわけでもないし、カップリングってなかなかスポットを浴びにくい存在なので、ファンの皆さんのなかでこんなに大きい存在になっていたんだと思いました。個人的にはカップリングも全力で作っているので、日の目を見られたのがうれしかったですね。

――曲順は、1曲目に14位の「♪の国のアリス」を持ってきたんですね。
 スタッフからは「1位から入れたい」という意見も出ましたが、最初に「ライスとぅミートゅー」が来たら、いきなり終わった感じがするなと思い、私が「絶対にイヤ」と言い張りました(笑)。14位から順番に聞いてもらって、最後に「ライスとぅミートゅー」で締めての新曲、っていう流れが絶対にいいと思ったんですよ。個人的にはライブもこの順番でやりたいんです。

――「ライスとぅミートゅー」が1位に選ばれたのは納得でしたか?
 この曲は、制作当時のプロデューサーから「あやち(竹達の愛称)、肉好きだよね。肉の曲作っちゃおうよ」と言われノリで作ったのに、なぜかAnimelo Summer Liveでも2回も歌わせていただいたんですね。アニソンという垣根を越えて注目していただいている曲だなと感じました。大勢の人たちの前で披露する機会もあって私の定番曲になった気がしているのですが、ものすごく軽いノリで作ったので、1位を取るっていうのはビックリですね。ただ、その一方でものすごく安心もしました。作曲をしてくださった小林俊太郎さんと、「もしもこの曲がランキングに入っていなかったらどうする?」っていう話をしたんですよ。私やスタッフは「ライスとぅミートゅー」はファンも好きでいてくれているだろうから、ライブで歌う定番曲としてセットリストに入れていたんです。でも、もしランキングに入らなかったら、ファンのみんなは「別に好きじゃないし」と思いながら聴いていたのかなってオロオロするところだったので、結果を見て胸をなで下ろしました(笑)。

――新曲の「apple*colorful*princess」は、ファンクラブの“国歌”なんですね。
 新曲自体は、ベストアルバムをリリースすることが決まった段階で、何かしら入れようという話にはなっていて。どんな曲がいいかなという話になったときに、ずっと国歌を作りたかったので「入れたいです」とお願いしました。

――新曲は竹達さんが作詞も担当していますね。
 じつは、最初は私が作詞をする予定ではなかったんです。コンペで募集した歌詞はどれも素敵でかわいらしいものだったのですが、私じゃなくても歌えるんじゃないかなと思ってしまって。もうちょっとわがままというか、人間らしい部分がほしいなと話をしたら、自分で作詞をすることになりました。でも作詞をすることが決まった段階ですでに期限まで1週間しかなくて、しかも『アイドルマスター シンデレラガールズ』のライブの本番もあったんですよ。本番が終わらないと無理ですっていう話をしたら、「2日あるから大丈夫でしょう、頑張ってみますか」と言われて「お、おぅ……」っていう感じでした(笑)。でも、2番のサビ終わりのCメロの部分以外はわりとトントン拍子で作れましたね。すごくひと筋縄ではいかないお姫さまが出来上がりました。

――歌詞に出てくる、ドレスもダンスもメイクもヒールも苦手なお姫さまというのは、珍しいですね。
 私は、お姫さまって王子さまがいるから光ると思っているのですが、この詞のお姫さまは王子さまをあまり必要としていないというか、王子様に「ついてくる? いいけど」って言っちゃうくらい自立した感じがありますよね。

――歌詞のなかで「お姫様」と「おひめさま」が使い分けられていますね。
 みんなが思う「お姫様」は漢字なんだけど、この詞の主人公は「おひめさま」という印象なんです。ひらがなの「おひめさま」は完璧じゃない発展途上な感じで、「お、ひめ、さま?」みたいに戸惑いながら言葉にしているイメージで作りました。自分で詞の解説をするのって結構恥ずかしいですね(笑)。

――素敵な歌詞だと思います。新曲のレコーディングでこだわった点を教えてください。
 かわいすぎず、でも大人っぽくなりすぎない、微妙なラインを歌いたいと思ったんです。キレイに歌いたくない気持ちもあって、そこは気をつけました。じつは、最近は歌い方も少し変えようかなと思っているんです。現在の歌い方は、デビューした当時、自分の地声ってなんだろうと色々考えて作りあげた歌い方なのですが、“いつまでも同じ歌い方でなければならない”という固定観念にとらわれなくてもいいんじゃないかと思うようになって。今回の新曲も、じつは最初はもっとロック調に歌ったんです。ダメだろうなと思ってはいたのですが、案の定スタッフから「もう少し、かわいく歌ってください」と言われましたね(笑)。そんなふうにこだわりながら歌っているのも感じてもらえたらうれしいです。

――ミュージックビデオ(MV)は、バンドと一緒の撮影だったそうですね。
「あやな公国」の音楽家が燕尾服を着て素敵に演奏をしてくれて、お姫さまがリサイタルをするという部分と、お城から抜け出して、街で遊んじゃおうみたいな部分を盛り込みました。山梨の「河口湖オルゴールの森美術館」で撮影したのですが、バンドのみんなと一緒の撮影は楽しかったですし、宮殿感も出ている素敵なMVになりました。

――BD盤&DVD盤に収録される特典映像「5周年振り返り焼肉」とは?
 これは私と音楽家の沖井礼二さん、小林俊太郎さんの3人が、新橋の焼き肉屋でひたすら肉を食べて話すというだけの映像です。途中でお酒も入っていろんなことを話した気がしますが、その内容は観てのお楽しみです。ちなみに、撮影が終わったあとも話し足りなくて赤提灯で話し続けたんですが、その会話は正直誰にも見せられないですね(笑)。

――ジャケットは、BD盤&DVD盤と通常盤で雰囲気が違います。
 BD盤&DVD盤はプレゼントボックスに曲や思い出が入っていて、それを私が独占しているんだけど、みんなにも分けてあげてもいいよ、みたいな感じかなと思っています。通常盤は、今回のBD盤、DVD盤に付くミニ写真集のうちのナチュラルバージョンのイメージです。ファーストアルバムではりんごやおもちゃを散りばめたジャケットだったので、それに通じるものがあるのかな。あと、両方買ってほしいから違う衣装で撮りました(笑)。

――5年間活動しての思い出は?
 あっという間だったような長かったような気持ちですね。歌うこと自体はいまだに苦手なんですが、役者ですから作品を創ったり表現したりするのは楽しいし、すごく濃い活動をさせてもらっているなと思います。でも、5年の間にはぜんぜん音楽活動をしない時期もあって、そういうときは歌う感覚やライブを作る感覚を忘れちゃっていて、バタバタしたりもしましたが、ひとつひとつの作品を丁寧に作れていたと思います。じつは5年間、毎年ディレクターとプロデューサーが変わっているんですよ。だから、毎年新しい風が入ってきて、すごく楽しく……時々大人の事情で楽しくないときもあるけど(笑)、いろんな気持ちで音楽活動をしてきたなと感じています。だから、ベストとしてリリースできるのは感慨深いです。

――では最後に、ファンへのメッセージを。
 ベストアルバムをリリースしますが、もちろんこれで終わりではなく、2018年の1月31日にはニューシングル「OH MY シュガーフィーリング!!」のリリースも決まりました。2月25日には東京・豊洲でのライブもありますし、そこまでは続きますので安心してください。その先はまだ聞いていないけど(笑)。ベストアルバムの曲はアップテンポなものばかりで、ライブでは死にかける自分が想像できるので、体力作りに励もうと思います。それから、初のスタンディングになる予定なので、それだけでもワクワクします。ぜひ、みんなで楽しいライブを作りましょう。

取材・文=野下奈生(アイプランニング)

◆プロフィール
竹達彩奈【たけたつ・あやな】 6月23日生まれ。埼玉県出身。リンク・プラン所属。2012年にシングル「Sinfonia! Sinfonia!!!」でソロデビュー。2018年放送の『ラーメン大好き小泉さん』小泉さん役、『だがしかし2』枝垂ほたる役を担当することが決定した。

 

<アルバム『apple feuille』情報>
11月29日発売
ポニーキャニオン
CD+BD盤:5,076円、CD+DVD盤:5,076円、通常盤:3,024円
アーティスト活動5周年を迎えた声優・竹達彩奈のベストアルバム。公式サイトで行ったファン投票の上位14曲に、公式ファンクラブ「あやな公国」の国歌となる新曲「apple*colorful*princess」を加えた全15曲収録。BD/DVDには、新曲のMV、メイキング、特典映像、そして過去のMV13曲分を収録する。

CD+BD盤pccg_1629

CD+DVD盤pccg_1630

通常盤pccg_1631

 

《超!アニメディア編集部》
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