寺島惇太が1stミニアルバムでアーティストデビュー!作詞・作曲も手掛け「聴いてから歌詞を読むともう一度楽しめるのが、このアルバムの“MISo(ミソ)”です(笑)」【インタビュー】 | 超!アニメディア

寺島惇太が1stミニアルバムでアーティストデビュー!作詞・作曲も手掛け「聴いてから歌詞を読むともう一度楽しめるのが、このアルバムの“MISo(ミソ)”です(笑)」【インタビュー】

寺島惇太が、1stミニアルバムとなる『29+1 -MISo-(ミソ)』でアーティストデビュー。その制作秘話を聞いたインタビューが、『アニメディア4月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌記事内ではお届けし …

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 寺島惇太が、1stミニアルバムとなる『29+1 -MISo-(ミソ)』でアーティストデビュー。その制作秘話を聞いたインタビューが、『アニメディア4月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌記事内ではお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

――アーティストデビューとなる1stミニアルバムの発売が決まったときの気持ちをお聞かせください。
 最初にアーティストデビューのお話をいただいたときから、やりたい気持ちはあったので、正式に決まったときはうれしかったですね。でも、それと同時に「売らなきゃ」という若干のプレッシャーというか使命感がありました。打ち合わせも最初の段階から参加させていただき、全体のコンセプトとか歌っていく曲の方向性とか、自分で作詞・作曲した曲も収録することなどを音楽プロデューサーと決めていきました。曲調に関しては、ふだんはロック系の曲を多く聴いているので、そういう自分の好みもお伝えしましたね。

――アルバムタイトルの『29+1 –MISo-(ミソ)』の由来は?
 曲を作るのに夢中でスケジュールのギリギリまで決めていなかったんですけど、いざスタッフの方たちと考え始めたら30分くらいで決まりましたね。ネタ出しが段々と大喜利みたいになりましたけど、ラーメンの味シリーズにすると次のタイトルが決めやすくなる、という話になって。みそ、しお、しょうゆ、とんこつ……それで何枚かいけますよね(笑)。ちょうど僕も三十路なので「ミソ」がいい、となったんです。それで30歳で作るアルバムだから「30」に「MISo(ミソ)」を付けようかと思ったところ、「30」だと検索ワード的にありふれていてアルバムの感想が見つけづらくなるからと、プロデューサーの案で「29+1」になりました。「29歳まではアーティストではなかったけど、1歳増えて30歳でアーティストデビュー」という意味も込められています。

――リード曲である「道標」は、ご自身から見て、どんな印象の曲ですか?
 僕からの収録曲のリクエストとして、みんなですぐに覚えられて口ずさめる曲がほしかったんです。そういう曲があればライブで盛り上がれるし、いつかフェス的なライブで僕のことを知らない人にも聴いてもらうときに「ウォウウォウ」とか「ラララ」みたいなフレーズがあると、一緒に歌ってもらいやすいかなと。それで仕上がったのが「道標」でした。ライブにピッタリの疾走感もあって、お気に入りの曲になりましたね。

――「道標」はミュージックビデオもありますが、撮影はいかがでしたか?
 初めてのミュージックビデオでしたけど、リップシンクもちゃんとやらないといけないし、歌詞も完璧に暗記していないといけないし、これはヤバイなと思いました。表情とか振り付けも決められていなくて自分流だったんですけど、自分なりにカッコイイつもりの手振りをやって「アイツ、あれがカッコイイと思っているんだ……」とか思われたら恥ずかしいじゃないですか(笑)。そういう意味では、具体的な振りがあるダンスを踊るよりも難しかったです。

 映像的には「光に向かって走っていく」というイメージです。撮影中はあまりコンセプトを知らずに夢中でやっていたんですけど、完成版を見るとまさにそういう感じの素敵な映像に仕上がっていました。さすがプロの方が作ると、アルバムのコンセプトが映像にも表れるんだなと改めて実感しましたね。

――そのミュージックビデオで注目してほしいポイントはありますか?
 すごくカッコつけているのに、僕は手がムチムチしているのでかわいい感じになってしまうというか……。下からのアングルの映像で、かっこいい人たちがよくやるカメラを手で塞いだり、カメラに向かって手を伸ばしたりするポーズってあるじゃないですか。あれをやってほしいと監督に言われたんですけど、内心では「ムチムチしているから“カッコイイ”がブレちゃうんじゃないかな」と思っていました。みんなに「きゃ〜クリームパンが来た〜」って言われそうだなぁと(笑)。仕上がりを見たらやっぱり手がムチムチしていて、我ながらかわいかったですね。かっこいい雰囲気で撮っているけど手はクリームパンという、そのギャップがポイントです。

――収録曲には、ご自身で作詞・作曲された曲「actor(s)」もありますが、以前から楽曲作りをされていたのですか?
 学生時代は軽音部に入っていて、東京に来てからも22歳くらいまでは友達同士でバンドを組んで、(東京・)高田馬場のスタジオで週1は練習していたんです。当時はオリジナル曲を作りつつも楽譜が書けないので、ギターを弾きながらなんとなくメロディーを付けた曲をボイスレコーダーで録ったりしていました。そのうちバンド活動や曲作りからは遠ざかってしまったんですけど、ラジオの企画で番組オリジナル曲の作詞をする機会があったときに作詞も楽しいなと感じて……。いずれ本格的に作詞をするときのために思いついたフレーズをメモしておくようになり、それは今回の収録曲でもけっこう使いましたね。作曲するのも今回すごく楽しかったので、これからはもっと作曲もやっていきたいですね。

――その「actor(s)」に込めたお気持ちは?
 今まで応援してくださった方々に対する恩返しのような気持ちを伝える曲です。考えていること全部を語っているわけじゃないけど、歌詞のなかに寺島惇太の素の部分が見えたら、ファンの方はうれしく思ってくれるかもしれない。そんなイメージで作りました。

――タイトルの「s」にカッコが付いている理由を教えてください。
 僕視点の歌詞ではあるんですけど、後輩とか先輩とか参考にした同じ役者たちの視点も入っているので、僕ひとりの意見ではなく「役者たち」が思っていることという意味で、複数系の「s」を付けました。ただ、普通に「actors」だと僕が業界の代弁者っぽくなってしまうので(笑)、単体と複数、どちらの意見にもとれるようにカッコを付けたんです。

――今回アルバム作りを初めて経験してみて、どんなことが印象に残っていますか?
 最初にコンセプトとか方向性を決める話し合いはけっこう時間がかかったんですけど、いざレコーディングが始まったら、すごいトントンと進んでいきましたね。各曲のレコーディングもキャラクターソングよりスムーズでした。やっぱりキャラソンは難しいんですよ。自分的にはOKかなと思っていても「キャラ的にもう少しこういうニュアンスで」みたいな直しが入ったりするので……。それがオリジナル曲だと歌うのは僕自身だし、声を作る必要もないので、自分なりの表現で歌えるというやりやすさがありましたね。気持ちのアプローチの仕方などをスタッフの方と相談すればいいだけですから。なので、レコーディングそのものが楽しい、歌うこと自体が楽しい、そういう感じでした。

――では、アルバムを手にした人たちにオススメの聴き方はありますか?
 今まで僕のキャラクターソングを聴いてくださった方には、キャラクターとしての歌唱との違いも感じてほしいですね。あと、ぜひ歌詞カードを見ながら聴いていただきたいです。もちろん1回目は好きに聴いていただいて構わないんですけど、2回目以降は気になる箇所があったり、言葉の意味に興味を持ったりしたら、歌詞カードを読みながら聴くと違う楽しみ方ができるかなと。僕自身そういう聴き方が好きで、気になるフレーズがあったら必ず歌詞カードを読むんですよ。歌詞に注目してみると、明るい曲かと思ったら暗いことを語っていたりして、曲の印象が変わることもあります。歌詞カードを読むと、もう一度楽しめる。そこがこのアルバムの……“MISo(ミソ)”ですね。これを言いたいのもあって、このタイトルにしました(笑)。

――今後の音楽活動について、展望などありましたらお聞かせください。
 ライブはもちろん、やっていきたいですね。個人ライブだけでなく、アニソンフェス的な大きいものも含めて。あと、バンドだと「対バン形式」のライブってあるじゃないですか。ああいうスタイルのライブがまだ声優アーティストではあまり行われていないので、仲がいい声優さんと「対バン」ができたらいいなと思います。お互いのファンの方たちが来てくださるし、両方の曲を聴いて「いいな」と思ってもらえたら、そこからさらに多くの人に広がっていく可能性がありますよね。元々のファンの方以外の人にも聴いてもらえるのはうれしいことだし、相手の声優さんと共演している作品があれば、僕たちのアーティスト活動からその作品にも興味を持ってもらえるし、いいことばかりな気がします。

――“アーティスト・寺島惇太”として目指していきた方向性はありますか?
 僕が声優として演じているキャラクターや出演作は知らなかったけど、たまたま曲を聴いたら、いいなと感じた……そういう人が増えてくれたらうれしいなという思いはあります。中学生くらいのころに坂本真綾さんの曲を聴いたとき、坂本さんが声優をされていることを知らずに「いい曲だな」と思っていたんですよ。それでネットで経歴を調べたら声優さんだと知ってビックリしたんです。しかも、当時観ていたアニメにも出演されていて。だから、自分もそういう存在になりたいなと思います。僕の曲に出会ったことがきっかけで、逆に出演しているアニメにも興味を持ってもらえたらうれしいですね。

――では最後に、アニメディア読者へのメッセージをお願いします。
 記念すべき1枚目で、自分的にもすごくいいアルバムになったと思うので、多くの人たちに聴いていただきたいです。自分の名刺代わりのアルバムなので、配って歩きたいくらいです。もし身近なところに「私、寺島惇太の歌が気になっているけど買うほどじゃないかな」っていう人がいたら猛烈にプッシュしてほしいです。気になるくらいなら聴いてほしいので! ミニアルバムですがバラエティー豊かな曲が収録されていて、疾走感のある曲からバラード系までアプローチの違う曲がそろっているので、いろいろな曲が好きな方に対応可能なアルバムになっております。そして、聴いたあとにはツイッターなどで「#MISo」を付けて感想を積極的につぶやいていただけるとありがたいです。口コミが大事なので、よろしくお願いします!

<プロフィール>
【てらしま・じゅんた】8月11日生まれ。長野県出身。ケンユウオフィス所属。主なアニメの出演作は『アイドルマスター SideM』シリーズの大河タケル役、『KING OF PRISM』シリーズの一条シン役、『TSUKIPRO THE ANIMATION』藤村衛役、ゲーム『A3!』御影密役など。

<1stミニアルバム「29+1 –MISo-(ミソ)」情報>
3月27日発売
初回限定盤:2,700円、通常盤:2,160円
FEEL MEE

 これまで数々のアニメやゲームに出演し、多くのキャラクターソングを歌ってきた寺島惇太がアーティストデビューを果たす。J-ROCKテイストの力強さに役者ならではのエンタテインメント性が加わった全6曲を収録。自ら作詞・作曲も手がけている。初回限定盤は、リード曲「道標」のMVなどを収めたDVDが付く。

初回限定盤


通常盤


 

取材・文=株田馨

《超!アニメディア編集部》
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