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声優・アーティスト山崎エリイの変化と成長 – 第二ステージに上がった彼女がリリースする2ndシングル「Starlight」は強さと弱さを兼ね備えた一曲

2018/8/22


 2018年7月よりTBS・BS-TBSにて放送がスタートしたTVアニメ『七星のスバル』。本作のEDテーマ曲を担当するのは声優・アーティストの山崎エリイだ。今回は『七星のスバル』のEDテーマ曲に採用された2ndシングル「Starlight」について、山崎さんにインタビューを敢行。カップリング曲を含めた2ndシングル全体のことに加えて、これまでの活動を振り返っていただき、自身の変化についてもお話いただいた。

山崎エリイ山崎エリイ

相手のことを考えられるようになった

――デビュー作となった1stアルバム「全部、君のせいだ。」の発売から1年以上が経ちますね。

もうすぐ2年ですね……!

――ここまでのアーティスト活動はいかがでしたか?

ソロアーティストとしてデビューしてからは自分から提案させていただく機会が増えました。デビュー当初も自分なりの考えは持っていたのですが、周りは大人だらけ、自分だけ10代というときに一人の人間として発信していく勇気が足りなくて……。誰かに聞いていただけないと自分の考えを言えない日々が続きました。ただ、最初のアルバムで4か月ものレコーディング期間をいただき、一つ一つの曲と向き合っていくなかで、自分から前に出ないといけない、恐れちゃいけないと気が付いたんです。

それからは1stシングルで作詞をさせていただくなど、挑戦する機会が増えました。また、今回は言えなかったら次にやればいいじゃなくて、今やるしかないんだと思えるようにもなったんです。それから色々なことを経験し学んでいき、今回2ndシングルをリリースすることができました。10代の頃の活動が第一ステージだとすれば、20代になって第二ステージに上がった気がしています。

――受け身だったのが積極的になり、第二ステージに進んだんですね。

そうですね。

――そういった活動の中でも一番印象に残っていることは?

アーティストデビューしてすぐに行われたバースデーイベントです。初めて山崎エリイとしてバースデーイベントをさせていただいたこと、それまでは楽曲やアニメの話をする機会はあったものの自分の歩んできたことを振り返ったり、常日頃から私のことを見てくださっているスタッフさんが私の印象を手紙にしてくださったりしたことはなかったので、すごく新鮮でした。また、そのイベントでは明るい話題だけでなく、私自身の過去の苦い思い出も話したのですが、来てくださったお客さんがその話を聞いて泣いてくださったんですよ。それにつられて私も感極まりました。そういう場面を目の当たりにしたことで、私のことを受け入れてくださる方がいるということが分かりましたし、何より嬉しかったです。

――なるほど。私も「ホリプロスカウトキャラバン」のオーディションに参加されていた頃から山崎さんのことは存じておりますが……

ふぁ~!! ありがとうございます。

――最近、ラジオや動画番組などを拝見していても、変わったなと思うことが多くて。明るくなったといいますか、それこそご自身の言葉で喋っていらっしゃると感じる場面が多々あります。

恐れ入ります……!

――……お話を聞いているとアーティストデビューが転機になり、活動にもポジティブになられたのかなと感じました。

ものすごく転機になったと思います。それまでは自分をどう出していけばいいかも分からなかったし、周りに人がいるなかで自分が喋りだすと皆さんがその言葉を聞いてくださる、それが逆に怖くて……。ただ、ソロアーティストデビューさせていただき、一人で動いて、歌って、番組をやる中で、自分をもっと出していいということをようやく発見できた気がします。以前は周りの人が喋っているから邪魔にならないよう絶対に黙ってようと思っていました。いまは常に前に出るというわけではないですが、加減を把握できるようにはなったとは思います。

――ソロでの動画番組のスタート、ライブ、写真集の発売など活動の幅も広がっています。

ソロ番組が始まった当初は私の何を喋ればいいんだろうか、それを聞いてみんながどう思うのかという疑問が思い浮かんでいました。今もそういう考えを巡らせることはありますが、私が何かを発信することで、見て聞いてくださる方に少しでも何か刺さったらいいなと相手のことを考えられるようになったと思います。

――以前より周りが見えるようになっていた?

自分ではそうなってきたかなと感じています。

山崎エリイ

バラードでは初めて力強い歌い方に挑戦

――そんなご自身としても変化を感じられているなか、2ndシングル「Starlight」がリリースとなりました。

2ndシングルが『七星のスバル』のタイアップ曲になると知ってから、まずは原作を全巻集めて一通り読みレコーディングに臨みました。ただ、実は「Starlight」がEDテーマ曲になると最初から決まっていた訳ではなく、カップリング曲である「Steady」とどちらかを採用するという話だったんですよ。なので、今回のシングルに収録されている曲はどちらも『七星のスバル』のために書き下ろされたものになっています。

――そうだったんですね! そういう中で「Starlight」が採用された経緯は?

最初にどちらの曲も1番だけのデモが送られてきまして、その後、一度レコーディングをしてアニメのスタッフさん方に送って決めていただきました。私がデモの音源になるのは初めてだったのでドキドキしました……!

ーースタッフさん方が聞いてアニメのEDテーマ曲として決まった「Starlight」。どのような楽曲に仕上がりましたか?

「Starlight」は1番だけをいただいたときと、フルバージョンをいただいたときでは全然印象が違いました。1番だけのときは柔らかく包み込むような温かさや優しさを感じたので、割とウィスパー気味に歌っていたんですよ。ただ2番からはマイナスの表現が増えてきて……。それから、この歌詞には弱いところもあるし、あえて強がっているというストーリーが広がっているのかなと考えるようになりました。それならウィスパーではなく、もっと声を張ったほうがいいと思ってレコーディングを行い、結果的にそれが採用される形となりました。これまで山崎エリイ名義としてはバラード曲を3曲ほど歌ってきましたがこういう力強い歌い方をするのは初めてだと思います。

――アニメタイアップ曲ですが作品っぽさが特に表現されているところは?

主人公の天羽陽翔(あもうはると)くんと空閑旭姫(くがあさひ)ちゃんたちをキーとしつつ、温かいけれども弱さもあり、それを隠す強さもあるということをテーマにした歌詞ですね。レコーディングでは『七星のスバル』の原作で印象に残った部分を脳内再生しながら歌っていました。また、『七星のスバル』を読み返すときもデモの段階でしたが、InstrumentalをBGMがわりにして読んでいましたね。

――それくらい作品に寄り添っている曲なんですね。今回の曲は1stアルバムに収録されている「空っぽのパペット」でも楽曲を提供された金子麻友美さんが作詞・作曲を担当されていますね。金子さんはレコーディングにも立ち会われましたか?

立ち会ってくださいました。金子さんも『七星のスバル』を全巻読んでいらっしゃったので、作品の話ばかりしていましたね(笑)。レコーディング中の歌い方を確認したとき、「大丈夫です、ありがとうございます!」と言っていただけたのがとても嬉しかったです!

――楽しくレコーディングできたんですね。初回限定盤には「Starlight」のMVが付くとのことですが、こちらはどのような仕上がりに?

今回はバラード曲ということもあり、ゆったりした時間が流れるようなMVになっています。基本的には3つのシーンで展開し、一つが線路の上をヒールでとんとんと歩くシーンです。ちゃんと線路のうえを歩きながらもカメラ目線は維持しないといけなかったので、難易度が高かったです。カエルがぴょんぴょん跳ねている、自然豊かな場所で撮影しました。

――なるほど。残りの2つは?

2つ目はネックレスをつけたパジャマっぽい衣装で、部屋のなかで月夜に照らされながらリップシンクするというシーンです。撮影は綺麗に月夜が照らされるタイミングを見計らって行うなど、こだわっています。3つ目はジャケット写真にもなっている衣装を着て、宇宙を模したスクリーンのある場所で私が何かを願っているというシーンですね。全体的には青みがかかったフィルターのなかで歌うという、柔らかい雰囲気のMVに仕上がっています。

――ジャケット写真のお話がチラッとありましたが、こちらは何とも言えない表情が素敵な感じに仕上がっています。

ジャケットの撮影では「微笑むくらいでお願いします」というディレクションがあったのですが、撮影が楽しくて、笑いがこらえられなかったんです(笑)。そんなときスタッフさんから「某ご飯メーカーのポテトにするかビスケットにするか悩んでおいて。そうじゃないと笑っちゃうでしょ?」と言われたんです。なので、あのジャケット写真は私が某ご飯メーカーのメニューに悩みながら微笑んでいる顔を撮っています(笑)。

――なるほど(笑)。お話をうかがっているとMVもジャケット写真の撮影も楽しくできたようですね。

ビックリするくらい楽しかったです。スタッフさんと一緒に「Shall We Dance?」を踊ったりと、フリーダムな撮影でした。

――そういうシーンはメイキング映像にも収録されている?

少し入っています。ダンスに関しては長すぎたので全編は入れられず、一番うまくいったところが採用されています。

――そちらも楽しみです。今回の楽曲はタイトルが「Starlight」であり、タイアップする作品にも「星」がつきます。山崎さんはこれまでも「星屑のシャンデリア」や「星の数じゃたりない」などの楽曲を歌われているほか、ラジオ番組のタイトルにも「星」を付けられていましたよね。

プラネタリウムに行ったり、夜空を見上げたりと、もともと星が好きだったんです。理科の授業でも「星」に関する分野の点数だけ異常に高かったんですよ! 今回、また「星」に関する楽曲が増えて、より好きになりました。

――いつか「星」だけのライブをしてみるのもいいかもしれません。

いいですね。星を見ながらのライブをやってみたいです。

山崎エリイ

2つの楽曲、年齢感の違い

――続いてカップリング曲「Steady」についておうかがいします。

この曲は「Starlight」と比べるとキュートな一面が垣間見える曲です。基本は明るく、ただたまに弱い部分が見え隠れする印象を受ける曲でしたので、明るさをキープしつつも弱く歌う部分は弱くするというバランスを意識しました。歌詞に関しては「Starlight」がちょっと大人の余裕があるようなものだったのに対して、「Steady」はアプローチが直球で前に出るようなタイプだという印象を受けました。私は原作とも照らし合わせて、「Starlight」は高校生の旭姫ちゃんたち、「Steady」は小学生の頃の旭姫ちゃんたちであるというイメージをもっています。

――年齢感を意識されているんですね。

そうですね。「Starlight」は断定する言葉や「守るから」という歌詞が多く、自分が強くなっていることが前提。弱い部分はあれど、人にはその弱さを見せないという印象を受けて、大人だなと思いました。対する「Steady」はメルヘンチックで可愛い歌詞があったり、「気がした」など確定していない言葉を多く用いていたりなど、まだ成長途中なのかなと感じましたね。

――なるほど。ご自身のなかで特にお気に入りの部分は?

Dメロ以降ですね。ここの歌詞の前まではハッキリと伝えていたのに、急に弱いところを見せるんです。一方で、言いづらいことをやっと言えたという心の奥底が見える部分でもあり曲のなかでも重要なパートだと思ったので、あえてウィスパーにして差を出しています。レコーディングも自分が納得いくまで何度も収録しました。

――20代になって次のステップに進んだ気がするというお話でしたが、次にやりたいことや今後の目標は?

ソロとしての活動が始まるまでは自分が一人でステージに立った時に何をアプローチすればいいのか分かりませんでした。色々なアーティストさんのライブを見学させていただき、情熱を巻き込んでいくような力強さを感じるなかでカッコいいとも思いましたが、私はトークがそこまで得意じゃないし、楽曲もおしゃべりもテンポ感は遅めだから、そういうのは難しいだろうなと悩むこともあって。そんな悩みを抱えていたときに、それならあえてのんびりしてみるといいかも、と思ったんですよ。ライブには色々な種類があって、全部が全部スカッとする楽しさを得られるものじゃなくてもいいと思ったんですよね。お手紙で「癒されました」「励まされます」ということを言ってくださる方々の言葉も後押しになりました。

なので、私は日常で大変なことがあったとしても、そこから少し離れられるような“癒し”を感じてもらえるアーティストとして、これからも活動していけたらと思っています。その方向性を伸ばしていくのが今後の目標ですね。

――自分らしさや個性を伸ばしていく?

そうですね。そのなかでまたアニメのタイアップ曲を歌ったり、これまでに歌ったことがないジャンルの曲を歌ったりして自分自身も成長していきたいと思います。

山崎エリイ

■プロフィール
山崎エリイ【やまざき・えりい】11月20日生まれ。千葉県出身。ホリプロ所属。主な出演はTVアニメ『フレームアームズ・ガール』マテリア姉妹役、TVアニメ『アクションヒロイン チアフルーツ』黄瀬美甘役、TVアニメ『サムライフラメンコ』森田萌役ほか。

■「Starlight」リリース情報
CD収録内容
1.Starlight
2.Steady
3.Starlight(Instrumental)
4.Steady(Instrumental)

初回限定盤
【内容】CD+DVD
【価格】1,900円(税別)
【特典DVD内容】「Starlight」ミュージックビデオ+メイキング映像

山崎エリイ初回限定盤

通常盤
【内容】CD
【価格】1,300円(税別)

山崎エリイ通常盤

山崎エリイ オフィシャルHP
https://yamazaki-erii.com/
山崎エリイOfficial Music Information
http://columbia.jp/yamazakierii/



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