【インタビュー】『Lostorage conflated WIXOSS』EDテーマ歌うCyuaが、楽曲に込めた思いを告白。「集大成となる楽曲を目指しました」 | 超!アニメディア

【インタビュー】『Lostorage conflated WIXOSS』EDテーマ歌うCyuaが、楽曲に込めた思いを告白。「集大成となる楽曲を目指しました」

アニメ『Lostorage conflated WIXOSS』のEDテーマ「”I”」は、『WIXOSS』シリーズの全EDテーマを歌うCyuaが歌唱を担当。アニメシリーズを共に歩んできた彼女が「& …

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 アニメ『Lostorage conflated WIXOSS』のEDテーマ「”I”」は、『WIXOSS』シリーズの全EDテーマを歌うCyuaが歌唱を担当。アニメシリーズを共に歩んできた彼女が「”I”」に込めた思い語ったインタビューが、発売中の「アニメディア6月号」に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

■強い想いが必ず根底にある

──アニメ第1期『Lostorage incited WIXOSS』に続いて、第2期『Lostorage conflated WIXOSS』でもEDテーマを歌われていますね。


 劇場版の挿入歌も含めると『WIXOSS』シリーズの楽曲を歌わせていただくのは、これで5回目になりますね。今回の「”I”」もこれまでに歌ってきた楽曲と同じく前口渉さんが作曲・編曲をしてくださっているので、今までのテイストを引き継いだ部分もありつつ、また新たなステージに立つような感覚で歌わせていただきました。というのも今作は水嶋清衣ちゃんがメインのお話ですが、前作『selector』シリーズの主人公だった小湊るう子ちゃんたちも登場しています。なので、『WIXOSS』シリーズのすべてのストーリーを踏まえたうえで、集大成となる楽曲を目指して歌わせていただきました。


──どんなことを思って歌いましたか?

 シリーズを通して毎回大切にしているのは、芯があるということです。たとえば『selector』なら、るうちゃんの気持ちを、今作なら清衣ちゃんの気持ちと、メインキャラクターみんなに通じる強い思いがアニメシリーズの根底にあると思うので、その部分がこれまでに歌ってきた楽曲と同じように伝わったらいいなと思いました。

──スタッフから何か指示されたことはありましたか?

 基本的には、私が感じたままに歌わせていただきました。シリーズ第1作から携わらせていただいているので、きっと変に意識しなくても『WIXOSS』が求めるニュアンスが出せるようになったのだと思います。とはいえ、第1作1期のEDテーマ「realize -夢の待つ場所-」をレコーディングしたときは、けっこう苦労した覚えがあります。Aメロが不穏なムードで始まりつつサビは一転して開けた感じになるのですが、Aメロのムードを引きずったままサビを歌ってしまい、そこを指摘されて歌い直したということがありました。また第1作第2期のEDテーマ「Undo -明日への記憶-」のときは、体調不良でレコーディングを延期してしまって。そのときは悔しさと申し訳なさで、すごく落ち込みました。数日後に再チャレンジしたときは、無事にレコーディングを終えた安堵感と達成感で思わず泣いてしまいましたね。そういう意味では、今回のレコーディングはとてもスムースでした。ただそのぶん語れるエピソードがないのが、ちょっと申し訳ないですけど(笑)。

──スムースなのことに越したことはないですからね(笑)。ちなみに「”I”」について、とくに聴いてほしい部分はありますか?

 サビの最後に「”私”だから」というような言葉が出てくるのですが、その言葉からは「最後に決断するのは自分自身だ!」という強い意志を感じました。2番の最後に出てくる「”私”だから」は、とくに魂を込めて歌ったので、その直前に出てくる「”私”だから」とはまったく違う歌い方をしています。ここはEDでは流れない部分なので、ぜひCDで聴いてほしいです。

■花魁で歌った真相とは?

──レコーディングの際、スタジオでのCyuさんはいつもどんな感じですか?

 けっこう歌に入り込んでしまうタイプなので、周りの状況はあまり覚えていなくて。感覚としてはライブと同じなので、レコーディングだから上手く歌おうとか、何かを意識するようなことはなくて、お客さんを前にして歌うときと同じく全力です。ただレコーディングブースのなかでもすごく体を動かすので、ディレクターの方からはよく「すごく動きますね?」と驚かれます。なにより歌いながら、手がマイクにぶつからないようにするのが大変ですね。

──全力で体を動かして歌うと体力を消耗しそうですけど、エネルギー補給はどうやって?

 レコーディング中は食事を摂りませんが、終わるともうお腹がぺこぺこなので、終わってから補給する感じですね。今回はスタッフみんなと一緒に、ステーキを食べに行きました(笑)。

──2014年から『WIXOSS』シリーズに携わってきたなかで、印象に残っていることはありますか?

 2014年に開催された『selector & WIXOSS FESTIVAL』というイベントで、花魁の衣装を着て歌ったことです。なぜ花魁だったかと言うと、イベント当日に地元のお祭りに参加していて、その出し物で花魁になっていたからなんです。そこから『WIXOSS』の会場に向かう流れだったのですが、到着が出演時間ギリギリになってしまい、リハーサルどころか着替えたりメイクを直したりする時間もなくなってしまって、そのまま出演するはめに(笑)。そんな脈絡もない格好だったので、観客のみなさんも最初はギョッとしていたんですけど、そのうち一緒にすごく盛り上がってくれました。「realize -夢の待つ場所-」を初めて人前で歌ったことに加えて花魁で歌ったということで、すごく思い出に残っています。

──「なぜ花魁なのか?」とザワついたでしょうね。

 ちなみにOPテーマを歌った分島花音さんも出演されていて、彼女は純白のシスター服姿でした。花魁とシスターが出てくるイベントって、一体どんなイベントだよって感じですけど(笑)。でもそれが話題になったことで、花魁姿の私がのちに『WIXOSS』のカードになったんですよ。着物の柄までリアルに描いてくださって、それは今でも私の激レアカードです!

──今回の『”I”』のカップリングには、『WIXOSS』シリーズの楽曲のリミックス「 Cure -selector×Lostorage remix- Remixed by Wataru Maeguchi」が収録されており、まさに『WIXOSS』尽くしの1枚ですね。

 『WIXOSS』シリーズに長く携わらせていただいることもあって、私にとって特別な作品になっています。今回作品に関わる楽曲が1枚に収められているのは、自分でも感無量です。聴いてくださるみなさんも、ぜひシリーズ第1作からのストーリーを思い出しながら楽しんでほしいです。

◆プロフィール
【キュア】2001年から音楽活動を開始して、トライバルテクノユニット”BETTA FLASH”のボーカルメンバーとして、数々のゲームミュージックの制作に参加。並行してソロとしても活動しており、『キルラキル』『ギルティクラウン』『進撃の巨人』など、多くのアニメのオリジナルサウンドトラックにフィーチャリング・ボーカルとして携わっている。

<ニューシングル『”I”』情報>
5月23日発売
1,296円(税込)
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

 アニメ『Lostorage conflated WIXOSS』のEDテーマ「”I”」は、ピアノの美しいメロディーから始まり、疾走感あふれるサビに引き込まれる楽曲。シンセサイザーとギターが入り乱れる激しいサウンドと、軽快なビート感が秀逸だ。カップリングには『selector』シリーズのEDテーマ「realize -夢の待つ場所-」「Undo -明日への記憶-」と、劇場版『selector destructed WIXOSS』の挿入歌「Ever After」などをリミックスした「 Cure -selector×Lostorage remix- Remixed by Wataru Maeguchi」を収録している。


(取材・文=榑林史章)

《超!アニメディア編集部》
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