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【インタビュー】YURiKAが『宝石の国』のOPテーマ「鏡面の波」で見せた新境地とは?

2017/12/23


 YURiKAの3枚目のシングル「鏡面の波」は、TVアニメ『宝石の国』のOPテーマ。これまでにリリースした楽曲と歌い方をがらりと変えた本作についてのインタビューが、発売中の『アニメディア1月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めた、インタビュー全文をご紹介する。

――「鏡面の波」はとても独特な曲調で、YURiKAさんの淡々とした歌い方も特徴的ですね。
 YURiKAとして今までにリリースした曲は、前向きで明るいものが多く、「鏡面の波」とはまったくテイストが違うので、自分らしさがなくなってしまうんじゃないかと最初は心配でした。でも、レコーディングのときに、作詞作曲の照井順政さんが「ここはどう歌いたいですか?」とか、「ここはどう思いますか?」など、ひとつひとつ私の気持ちを聞いて楽曲に反映してくださったんです。そのおかげで無機質さがありながら、サビの情感を込めたところは、私らしさを出せたと思うし、私の新しい一面を聴いてもらえる一曲になりました。

――「鏡面の波」を最初に聴いたときは、どんな印象を持ちましたか?
 リズムが複雑で「どうなっているんだろう?」って(笑)。歌への入り方も難しくて、ライブで初披露したときなどは間違えそうで焦りました。他の曲なら体を動かしてリズムを取るんですけど、「鏡面の波」では楽曲の無機質さを立ち振る舞いでも表現したかったので、あまり体を動かさないようにしてひたすら心の中でリズムを取っていましたね。

――ABメロは淡々としていますが、逆にサビはエモーショナルな感じになっていますね。
 楽曲全体では無機質をテーマにしていますが、まったく感情がなく冷たいものにはしたくないと思って、照井さんと相談しながら録っていきましたね。アニメに登場するキャラクターたちはみんな宝石でできていて、砕けてもまた元に戻るので、最初は区切るように歌っていて、サビでは宝石のかけらがひとつにまとまるみたいな映像をイメージしています。アニメの映像がすごくきれいで、とくに髪がふわっとしたときのキラキラ感が素敵で、曲からもそれが連想されたら良いなと意識して歌いました。

――主人公のフォスフォフィライト(以降、フォス)たちは美しいけれど、もろさや儚さもある。そんな作品の世界観を、歌で見事に表現されています。
 ありがとうございます。いくら無機質だからと、ただ弱く淡々と歌うだけなのは違うと思ったんです。聴いてくれる人の胸にグッときてほしいところは、言葉を強く伝えたかったので、細かく歌い方を変えてみました。たとえば最後のサビは、パリンっと宝石が砕ける様子をイメージして歌っています。そのほかにも私のなかでは、ここはあの瞬間とかあのシーンとか、自分の中でイメージした劇中のシーンがあるんですけど、みなさんの心のなかでもお気に入りのシーンを想像しながら聴いていただけたらうれしいです。

――歌詞では基本的に、フォスの気持ちを歌っているのかなと思いました。
 そうですね。曲全体にフォスの気持ちが広がっていますけど、2番は誰かが夜を彷徨っているイメージの歌詞なので、そこからはシンシャという登場人物も連想してもらえると思います。また、サビにある「夢」という言葉が出てくる歌詞は、フォスやシンシャだけでなくどのキャラクターにも通じるものだし、歌っている私自身にも重なります。基本的に自分とは切り離して作品のことを思って歌っていますけど、ここだけは自分の気持ちもすごく入っていますね。

――たとえば、夢が砕けそうになった経験も?
 何度もあります。私自身も夢に向かって爆走してきた人間で、オーディションに落ちまくっていましたから。だからこそ、すごく共感できます。

――そのころは、『アニメディア』を読んでいたり?
 はい! 高校生のときは、学校の図書室に『アニメディア』の最新号が入荷するとダッシュで読みに行ってました。そんな思い出もよみがえります。

――ところで、『宝石の国』のなかで好きなキャラクターは誰ですか?
 好きなのはモルガナイトです。ピンク色の髪が特徴の、ちょっとやんちゃな子ですね。ジュエリーブランドのTASAKIさんと『宝石の国』がコラボしたジュエリーの展示会を見に行ったときも、モルガナイトのジュエリーがいちばんかわいかったですし。ただプレゼントされるなら、金剛先生がいいかな? ちなみに、金剛先生をイメージしたジュエリーは162万円でした(笑)。そしてフォスをイメージしたジュエリーは、なんと倍の324万円! なのに私が展示会に訪れたときには、すでに予約済みになっていました(笑)。

――「鏡面の波」を聴いたキャストの方からの反応はどうでしたか?
 フォス役の黒沢ともよさんが、Twitterで「きれいで、すごく良い曲」と、感想を書いてくださいました。先行上映会のときにご挨拶をさせていただく機会もあって、私も少しは『宝石の国』の一部になれているんだと思えてうれしかったです。

――続いて、本作の共通のカップリング曲「Dive into the colors」は、どんな曲ですか?
 とくに『宝石の国』の挿入歌になっているわけではないのですが、この曲も『宝石の国』の世界観と通じる部分があるなと思います。とはいえ「鏡面の波」とは違って私が得意とするアッパーな曲調なので、「鏡面の波」と「Dive into the colors」の2曲だけでも、異なるYURiKAを楽しんでもらえると思います。

――アーティスト盤には上記の2曲以外にも楽曲が収録されていて、ミニアルバムという形でリリースされていますね
 はい。そのうちの1曲「Song That Never Ends ~夢の続き~」は、コミネリサさんが作詞作曲してくださいました。私は高校3年生のときから歌のレッスンを受けているのですが、そのときの先生がコミネリサさんで、いつかリサ先生に曲を書いてもらうことが夢でした。それが叶ったのが、この曲なんです。しかもレコーディングした日が、私の誕生日だったんですよ。レコーディングにはリサ先生もいらしてくださって、ピアノの演奏を担当してくださいました。歌詞も今までの私を知ってくださっているからこその、私の決意を歌ったものになっています。最高の誕生日プレゼントになりました。
 また「薄明パラレル」は白戸佑輔さんの作曲で、切ないけど爽やかさのある曲です。中学生男子の恋をテーマに、私が作詞をしました。中学のときの友だち20人くらいと連絡を取って、「中学のときの淡い思い出を教えて」とリサーチして書いています。作詞をしたのはまだ2曲目なので、気恥ずかしさもありますが、たくさんの方に聴いていただきたいです!

◆プロフィール
YURiKA【ゆりか】 小学6年生のときにアニソンシンガーになることを決意。高校3年時には「全日本アニソングランプリ」に初挑戦、初出場を果たす。NHK「第1回アニソンのど自慢G」では優勝。そして2016年に第1回「TOHO animation RECORDS 次世代アーティストオーディション」に合格。2017年にアニメ『リトルウィッチアカデミア』のOPテーマ「Shiny Ray」でデビューした。

<ニューシングル『鏡面の波』情報>
発売中
TOHO animation
アーティスト盤2,160円、アニメ盤1,404円
表題曲は、アニメ『宝石の国』のOPテーマ。細かいリズムが複雑にからみ合う独特な曲調に、YURiKAの透明感のある歌声が重なって、美しくも悲しい宝石たちの世界を表現している。アニメ盤のジャケットはフォスの描きおろしイラストを使用。アーティスト盤には、YURiKA本人が中学生男子の恋をテーマに作詞した楽曲「薄明パラレル」など、全5曲+インストverが収録されている。

アーティスト盤

アニメ盤

取材・文/榑林史章



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