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鈴木みのりがニューシングル『夜空』をリリース。『恋する小惑星(アステロイド)』のEDでもある「夜空」は「応援してくださる皆さんのことを思って」悩みを吹っ切って歌った1曲【インタビュー】

2020/2/12


 “みのりんご”こと鈴木みのりのニューシングルは、『恋する小惑星』のED「夜空」と、カップリングに「まぼろし」「いっせーのーでっ!」を収録。悩んだり迷ったりしながらも、これまでにない挑戦を重ねたという制作について聞いた。さらに、みのりんごが“推し”への熱い思いも語る!?


■「一緒に何かを頑張る気持ち」をファンの人から教わった

――表題曲の「夜空」は、放送中のTVアニメ『恋する小惑星』のEDです。

 原作が「きらら系」(雑誌「まんがタイムきらら」及びその姉妹誌に掲載されている作品のこと)だったので、かわいいポップな曲になるのかなと思っていました。だから、エモーショナルなバラードですごくビックリしたんです。「きらら系」はキャラクターが主題歌を歌唱することが多かったので、それを期待されていた方が残念に思っていないかな、という不安もありました。

――女の子のかわいさはもちろんですが、星や石にまつわるエピソードが美しく描かれている作品なので、鈴木さんの澄んだ歌声がピッタリだと思いましたよ。

 すごく素敵に使ってくださっていて、観てくださった方にも好評をいただけていたので、安心しましたし、とてもうれしかったです。

――「夜空」はバラードではありますが、悲劇的ではない、やさしさの感じられる曲ですよね。

 バラードですが、笑顔で歌える曲でしたね。ただ、日常的なニュアンスも含んでいたので、それを表現するのが難しかったんです。特に1番は等身大の部分がありつつも、親しい人にしか見せないような、ちょっと幼い部分も感じられるし……。何より、キャラクターたちの気持ちが私にわかるのかな……という不安もあって。

――それはなぜですか?

 私は学生時代、陸上部だったんです。陸上って、誰かと一緒に何かを目指すというよりは、成し遂げるときは自分ひとりになるということが多かったんですね。だから、作品に登場する地学部のみんなのように、一緒に何かを頑張るという気持ちを、自分自身に当てはめて歌えないかもしれないと思って。

――その悩みは乗り越えられたんですよね?

 はい。結局レコーディングも最初は、悩んだまま歌っていたんです。でも、ワルキューレのときからお世話になっているエンジニアさんが「いつものみのりちゃんとは違うかもしれない」と言ってくださって。そこで一度休憩を入れていただき、スタッフさんと話し合ったり、ひとりで考えたりしていたら、ふと、ファンの皆さんのことを思えば歌えるかもしれないと閃いて。

――ファンの方と一緒に頑張ってきたからこそ、これまで頑張ってこられた。

 そう思ったんです。そこから続きを録ったんですが、すごく手応えがありました。だから、これまで録った部分もOKはいただいていたんですが、もやもやしたときのテイクでは作品にも申し訳ないし、私としても不本意だと思ったんです。それに、私の曲を聴いてくださる皆さんは、「みのりちゃんの歌は、すごく歌詞が入りやすい」とか「表情が伝わってくる」と言ってくださるんですね。もし、悩んでいたときのテイクが使われたら、応援してくださる方がどう思うんだろうと思い、前半を歌い直させていただきました。自分から録り直しをお願いすることは今までなかったので、そういう意味でもひとつ成長できたのかなと思える曲になりました。

――鈴木さんが歌ったバラードといえば、「Crosswalk」が思い出されます。

「Crosswalk」は自分でもとても達成感のあった曲でした。今でも「一番好き」と言ってくださる方も多いし、自分でも最高だと思うんですね。今回の曲は、シングルではそれ以来のバラードだったので、そのときの自分を越えたいと思って燃えた部分もありました。

■切なくてどうしようもない思いを込めた「まぼろし」

――カップリングの「まぼろし」もバラードですね。

 この曲は「みのりちゃんの好きな作家さんに頼みましょう」と提案をいただき、大好きな出羽良彰さんにお願いできることになりました。出羽さんは、やなぎなぎさんに楽曲を提供されていますし、大好きな『凪のあすから』の劇伴も手がけられていたので、いつか書いていただけたら、という思いがあったんです。お願いできるのであれば、冬にピッタリな、切なくてどうしようもない曲がいいですともお伝えしました。

――上がってきた曲を聞いた感想は?

 最高でした!

――静謐な感じがしますよね。鈴木さんの曲としては珍しいタイプな気がします。

 これまで歌ってきたバラードって、終わりにはちゃんと希望が見えるような、あったかくなるようなものが多かったですもんね。でも、この曲は確かに違いますよね。私も聴いていて、「あ、これ、(相手が)亡くなっているな」って思って。

――なるほど。

 最初は、遠く離れてしまったけれど、いつか会えると信じながら歌っているんだと思っていたんです。でも、ディレクターさんから「いない人を求めてひたすら雪の中を歩いているイメージ」と聞いて、それがすごく素敵だと思ったんですね。作詞家さんもそのイメージで書かれていたそうなので、そんな気持ちを込めたいと思いました。ただ、オーバーに歌い過ぎると、楽曲の美しさや儚さが崩れてしまうと思ったので、そのバランスは難しかったです。

――後半「会いに来て」と歌う部分から、グッと感情が広がっていきますよね。

 泣きはしないけれど、心の叫びを表現したくて。聴いてくださった方がゾッとしてくれたらと思って歌っていました。やり過ぎて「怖すぎるよ」と言われたりもしましたが(笑)、表現をするという意味で、すごく楽しいレコーディングになりました。

■「いっせーのーでっ!」は推して、推される立場だから歌えると思った

――3曲目の「いっせーのーでっ!」は、一転してコミカルさのある曲です。作詞もご自身で担当されていますね。

 この曲は初めて詞を先に書くことに挑戦させていただいきました。まず1コーラス分を書いて、北川勝利さんにお渡しして曲を作っていただき、そこから書き直して……という流れでした。曲に関しては、信頼している北川さんに、というのがまずありました。あと、これまで私が歌ってきた北川さんの曲が、なぜかあまり明るくないものばかりだと気付いて。北川さんの明るい曲も歌いたいし、明るい歌詞も書きたいからとお願いしました。

――歌詞のテーマは?

 私はステージに立って応援されることもありますが、自分が誰かを応援したり推したりする“オタク”でもあるんです。その両方の立場を歌詞にできる人ってあんまりいないんじゃないかなと思って、応援してくれる人に向けた言葉と、推しに向けての言葉を混ぜたテーマで書いていきました。

――途中に入るコール(かけ声)が面白いですよね。

 あれは、ライブで盛り上がりたいとお願いしたら、北川さんが入れてくれました(笑)。

――「恋煩い」というワードは、なかなか珍しいチョイスですね。

 あの言葉に「やつなんでしょうか??」とつけて、オタクっぽさが出るようにしてみました。“オタク特有の早口”感ですね(笑)。

――“推し”への信頼感や、特別感もとても感じられます。

 彼氏や彼女に会うときよりも、推しに会うときのほうがめちゃくちゃ気合いを入れるとか、ありますよね(笑)。推しって、自分が好きでいる限り永遠だっていうところもいいんです。恋は実るよりも片想いの期間が一番楽しいと言いますが、推しに対する思いって、まさにそれだと思うんですね。毎日は会えないけど、ずっと片想いをしている感じがいい。推しがいるだけでスキップしたくなる気持ち、推しがいる方にならわかってもらえると思うんです!

――その楽しさが歌声にも表れている気がします。

 最初からルンルン気分で、笑顔で歌いましたから!(笑)。

――サビの部分は、推されている側の気持ちですか?

 そうですね。ライブで一緒の空間にいるときだけは、ステージ上と客席で、お互いのことを誰よりも思い合っていると思っているんです。普段、すぐ会えるわけじゃないからこそ、その時間がとても大事だし、そのときが一番幸せだよって言ってほしい。そんな気持ちを込めました。そのフレーズを歌ったときに、皆さんの笑顔が見られたらうれしいですね。

――“推す”側の気持ちもしっかり理解してくれる鈴木さんですが、鈴木さんの“推し”といって思い浮かぶのは坂本真綾さんです。

 真綾さんは、推しというか、もう殿堂入りみたいな感じなので!

――昨年末に行われた真綾さんのライブツアーにも行かれていましたよね。

 自分のイベントと真綾さんのイベントやライブが被っていることが多くて、なかなか行けなくて。ありがたいことなんですが、やっぱり全通したかったです!!

――真綾さんのライブの感想は?

 気がついたら泣いていました。アルバムの曲ももちろんですが、「秘密」を聴いたときは「今歌ってくれるんだ……」と思ったし、「Cloud9」はライブ音源でしか聴いたことがなかったので、実際に聴けてすごくうれしかったです。

――何かほかに印象に残っていることはありますか?

 浅野(真澄)さんが、すごく私信をもらっていて、そこでちょっとヤキモチを焼いちゃう自分が気持ち悪いなと(笑)。

――ヤキモチを焼いちゃう気持ちはわかります(笑)。

 でも、身の程はわきまえていますから!!

■ミュージックビデオやジャケットではグッと大人っぽく

――話は戻って、「夜空」のミュージックビデオ(MV)の話を。一番気になったのは、メイキングで話をされていた、「忘れられたドーナツ」ですが……。

 皆さんにどうなったのかと聞かれます(笑)。あれは、撮影の次の日に事務所に持って行って、皆さんに配り歩きました。

――ひとりで食べたのではなくてよかったです(笑)。MVは、ライトが印象的に使われていますね。

 今回、新しい私を見せられるように、という思いが強かったこともあり、これまでのMVと監督さんが変わったんです。その監督が、「舞台に出るみのりさんが、舞台前にそわそわしていたり、歌っているところを録りたい」とおっしゃってくださって。「夜空」は応援してくださる皆さんに向けての思いも込めた歌だったので、舞台前や舞台中の私を取り上げたいと言っていただけて、その思いが届いたのかなとうれしくなりました。

――ステージに立つことにはなれていると思いますが、MVで立ってみた感想は?

 普段、リップシンクをするときは、実際に歌っているわけではないので、どこか冷静に見ている自分がいるんですね。でも、景色がすごくきれいだったし、何よりステージでの撮影だったこともあって安心感があって。より感情を込めて撮影に臨むことができた気がします。

――ジャケットもとても大人っぽいですよね。

 MVもそうだったんですが、はっちゃけていない自分に違和感がありました(笑)。本当にこれで大丈夫ですかって、確認しちゃったくらいです。笑わずにいるのが苦手なので、ジャケットでは「口ってどうやって閉じるんだっけ」と迷いながらの撮影になりましたね。個人的には、奇跡のショットだと思います。

――2020年第一弾シングルになりますが、振り返ると2019年はどんな年でしたか?

 自分の考え方がすごく変わった年でした。私は、ひとつ悩みがあると、それがハッキリするまで悩み続けることが多かったんです。でも、考えなさすぎるのもよくないかもしれないけど、もやもやすることに時間を使うくらいだったら、楽しいことを増やしたほうがいいなと思えるようになって。以前、鷲崎健さんに、私のラジオにゲストで来ていただいたとき、「相手を知ろうと思う気持ちが大事」とおっしゃっていたのがすごく印象に残ったんです。それまで初対面の人とは、ある程度距離が縮まってから、私のことも知ってもらうみたいなスタンスだったんですね。でも、それは時間もかかるし、疲れちゃう。だったら、もっと積極的に知っていこうとしたほうがいいんじゃないかと考えられるようになったことも、大きいのかもしれません。

――人間関係が広がりましたか?

 広がりました! 小中学校時代の友達に連絡を取ったり、たまたま行ったライブで隣になった方と仲良くなったり……。自分の中で生きやすいと思える時間が増えてきました。『アイドルマスター シンデレラガールズ』に携わるようになってから、人と会うことが増えたのも影響しているのかなと思います。

――それを踏まえて、2020年の目標は?

 2019年のいい風をそのまま通していけるようにしたい。それから、2019年は年末にかけてアニメ以外のライブイベントに出演させていただくことも多かったんですが、歌手と名乗っている以上、声優やアニメ、演じているキャラクターの力を借りずとも、ちゃんと受け入れてもらえる歌が歌えるようになりたいなと思うようになりました。あと、来てくださった皆さんに、素敵な時間を共有できるアーティストでいたいなと思っています。

――今、まだ鈴木さんを知らない人に、自分をアピールするとしたら?

 歌手としては自由に聴いていただけるタイプなのかな。私自身が彼氏面でライブを見ることもあれば、DJみたいなにぎやかなライブに参加するのも好きで、アーティストに失礼な態度でなければ、どんな聴き方をしてもいいと思っているんですね。だから、私のことを知らなくても楽しめる、そんな歌手だと思います。

――鈴木さんのライブを知るのにうってつけのアコースティックライブ音源は、初回限定盤Bに同梱されています。

 改めて自分で聴くと、ピッチが悪いな……とか反省しかないんです。でも、そのときにしか聴けない歌なのは間違いないので、知らない方に興味を持ってもらえたらいいなと思います。

――最後に、読者へメッセージをお願いします。

 私のことを応援してくださっている方には、私からあなたへの気持ちを「夜空」に込めて歌いました。『恋する小惑星』が好きな方は、作品のことを思って聴いていただける歌にもなっています。それ以外の方でも、大切な誰かを想って聴いてもらえる歌になったと思いますので、ぜひたくさん聴いてください。カップリングはお気に入りの曲と、いい歌詞が書けた曲が入っていますので、ぜひ全部まとめてよろしくお願いします。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

PROFILE
鈴木みのり【すずき・みのり】
10月1日生まれ。愛知県出身。e-stone music所属。2015年にTVアニメ『マクロスΔ』歌姫オーディションのグランプリを射止め、2016年に同作のフレイア・ヴィオン役として本格的に活動を開始。2018年1月にシングル『FEELING AROUND』でアーティスト活動をスタート。これまでに、シングル3枚、アルバム1枚をリリース。声優としての主な出演作は、『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』ういうい役、『カードキャプターさくら クリアカード編』詩之本秋穂役など。

イベント情報
鈴木みのりニューシングル『夜空』リリースイベント
2020年2月16日(日)13:00 福岡:タワーレコード福岡パルコ店
2020年2月16日(日)16:00 福岡:ゲーマーズ博多店
2020年2月22日(土)14:00 大阪:animate O.N.SQUARE HALL
2020年2月22日(土)16:30 大阪:タワーレコード難波店
2020年2月23日(日)13:00 東京:アニメイト池袋本店

参加方法などの詳細は公式サイトをチェック。
※掲載時に参加券が配布終了している場合もございます。ご了承ください。

リリース情報
『夜空』
フライングドッグより2月12日発売。
初回限定盤A:2,400円(税別)


初回限定盤B:2,000円(税別)


通常盤:1,400円(税別)


鈴木みのり公式サイト
http://e-stonemusic.com/minoringo/

鈴木みのり公式Twitter
https://twitter.com/minoringo_staff

鈴木みのり公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7f1T-CF50uNMmGK_I9cILQ
※「夜空」発売を記念して期間限定で「YouTuberみのりんご」として動画投稿中!

 



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