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鹿乃が『アズールレーン』エンディングテーマ「光の道標」をリリース!「こういうものも歌えるんだなと、新しい発見になりました」【インタビュー】

2019/11/28


 鹿乃がTVアニメ『アズールレーン』エンディングテーマ「光の道標」をリリース。楽曲の制作過程を聞いたインタビューがアニメディア12月号に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌に掲載できなかった分を含めた特別版を紹介。


■シンプルなバラードでチャレンジした1曲

――アニメ『アズールレーン』の印象は?

 キャラクターが可愛いので、日常を描いていくのかと思いきや、戦争の辛さを掘り下げていて。でも、2話から急にトバしてきたのにはびっくりして、思わず「蟹が良い仕事をしている」とつぶやいてしました(笑)。

――どういう部分に作品としての魅力を感じていますか?

 単純に、どのキャラクターも可愛くて魅力的です。私は特にラフィーちゃん推しで、マイペースだけど仲間思いのところがあって、キュンとしてしまいます。あとストーリー的にも、戦争の辛さや理不尽さを深く掘り下げていて。そんな中で普通の女の子の代表としてジャベリンちゃんがいて、「なぜ戦わなきゃいけないのか」と疑問を感じる。綾波ちゃんも、戦うのが当たり前だと教育を受けているけど、でも戦うのは嫌だと思っている。戦闘シーンの格好良さも描きつつ、戦争でもやもやとした葛藤にも触れていて、これからどうなるのかすごく楽しみです。

――今回は、どういう形で制作を進めて行ったのですか?

 じつはオーディションを受けて、この曲を歌うことになりました。オーディションは各自1時間ずつ与えられて、ディレクションに応えながらワンコーラスを何度か歌うのですが、ほかの方は時間を押していたのに、私は40分か45分で終わってしまって。ひとりだけだいぶ早くて、「これは終わったな〜」と思っていたんです。

――きっとよかったから早く終わったのだと思いますよ。結果は後日知らされたのですか?

 はい。数日後、別の現場の帰り道に担当マネージャーから、別れ際に「そう言えば決まってました」と知らされて。「ああ、ありがとうございます」と言いながら、そのまま改札を通って電車に乗ってしまったんです。でも、あまりにサラッと言われたので、聞き間違えたのかもしれないと思って。メールで合格したことを確認して、電車のなかで、ひとりガッツポーズをとっていました(笑)。

――すごくシンプルなバラードですが、そこで難しさはなかったですか?

 実は、私があまり歌ったことのないタイプの曲調だったので、とても難しかったです。私はネット界隈で活動してきたのもあって、今までは激しい感じや音がたくさん入った曲を歌うことが多くて。こういうものも歌えるんだなと、新しい発見になりました。それに、英語の発音が難しかったです。はっきり発音しすぎず、でも発音しているみたいな。私の歌声でいきなりネイティブになるのも違和感が出ると思うので、気を使いました。それと作曲者の山田高弘さんの要望で、裏声は使わないほうがいいと。でも集中して歌っていると、自分が裏声で歌っているのか地声で歌っているのかわらなくなってしまって。「今、裏声になってます」と指摘されながら、何度も録り直しました。

――歌詞は、基本的にはラフィーやジャベリンなど、戦いたくないと思っているキャラクターたちの気持ちを代弁しているような感じだと思いました。

 私もそういう解釈で歌いました。でもあまりかわいくなりすぎないようにという注意もあって。ほかにも、言葉ひとつひとつをはっきり、語りかけるようなイメージで歌ってほしいとも言われました。私はふわっと歌うタイプなので、感覚を掴むまで時間がかかりました。私はいつも誰かの葛藤を代わりにボソボソとぼやいているような歌い方が多かったので、誰かに語りかけるとか問いかけるような歌い方は、あまりなかったので。

――ファンの方はいつもの鹿乃さんとは違うと。

 そう思ってもらえたら、私の語りかけは成功だったと言えると思います。

■来年10周年に向けて準備中

――また、カップリング曲「CAFUNÉ」は、可愛らしさのあるポップなナンバーですね。

 タイトルは、日本語に訳せない外国特有の愛情表現のひとつで、好きな人の髪に指を絡める仕草のことを言います。それで、言葉では言い表せない愛情を表現したいと思って、こういうタイトルを付けました。作曲はMONACAの田中秀和さんで、私の個性を引き出してほしいとめちゃめちゃストレートなお願いをして、作っていただきました。今までは、背伸びをしたり演じているような曲が多く、誰かの気持ちを代弁したり、誰かに寄り添いたい気持ちが多かったんですけど。もっと私自身のパーソナルな部分と言うか、自分の内側にあるものを作品として打ち出していけたらいいなと思って。

――今までは言わなかったことも歌詞にしていこうと。

 そうですね。普段の私だったら、こういう恋愛に絡めた歌詞は書かないので。この歌詞は、夢のなかで自分がなりたかった自分と出会って、自分自身を愛したとしても夢だから忘れてしまうという内容です。

――作曲の田中さんは以前にも?

 2ndアルバム『アルストロメリア』で、「Linaria Girl」という曲を作っていただいたことがあって。この曲を歌ったときに、「これが私だ」と感じたんです。その感覚が忘れられず、田中さんにお願いすることにしました。田中さんとなら、私がなかなか見つけられずにいる自分らしさを一緒に見つけてもらえるのではないかと思いました。

 私はサカナクションさんや相対性理論さんのような、どこか懐かしさがありつつ新しさがある音楽が好きで、そういう感じを楽曲として出していきたいと、田中さんにおねだりをするような感じで作っていただきました。

――難しそうなおねだりですね

 そうですね、自分でもめちゃめちゃ難しいことを言ってると思います。でも田中さんは否定することはしない方なので、「いいですね」と言いながらひとつずつ拾い上げていってくださって。基本的には、聴いてくれる人が、ドライブをしながらとか、気分良く聴いてもらえるものが作りたいと思って。集中して聴くというよりは、カフェとかで流れていて心地いいものがいいなと。

――レコーディング自体はどんな感じでしたか?

 私の歌声も楽曲の一部として自由に切り刻んでもらっても構わないと田中さんにはお話をして。「CAFUNÉ」は、ダブリングを重ねたり、もともとはなかったハモりを入れたり。Dメロは、セリフっぽくしたほうがドキッとするんじゃないかとか、一緒に試行錯誤しながら録っていきました。

――今後につながる1曲になりそうですね。それはそうと最近は、洛天依(ルォ・テンイ)という中国のボーカロイドの日本語版の声を担当されたとか。

 もともと私はネットやボーカロイドが好きで、その文化で育って出てきたので、ある意味で究極の夢が叶ったような気持ちでした。気持ち悪いくらいボカロ厨で(笑)で、部屋には初音ミクのグッズをたくさん飾っています。日本語ライブラリーは5月に発売されたばかりなので、日本ではまだこれからだと思うんですけど…。中国でルォ・テンイちゃんと言えば、国民的な人気で本当にすごいんです。私も今回のことをきっかけに、ビリビリ動画(bilibili)でも投稿しています。

――中国語でコメントが?

「我妻」は何となくわかったんですけど、「老婆」という言い方があるみたいで。「老婆」とたくさん流れてきたときは、すごく驚きました。悪口を言われているのだと思って。でも調べたら、「俺の嫁」という意味らしくて。ほめてくれているんだな、と。あと「加油」とか。

――「がんばれ」という意味ですよね。

 私は何も分からなかったので、少しずつ覚えているところです。ライブも3月に上海でやって、日本語の歌詞を私より上手にみんな歌ってくれたことがうれしかったです。言葉がわからなくても、楽曲を通して身近に感じることができて新鮮でした。先日も中国語で歌った動画をアップしたんですけど、発音が悪かったらしく、めちゃめちゃ草が生えました(笑)。

――鹿乃さんは、来年10周年だそうですね。

 まったく実感がなく、好き勝手にやっていたら10年経っていた感覚です。そのときどきで悩んで解決して、結局また同じことで悩んでの繰り返しだったけど、歌っていられたのでよかったなと。なので来年は、応援してくださっているみなさんへの恩返しの気持ちを込めて、いろいろな活動ができたらいいなと思って、その準備を今はがんばってやっています。今後、いろいろな発表があると思うので、楽しいにしていてください!

取材・文/榑林史章

PROFILE
鹿乃【かの】2010年からはじめた動画共有サイトへのカバー動画投稿をきっかけに、2015年にアニメ『放課後のプレアデス』OPテーマ「Stella-rium」でメジャーデビュー。これまでにアニメ『ヘヴィーオブジェクト』やアニメ『ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝』などのEDテーマを担当。

商品情報
「光の道標」
ストレイキャッツより発売中
価格:1,200円(税別)


 表題曲の作詞はこだまさおり、作曲は山田高弘、編曲を齊藤真也が担当。聴く者に語りかけるような、やさしさを持った歌声が秀逸だ。カップリングには鹿乃自身が作詞を担当、田中秀和(MONACA)が作曲の「CAFUNÉ」を収録。鹿乃らしさを追求したポップナンバーに仕上がった。

鹿乃 公式サイト
https://kano-official.amebaownd.com/

鹿乃 公式Twitter
https://twitter.com/kano_2525

(c) Manjuu Co., Ltd., Yongshi Co.,Ltd. & Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会



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