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【インタビュー】「覆面系ノイズ」小関裕太-キャラクターになりきる真摯な姿勢

2017/11/24


 原作コミックスは累計170万部を突破、今年4月にはTVアニメ化も果たした王道ボーイ・ミーツ・ガールマンガ『覆面系ノイズ』がついに実写映画化。主人公・ニノの幼なじみでありながら、ニノの前からある日突然、姿を消して、高校生作曲家となって再会するモモを演じる小関裕太に話を聞いた。現在『アニメディア』201712月号「アニメディアライブフィルムズ」のコーナーで掲載中の本インタビューの掲載しきれなかった部分を含め、全文をご紹介する。

━━出演が決まったときのお気持ちを教えていただけますでしょうか?
 絶大な人気を誇る作品で、しかも作品のなかでもファンが多いモモをやれるんだと、すごく気合いが入りました。

━━オーディションのさいは、ギターを持ち込んだとお聞きしました。
 そうなんです。劇中も演奏シーンがあるのですが、僕自身、音楽が好きだということを知っていただきたくて、持っていきました。

━━モモは、どのような人物だと捉えて役づくりをされたのでしょうか?
 長期連載中の原作の内容を凝縮しているので、映画のなかでモモのすべてが語られているわけではないと思うんです。でも、ひとつの映画に要素を入れすぎると伝えたいことがボヤけてしまうので、そこは映像化ならではの表現だと思っています。とはいえ僕自身が原作を読んでいるので、映画のなかのモモの表情や目線で語る仕草で、原作ファンの方々に「わかるわかる! モモだったらこんな顔するよね」と感じていただけるといいなと思いながら役づくりをしました。

━━外見で意識したことはどこですか?
 髪形ですね。「モモは絶対にカツラじゃダメだ!」と思って。髪が長いっていうのはモモの特徴のひとつで、絶対に地毛じゃなきゃダメだと思ったんです。マネージャーの方から「お願いだから髪を切って」と言われることもありましたが、そこを押し切って(笑)。一回伸ばしきったのですが「長ければいいってわけではないな」と気づいて、また切って「次はここの部分を伸ばしてみよう、ここを梳いてみよう」と試行錯誤を繰り返しました。なので、初回撮影時にはヘアメイクの方に自分からプレゼンさせていただきました。でも、ヘアメイクの方から「このシャンプーを使うともっと、エアリー感が出るよ」といったアトバイスをいただき、一緒に作り上げることができたと思っています。

━━三木監督からはどのようなディレクションがあったのでしょうか?
 三木監督は「自由にやっていいよ」というタイプの方でした。現場に入るまでは、なにを言われても自分の意見で答えられるように準備していたんですが、思うようにやっていいと言っていただけて。もちろん、違うところはその都度指摘していただいたのですが。難しかったのは、“メガネの奥の目線”━━目線で語るシーンが多かったので、セリフにはないところでモモの気持ちを表現するのは苦労しました。

━━今回、ベース初挑戦とのことでしたが、練習はいかがでしたか?
 もともとギターはやっていたのですが、ベースは感覚が全然違って難しかったですね。でも、音楽が好きなのでワクワク楽しみながら練習できました。セッションはその場で生まれるものなので、そのときの空気感を大事にしたかったのですが、セッションをできるようにするためには、基礎を弾けるようになって、次に“弾きこなせる”ようになって、さらに“自分のなかから音が出ている”ようになって……という段階がすごくあるんです。それを楽譜をもらってから1週間くらいでできるようにしなくちゃいけなかったので、めちゃくちゃ練習しましたね。

━━ユズ役の志尊さんとのセッションシーンの撮影を終えて、いかがでしたか?
 楽しかったですね! ライバル関係にあるユズと、そうと知る前に音楽を通して心を通わせる大事なシーンだったので、志尊淳さんとも「頑張ろうぜ!」って言い合っていました。志尊さんとはミュージカルで共演したときからお互いに切磋琢磨し合ってきた仲で、そんな関係性を少しでも出せていたらいいなと思っています。

━━撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
 常に歌ってましたね。ミュージカルみたいに「今日はシーンがない~♪」とか「セリフ覚えなくていい~♪」とか(笑)。こんな低レベルではないですが(笑)。

━━それはどなたが?
 僕と志尊ちゃんです(笑)。そこに中条あやみちゃんとかが乗っかったり(笑)。

━━過去、舞台にも多く出演されている小関さんですが、映画と舞台の役づくりのアプローチの仕方に違いはありますか?
 なんだろう……。確実に違うんですが、境目はない気がしています。感情を伝えるための表現の仕方は、映像と舞台では違うと思うのですが、それ以前に、“その人物になりきる”という意味では、ステージの上でもスクリーンの中でも同じだと思っています。

━━カメラの前でカットごとに演技する映像と、板の上に立っている限りその人物を演じ続ける必要がある舞台。それぞれ難しさは感じられますか?
 それぞれの経験が補い合っているイメージです。舞台稽古でも「じゃあ今からここのシーンをやります」と言われることがあるのですが、舞台は1カ月くらい稽古をして体に役柄が染み付いているので、いきなりシーンの途中から始まっても、その時の役柄の心情を思い出して役に入り込むことができるんです。その経験は、映像の撮影にも生きていると思っています。あと、舞台はその場にいるお客様に届けなきゃ!と思い、どうしてもオーバーアクションになることもあるのですが、映像の良さは“静か”なこと。観ている人にとって静けさが苦にならないところは、映像の良さだと思っています。なので、舞台表現をやっているなかに、いきなり映画の表現を入れたりしたら面白いんじゃないかな、と最近考えています。

━━話はガラっと変わりますが、小関さんは普段マンガやアニメはご覧になりますか?
 マンガはけっこう読みますね。最近ハマってるのは『僕のヒーローアカデミア』。マンガもアニメも観させていただいたのですが、“個性”という特殊能力をもつ人間が大半を占める世の中で“無個性”の主人公の出久が努力で報われていく姿に胸が熱くなります。僕がこの前岸谷五朗さんに言われてドキッとした言葉があって。僕は一時期、自分に足りないものは挫折だと考えていたんです。今考えてみるとすごく浅はかなのですが……。自分に個性が欲しかったんですよね、という話を岸谷さんにさせていただいたのですが、「いやいや、小さい頃からこの業界にいるってことが既に個性になってるんじゃないの」と言っていただけて。「やらなきゃいけないことも多くて、注目もされて、常にプレシャーがつきまとうこの世界を普通をして生きていること自体が、お前にしかない個性なんじゃないの」って。自分自身が個性だと思っていないことも実は個性だったりするのかなとか、色々な視点から観ることができる素敵な作品だと思います。

━━では最後に、アニメディア読者へメッセージをお願いします。
 好きな作品が実写化されることに不安がある方もいると思うのですが、実写化されるのは“楽しみ方が増える”ことだとも思うんです。みんなすごく気合いが入っていますし、音楽の面だけ取り上げても、すごくいい映画になっていると思います。楽しみにしていてください!

▲「完成した映画を観たときは、本編において流れる中条あやみさんの歌声を聴いて鳥肌が立ちました。音楽と一緒にストーリーも盛り上がっていくシーンが、すごく印象的です」

▲「中条あやみさんとは以前お会いする機会がありまして、そのときから意気投合することができていたので、役者としては本作が初共演でしたが、すごくやりやすかったですね」

▲「志尊さんとは、じつは学生時代からの付き合いで、背比べをしながら育ってきたようなものなので『今回の共演は、すごく楽しみだね』って話しているんです」

▲「本作の撮影現場は、みんな仲がよくてリラックスできる、どこか学校の休み時間みたいな雰囲気でした。信頼関係が最初から築かれていたので、居心地が良い現場でしたね」

◆プロフィール
小関裕太(こせきゆうた)
1995年6月8日、東京都出身。主な出演作は「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン」菊丸英二役(2011年~2012年)、ドラマ『恋がヘタでも生きてます』柿谷真吾役(2017年)ほか。『ちょっとまて野球部!』『曇天に笑う』に出演予定。

<「覆面系ノイズ」情報>
11月25日(土)より全国ロードショー

●原作/福山リョウコ「覆面系ノイズ」(白泉社「花とゆめ」連載)
●監督/三木康一郎
●脚本/横田理恵、三木康一郎
●出演/中条あやみ 志尊淳 小関裕太 真野恵里菜 磯村勇斗 杉野遥亮 ほか
●配給/松竹

STORY 幼なじみの少年・榊桃(モモ)へ届くように歌い続ける少女・有栖川仁乃(ニノ)と、彼女のために曲を書き続ける少年・杠花奏(ユズ)。それぞれ6年ぶりの再会を果たすが、モモの態度は豹変していた。落ち込むニノに、ユズは自身が所属するバンド「イノハリ」のボーカルになってほしいと頼む。一方、TVでイノハリのボーカルとして歌うニノを観たモモは、ニノに自分の曲を歌ってほしいという蓋をしていた気持ちに気づくのだった。

公式サイト
http://fukumenkei-noise.jp/

(c)2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会



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