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ラフから生まれる無限の未来 – 秋本治・天野喜孝・大河原邦男・高田明美のラフ絵と完成原画を展示する『ラフ∞絵』の発表会で語られる開催秘話

2019/1/3


 約800点のラフ絵と完成原画を紹介する展覧会『ラフ∞絵』の発表会が、2018年12月28日に「3331 Arts Chiyoda」にて行なわれた。本発表会には展覧会に参画した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を生み出した秋本治氏、『FINAL FANTASY』シリーズのイラストを担当する天野喜孝氏、『機動戦士ガンダム』シリーズのメカニックデザイナーとして知られる大河原邦男氏、『機動警察パトレイバー』や『うる星やつら』のキャラクターデザインを担当した高田明美氏に加えてプロデューサーの布川ゆうじ氏が登壇。またサプライズゲストとして声優の平野文さんとタツノコプロの顧問・笹川ひろし氏も駆け付けた。

ラフ∞(左から)笹川ひろし氏、高田明美氏、大河原邦男氏、天野喜孝氏、秋本治氏、布川ゆうじ氏、平野文さん

 そもそも今回の展示会に参画した4人のアーティストと布川氏はアニメプロダクション「タツノコプロ」で仕事をしていたという共通点がある仲。それぞれと仕事を一緒にしたことがある布川氏は「絵にはそれなりに自信があったが、タツノコプロにはもっと絵がうまい人がたくさんいたので諦めた。それでプロデューサーになった」と冗談交じりに当時の思い出を話す。また、秋本氏と天野氏は当時それほど面識がなかったものの、実は社員旅行の写真に一緒に写っていること、大河原氏は全くアニメやマンガ業界に興味がなかったが仕事をし始めてその楽しさを理解したこと、高田氏は『科学忍者隊ガッチャマン』がアニメ業界に入るきっかけで、「タツノコプロ」はまさに始まりの場所である、とそれぞれが思い出を語っていた。思い出を話す際、当時を懐かしむような微笑みを浮かべていたのが非常に印象的であった。

 そんな「タツノコプロ」という共通点があるアーティストの4人と布川氏。本展覧会を開催するに至ったのは、声優・平野文さんも交えて行った食事会がきっかけだったという。「タツノコプロ」で仕事をしていた頃から40年以上も月日が流れた行われた食事会では「せっかく集まったのだから、このメンバーで何かやりたいね」という話になる一方で、このメンバーが集まって通常の展覧会をするのはつまらないのでは、という意見も。そこで、食事会の余興として4人のアーティストが一枚のボードにそれぞれの代表作のキャラクターを描いたことがきっかけとなり、“ラフ絵の素晴らしさを伝える”今回の展覧会の計画が進んだのだという。なお、発表会では平野さんがそのボードのひとつを持参し、駆け付けた記者陣の注目を集めた。

 展覧会では4人のアーティストの代表作を中心に約800点のラフ絵と完成原画が紹介されるだけでなく、4人のアーティストがそれぞれの代表作のキャラクターを交換して描く「チェンジ・アンド・チャレンジ」と題した企画も行われるという。今回の発表会でも秋本氏が『ガッチャマン』の白鳥のジュン、天野氏が初めて描いたという「ガンダム」、大河原氏が『こち亀』の両さんがロボットになったラフ絵を持参。また高田氏は雑誌の表紙にもなったことがある『ガッチャマン』の大鷲の健のイラストを公開した。

ラフ∞それぞれが持参したラフ絵。平野さんが持っているのは本展覧会が開催されるきっかけとなったボード

 発表会の後半にサプライズゲストとして登場した笹川氏は「こういう方々を輩出できたことを本当に嬉しく思います」と一言。また、今回の展覧会については「それぞれの展覧会を実施されることはあるでしょう。でも、一堂に集まるというのは簡単なようで大変なこと。ぜひ実物を見ていただきたい」とコメントした。

 発表会の最後に布川氏は「青春時代をこのメンバーで過ごせて本当に良かったです」と万感の想いを言葉にする。また、本展覧会のテーマのひとつでもある“未来”にちなみ、「タブレットで描く時代になったが、この4人が描く迫力のあるラフをぜひ見ていただきたい」とアニメ業界の次世代を担う方々へのメッセージも残した。

 「ラフ∞絵」は、2019年4月2日(火)~16日(火)まで東京・3331 Arts Chiyodaにて開催。ラフによって生まれる無限の可能性をぜひその目で確かめていただきたい。

「ラフ∞絵」開催概要
開催期間:2019年4月2日(火)~16日(火)
開催場所:3331 Arts Chiyoda
開館時間:11時~20時(入館最終案内は19時30分まで)
入館料:一般2,000円、小中学生無料(予定)
主催:「ラフ∞絵」実行委員会
特別協力:3331 Arts Chiyoda112



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