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【インタビュー】『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』桐生美影役の中村繪里子が語る作品の魅力 – 「ヤマトは人の想いを乗せている場所でもある」

2018/5/25


 アニメーションの歴史に輝く不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクし、2012年から 2014年に渡り、劇場上映から全国ネットでのTV放送まで展開、大きな支持を得た『宇宙戦艦ヤマト2199』。2017年2月からはヤマトファン待望の完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』全七章が順次上映されており、第五章「煉獄篇」は2018年5月25日(金)より全国の劇場にて上映予定だ。

 今回は第二章「発進篇」にてヤマトを宇宙へ旅立たせるために尽力し、地球に残ることになった桐生美影役を演じる中村繪里子にインタビュー。本作の魅力に加えて、第五章にて再び登場する美影のことについてもうかがった。

桐生美影役・中村繪里子

ヤマトは人の想いも乗せている場所

――今回、第五章にて再び登場する桐生美影がどういう人物なのか、改めて教えてください。

美影はヤマトクルーの一員で、技術科の若手ながらも言語学のエキスパートという女の子です。お母さんと一緒にジャングルなどでフィールドワークをするような活動的な性格ですが、実は絵画だったり、ポエムなどの詩だったりも好きなんですよ。また、「2199」でヤマトに乗船していたときはとても協調性を大事にしていたように感じました。航空隊の男の子たちとも仲間という感じでガツガツとお喋りしていますし、任務じゃないところでは子供っぽくて仲間に甘えることもある。そんなやんちゃな部分と軍人としてきりっとした部分と女の子らしい部分を持ち合わせたとても魅力的な女性です。あとは知識量が豊富で、戦艦マニアです(笑)。

――色々な魅力が詰まった女性ですよね! 美影は第二章でヤマトを宇宙へと発進させるべく決死の覚悟で地球に残りました。そんな彼女が今回、五章で再び登場することとなりましたね。

見送る立場になったため、第三章以降はなかなか登場しませんでしたが、その陰で彼女はきっと、宇宙の平穏を願う女神・テレサのメッセージを受け取り、地球政府の意向に反してまで発進したヤマトの帰る場所を守っていたのだと思います。ヤマトに「お帰りなさい」を言うために。

ーーなるほど。

戻ってくる場所・守る場所というのは、ヤマトを収容するドッグであり、また世論や地球政府におけるヤマトの立場でもあるのかなと思っています。彼女をはじめとするヤマトを応援する人々は、航海から戻ってきたヤマトを地球の人々がちゃんと受け入れてくれるための土壌を作っていたんじゃないかな。

――直接五章でそういったシーンが描かれている訳ではありませんが、確かにイメージが湧きます。作品全体を通じて世論や政治的な話になる描写も多々ありました。

そうですよね。きっと、彼女はヤマトが宇宙を航海しているなか、地球で頑張っていたのだと思います。

――ヤマトへの愛が深い中村さんならではの発想とお話が聞けて胸が熱くなりました。そんな中村さんは本作に関わるまで『宇宙戦艦ヤマト』はどういう作品だと思っていらっしゃいましたか?

男の人たちが船に乗って、宇宙でドンパチやって、でもヤマトが正義だから悪い奴をやっつけて、地球を守ったぞ! というような話だと思っていました。でも、実際に関わってみると全然違いましたね(笑)。まずみんなが弱い。

――弱い?

そう。弱いからこそ、一人で戦えなくて、みんなで頑張ることが重要になってくる。しかも、運がよかったから生き残れたみたいな場面もあるじゃないですか。それくらいギリギリのなかで戦っているんだということを関わってから痛感しました。

ただ、ギリギリのなかで勝利できてきたのはただの予定調和ではなくて、きっとヤマトに乗船している人の気持ちや想いが強かったから幸運を引き寄せたのだと思います。ヤマトは“宇宙戦艦”として戦う力を持ってもいますが、人の想いを乗せている場所でもあると私は思っているんですよね。シリーズを重ねるごとにその気持ちは強くなっています。

――『ヤマト』は人との繋がりや生きる意味などについて考えさせられる作品だと私個人としては感じています。

そうですね。先ほど私は“みんな”という言葉を使いましたが、この“みんな”というのはヤマトクルーのことなのか、それとも地球人のことなのか、星を越えてなのか……。地球人同士でも思想や考え方が対立しているなかで、“みんな”というのが何を指すのかはすごく考えさせられる作品だなと思いました。

宇宙戦艦ヤマト_第五章場面カット5

――言葉の重みも考えさせられる作品だと思います。そんな本作には様々なキャラクターが登場し、それぞれにドラマがあります。中でも中村さんご自身がいちばん“愛”を注いでいるキャラクターは誰でしょうか?

いちばん!? ……選ぶのが難しいですが、個人的には航空隊副隊長の篠さん(篠原弘樹)が好きです。特に五章の篠さんはめちゃくちゃいいっす(笑)。

――どんなところに惹かれましたか?

最初は見た目のギャップが強すぎる感じがしたんですよ。だって、下手したらチャラ男君じゃないですか!

――見た目で判断するとそうかもしれないです(笑)。

そうなんですよ(笑)。ただ冷静に考えたらそんなチャラチャラした人がヤマトに乗船できるわけもなく……。それからは飄々としながらもちゃんと仲間のことを思っている、加藤三郎隊長のことを支えながら自身も航空隊として、前のめりにならず命を大切にしながら戦っている、そんな彼の姿にどんどんと惹かれていきました。

――人を見た目で判断してはいけないという言葉がまさしく当てはまる、真面目でやる時はやるタイプの人間のように思えます。

そうかもしれません。いつも休憩しているっぽいけども、誰より早く仕事を終わらせている。そういう姿を見て、“できる男”だなーと感じています。

――確かに、ああいう姿を見せられるとカッコよくて、付いていきたくなります。いま男性キャラクターを挙げていただきましたが、『ヤマト』には美影はもちろん、他にも魅力的な女性が登場しますよね。

元々はヤマトの情報長だった新見薫さんの人気が高いんですよね。あとは西条未来さんが髪をかき上げる横カットがもう永遠の憧れです。

――永遠! そんなに! 個人的には「2199」から『2202』になって大きく立場が変わった真琴が非常に魅力的になっていると感じました。

「2199」のときは衛生士としてヤマトクルーを支えていましたが、『2202』ではさぶちゃん(加藤三郎)と結婚して、子供もいます。そんなお母ちゃんになったまこっちゃん(真琴)は母として、妻としてヤマトたちとは別の戦いをしていますよね。力でも武力でもない戦い方をしている彼女はすごく魅力的です。

――本当は行ってほしくないであろう三郎をヤマトへ送り出す、妻としての強さに惚れてしまいました。

そうですよね! わかります。

赤羽根くんが南部くんにしか見えない瞬間がある

――ここまで作品の内容やキャラクターのことについておうかがいしてきましたが、続いて、アフレコについてもお話を聞かせてください。TVシリーズから数えると長年付き合っているシリーズになるかと思いますが、アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

他の作品で同じスタジオを使っていてもあまり感じることはないのですが、スタジオを振り返ったところにあるガラス越しに見える監督たちのいる場所が、「ヤマト」の第一艦橋に見えるんですよ。私たちの声、いわゆる音声は一パーツに過ぎません。声だけでは作品は成り立たないので、作品を形にするために誘導してくれているのが監督たちです。そんな作品を完成させるための指示を出している姿がまさに第一艦橋で戦術を立てている古代君たちと重なるんですよね。

――そういう雰囲気であれば、ヤマトのクルーたちにキャストの皆さんが魂を注ぎやすいのかなと感じました。実際、本作は魂のこもった演技に心が動かされます。

ありがとうございます!

――一方で中村さんは過去に美影とシンクロしすぎてお腹の鳴るシーンで実際にお腹が鳴った、というエピソードも披露されていました。

あの時はちょうどお昼どきだったということもありまして……。でもお腹が鳴っちゃったのが私だけだったので、そんな言い訳はできませんでした(笑)。その時はちょうどバーガーさんが登場するシーンだったので、隣にいた小野大輔さんに「ちょっと美味しそうな感じがする名前じゃないですか!?」と言ったら「何を言っているんだい、中村君」と言われた記憶があります(笑)。

――和気あいあいとした雰囲気にもなる現場なんですね(笑)。ちなみにご自身以外でこのキャストさんはキャラクターとシンクロしているなと感じる方はいらっしゃいますか?

赤羽根(健治)くんはもう、演じている砲雷長の南部(康雄)くんにしか見えない瞬間があります。アフレコ現場では小野さんと赤羽根くんの座っている位置が、ヤマト内の古代くんと南部くんの位置関係そのまんまなんですよ! だから、小野さんと会話している赤羽根くんの姿が古代くんと南部くんが会話しているようにしか見えなくて……。個人的にその姿を見て楽しんでいます。

――その姿、ぜひ見てみたいです。

きっと、古代くんと南部くんが会話している光景が目に浮かぶと思いますよ(笑)。

――貴重なお話、ありがとうございました! 最後に改めて五章の見どころなど、読者の皆様にメッセージをお願いします。

ヤマトという艦の中にも様々な人たちの想いが渦巻いています。しかし、その想いのひとつ、ひとつが必ずしもみんなにとっての幸せに繋がるわけではありません。時には幸せのために敵とならなければならない瞬間すらあります。戦う相手はガトランティスだけではありません。自分のなかにいる敵にも抗わないといけないというのが、今回のテーマかなと思います。

――それぞれに正義や愛の形がある?

そうですね。本作のサブタイトルは「煉獄篇」。ぜひ最後まで目を離すことなく、登場人物それぞれの想いに目を向けていただきたいですね。

◆プロフィール
中村繪里子【なかむら・えりこ】11月19日生まれ。神奈川県出身・アーツビジョン所属。主な出演はアニメ『Caligula -カリギュラ-』ミレイ役、『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』風朗太役、ゲーム『THE IDOLM@STER』天海春香 ほか。

◆作品情報
<『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』第五章「煉獄(れんごく)篇」 >
2018年5月25日(金)より、全国35館にて期間限定劇場上映
〈シリーズ全七章順次劇場上映〉
上映劇場にて特別限定版 Blu-ray 最速先行販売
デジタルセル版配信も同時スタート! 

■あらすじ
“大いなる和”と“縁”を巡る人々の物語は新たな局面を迎えようとしていた。伝説の惑星テレザートへと到達したヤマトを待っていたのは、女神テレサだけではなかった。古代たちの前に、“縁”ある相手――かつての仇敵デスラーが姿を現す。ヤマトはガミラス旧体制派が集うデスラー艦隊と交戦。そのさなか、古代たちの元へと駆けつけたキーマンが取った驚くべき行動とは――。

一方、ガトランティスでは新たなサーベラーが目覚め、ついに本格的な地球侵攻作戦が開始される。あらゆる文明・生命を殲滅せんとするガトランティスと、旗艦アンドロメダを中心とする波動砲艦隊の激突。巨大な白色彗星の奥に眠る都市帝国の真の姿とは? そしてズォーダーより突きつけられる新たな悪魔の選択……

ラスト五分――涙とともに、あなたは衝撃の結末を目撃する

宇宙戦艦ヤマト第五章_キービジュアル

『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式ホームページ
yamato2202.net

『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式 twitter
@new_yamato_2199

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 2202 製作委員会



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