2016年6月10日～12日の3日間、東京ソラマチ(R)イーストヤード5Fのスペース634で「ひぐらしのなく頃に・暦 －ＴＶアニメ10周年記念イベント－」が開催される。本イベントは、ときにコミカルでギャグテイスト要素を見せつつ、目を背けたくなるような衝撃的なストーリー展開というギャップで、多くのアニメファンを魅了したTVアニメ『ひぐらしのなく頃に』の放送開始10周年を記念して行われるもので、開催前日の9日、関係者向けの内覧会が行われた。今回はその模様をお届けする。
キャラクターが描かれたのぼりに導かれるようにして展示会場に入ると、竜騎士07先生による原作ゲームのイラストやアニメのキービジュアルが多数掲示されており、早くも懐かしさを感じつつ奥に進むと「綿流し祭」と「古手神社」の文字が書かれたのぼりが目に入る。のぼりの先からは、『ひぐらしのなく頃に・暦』と題されたイベントオリジナルストーリーが展開する、『ひぐらし』の世界観を楽しめる空間なのだ。
プロローグ「10周年なのです☆」エリアでは、古手梨花（ＣＶ：田村ゆかり）と羽入（ＣＶ：堀江由衣）による楽しいやりとりを聞くことができた。そんなやりとりを聞きながら、ふと目を横に向けると竜騎士07先生からのメッセージボードも。『ひぐらし』の世界の一端を垣間見たところで、次のエリアではキャラクターたちが通う雛見沢分校が再現された空間を楽しめる。“惨劇”に至る前の楽しい日常生活の空気感や前原圭一（ＣＶ：保志総一朗）、竜宮レナ（ＣＶ：中原麻衣） 、梨花、北条沙都子（ＣＶ：かないみか）、園崎魅音（ＣＶ：雪野五月） 、羽入の部活メンバーによるテンポのかけあいを耳で楽しみつつ、ロッカーにはレナが仕掛けたのかちょっとしたいたずらがあったり、まるで自分も登場人物のひとりになったかのような気分を味わえた。
しかし、楽しい時間はあっという間。続くエリアでは、ついに『ひぐらし』の本質を表現した空間へ。アニメ第１期で描かれた“出題編”を想起させる狂気に満ちたスペースが目の前に現れた。赤と黒と責めるような言葉の数々に、次第に自分がその言葉を浴びせかけられているような錯覚さえ感じる。そんな狂気も鷹野三四をピックアップした“あるエリア”で真実を目にすることで、気持ちが軽くなる演出がなされていた。足を進めていくと、次に目に入ってきたのは「綿流し祭開催」の、のれんだ。エンジェルモートや沙都子のトラップ教室、圭一によるぶるまつりの露店があり、一足早い夏祭りの雰囲気を味わうことができる。さらに、富竹ジロウと写真を撮れる一角や古手神社の鳥居や賽銭箱もあり、どのキャラクターのファンでも楽しめるようになっていた。
日常から狂気、そしてお祭りと『ひぐらし』らしい緩急つけたエリアをすべて抜けた先には、物語の終着地点である“綿流し”スペースが。専用の用紙にメッセージを書き、川へ流すと名曲「you」が流れるなか、そのメッセージが川を模したスクリーンに表示され、光となって天に昇っていくのだ。神秘的なその様子に胸が締め付けられる思いだった。ちなみに、各日18：00～20：00のスーパーオヤシロタイムではこの演出を含め変化が見られるそうなので、気になる人はぜひこの時間帯に行ってみてほしい。
イベントオリジナルストーリーを堪能し終えた先には物販コーナーがあり、雛見沢まんじゅうやレナの弾ける笑顔がキュートなお皿、メインキャラクターが描かれたアクリルキーホルダーに缶バッジと豊富なグッズ類が並んでいた。なかでも印象深かったのは、入江京介（Dr.イリー）、富竹ジロウ（トミー）、大石蔵人（クラウド）の“ソウルブラザーズ”に、圭一（Ｋ）を加えた四天王の缶バッジセットも用意されていたこと。これはツボを心得たラインナップだ。また、男性諸君にはぜひゲットしていただきたい「抱き枕カバー」も展示されていた。この抱き枕カバーのイラストは、ここに至るまでのオリジナルストーリーをすべて聞くことで意味がわかるようになっていたので、目でも耳でもあらゆる情報を逃さないようチェックしていてほしい。
■『ひぐらしのなく頃に・暦』TVアニメ10周年記念イベント公式サイト
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