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【レポート】『機動戦士ガンダム00』のオールナイト上映で水島精二監督、海老川兼武氏が対談 – 「生きている限り関わり続けたい」

2017/10/26


 新宿ピカデリーで2017年10月14日(土)に開催された『機動戦士ガンダム00』のオールナイト上映にて、水島精二監督、海老川兼武氏によるトークショーが行われた。

f0000338(左から) 水島精二監督、海老川兼武氏

 本イベントは、10月13日(金)から15日(日)までの3日間を中心に新宿エリアの映画館にて行われていた「アニメフィルムフェスティバル東京 2017(AFFT)」の一環として開催されたもの。『機動戦士ガンダム00』(以下、ダブルオー)は今年の10月6日で第一話放送から10周年を迎え、その記念としてトークショーや上映会が行われた。

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 トークショーは「ガンダムエクシア」や「ダブルオーガンダム」などのメカニックデザインを担当した海老川氏も登壇することから、『ダブルオー』に登場するメカ(モビルスーツ・モビルアーマー)の話を中心に展開。「WE ARE CELESTIAL BEING!!」の音楽に併せて登場した水島監督・海老川氏はまず、放送から10年が経ったいまの心境について、「放送が終わってからも『ダブルオー』を好きという方の声が落ちなかった」といった、作品へ対する熱が冷めていない現状について吐露。反面、初めて最初から最後まで見た「ガンダム」が『ダブルオー』という人が現場で増えてきたなど、月日の流れを実感していることも感慨深そうに語った。

 続けて行われたのは、海老川氏がデザインを担当した「ガンダムエクシア」「ダブルオーガンダム」「ダブルオークアンタ」についての振り返りトーク。海老川氏は「ガンダムエクシア」をデザインしたときは、歴史あるシリーズのメカニックデザインをすることに相当なプレッシャーを感じていたと、当時抱いていた率直な想いを吐露。また、水島監督は「エクシア」はGNドライヴや背中のコーン部分など、従来の「ガンダム」とは少し異なる特徴を持たせることを意識していたと語った。

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 続く「ダブルオーガンダム」の話題では、頭部についているVアンテナを2本追加するといった、「ガンダム」の機体がパワーアップするときの系譜(ガンダムからZガンダムなど)をリスペクトしてデザインしたというエピソードを披露。併せて、「エクシア」の時には胸部が丸かったことに否定的な意見があったが、今度は「丸いのがよかった」と言われて困惑したという当時の思い出も赤裸々に話した。

 一方、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』に登場した後継機「ダブルオークアンタ」はこれまでの集大成であり、デザイン面での迷いはなかったと二人が語る。「対話のために作ったガンダム」のため劇中でほとんど戦わなかったが、スペックが高いという設定は当時からしっかりあったことも語り合っていた。

 さらに、ガンダムマイスターたちが乗る他の3機が従来の機体に“プラス”していくデザインだったことに対し、「クアンタ」は機体の特性を活かして“シンプル”にする方針だったという、それぞれのコンセプトについても触れた。

 なお、劇場版のこぼれ話として、「クアンタ」が戦うシーンが実は用意されていたが、尺に収まりきらないためカットしたというエピソードを暴露。あえて戦うシーンをカットしたのは「対話のための機体と言っているのに、敵を倒しまくっていたらダメだろう」という水島監督の意向があったとのことだ。

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 ここまでの対話で様々なことを思い出してきた二人は、当時の制作状況について振り返る。どうすればアニメーターが描きやすくかつ立体が映えるかを中谷誠一氏や大塚健氏に講義してもらったり、もう食べるのが辛くなるほど焼肉を食べに行ったりなど、現場が一丸となっていたエピソードに華を咲かせた。

 続けて、一体感があって誰もがこだわって制作していたものの、現場は大変だったという苦労話も披露。水島監督が劇場版制作時に「もう勘弁してください」と言われるまでリテイクを繰り返していた、「アーサー・グッドマン」がいるはずのないシーンで映っていることを「グッドマンの呪い」と言っていたなど、ギリギリの制作状況で作られた力作だったことを「今では笑い話」といわんばかりの笑みを浮かべながら思い返していた。

 振り返りトークの後には、海老川氏がデザインしたメカが続々と商品化される話題について触れ、まずは海老川氏が監修した「PG 1/60 ガンダムエクシア」についての紹介が行われる。本プラモデルは「GNドライヴ」から「GN粒子」が全身へと伝達していく機構を徹底的に検証して作られたもの。新設計のLEDユニット、新採用の導光素材、ギミックなどを駆使して「GN粒子」が蓄積・圧縮される際の発光演出を表現しているという。なお、本プラモデルの発光は、トランザムに至る前の「GN粒子」が圧縮されている「オーロラルミネセンス」という状態を表現しているとのことだ。

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 続く「METAL BUILD ダブルオークアンタ」「METAL BUILDガンダムエクシア(10th ANNIVERSARY EDITION)」の紹介では、「飾りたいほどの豪華さ」「重量感と高級感がある」と二人が絶賛。塗装が特殊で、ぜひ現物を見て欲しいというほどのクオリティに仕上がっていると、少し前のめりになって語っていた。

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 商品紹介の後には、2018年4月14日(土)に開催される「ガンダム00 Festival 10」についての告知も行われる。水島監督からは、イベントの構成は既に考えてあり、過去のイベントに負けないものになっている、さらに「先につながるものになれば」という前向きな発言が出たので、今後の続報に期待したい。

 イベントの最後には登壇者の二人がそれぞれ挨拶。まず海老川氏が「僕もアニメ屋なので、新作映像が作れたら嬉しい」とコメント。続く水島監督は「『ガンダム』というコンテンツ自体が常に現役。だから風化しない。この後も15周年、20周年と、自分が生きていて関われる状態ならば、関わり続けていきたいと思っています」と、まだまだ『ダブルオー』という作品への想いが強いことがわかるメッセージを残し、舞台を後にした。

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img_1715トークショー・上映会以外にも、ロビーではバンダイの商品展示なども行われていた



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