部屋の片づけは床の上に直置きしているものから!『マンガでわかる! 捨てない片づけ術』作者にインタビュー【連載200話突破記念】 | 超!アニメディア

部屋の片づけは床の上に直置きしているものから!『マンガでわかる! 捨てない片づけ術』作者にインタビュー【連載200話突破記念】

『マンガでわかる! 捨てない片づけ術』がついに通算200話を突破! そこで今回は、作者の宙花こより先生に、連載にまつわるエピソードやオタクライフ、片づけにおいて大事なことなどを、お答えいただきました!

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「マンガでわかる! 捨てない収納+片付け術」
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『マンガでわかる! 捨てない片づけ術』がついに通算200話を突破! そこで今回は、作者の宙花こより先生に、連載にまつわるエピソードやオタクライフ、片づけにおいて大事なことなどを、お答えいただきました!

このマンガを描くことが自分の行動を定期的に省みるいい機会

――連載がついに200話を突破しましたが(プロローグを加えると201話)、今のお気持ちはいかがですか?
 我ながらよく頑張ったなあ……と思います。この連載以外では、クライアントのニーズに合わせて必要なものを必要な期間だけ描くスタイルの仕事が多いので、ここまで長い連載仕事は『マンガでわかる! 捨てない片づけ術』が初めてです。ネタが尽きることがないタイプの作品なので、できれば長く続けたいと考えてはいましたが、連載当初はどれくらい頑張れるのか正直不安もありました。でもこうして「200話」という数字で見ると、非常に感慨深いものがありますし、「私でも長期の連載ができるんだ……!」というような、うれしさと驚きがあります。

――プロローグが掲載されたのが2017年4月28日でした。連載開始から5年以上が経ちましたが、連載当初と比べて、片づけへの考え方や制作スタイルに変化などはありましたか?
 まず片づけに関してですが、”限りあるスペースに収納できるものだけを買う”という意識が強くなりました。ことオタクアイテムに関しては欲しい物を際限なく買って溜め込んでしまう傾向があったのですが、以前に比べると数を絞ったり新旧アイテムの入れ替えをすることができるようになりました。このマンガを描くことが自分の行動を定期的に省みるいい機会になってくれたんじゃないかと思います。
 制作スタイルは、短期決戦型からコツコツ型にガラっと変わりました! マンガの連載は終わってもすぐに次が控えているので、うっかり短期決戦型のときの癖で燃え尽きると間に合わないことも多くて。燃え尽きない程度のペースに抑えつつ締切にも間に合わせるためには、コツコツ型に切り替えるのがベストでした。

――この『マンガでわかる! 捨てない片づけ術』を描くうえで、一番大事にしていることは何ですか?
 ”大事なものを捨てずに片づける”という、このマンガのテーマそのものです。
 大好きな本やBlu-ray、グッズを見るだけで元気が出たり仕事を頑張れたりするのはすごく素敵なことだと思うんです。
 でも一方で、”大事なものを捨てないために、それ以外のものを取捨選択する”こともとても大事で、それをこのマンガを通じて知ってもらうことにも力を注いでいます。保管スペースが有限である以上、置いておけるモノの量には限界があります。そこを超えるとあっという間に汚部屋化すことは経験上よく知っているので(笑)、キャパオーバーを避けるためにモノの量をコントロールすることはとても大切なんです。
 作品タイトルだけ見ると「何ひとつ捨てなくても片づけはできる」とも受け取れるので、作中でモノを捨てるのを見て「言ってることと違う!」と思われる方がいるかもしれませんが、上記2点はこれからも変わらずしっかりと伝えていきたいなと思っています。

――作中に、お母様のとみこさんも登場しますが、この連載のことはどんな風に見ていますか? またとみこさんの片づけ意識にも変化は出ていますか?
 自分がマンガに出ていることは知っているし単行本も渡しているのですが、どうも読んでいないっぽいんですよね(笑)。それでも連載自体は応援してくれていて、アイドルグッズに関するネタを描くときには体験談や資料(グッズの現物)を快く提供してくれます。アイドルファンの友人宅を片づけに行くエピソードを描いたときには、取材の橋渡しもしてくれました。本人の片づけ意識については……以前よりはほんの少しだけ高まっているということで(笑)。

――オタクグッズや本の断捨離と片づけのみならず、グッズのディスプレイや取引方法、モノであふれかえる家の片づけ方など、近年はネタに広がりが見えます。これらを描こうと思った理由を教えてください。
 友人との世間話やSNSで見かけた情報を通して、”これは作品内で紹介するといいかも”と思ったものを取り入れています。
 たとえばグッズのディスプレイ方法を紹介したエピソードは、雑貨屋の店長をやっていた友人がSNSにアップしていた部屋の写真を見て「めちゃくちゃ可愛い! どうやってるの!?」と食いついたのがきっかけです。商品陳列のノウハウをどのようにグッズのディスプレイに応用するかを図解付きで教えてもらいました。私がやっても仏壇ディスプレイにしかならなかった、というのも実話ですね(笑)。

――無数の片づけアイデアを発信し続けていて、正直なところ、ネタ切れになりませんか?
 ”ネタが切れる”というより、”ネタを見つけられずに詰まる”ことはままあります。ネタは周囲にいくらでも転がっているはずなので、見つからないのは自分のコンディション(アンテナの精度が落ちている・観察不足など)が原因なんだと考えています。本当に詰まったときのためのネタストックとして、アニメショップの通販サイトで1万点ぐらいのグッズの種類と数をリストアップしてエクセルデータ化したりもしています。

――現在「超!アニメディア」に掲載されているぶんのマンガのなかで、宙花先生的に「個人的に気に入っているもの」「制作に苦労したもの」「周囲からの反応が高かったもの」を教えてください。

●「個人的に気に入っているもの」
#103
仕事柄もあって色に関する話が好きなんですが、モノトーンに関する引き出しが自分のなかにはあまりなかったんです。制作を通してぼんやりした知識の解像度を上げることができて、自分にとっても勉強になった回です。

●「制作に苦労したもの」
#189
汚部屋の描写はとにかくモノを増やさないといけないので、シンプルな絵柄でも作画コストが高いんです。アシスタントさんに丸投げするのも忍びなくて、全部自分で描いて塗りました。

●「周囲からの反応が高かったもの」
#181
この回に限らず、グッズのお取引に関するエピソードは実際に取引をやっている友人からの反応が大きかったですね。執筆時期の少し前に実際に詐欺被害に遭ってしまった友人もいたので、身近かつインパクトのあるエピソードだったんだと思います。

――宙花先生が最近片づけたものを教えてください。また、今後片づけたいもの(あるいはなかなか片づけられないもの)はありますか?
 最近片づけたものは、アナログ作画時代のラフやネーム、保存期限の切れた経理関係の書類など。とにかく紙類を大量に片づけました。デジタル作画になってからシュレッダーを使う機会がほとんどなくなったので、一時は手放そうかとも考えていたのですが、個人情報保護の観点から、紙類の破棄には絶対に必要なものだと考え直しました。捨てずにとっておいてよかった……!(笑)
 今後片づけたいものは、仕事用のPC周りのアイテムです。昨年買い換えたPC本体やちょっと調子の悪いプリンターなど、使おうと思えば使えるモノなので、捨てるのになかなかふんぎりがつかず置きっぱなしになっているんですよね。この手の大物は捨てるのに手間もかかるので、ついつい後回しになってしまいがちです。

――部屋を片づけられないという人に、何かアドバイスをお願いします。
 まずは、床の上に直置きしているものから片づけ始めることをオススメします。本を本棚に戻す、服を洗濯してしまう……など、あるべきものをあるべき場所に戻す作業ですね。いったんきれいにしたらその状態を維持することを心がけてみてください。外から帰ったらカバンを棚に置いて上着をハンガーにかける、買ったグッズはその日のうちに置き場所を作る……。こうした日々のモノの片づけを面倒でもこなしていれば、そのうち習慣化して部屋が散らかることは少なくなるはずです。それでも床が散らかる場合は、疲れていたり忙しすぎるというように、自分のコンディションの悪化が原因であることも。普段から片づけを習慣化していれば、自分の心身の不調を可視化することもできます。
 そもそも床置きしていたものをしまう場所がない場合は、モノが多すぎて収納がキャパオーバーしている状態ですので、ある程度のモノを手放す必要があります。これがなかなかしんどい作業だったりするのですが、精鋭の推しぞろいの部屋をイメージして、好きなモノや大事なモノを残していってください。

――今後の抱負を含め、これを読んでいるファンへメッセージをお願いします。
「情報量が多く、まとめて読むとちょっと疲れる」という感想もいただいているので、読みやすさについては要研究だなと常々考えています。とはいえ、あまりスカスカにしてしまうと連載1話分の内容が薄くなってしまうので、そのあたりのバランスが難しいのですが。
 また、連載を続けていくなかで徐々にテーマの幅が広がってきていますが、ライフスタイルをより心地よいものにするための作品であるということを、今後も忘れずに制作していきたいです。これまではグッズの種類ごとの片づけ方法を紹介する内容が多かったですが、「こんな部屋だからこそ困ること」「パソコンやスマホのデータ整理をしたい!」など、お悩み別に紹介していく話もありかなと思っています。もし片づけでお困りのことや知りたいことがあれば、ぜひご意見をお寄せいただけるとうれしいです!
 皆様の暮らしの役に立てるマンガを描けるようこれからも頑張ってまいりますので、どうぞ応援のほどよろしくお願いいたします!

プロフィール
宙花こより【そらはな・こより】イラストレーター・マンガ家・講師。代表作は『姫宮なな』『知多娘。』『マンガでわかる!片づけ術』シリーズなど。

《M.TOKU》
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