「神宿・塩見きらのゆるりと真剣にアニメ語り!」第26回『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をエンターキー | 超!アニメディア

「神宿・塩見きらのゆるりと真剣にアニメ語り!」第26回『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をエンターキー

超!アニメディアの連載企画「神宿・塩見きらのゆるりと真剣にアニメ語り!」。26回目は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』についてお話しいただきました。

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塩見きら
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 超!アニメディアの連載企画「神宿・塩見きらのゆるりと真剣にアニメ語り!」。原宿発の5人組アイドルユニット「神宿」で活動する塩見きらさんにゆるりと真面目に、真剣に好きなアニメやゲームのことについて語っています。26回目は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』についてお話しいただきました。



 家の扉を開くと金木犀の香りが広がっていた。金木犀さん、愛されてんね。完全に秋の訪れ。気付けば私服も長袖になり、お気に入りの半袖ワンピースをしまわなきゃいけないな。秋服のことがすごく大好きなのに、秋服を着られる時間ってすごく短い。その儚さが人々を虜にしてるんだろう。今年の秋が、幸せな季節でありますように。
『THE LIFE OF IDOL』というニューアルバムをリリースした。「アイドルって?」、「人生って?」を考えた1ヶ月だった。私自身、一年と半年前までは、アイドルに憧れていた身であったし、人生なんてほぼ諦めていた、そんな女子大生だった。「人生」というと、すごく重たく感じるけれど、本当はきっとそんなこともなくて、でもすごく面白くて、噛めば噛むほど味が出てくるものなんだろうね。あの日、諦めていたら。あの日、行動できなかったら、私の人生はどうなっていたんだろう。人それぞれ、通る道は既に決まっている、なんてのを聞いたことがあるけれど、本当にそうなんだろうか。私が、今アイドルであるのは、既に決まっていた道だったのだろうか。うーん、違うと思う。私はあの日、未来を自分の手で変えた。そんな気がする。
 やっと映画館に少しずつ行けるようになった。少しでも時間が空いたら、近場の映画館での上映スケジュールをチェックして、気になったものはその瞬間の思いつきで見にいく。これが良い映画との出逢いの秘訣。最近の映画館はソーシャル・ディスタンスにより、両隣が必ず空いていて、マスク必須。快適空間すぎる。映画館の暗い空間で涙を流すことがストレス発散の時間。今、泣けると話題の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。映画を見る前にNetflixで見た。忙しない日々の隙間時間に見るアニメが1番最高。冒頭から流れる音楽の心地よさで疲れが吹っ飛んだ。
 4年間にわたる大陸戦争が終結し、それと共に両腕を失った主人公「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。ブロンドの綺麗な髪に青い瞳を持つ彼女は、戦闘力の高さから「武器」と称され、戦争中、ただ戦うことしか知らなかった。戦場にいた誰よりも大切な人、「ギルベルト少佐」から最後に言われた「愛してる」の意味がわからなかったヴァイオレットは、退院したのち、働く郵便局で、出会う人たちや日常からその意味を探していく。
 幼少期から戦闘力の高さにより、軍の道具として感情を殺してきたヴァイオレット。郵便局での手紙代筆人「自動手記人形」として働き始めた頃、短い手紙すら書けなかった彼女が、戦争が終わった世界で、人々の想いを代筆することで成長していく。ヴァイオレットが、この仕事を始めた理由は、ギルベルト少佐に言われた「愛してる」の意味を知れるかもしれないと思ったから。人生で初めてやりたいと思うことを選択して成長していく彼女を見て、なんだか、初めてやりたいことを見つけたアイドルの自分と重なった。アニメなのに感情移入しすぎ。手紙を代筆する中で、相手の言葉から気持ちを読み取る難しさが描かれている。塩見はこれが苦手。いや、苦手というより、もうとっくの昔に疲れてしまっているのかもしれない。誰もが感じる人間関係での難しさや疲れから、気付けばコミュニケーションを諦めてしまっていた。自分の思いを人に伝えることがすごく苦手だし、楽しくお話しすることが得意じゃない。手紙ってそういう意味では、時間を超えて思いを伝えられる素敵な手段なのかもな。言えない思いは、文字にして伝える、ね。いつもありがとうございます。

プロフィール
塩見きら【しおみ・きら】1998年11月6日生まれの21歳。愛媛県出身。身長160cm。趣味はゲーム、YouTube。特技は「荒野行動」。


<神宿(かみやど)とは>
UUUM所属。原宿発の5人組アイドルユニット。グループ名の「神宿」は「神宮前」と「原宿」を合わせたもの。神宿(KMYD)の頭文字 K=KAWAII(可愛い!)M=MAX(全力!)Y=YELL(応援!)D=DREAM(夢!)を届けるために原宿を拠点に活動している。

神宿

《M.TOKU》
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