『新サクラ大戦』山村響・福原綾香に聞くTVアニメの見どころと芝居・歌へかける想い【インタビュー】 | 超!アニメディア

『新サクラ大戦』山村響・福原綾香に聞くTVアニメの見どころと芝居・歌へかける想い【インタビュー】

PlayStation®4用ソフトウェア『新サクラ大戦』。本作のTVアニメ『新サクラ大戦 the Animation』がTOKYO MX ほかにて2020年4月3日(金)より放送スタートした。主人公は「帝国華撃団・花組 …

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 PlayStation®4用ソフトウェア『新サクラ大戦』。本作のTVアニメ『新サクラ大戦 the Animation』がTOKYO MX ほかにて2020年4月3日(金)より放送スタートした。主人公は「帝国華撃団・花組」の隊長代理となった天宮さくら。さくらを中心にした、『新サクラ大戦』の新たな物語が描かれる。

 超!アニメディアでは、「帝国華撃団・花組」隊員である望月あざみ役の山村響、アナスタシア・パルマ役の福原綾香にインタビュー。「サクラ大戦」シリーズに出演が決まったときの気持ち、また演じるキャラクターへの印象のほか、歌・芝居に対する想いについてお話いただいた。

山村さんが演じる望月あざみ

福原さんが演じるアナスタシア・パルマ

――まずは、「サクラ大戦」シリーズに出演が決まったときの率直な気持ちを教えてください。

山村 出演が決まったと聞いたときは正直、信じられませんでした。資料をいただいて軽く事務所で読んでから家に持ち帰って、じっくりと読んだのですが、それでもまだ実感が湧かなくて……。キャラクターの方向性などについてすり合わせる場を設けていただいたときにも「私、出るんだ」と、まだ他人事のような感覚でした。少しずつ収録を重ねるごとに、「花組の一員として芝居をしている」ことを噛みしめていき、今に至る、という感じです(笑)。

福原 私も最初は信じられませんでした。「サクラ大戦」は言わずもがな知っている作品でしたし、しかも花組の一員に選んでいただけたのがものすごく衝撃的で。決まったと聞いた日は「心、ここにあらず」という状態だったんです。ただ、私もキャラクターのすり合わせをしていくなかで徐々に全貌が見えてきて、じわじわと実感が湧いていきました。その時は、楽しみという気持ちと、気を引き締めないといけないという気持ちが共存していましたが、今はすっかり「花組として頑張るぞ!」という気持ちでいます。

――ちなみに、おふたりが「サクラ大戦」を知ったきっかけは?

山村 ゲームをプレイしたことはなかったのですが、色々な場所で「サクラ大戦」の主題歌である「檄!帝国華撃団」は聴いたことがあって。私、「ゲキテイ」はCDも買うくらい大好きだったんです。だから、まさか自分が花組の一員として「ゲキテイ」を歌う日がくるとは思ってもいなくて! お話をいただいたときは驚きましたし、光栄なことだと思いました。

福原 私もゲームをプレイしたことはなかったのですが、毎月買っていた「月刊アニメディア」に、毎回特集が組まれていたんです。その特集では読者投稿イラストを紹介するコーナーがあったのですが、皆さん本当にお上手で、愛情に満ち溢れていたんです。だから、当時から、ものすごく愛されている作品なんだな、という印象を持っていました。

――「アニメディア」をご愛読いただいており、ありがとうございます!

福原 ずっと、投稿コーナーのアイさん(※)のファンでした。以前、「超!アニメディア」さんの番組に出演させていただいたのですが、あの後、アイさんが直筆のメッセージをくれたんですよ! 最高でした。そして、「アニメディア」は本当に私の教科書でした(笑)。

山村 実は、私も投稿してた(笑)。

福原 えー、本当ですか!?

山村 当時は『ヒカルの碁』のイラストを描いて送っていて、何回か採用していただきました。

福原 すごい!! 私は「人気キャラランキング」で『幽☆遊☆白書』の蔵馬に投票したとき、コメントが小さく載ったことがありました。「アニメディア」さんのイラスト投稿のレベルは高いので、ビビっていたんですけど、採用されてたんだ……。すごい。

山村 だから、私も毎回楽しみにしていました(笑)。

――山村さんと福原さんに読んでいただけていたなんて……。とても光栄です。また、そんなおふたりが「アニメディア」で熱く取り上げていた「サクラ大戦」シリーズに関わっていらっしゃるのも感慨深いです!

福原 そう言っていただけて何よりです!

山村 嬉しい。

(※)アニメディアの読者投稿コーナーの編集を担当するキャラクター。

――そんなおふたりが出演する『新サクラ大戦』。まずはゲーム、そして今回、アニメとしても展開されることとなりました。アニメではゲームのその後のお話が描かれますが、演じ方や関係性などで変わったと感じる部分はありましたか?


福原 私が演じるアナスタシアは、有名なスタァとして名を馳せる存在でありながらも、ミステリアスで素性がよく分からない人物として花組へやってきました。ただ、一緒に戦い、いくつか公演をこなしていくことで、花組の面々と馴染むようになったんです。アナスタシアさんは表立って心情が見えるタイプではないのですが、花組のみんなといるときは少しリラックスしている感じというか、打ち解けているんですよね。アニメはゲームのその後のお話になるので、芝居でも「打ち解けている」感じを出すことを念頭に置いていました。

山村 あざみは、ゲームの初登場時は忍者然としたアクロバットな登場の仕方をしていましたし、常に緊張した状態をほどかないような子でした。ただ、ふーりん(福原)も言っていたけど、あざみも花組のみんなと一緒に過ごすことによって、少しリラックスしているような感じが出てきているんです。例えば、アニメ一話では舞台の本番前のシーンが描かれるのですが、そこではみんなでお化粧しているんですよ。あそこは、花組5人の日常を感じられる、すごく素敵なシーンです。あざみも花組になじんでいると感じました。


――TVアニメのアフレコはいかがでしたか?

福原 神崎すみれさん役の富沢(美智恵)さんの存在が大きかったです。富沢さんがいらっしゃることで場がキュッと締まるけども、ほんわかとしていました。「寒くない? 暑くない?」と気遣ってくださり、場の雰囲気を作ってくださったんです。あとは(帝国華撃団の技師長・司馬令士役の)杉田(智和)さんがぼしょぼしょと面白いことを喋る。そんな、すごく和やかな、ひだまりのようなアフレコ現場でした。

山村 杉田さんはゲームもお詳しいので、「このキャラクターはこれまでのシリーズで言うところのあのポジションだ」ということを解説してくださいました。杉田さんの解説を聞きながらアフレコできる、そんな楽しい現場でしたね(笑)。

――富沢さんはこれまでの「サクラ大戦」シリーズにも出演されていました。現場では過去のシリーズでは「こうだった」などのお話はありましたか?

福原 「今度の隊長さんの神山くんはしっかりしているわね」って(笑)。

――大神さんの立場が(笑)。

福原 それがすごく印象に残っています。

山村 重みがある言葉(笑)。あと、富沢さんは、新しい花組のことをすごく褒めてくださいました。歌に関しても「難しいのに上手に歌っていてすごいねー」と言ってくださったんです。「とんでもないです!」という気持ちでしたが、富沢さんはすべてを受け入れて、優しく接してくださいました。とても嬉しかったです。

富沢さん演じる神崎すみれ

杉田さんが演じる司馬令士

――アニメのEDテーマ曲も花組が担当するとうかがいました。こちらはいかがでしたか?

福原 悲しみも湛えた感じの歌詞の部分はグッと抑えて、高らかに歌うところはどこまでものびやかに歌う。この歌は、戦う乙女の姿を描いていると思いました。ただ、音の跳躍がすごくて、血管が切れそうになった記憶があります(笑)。色々な立場の気持ちになって聞ける一面もあるので、今は早くアニメのエンディングでこれを聞きたいという気持ちですね。

山村 楽曲はもう言わずもがな素晴らしい。勇ましく、戦う乙女という雰囲気がメロディーラインに乗っていて素敵だなと思いました。でも、すごく難しい。ゲームで歌った楽曲を含めても、一番難しかったかも。あとは、EDのアニメーション。みんながキリっとした表情で、曲と合っていると感じました。映像は一枚の絵を色々な角度から見れるという3Dならではの立体的な演出になっているのが新しくて素敵だと感じたので、注目して欲しいです。

ーーこれまで芝居や歌などについてうかがってきました。「サクラ大戦」といえば、まさにそういう芝居や歌というのも作品としては欠かせないものとなっています。おふたりも声優として、芝居はもちろんのこと、歌に関わるお仕事もされています。そんなおふたりにとって、歌や芝居はいま、どういう存在になっていますか?

福原 どちらも想像力の世界だなと改めて思っています。最近、役として歌うステージがあったんです。その時、その子にしては、すごく明るめの曲を歌うことになったんですよ。それは以前にはなかったようなことで、無茶ぶりをいただいていると感じました。

 でも、だからってそれを投げ出すんじゃなくて、「じゃあこの子が歌ったら、この曲はどうなるんだ」ということを考えないといけない。いちばん突き詰めないといけないのは、自分なんです。だから、「ここは照れるかな」「ここまできたら弾けるよね」ということを色々と考えてステージに立ちました。普段のレコーディングでも「この子ならもうちょっとここは遊んでいいかも」とか、「見せ場だと思って気合入れて声を張るだろうな」ということを考えながら、臨んでいます。

――なるほど。

福原 アフレコも同じです。誰に声をかけるのか、その子ならその場面でどう考えるのかなどによっても芝居は変わってきます。本当にどれだけ考えても考えすぎということはない、想像力の世界です。例えうまくいかないことがあっても、その子という船を動かすために、私たちが舵を手放してはいけない。この子は何をいちばん大事に考えるのかということを想像するのが重要なことだと思っています。

――貴重なお話ありがとうございました。山村さんはいかがですか?

山村 生き物みたいだと思っています。私たちの仕事って、同じ歌・同じセリフ・同じ演目・同じキャラクターなど、同じものをやる機会がすごく多いんですよ。でも、例え同じキャラクターとしてセリフを言ったり、歌ったりしていても、その時々で芝居は違うんです。日常の私たちと同じように。本当に、「生き物」なんですよね。

 その「生き物」にどれだけ寄り添って、どのように発信していくのかは、お芝居をする人間の考えるべきことだと思います。だからこそ、なるべく演じるキャラクターの味方でいてあげたいんですよね。あとは独りよがりではなく、色々な人がもっているキャラクター像からいかにズレないようにやっていけるか。そのかじ取りを間違えないようにするのが、役者としては大事なことなのかなと思っています。

――今回のかじ取りは完璧だったと思います。

福原 ほんとうですか!?

山村 うれしいです! ありがとうございます!

【プロフィール】
山村響【やまむら・ひびく】2月10日生まれ。福岡県出身。俳協所属。主な出演作は『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』ハルナ役、『あんハピ♪』萩生響役、『荒野のコトブキ飛行隊』ザラ役ほか

 福原綾香【ふくはら・あやか】12月31日生まれ。鹿児島県出身。ヴィムス所属。主な出演作は『アイドルマスター シンデレラガールズ』渋谷凛役、『賭ケグルイ』五十嵐清華役、『Fairy gone フェアリーゴーン』ヴェロニカ・ソーン役ほか

TVアニメ『新サクラ大戦 the Animation』放送情報
2020年4月3日(金)より放送中
TOKYO MX:毎週金曜22時~
BS11:毎週金曜23時30分~

監督:小野学
シリーズ構成:小野学/浦畑達彦
音楽:田中公平
アニメーション制作:サンジゲン
原作:広井王子/セガ
出演: 佐倉綾音/内田真礼/山村響/福原綾香/早見沙織/阿座上洋平/富沢美智恵/和多田美咲/白石晴香/赤羽根健治


アニメ公式サイト
https://sakura-taisen-theanimation.com

アニメ公式Twitter
@anime_sst

(C)SEGA/SAKURA PROJECT

《超!アニメディア編集部》
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