「ユーザーのために一切妥協しない」。制作スタッフが語るラジオ『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』のこだわり【インタビュー】 | 超!アニメディア

「ユーザーのために一切妥協しない」。制作スタッフが語るラジオ『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』のこだわり【インタビュー】

毎週月~金曜日の深夜24時57分から、文化放送インターネットラジオ「超!A&G+」で絶賛配信中のラジオ番組『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』(以降、『絶!ってあそぼ』)。「超!アニメディア …

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 毎週月~金曜日の深夜24時57分から、文化放送インターネットラジオ「超!A&G+」で絶賛配信中のラジオ番組『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』(以降、『絶!ってあそぼ』)。「超!アニメディア」では毎月2回にわたって『絶!ってあそぼ』の収録レポートをお届けしており、収録現場に毎回お邪魔させていただいている。そこで見たのは、『絶!ってあそぼ』に関わっている制作スタッフメンバーのある種常識を超えているとも言える番組制作に臨む真摯な姿勢だ。配信頻度や番組内容の作り込みにおいてほかに類を見ない『絶!ってあそぼ』は、どのようにして生まれ、どのような信念のもと制作されているのか。番組を支える制作スタッフ4人の座談会をお届けする。

▲収録前の打ち合わせの様子

――皆さんがどういったポジションで『絶!ってあそぼ』に参加されているのか教えてください。

永田雅之(以降、永田) ディレクターをやらせていただいています。番組には企画段階から関わっていまして、各回の収録では台本の作成、収録現場でのディレクション、そして収録データの編集や納品といった一連の実作業を担当しています。『絶!ってあそぼ』の場合は、2~3週間に1回のスパンで収録を行いつつ、そこからだいたい1週間ほど編集に時間をかけて番組を作っています。

仁田俊秀(以降、仁田) 私はSRPG『ファントム オブ キル』(以降、『ファンキル』)を運営するStudioFgGのプロモーション部門のマネージャーをやらせていただいておりますが、『絶!ってあそぼ』の制作チームとしては番組全体の現場での統括的な立場をさせていただいています。予算管理、企画、質問選定、台本制作・演出まで担当しています。リスナーの方からアイディアを募集して制作する「絶!ラジオドラマ」の台本も、最終的には私の方で書いたりもしているので、統括と言いながら手も動かして細かいところまでやっています。

――プロデューサー的な立場でありながら、構成作家のような役割も担当されているんですね。

仁田 『絶!ってあそぼ』は『ファンキル』のラジオ番組なので、『ファンキル』およびユーザーのみなさまについて熟知している人間が制作に関わっていないと齟齬が出てきてしまいますから。アプリゲームのラジオならではかもしれません。今泉プロデューサーの意思も実現するためにも運営側のメンバーが手を緩めてはいけないところです。

篠崎昌三(以降、篠崎) 仁田とともに番組のプロデュースを行っています。内容的にはまず現場の最前線担当というところで台本や収録データを最初に監修したり、演出のディレクション、配信元である文化放送さんと連携を取るといった、調整役も担当しています。

前田智仁(以降、前田) 文化放送の前田です。配信元の担当者として文化放送側での調整やスタジオの手配、駐車場の準備までスタッフの皆さんが気持ちよく収録に臨むためのお手伝いをさせていただいています。あとは、収録中に画面外から聞こえてくる“ガヤ(賑やかし)”もやらせていただいています。配分的には、番組制作のお手伝い2割、ガヤ8割といった感じです(笑)。

仁田 まさに縁の下の力持ち的ポジションの方ですね。前田さんが文化放送側で支えていただかなければ、『絶!ってあそぼ』のような配信スタイルの実施は、難しいと思いますよ。


――そもそも、「月~金曜日まで毎日配信する」というスタイルは、どのようにして生まれたのでしょうか?

仁田 きっかけは、『ファンキル』内の新キャラクターの声優を募集するオーディションプロジェクトの開催ですね。『ファンキル』ユーザーのみなさんと一緒に、新たなキャラクターを作っていこうという企画がありました。その模様を、ラジオを通して共有していこうと考えたのですが、せっかくユーザーの方との交流の場を設けるなら、できる限り密にコミュニケーションを取りたいということになったんですね。それで、今泉プロデューサーとご相談した際に「今までにない形の番組にしていこう」ということで今の枠組みができあがり、前身番組『今泉P Presents ファンキルの今夜も絶!好調』(以降、『絶!好調』)の配信が、昨年3月にスタートしました。文化放送さんにとっても、かなり斬新でチャレンジングな内容だったようです。当時の担当の井手さんのお力添えも大きかったですね。

――番組は好評を博し、『今夜も絶!好調』『ファンキルにまつわる絶!セトラ』(以降、『絶!セトラ』)、そして現在配信中の『絶!ってあそぼ』とシリーズを重ねています。『絶!ってあそぼ』では、どんなことをやろうと思われたのでしょうか?

篠崎 はじめに今泉プロデューサーからいただいたお題として「声優の方をゲストに呼んで、ラジオドラマをやりたい」ということがありました。

仁田 そうですね、過去の番組がちょっとゲームから離れすぎているなというのは私たちも感じていましたし。ただラジオドラマを配信するだけでは、ユーザーの方との関係は一方通行になってしまいますよね。これまで以上にユーザーの方と繋がる企画をやるべきだという思いが今泉プロデューサーや私たちのなかで強かったこともあり、“ユーザー参加型ラジオ”を『絶!ってあそぼ』のテーマに据えて、ラジオドラマのアイディアをユーザーの方から募集したり、『ファンキル』にまつわるユーザーの方からの提案に今泉Pに答えてもらうという企画「端的に言うと…今泉Pにプレゼン」などを盛り込むことで、ユーザーの方と番組との双方向性を高めることにしました。

――新人声優をリスナーと一緒に育てていく企画「新人声優メタルガーデン」は、どのような経緯で生まれたのですか?

永田 番組のアシスタントを務める鷲見友美ジェナさんの成長が著しかったからですね。『今夜も絶!好調』が始まったころは、今泉プロデューサーからの突然のフリにあたふたする様子が見られましたが、『絶!セトラ』の終盤にもなると、我々スタッフも驚くスマートなリアクションを見せてくれるようになったんです。つまり、今泉プロデューサーとジェナさんの掛け合いを安心して見られるようになったと感じたんですよ。それは番組にとってとてもありがたい変化なのですが、ジェナさんもアニメの仕事も増え、スケジュールを調整するのも苦労するケースが出て来て。それならば、キャストにも新しい風を入れて、番組としての新鮮さを高めようと。ラジオに限らず、コンテンツはユーザーの方に飽きられたら終わりですから。

――サポートの新人声優の方々は、番組にとっての“新しい風”であると?

仁田 番組としての狙いは、そうですね。そして新人声優の方々にとっては、ジェナさんがそうであったように、『絶!ってあそぼ』への出演を通して、実力をどんどん磨いてもらうのと一つの機会としてぜひ今後のキャリアにも活かしていただけたらと現場としても考えております。今泉プロデューサーがキャストを大切にする方なので。

永田 今泉プロデューサーのフリやボケに対応できるようになれば、どんな番組でもやっていけるでしょうからね(笑)。実際、毎回の収録がとてもよい緊張感のなかで行われています。出演者、スタッフ陣が一丸となって「おもしろいものを届けよう」という熱を発していると言いますか。その中心にいつもいるのが、今泉プロデューサーなんですよね。

仁田 今泉プロデューサーは『絶!ってあそぼ』をどう回せば面白くなるか、ということを常に考えながらトークしてくれているんですよ。現場としては今泉プロデューサーの熱量に応え続けることができれば、おもしろい番組になるだろうと。そのためには、収録中はもちろんのこと、事前準備も我々4人がまさに魂を込めて全力を注いでいます。

篠崎 毎回、編集の演出や文字の色使い、画面の明るさなどの映像面のチェックはもちろん、ゲーム内情報の整理や運営の状況を踏まえての質問選定などを前日深夜まで確認・議論しています。だいたい月曜収録なので日曜の夜が多いですね。あと番組開始直後に前田さんが発するガヤも前田さんから収録の前日に「こんな感じのガヤにチャレンジしようと思います」といったメッセージが、我々4人で作ったLINEグループに届くんですよ(笑)。

前田 (笑)。基本は自分で考えますが、“『ファンキル』の番組に入るガヤとして相応しいか”といったことを判断してもらうためにも、共有しています。もちろん、ボツになることもあります(笑)。

仁田 正直このチームだからこそできている番組だと感じますね。制作スケジュールもすさまじくハードなんですよ。当然ですが皆さん『絶!ってあそぼ』以外にも仕事がありますし、出演者や関わるスタッフが多い分、調整の回数も多いですから。私や篠崎は『ファンキル』のリアルイベントで地方に出向く機会も多いので、イベント前日の深夜に現場の準備が終わったあと、近所のファミレスに集まって台本の最終調整を行う、なんてこともザラにありますね。それだけに、わかり合っているメンバーとでないと、絶対に成立させられないなと感じています。

――制作スケジュール以外に、どんな部分がハードだと感じますか?

仁田 うーん。クオリティーに対する妥協の無さ、ですかね。

篠崎 『ファンキル』スタッフと言いますか今泉スタジオである私たちは全員、“クオリティや企画には妥協しない。ユーザーの皆さんに喜んでいただけること、今泉プロデューサーの熱意をしっかり受け止められるレベルまでクオリティを追求する”という姿勢が染み付いていると思います。「これは今泉プロデューサーに見せられるものなのか」と仁田といつも確認しています。

仁田 今泉プロデューサーを筆頭にユーザーさんのために『ファンキル』のために、ですね。恥ずかしいことはしたくないです。そんな『ファンキル』イズムに、永田さん、前田さんも共感してくれているので、ハードさを感じつつも乗り越えられているのだと思います。

――実際に台本が出来るまでには、どのような打ち合わせが行われるのですか?

永田 ラジオドラマの例にすると、まずリスナーの方に「次回は、このキャラクターが出ます」という告知をしたうえでアイディアを募集します。その後、届いたアイディアのなかから候補を2~3選び、仁田さん、篠崎さん、私の3人でざっくりとストーリーの方向性を整え、それをもとに『絶!ってあそぼ』の構成作家にシナリオを作ってもらいます。上がってきたシナリオは我々3人で確認し、ブラッシュアップしていきます。何度かのやりとりのあとで今泉プロデューサーにチェックをしてもらい、今泉プロデューサーのOKが出るまでブラッシュアップの作業を繰り返す、といった感じですね。

仁田 ほかの番組であれば構成作家から上がったものを作品担当とディレクターがチェックして終了だと思います。しかし『ファンキル』の場合は、作品が与えるユーザーの方への影響など、今泉プロデューサーがさまざまな観点からクオリティーをしっかり見ていただけるので、そのクオリティーに見合うレベルまでブラッシュアップする必要があります。ときには、シナリオの内容が全差し替えになることもありますし全部私が書いちゃうこともあります。

――そこまでこだわる理由は?

仁田 『ファンキル』というタイトルが冠に付いている番組なので、それに恥じないものを出す義務が我々にはあるんです。これは先程もお話したように、『ファンキル』運営に根付いているスタンスなんですよ。そこまでやらなければ、ユーザーさんを裏切ってしまうので。

篠崎 今泉プロデューサーのこだわりが端的にわかるエピソードがあって。今泉プロデューサーはよくユーザーの方から質問を募集してリアルイベントで答えるんですが、ふつうたくさんの質問が届いたら、我々スタッフが一次選考したなかからよいものを2つ3つ選んで答えるだけだと思います。でも、すべての質問に必ず答えているんです。

仁田 「みんな来てくれているのに、どうして答えないの?」という感じですね。ユーザーの方のためなら、労力を惜しまない方なんですよ。そんな姿を間近で見ているので、我々もそれが当然だと思っているんです。

――だからこそハードさが求められると。

篠崎 ハードと言っていいかどうかわかりませんが、妥協なく追及しています。

永田 チープな言い方になってしまうかもしれませんが、こだわりというか。

仁田 FgGスタジオの魂とも言えますね。すべてにおいて。

【プロフィール】

永田雅之/『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』のディレクター。台本の作成から、映像データの編集まで幅広く担当している。


仁田俊秀/SRPG『ファントム オブ キル』を運営するStudioFgGのプロモーション部門のマネージャー。『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』の現場統括的立場も兼任。


篠崎昌三/StudioFgG所属。『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』では仁田氏をサポートしつつ、各所との連携・調整を行っている。


前田智仁/文化放送所属。配信元の担当者として、スタッフ&キャストのフォローを行っている。また番組冒頭の名物となっている“ガヤ”も一手に引き受けている。

本放送を見逃した方へYouTube「【公式】ファンキルチャンネル」にて全アーカイブ配信中!
https://www.youtube.com/channel/UCKcthlpJVhokaKf7gFopUNA

【番組情報】
『今泉P Presents ファンキルの絶!ってあそぼ』

★文化放送「超!A&G+」で毎週月~金曜日、深夜24:57から配信。
https://www.agqr.jp/

★パーソナリティー
今泉潤【いまいずみ・じゅん】/ドラマや演劇のプロデューサーとして映像制作を手がけた後、2010年7月に株式会社gumi入社。ブラウザゲームを経て『ファントム オブ キル』『誰ガ為のアルケミスト』といったオリジナルタイトルをプロデュース。企画、開発、運営をはじめクリエイティブからプロモーションまでゲーム作りの最前線にてその全ての指揮を執る。

鷲見友美ジェナ【すみ・ともみ・ジェナ】/声優。9月5日生まれ。MIT所属。主な出演作は『ファントム オブ キル』ロストラグナロク編ヒロイン・アルマス役、TVアニメ『ケムリクサ』りな役など。

★公式サイト(番組へのメッセージや各コーナーへの投稿は以下から行えます)
http://www.joqr.co.jp/pk_radio/

《超!アニメディア編集部》
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