自称「平成仮面ライダー」の申し子・武田航平は男でも惚れるエンターテイナー! シリーズが愛され続けるひとつの理由は”出演者の想い”【レポート】 | 超!アニメディア

自称「平成仮面ライダー」の申し子・武田航平は男でも惚れるエンターテイナー! シリーズが愛され続けるひとつの理由は”出演者の想い”【レポート】

2018年12月22日(土)に全国で公開された『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』。平成仮面ライダーの集大成作品としてすでに大きな話題となっている本作の大ヒットを記念し、「 …

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 2018年12月22日(土)に全国で公開された『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』。平成仮面ライダーの集大成作品としてすでに大きな話題となっている本作の大ヒットを記念し、「平成仮面ライダーの申し子」を自称する武田航平にフィーチャーしたイベント「武田航平ナイト」が2019年1月27日(日)に新宿バルト9にて開催された。

 武田は、『仮面ライダーキバ』に紅音也役、『仮面ライダービルド』に猿渡一海役/仮面ライダーグリス役として出演。此度のイベントは、そんな2つの「平成仮面ライダー」作品に出演した武田が作品と仮面ライダーについて熱く語るイベントとなった。イベントがスタートした直後、武田がスクリーンの入場口から姿を現すといういきなりのサプライズが行われる。武田は駆け付けた方々の熱い歓声を浴びながら、舞台へと登り「どうも、どうも僕です」と言葉にした。続けて本イベントへの応募申込が先行で2500、一般販売でもチケットが即完売したことに触れ、「これからは僕を瞬殺俳優と呼んでください(笑)」と高らかに宣言。その後もMCを務めたしいはしジャスタウェイと軽快なトークを流れるように行い、会場を沸かせた。

武田航平ナイト

 しいはしから、イベントが行われた1月27日が『仮面ライダーキバ』の放送が始まった日でもあることが発表された後は、『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』のメガホンをとり、『仮面ライダーキバ』では助監督を務めていた山口恭平が舞台へ登壇。山口は『キバ』のときの武田の印象について、「異彩を放っていた」とコメント。続けて『ビルド』にて再会した印象については「音也のときは若さゆえの暴走もあった。それもキャラクターとマッチしてよかったが、一海になってからは本当に成長したと感じた。任せて大丈夫だと思えた」と信頼を寄せていたことが分かる言葉を残した。

武田航平ナイト

 イベントが進むとサプライズゲストとして、『仮面ライダービルド』のヒロイン・みーたんこと石動美空役を務めた高田夏帆が花束を持って舞台へと姿を現す。武田は「僕がメインのイベントなので、あんまりキャーキャー言われないでもらえますか?」と冗談を言いつつも、高田……いや、みーたんから仮面ライダーグリスのメインカラーである「黄色」尽くしのバラの花束を渡されたとき、笑顔を浮かべていた。


武田航平ナイト

 舞台挨拶が終わると第47話「ゼロ度の炎」のコメンタリー上映へと移行。コメンタリーでは、『ビルド』のプロデューサーである大森敬仁と谷中寿成、そして、第47話で監督を務めた上堀内佳寿也が登壇し、武田・高田と共に当時の撮影について振り返った。なお、登壇者はコメンタリーの前に客席へと降りて映像を観ることに。降りる前に上堀内と武田が握手を交わしお互いを称えていた姿に、「仮面ライダー」で出逢った二人の固い信頼関係を感じた。

 コメンタリーでは、本話数にて一海が「Are you ready?」という変身音に「できてるよ」と答えるくだりについて、発案者である上堀内が「『Are you ready?』って普通は『準備はいいか?』という訳。ただ、僕は『覚悟はできているか?』と捉えていた。だから『できてるよ』のセリフを提案したが、(武田から)『覚悟はできてるか?ってことですね』と言われて。この人怖いと思った」と、武田が自身の解釈をすぐ理解してくれたことに驚きを隠せなかったというエピソードを明かす。

 また、一海の死の間際、美空が号泣しながら「これからも絶対(カズミンって)呼んであげないんだから」と言って微笑むシーンでは、高田の見事な演技を一同絶賛。併せて、出演者たちはこのシーン、またこの話数では高田が雰囲気を作っていたと口をそろえた。そんな高田はコメンタリー中に涙を浮かべる。筆者も放送当時から感動はしていたが、出演者の想いが詰まっていることを改めて理解してからはより感極まり、胸が熱くなった。

武田航平ナイト

 コメンタリー後には、上堀内が「自分自身もビルドが大好きだってことを改めて感じました。まだまだビルド関係の続編があれば……、ぜひ声をかけてほしい!」と感想と併せて次回作への意欲を示す。コメンタリー中に感極まっていた高田は「こんなに大勢の方と一緒にすすり泣くことができて嬉しかった。みーたんオタクが武田航平さんで本当によかった!」と感謝を述べた。最後に武田が「(『ビルド』は)『仮面ライダークローズ』でいったん終了しますが、僕は“いったん”だと思っています。(続編が)できるでしょう。皆さんどうか声を上げてください!」と上堀内同様、次回作への期待を言葉にする。そして、「出演している僕が偉そうに言うことではないですが、『仮面ライダー』は日本が世界に誇れる作品だと思っています」と仮面ライダーへの愛を真剣に言葉にして、イベントを締めくくった。

 武田は舞台挨拶中もコメンタリー中も冗談を言い、終始場を盛り上げ、会場を笑わせていた。しかし、コメントを求められたときには「色々な人の力でずっと支えられている」など、スタッフの方々やファンの方々への感謝を言葉にしていた。人を盛り上げる姿、サービス精神旺盛なトーク、感謝の気持ちを忘れない姿勢……。エンターテイナーな彼の姿は、同性であっても思わず惚れてしまうほどであった。

 イベントではスタッフ陣が矢継ぎ早に武田の芝居に打ち込む姿を称える言葉を残していた。こういった俳優たちの想いの強さや熱の入りようも「平成仮面ライダー」がここまで続いてきた理由のひとつではないだろうか。そう感じられる、「仮面ライダー」に熱くなれるイベントであった。

武田航平ナイト

 なお、イベントでは『劇場版 仮面ライダーキバ/魔界城の王』などでメガホンをとった田崎竜太からのコメントを読み上げられた。以下にそのコメントを記載する。

田崎竜太監督コメント
「仮面ライダーキバ」出演時の武田航平さんの印象や思い出に残っているエピソードをお聞かせください。
紅音也というのは今から振り返ってみればかなりの難役だったと思います。台本ヅラだけで読めば、歯が浮きまくってしまうようなセリフの連続、しかも子ども番組としてはギリギリの大人っぽい世界観ですが、航平くんの音也がそれを口にするとなぜか許せてしまうし、胸の中にストンと落ちていく感覚がありました。
航平くんと脚本家井上敏樹さんが生み出した紅音也はまさに奇跡の出会いを果たした組み合わせだと思います。ですがこの役を自分のものにするために実はかなり努力をしていらっしゃったのではないかと思っています。今回「平成ジェネレーションズフォーエバー」では「紅音也」という固有名詞が飛び出してきたので、映画の詳細を知らないタサキとしては「まさか紅音也登場か?」と一人客席でわくわくしてしまったこと、ぜひ航平くんにお伝え下さい。

「仮面ライダービルド」で久々に仮面ライダー作品でご一緒した時の武田さんの印象や変化を感じた部分をお聞かせください。
紅音也と猿渡一海は随分違う人物だと思います。ですが、やはり航平くんの持っている「男」としての魅力を下敷きにしたキャラクターでは共通しているのかもしれません。
こちらの役では思いを寄せる女性には冷たくあしらわれ続けていますが、「カシラ」と慕う男たちからは大人気。コメディ的なお芝居をしてもちゃんと熱い「カシラ」の軸はブレず……航平くんの進歩、成長を間近に実感することができました。
が、一方で……幻徳のことを「ひげ」と呼ぶことなど、田崎は随分ビルドでは航平くんを甘やかしましたがその後「アドリブ禁止令」を食らったと聞きました。
そういう部分は変わっていないなぁとも思っています。

本日武田航平ナイトに集まったファンの皆様へメッセージをお願い致します。
仮面ライダーの世界の航平くんを愛して下さってありがとうございます。音也と一海、両方のそして全く違う魅力を存分に楽しんでいってください。そして…、実はどんな役をやっても武田航平の持っている独特の「光沢」は隠すことはできません。その「光沢」を存分に味わってください。

※田崎竜太の崎は立つ崎(たつさき)が正しい表記になります。

「ジオウ&ビルド」製作委員会 (c)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

《超!アニメディア編集部》
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