「ヤマト」にさまざまな“人”の想いと物語を乗せて – 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」の舞台挨拶で語られる愛と軌跡 | 超!アニメディア

「ヤマト」にさまざまな“人”の想いと物語を乗せて – 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」の舞台挨拶で語られる愛と軌跡

現在公開中の『宇宙戦艦ヤマト2202  愛の戦士たち』第六章「回生篇」の上映記念舞台挨拶が新宿ピカデリーにて行われた。登壇者はアベルト・デスラー役の山寺宏一、加藤三郎役の細谷佳正、市瀬美奈役の黒沢ともよ、日下部うらら役 …

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 現在公開中の『宇宙戦艦ヤマト2202  愛の戦士たち』第六章「回生篇」の上映記念舞台挨拶が新宿ピカデリーにて行われた。登壇者はアベルト・デスラー役の山寺宏一、加藤三郎役の細谷佳正、市瀬美奈役の黒沢ともよ、日下部うらら役の小宮有紗、羽原信義監督、シリーズ構成の福井晴敏。MCは桐生美影役の中村繪里子が務めた。

宇宙戦艦ヤマト(左から)福井晴敏、中村繪里子、細谷佳正、山寺宏一、黒沢ともよ、小宮有紗、羽原信義

 登壇者が舞台にそろったところで、まずは、第六章のキーパーソンとなる加藤三郎役の細谷が演じてみての感想を吐露。加藤三郎は遊星爆弾症候群という不治の病に苦しむ一人息子・翼のために「裏切り」を選択してしまったという立場。細谷は三郎の妻・真琴を演じる佐藤利奈の芝居が自然と我が子を思う母の気持ちを表現していたと一言。続けて、自身は人の親になったことがないものの夫婦としての温度差が出て嘘っぽくなってしまうのが嫌だったので、映画などを観ながら役作りをしていったと熱く語った。また、演じるうえで大変だったことについて聞かれた細谷は、三郎が喋るシーンではいつも感情がマックスから始まるので感情の持っていき方が大変だったと答えた。

 六章で活躍する「波動実験艦 銀河」のクルーの一員を演じる黒沢は「衝撃的な価値観を持っている女性たち」と銀河のクルーについて言葉にしつつも、「それが正しい、正義だと思って懸命に生きている女の子たちだと感じた」とコメント。また、黒沢個人としては大好きだと言い続けてきた島大介に指導していただけたことに感謝したい、と溢れる想いを言葉にした。

 本舞台挨拶が『ヤマト』関連のイベント初参加となった小宮は、歴史のある作品に出演できるのは光栄なことだが、なぜ自分が「銀河」のクルーになれたのか、疑問を抱きながら初回の収録に臨んだのだという。これに対して監督は、小宮が『特命戦隊ゴーバスターズ』で素晴らしい発声をしていたこと、ある食事会で小宮と一緒になった際、声優に興味があると聞いていたのでオファーをしたと返答。この言葉を受けて小宮はやりたいと言っていたことが叶って嬉しい、と素直な気持ちを言葉にした。

 デスラー役の山寺は「いつの間にか林原めぐみがたくさん喋っていて驚いた」など笑いを誘いつつ、収録がパートごとに分かれて行われていたという、本作のアフレコ方式について言葉にする。また、エンディング主題歌を歌唱することについては「(オファーをもらったときは)ビックリした」「これまでも数々のアーティストさんが歌われていてプレッシャーを感じた」と振り返る。併せて、「神谷(浩史)くん、小野(大輔)くん、鈴村(健一)くんはきっと『なんで俺じゃないの』と思っているんじゃないかな(笑)」と冗談交じりに話した。

 その後、山寺は会場にてエンディング主題歌を初披露。歌唱後に「ここ数十年でいちばん緊張した」と言っていたが、伸びのある歌声に会場では感動の意を表す大きな拍手が巻き起こっていた。

山寺宏一

 山寺が歌唱したのち黒沢と小宮は、「愛」をテーマにしている『ヤマト2202』にちなんで、「愛を感じた瞬間」について尋ねられる。黒沢は初めて深夜帯に放送されるTVアニメのアフレコに参加したとき、当時、同じ事務所の先輩だった細谷がずっと「大丈夫だから」と緊張を和らげてくれたという、先輩からの「愛」に関するエピソードを披露。続く小宮は『ヤマト』関連の初めての舞台挨拶で緊張していたものの、「ステージ上にいると皆さんがすごくあたたかい目でお話を聞いてくださる。ありがとうございます」と、感謝の言葉を述べつつ、来場者の『ヤマト』愛について言葉にした。

 本イベントで最後の挨拶を務めた山寺は『ヤマト』は最高のスタッフとキャストで作っていると作品への手ごたえを言葉にする。続けて「第六章の冒頭部分は(石塚)運昇さんが演じられています。退艦命令を出す声に感動してしまいました。そして運昇さんの、土方としての最後のセリフは『頼む』だったんです」と先日亡くなった土方竜役の石塚運昇さんのことについて触れる。そして、「これからも頑張れよと言ってくれたと思いますし、これからのヤマトを任せたぞというようにも感じました。その運昇さんに報いるためにも、僕たちは頑張ろうと思いました。その後に演じている楠見(尚己)さんがすばらしい土方さんを演じています」と、思いの丈を言葉にした。

 以前のインタビューで、本イベントにてMCを務めていた中村さんが「ヤマトは人の想いを乗せている場所でもある」とお話されていた。『ヤマト』には、今回登壇したキャストやスタッフはもちろん、石塚運昇さんの想いも乗っているのだと本イベントで感じられた。そんなさまざまな想いを乗せた『ヤマト』の行く末を劇場などで見守っていただきたい。

宇宙戦艦ヤマト

◆『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」
全国35館にて期間限定劇場上映&特別限定版Blu-ray先行販売
デジタルセル版先行配信 2018年11月2日(金)同時スタート!

『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式ホームページ 
yamato2202.net 

『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式 twitter 
@new_yamato_2199

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 2202 製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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