これだけ放送禁止の「ピー」音が入るような作品に関わるなんて – 『Back Street Girls』杉原チカ役の赤尾ひかるが語る作品とアルバム「ゴクドルズミュージック」の魅力【インタビュー】 | 超!アニメディア

これだけ放送禁止の「ピー」音が入るような作品に関わるなんて – 『Back Street Girls』杉原チカ役の赤尾ひかるが語る作品とアルバム「ゴクドルズミュージック」の魅力【インタビュー】

2018年7月3日よりBS11、TOKYO MX、MBSで放送がスタートしたアニメ『Back Street Girls -ゴクドルズ-』。本作は元々は極道だったものの、あることがきっかけで可愛い見た目の女性となってしま …

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 2018年7月3日よりBS11、TOKYO MX、MBSで放送がスタートしたアニメ『Back Street Girls -ゴクドルズ-』。本作は元々は極道だったものの、あることがきっかけで可愛い見た目の女性となってしまった山本健太郎、立花リョウ、杉原和彦がアイドルグループ「ゴクドルズ」として活動することになる、というとんでもないストーリーで展開する仁義なきアイドル渡世コメディである。今回は杉原チカ役の赤尾ひかるにインタビュー。作品のことに加えて、8月29日(水)に発売となるアルバム「ゴクドルミュージック」についてうかがった。

赤尾ひかる杉原チカ役の赤尾ひかる

ラブラブピョンピョン以上でも以下でもない

――赤尾さんが演じられるキャラクターについて紹介をお願いします。

私が演じるチカは本名が杉原和彦、パンチパーマの元気な鉄砲玉として犬金組に貢献していたヤクザです。ただ、ある失敗がきっかけで、全身整形することとなり、可愛い見た目の女性となり兄貴分だった山本健太郎(アイリ)、立花リョウ(マリ)とともにアイドルグループ「ゴクドルズ」として活動することとなります。チカとしてのキャラクター設定資料をいただいたとき、実は「ラブラブピョンピョン」としか書かれていなくて(笑)。だからチカはそれ以上でもそれ以下でもありません。

――アイドルとして活動する前も弟分として可愛がられる立場でしたが、そこはアイドルになってからも変わりない気がしました。

そうですね。あと対応力が実はすごい。作中でも何も考えずにアイドルとしての気持ちを呟いて、極道としての矜持を大切にする兄貴たちに叱られていました。

――確かに、チカはアイドルになったことを喜んでいる節を感じるときがあります。

そうですよね! アイドルとしての活動を楽しんでいそう(笑)。

杉原チカ

――アフレコ現場の様子はいかがですか?

和気あいあいとしていて楽しいです! 皆さんのお芝居が面白いのでアフレコ中は笑わないように気を付けていますが耐えられずに笑っちゃうときがあります。

――杉原和彦が整形する前の男の声を興津さん、整形後のチカとしての声を赤尾さんが演じられています。これは他の作品ではあまりないことだと思いますが、同じ人物を演じるうえでどのようにキャラクターを組み立てていきましたか?

興津さんとは本作で初めての共演だったのですが、同じ役を演じるので「一心同体となって頑張ろう!」と個人的に思っていました。そんな気持ちを抱えながらご挨拶させていただいたら、興津さんのほうからも「一心同体だ」と言ってくださったんです。役に対してどうこうしようという話はあまりしていませんが、きっと興津さんが私に併せてくださっているんだと思います。とてもありがたいです。

――最初から気持ちが一緒だったから変に話し合うこともなかったんですね。

そうかもしれません。私が骨折した際は、隣の席に座っていた興津さんが「お茶飲みますか?」「ペットボトル持ちましょうか?」と言ってくださって。そういう冗談も言えるくらいに良い空気のなかでアフレコができたと思います。

――冗談を言い合えるくらい和やかな雰囲気でアフレコができたんですね。では、ディレクションで言われて印象に残っていることはありますか?

チカを最初に演じたとき「これでいいよ、めっちゃ面白い」と、すぐにOKをいただけたので驚きました。私以外のほとんどの方も同様で、すぐに本番収録のゴーサインが出たんですよ。話が進んでいくと軌道修正するためのディレクションはありましたが、最初がこれほどすんなりいったことはあまりなかったので印象に残っています。

――そうなんですね! それほどすんなり進んでいたとは……。

ギャグアニメだから自分たちが楽しまないと、と思っていたのが良い方向に働いたのかもしれません。まぁ、チカはラブラブピョンピョン以上でも以下でもないのですが……(笑)。「ゴクドルズ」は「怒ってんの?」という曲を作中で歌唱するのですが、アイリが「次の曲は『怒ってんの?』です!」というときにチカは「おこピョン」と言うんですよ(笑)。もうとりあえずピョンと言えばいいと思っているんですきっと。

――なるほど(笑)。そんなアイドルが実際にいたらどう思いますか?

なんだかラクそうです。でも裏ではしごかれていて……大変な面もあるんですよね。

――ちなみに赤尾さんはアイドルってどういう存在だと思っていますか?

いつも可愛くて笑顔。一方で自分から這い上がっていかないと生き残れないという過酷さもあると思っています。「ゴクドルズ」も過酷な修行を経てアイドルになりました。それでも、お客さんの前では笑顔でいます。アイドルはみんな芯の強いパフォーマーなのかなと感じています。

――他のコンテンツでアイドルの役をやることもあるかと思いますが、ご自身がアイドルの役としてイベントに出る際に意識することは?

笑顔は忘れないようにしています。私、ある作品のライブでソロ曲を披露する機会があったのですが、その時は自分では緊張しているつもりは無かったんですけど、ステージに立つ直前になって今までにないくらいに緊張してしまって……。それでもいざ歌ってみたらお客さんが皆さん優しく応援してくださったので、とても心強かったですね。だからお客さんが温かいと自分も盛り上がれるし笑顔になれるということを実感しました。

――「ゴクドルズ」もひょっとしたらそういうファンたちに支えられているかもしれません。

「ゴクドルズ」のファンは濃い人が多いですけどね(笑)。

赤尾ひかる

アルバム「ゴクドルズミュージック」は作品に寄り添った一枚!

――ここまでアニメ本編のことを中心にうかがってきましたが、赤尾さんはアイリ役の貫井柚佳さん・マリ役の前田佳織里さんとともに「ゴクドルズ虹組」としても活動されています。その活動のひとつとして8月29日にはアルバム「ゴクドルミュージック」が発売となりますね。

「ゴクドルミュージック」はOPテーマ曲「ゴクドルミュージック」とEDテーマ曲「星のかたち」、そして作中でも歌ってきた曲を多数収録したアルバムになります。聞き所満載ですよ!

――OPテーマ曲「ゴクドルミュージック」は大石昌良さんがプロデュースされていますね。

これまでの大石さんらしさ満載で、私自身も楽しく歌わせていただきました。またOP映像と併せてみたときは声を出して笑いました。

――どういうところが面白かった?

既視感のある変な昭和っぽい影が踊っていて(笑)。後々あれは監督が踊っていることを知り、より面白さが増しました。


――なるほど(笑)。本曲をプロデュースされている大石さんはレコーディングに立ち会われましたか?

はい。特にフレーズ中のニュアンスなどについてディレクションを頂きました。最初に歌って方向性を決めてからは私のやりたいニュアンスなども採用してくださいました。大石さんはいい意味であまりディレクターさんっぽくなく、収録時も、一緒に楽曲を作っていこうという雰囲気を作ってくださったのでリラックスして歌うことが出来ました。

――こちらもアフレコ同様、いい雰囲気で収録ができたようですね。「ゴクドルミュージック」は3人が出演されているMVが公開されていますがこちらはどのような仕上がりに?

衣装やメイクなど色々と相談しながらMVを収録しました。今回、ツインテールにしているのですが、頭には鎖がついているんですよ。チェーンを垂らしながら踊っているのでその点に注目してほしいです。あと、実は骨折をしていたときだったので、ギブスを付けたまま収録していまして……。

――そうなんですか!?

はい。ギブスは目立たないよう、極道っぽい金色に見えるよう工夫をしています。最終的にはむしろそれが馴染んでいました。

――骨折されているときだったんですね……! それでも収録に臨む赤尾さんのプロ根性に感服です。

ありがとうございます。

――そんなMVのなかで印象に残っているシーンは?

全部です(笑)。

――全部、ですか(笑)。

3人が歌い、踊って極道らしさを表現しているので、全体を通じて注目していただきたいです!


――それなら、全部ですね! 対するEDテーマ曲「星のかたち」は切ない感じの楽曲に仕上がっています。

そうですね。しっかりまとめるエンディング感の溢れる楽曲です。チカちゃんは元々は男性だけれども、女の子の切ない気落ちを歌に込めて歌っています!

――そのほか、アルバムの聞き所について教えてください。

今回のアルバムには原作にも登場する「恋のサカズキ」や「怒ってんの?」などの楽曲が多数収録されています。しかも原作には登場しないフルバージョンの歌詞をジャスミン先生が書き下ろしてくださっているんですよ! アルバム全体を通じてアニメ・原作を感じていただける仕様になっているのが大きな特徴だと思います。あと、作品ではチカがメインとなる回があって、その時に歌う曲がアニメとアルバムでは全然違うものになっているんですよ。

――全然!

ぜひ聞いてみてください! この曲はほぼ繰り返しのメロディーがなく、どんどん変わっていくのが特徴です。哀愁を感じるよう、感情をこめて歌わせていただきました。

――今回のアルバムはアニメや原作と非常にリンクしたものになっていそうですね。

そうですね。アニメと併せて是非楽しんでください。

――「ゴクドルズ虹組」の活動としてはそのほか、アイドルとして成長するべく様々な企画に挑戦する動画が公開されていますね。

これまで経験したことがないことを色々とやらせていただいています。一番の目玉は滝行ですね。

――滝行!

私は骨折していたので残念ながら参加できなかったのですが、二人が修行しているところを見学させていただきました。本当はお作法だけは私も一緒にやろうという話だったのですが、当日、スタッフさんの判断で止めることとなりました。それくらいガチのやつです。二人は炎天下のなかお百度参りをしてから滝行に臨みました。

――そういえば滝行は原作でもやっているシーンがありましたね。

原作でも目が隠れているという描写がありましたが、まさにそんな感じでした。滝に打たれた後の二人の顔は忘れられません。また滝のすごさもきっと忘れません。

――それくらい本気で挑んでいる動画がすでにアップされているのでぜひ皆さんにも見ていただきたいですね。

そうですね。

――「ゴクドルズ虹組」として活動している貫井さん・前田さんとの関係性はいかがですか?

ぬくちゃん(貫井)とは前から知り合いだったのですが、かおちゃん(前田)とは今回が初めての共演でした。でも、2人ともすぐに仲良くなれましたね。アイドルを目指す修行の後に「お疲れ様会」を開催して親睦を深めました(笑)。印象に残っているのは3人でケーキを食べに行ったこと。実は3人ともそんなに甘いものが得意じゃないので、半分くらい食べたところで甘さに耐えきれなくなっちゃったんですよ。

―ーそれなら、なぜケーキを食べに?

えっ、座りたかったからです。

――疲れていたんですね……。

疲れていたんです(笑)。

――そうやって親睦を深めたというのがよく分かりました。

その通りです(笑)。

――本日は色々とお話いただきありがとうございました。最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。

これだけ過激で放送禁止の「ピー」音が入るような作品に関わるのは初めてです。ただ声を出して笑える面白いアニメなので、ぜひ笑いながら見てほしいです。キャラクターがとにかく濃いのでその点にも注目していただければと思います。楽曲にも力が入っていますので、アルバムもぜひ聞いてほしいです! よろしくお願いします!!

赤尾ひかる

【プロフィール】
赤尾ひかる【あかお・ひかる】6月16日生まれ。埼玉県出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演はアニメ『こみっくがーるず』萌田薫子役、『はたらく細胞』血小板2、血小板5役、ゲーム『オンゲキ』星咲あかり役 ほか。

◆ゴクドルズ虹組がオーイシマサヨシの音楽番組 「ニコ生☆音楽王」に出演決定
ゴクドルズ役を務める貫井柚佳(アイリ役)、前田佳織里(マリ役)、赤尾ひかる(チカ役)からなるゴクドルズ虹組が、アルバム「ゴクドルミュージック」の発売日8/29(水)に、オープニング主題歌「ゴクドルミュージック」を楽曲提供したオーイシマサヨシと加藤純一(うんこちゃん)の音楽番組「ニコ生☆音楽王」にゲスト出演決定! 出演後ニコニコ本社イベントスペースにて、ゴクドルズ虹組のCDアルバム購入者を対象とした特典会を開催!

出演日:8 月 29 日(水)19:00〜
番組名:ニコ生☆音楽王
番組サイト:http://live2.nicovideo.jp/watch/lv314221717
場所:池袋 P’PARCO ニコニコ本社 B1F ニコぶくろスタジオ
■特典会概要
日時:8月29日(水)19:45〜
場所:ニコニコ本社 B2F イベントスペース
特典会内容:特典ポスターお渡し会
対象商品: ゴクドルミュージック / ゴクドルズ虹組
■特典会参加方法
8/29(水)11:00〜 ニコニコ本社 B2F ニコニコショップにて対象商品をご購入頂いたお客様に先着で【特典会参加券】を1枚お渡し致します
※特典会は列が途切れ次第終了となります

8月29日(水)発売予定のゴクドルズ虹組の待望のアルバム「ゴクドルミュージック」が予約注文受付中! 先行配信曲のTVアニメ『Back Street Girls -ゴクドルズ-』オープニング主題歌「ゴクドルミュージック」がイチ早くDL出来ます!

ニコ生☆音楽王twitter https://twitter.com/nicomusicking
iTunes:http://po.st/GDmusic_it
レコチョク:http://po.st/GDNIJImusic_re
LINE MUSIC:http://po.st/GDNIJImusic_lm
Apple Music:http://po.st/GDmusic_am
Spotify : https://open.spotify.com/album/3cQJIl1v7C8cQVEUTWn6vP?si=WafiriUHSrKpVtG-L134rA

〈『Back Street Girls -ゴクドルズ-』情報〉
BS11:毎週火曜深夜1時~
TOKYO MX:毎週火曜深夜1時40分~
MBS:毎週火曜深夜3時~

■スタッフ
原作:ジャスミン・ギュ(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:今 千秋
シリーズ構成:山川 進
作画監督:梶谷光春
音響制作:マジックカプセル 
音響監督:明田川仁  
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:犬金企画
■キャスト
山本健太郎/小野大輔、立花リョウ/日野 聡、杉原和彦/興津和幸
アイリ/貫井柚佳、マリ/前田佳織里、チカ/赤尾ひかる
犬金組長/藤原啓治

ゴクドルズ虹組「ゴクドルミュージック」情報
初回限定盤[CD+DVD]:¥3,600+税 / UPCH-29304
通常盤[CD]:¥3,000+税 / UPCH-20493
〈収録内容〉
【CD収録曲】※CD収録内容は[初回限定盤][通常盤]共通
[収録曲]
1.ゴクドルミュージック
2.恋のサカズキ
3.仁義なき恋
4.恋の潰し屋
5.怒ってんの?
6.夢のシマへ
7.宇宙級の愛
8.愛の懲役
9.星のかたち
10.ゴクドルミュージック / ゴクドルズ漢組
11.星のかたち / ゴクドルズ漢組
【DVD】※初回限定盤のみ
・ゴクドルズ虹組の、大石昌良がディレクションで参加したレコーディング、振付レッスン、ジャケット撮影のドキュメント映像を纏めた「虹組伝記」を収録予定。

 公式サイト
http://backstreetgirls-anime.toeiad.co.jp/
公式Twitter  
@inuganekikaku

©ジャスミン・ギュ・講談社/犬金企画

《超!アニメディア編集部》
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