和田琢磨、伊崎龍次郎、藤原祐規らが新たな演出で谷崎潤一郎の耽美な世界を表現――「極上文學 第10弾『春琴抄』」が6月16日から開幕 | 超!アニメディア

和田琢磨、伊崎龍次郎、藤原祐規らが新たな演出で谷崎潤一郎の耽美な世界を表現――「極上文學 第10弾『春琴抄』」が6月16日から開幕

日本文学の上質な世界観を立体的に表現し、“読み師”と“具現師”という独特のスタイルで魅せる朗読演劇として人気の「極上文學」シリーズ。2016年6月からは、東京・全労済ホール/スペース・ゼロと大阪・ビジネスパーク円形ホー …

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 日本文学の上質な世界観を立体的に表現し、“読み師”と“具現師”という独特のスタイルで魅せる朗読演劇として人気の「極上文學」シリーズ。2016年6月からは、東京・全労済ホール/スペース・ゼロと大阪・ビジネスパーク円形ホールで、シリーズ第10弾となる『春琴抄』の公演がスタートする。東京公演の前日、15日には記者会見が行われ、“読み師”を担当する和田琢磨、伊崎龍次郎、藤原祐規、松本祐一、富田翔、足立英昭、鈴木裕斗、桝井賢斗、大高洋夫、川下大洋が登壇した。

 『春琴抄』は近代日本文学を代表する小説家・谷崎潤一郎の名作のひとつ。幼い頃に失明をしながらも三味線の名手となった盲目の美女・春琴と、彼女を一途に思う丁稚・佐助の献身的であり究極の愛を描いた耽美主義の谷崎らしい作品。そんな作品を男性だけで、しかもマルチキャスティング制により、日によって異なる組みあわせで日替わり上演されるのが本作だ。

 はじめて女性役・春琴とその相手・佐助の2役を演じる和田は、「攻める側と攻められる側を演じられるということで、僕にしか表現できないような春琴と佐助を演じたい」とコメント。和田と同じく春琴を演じる伊崎は「女性、というものについて考えた期間でした。公演を見た方がどんな感想を抱くのか楽しみです。しっかりと、春琴として生きたいと思います」と思いを語った。

 女性を演じるにあたっての苦労を聞かれると、和田は「気が抜けると足が開いてしまいます」、伊崎は「歌舞伎や女形の役者さんを参考に勉強しましたし、盲目なので目が見えないことについてもいろいろ考えました。ただ、気を抜いたら素に戻ってしまうので、2時間、気を抜かずに女性らしくやっていきたいです」と意気込みを語ってくれた。

 佐助役の藤原は、「佐助はよくここまで春琴を愛したなと思います。怖かったり気持ち悪かったりするシーンがあるかもしれませんが、究極の愛が伝わるように、そして応援してもらえる2人になったらいいなと思います」と話しつつ、「稽古中、リュウちゃん(伊崎)とのシーンをやっていたときに(利太郎役の)足立くんに『後半、やらしいですね』という感想をもらったのですが、僕としてはやらしくやっているつもりはなかったんです。つまり、見ている人によって見え方や印象が変わります。お客さんがどんな印象を持つかはわからないですが、とにかくまっすぐ演じたいです」とコメント。

 春琴に思いを寄せる利太郎を演じる富田は「昨今、結婚ブームになっているので、そんな気持ちを込めて演じたい」と時事ネタを織り込みつつ、「千秋楽だと思って、全日程やりたいです」と熱い思いをのぞかせた。そんな富田ともにダブルキャストで利太郎を演じる足立も「僕にしか見せられない利太郎を出していきたい」と意気込んだ。

 春琴にかわいがられ、彼女と佐助の関係を知る唯一の存在・“鶯”を演じるのは鈴木、松井、桝井の3名。「足の爪先から髪の毛の一本一本まで、全身全霊を込めて鶯を演じたいです」(桝井)、「鶯という役を自分の中で咀嚼してまっとうしていきたいです。この役は人ではない役なので、(舞台上では)異質な存在として目をひきつけられるような表現をしたいと思います」(鈴木)と意気込みを語るなか、鶯と佐助を演じる松本は「2役演じることによって見えてくる表情や感情があるので、それを見せていきたいです。また、(佐助役を担当する読み師のなかでは)自分が一番、Mっぽいと言われたので、Mっぽさ全開でやりたいです」と笑顔で語った。

 今回で10回目を迎える「極上文學」シリーズ。他の朗読劇や舞台とは一線を画した刺激的な世界を味わってみたい人はぜひ本公演を見てほしい。また新たな世界を体験できるはずだ。

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【公演情報】
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本格文學朗読演劇「極上文學 第10弾『春琴抄』」
演出:キムラ真(ナイスコンプレックス) 脚本:神楽澤小虎(MAG.net) 音楽:橋本啓一
出演:読み師/和田琢磨、伊崎龍次郎、藤原祐規、松本祐一、富田 翔、足立英昭、鈴木裕斗、桝井賢斗、大高洋夫、川下大洋
   具現師/赤眞秀輝(ナイスコンプレックス)、福島悠介、神田友博(ナイスコンプレックス)、濱仲太(ナイスコンプレックス)、太田守信(エムキチビート)
日程:
東京公演(全労済ホール/スペース・ゼロ):2016年6月16日(木)~6月19日(日)
大阪公演(大阪ビジネスパーク円形ホール):2016年6月25日(土)~6月26日(日)

繪:中村明日美子

公式サイト:http://www.gekijooo.net/
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《超!アニメディア編集部》
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