河西健吾がTVアニメ『狐狸之声』でキャラクターソング初挑戦!「聴いた人が恋するように歌ってます…伝わるといいな(笑)」【インタビュー】 | 超!アニメディア

河西健吾がTVアニメ『狐狸之声』でキャラクターソング初挑戦!「聴いた人が恋するように歌ってます…伝わるといいな(笑)」【インタビュー】

音楽業界を舞台にしたTVアニメ『狐狸之声』。歌ウマなネットシンガー・フーリと歌が下手なアイドル歌手・コンチュエのいびつな二人三脚という、単なるアイドルものとは一線を画した本作。今回は「普通の高校生」「人気歌手のゴースト …

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 音楽業界を舞台にしたTVアニメ『狐狸之声』。歌ウマなネットシンガー・フーリと歌が下手なアイドル歌手・コンチュエのいびつな二人三脚という、単なるアイドルものとは一線を画した本作。今回は「普通の高校生」「人気歌手のゴーストシンガー」「アルバイター」「ネットの人気歌手」というさまざまな顔を持つ主人公・フーリ役の河西健吾に、ストーリー、キャラクターの魅力はもちろん、本作で初めて挑戦したキャラクターソングについても語ったインタビューが、「アニメディア11月号」に掲載中。超!アニメディアでは、本誌に掲載できなかった部分を含めたロング版をご紹介する。


――本作は一風変わったアーティストアニメですが、本作の魅力を教えてください。
 原作が中国の作品なので、日本のアニメとはちょっと雰囲気が違う部分がありますね。作中で出てくる「The Rising Star of China」は今、中国で流行っている音楽番組がモデルになっていたり、そういうちょっと日本のアニメでは見られない部分があります。ただ、内容は王道というか、主人公の生い立ち、事件に巻き込まれて……往年の「このあとどうなる!? 待て次回!」みたいな展開もあったり。「中国の作品だからわからないんじゃないか?」みたいなことはまったくなく、収録している我々も「次回どうなるんだろう?」ってはらはらしながら演じています。

――中国を舞台にしてるからこその特徴はありますか?
 まず舞台が歌番組なんですが、これ、一対一で歌のバトル、勝負をして優勝を決めるというものなんですね。そういうのが、日本だとあんまりないものかなと思っていて。『のど自慢』のような、あくまで一般の方がカラオケで歌って~というのはありますけど、この作品では戦うのはプロの子たち。本職の芸能人が音楽でバトルをする、というのは日本では結構新しいんじゃないかなと思います。
 あと、やっぱり名前に関しては、まず「どう読むんだろう?」というところから始まりましたね。名前のアクセントはやっているうちに覚えてはいくんですが、お芝居に熱が入ると間違えてしまうということも多々あったので、日本を舞台にした作品よりは苦労した点としてあります。


――主人公・フーリの魅力を教えてください。
 まず生い立ちが大変な子で、なおかつ騒然とした過去を持っていて……。それでも、歌うこと自体は嫌いではない、「歌」というものを捨てられない子です。だからこそアルバイトをしながらコンチュエのゴーストシンガーをしているんですね。「歌」自体は認められてはいるんですけど、表舞台に立って自分自身が「歌」をやることで、誰かを巻き込んでしまったり、何か不幸なことが起きてしまうんじゃないかと思ってるんです。でも、それでも誰かに歌を聴いてもらいたい。だからこそ「Night Fox」として匿名で活動しているんじゃないかなと思います。魅力はやはり彼の「歌」なのではないかなと思います。

――学生としての彼はいかがですか?
 意外と学校では普通の一学生というか、居眠りをして先生に怒られたり、呼び出されたり……何かに特化したヒーローではないんですよね。普通にみんなと同じ学生。ただ歌を歌うことに対しては少し秀でたものがあるというだけで、彼自身は「普通」なんですよ。ただ、見た目のハンデがあるので、もしかしたら周りからの目は少しキツいものがあるのかもしれないんですけど……。それについてはもう言われ慣れてしまったのかもしれないですね。またもしかしたら、周りが気を使って言わないようにしてくれているとか、単に周りが良い子たちばかりで「そういうのは気にしない」って学風なのかもしれないです。

――パフォーマンスを担当するコンチュエと歌を担当するフーリですが、ふたりの関係性について教えてください。
 出逢って間もない感じではないですし、お互いにお互いの性格を知っていて、遠慮なく罵倒しあったり言い合ったりする間柄ですね。仲がいい、とまでは言わないですけど、今の関係性というものを、なんだかんだフーリは受け入れているように見えます。……いや「それしかないからやっている」というところがあるようにも思うんですよね。言ってしまえば、コンチュエが売れれば自然と歌を披露する機会が増えるわけですし、それによって金銭的な面も潤ってくるかもしれない。売れれば売れるほど歌う場面は増えてくるので、相乗効果でフーリの……利用価値、というのもあれですけど、それも上がってくるのかなと。現状ではお互いに良い関係性を築けているんじゃないかなと思います。
 それに、今後描かれるのですが、コンチュエは歌が歌えない分、それ以外の面ではすごく努力家で、その一面をフーリは見ているんですね。なので、一概に「なんでこいつのために歌わないといけないんだ?」という感じではないんだろうなと思います。そこは今後見ていただければと思います。


――第1話にて、フーリが「コンチュエ」として歌う際に狐面をつけていましたが、あれはフーリなりの切り替えのようなものなのでしょうか?
 彼が「Night Fox」として歌っているときにどうしているのかは描かれていないのでわからないんですが、やっぱり何かあるんでしょうね。仮面をつけることで「フーリじゃないもの」になって歌っているというか、「自分」でなく「コンチュエ」として歌う……というひとつの切り替えとして、あの仮面を付けているのかもしれないですね。

――ちなみに、河西さん個人としては「ゴーストシンガー」についてどう思いますか?
 そうですねぇ……僕個人としては、「歌を歌う」ことで表舞台に出ているのであれば、誰かに歌を代わってもらって売れている……というのはどうなんだろうという思いもありつつ……。これがもし、フーリも表舞台に出ていて、コンチュエは一緒に踊ってるという形なら良いと思うんですよ。シンガーとダンサーのユニットみたいな。ただ、表舞台に出ているのはコンチュエだけですし、歌っているのもコンチュエというていになっているので……ちょっとどうなんだろうなとは思います。この作品だと一切合切「フーリは関わりがない」という形ですからね。


――「LOVE SEASONS」のメインボーカルを務める、幼馴染のチュユンとの関係も気になります。彼女の印象、魅力はどういったところでしょうか。
 同じグループの他の子たちを見ると、わかりやすくキャピキャピしたキャラもいれば、ツンツンしてる子もいるんですけど……。その中で、将来を見据えている、自分が進むべき道はここだというのを、彼女は明確に持っているように感じます。現状に満足せず、努力も怠らないし、だからこそ「LOVE SEASONS」というユニットの中でもひときわ目立つ存在なのかなと思います。

――第1話では、何かに気づいているようなシーンもありますね。
 幼馴染だからこそ何か感じ取る部分があるのかもしれないですし、もしかしたら、第1話の最後に出てきた「SKY」なのかもしれない(笑)。要所要所でチュユンは怪しい反応をするので……。本当に僕らも読み進めながら「これは誰なんだ?」って話をしていました。

――「SKY」の正体については、アフレコ現場でも話題になっていたんですね。
 おおむね「こいつなんじゃないか?」ってアタリはつけるんですけど、話が進むにつれ「え? ここでこいつが出てくるの?」ってこともあったりして……。実際に答えが提示されるまで推理してました。最初は誰も知らない状態ではじまったので(笑)。

――「SKY」の正体が気になるところですね。今後の注目ポイントを教えてください。
 木村昴くんが声を担当しているジャンヤオというキャラです。一見チャラそうで、いろんなところで「うちの事務所こない?」って声をかけまくっている彼。彼はこのあといろんな話数でも登場するんですけど……最初は「彼がSKYなのでは?」って疑ってしまうくらい、要所要所で登場して、フーリの手助けをしてくれます。本当にいろんな場面があるので、ちょっと注目して見ていてほしいキャラクターですね。

――コンチュエの曲『禁断の恋』ですが、歌ってみていかがでしたか?
 実はあの曲、僕としてはキーがちょっと高いんですよね。ただ「コンチュエが歌っている曲」なので、僕の歌いやすいキーで歌ってしまうと「コンチュエの曲」ではなくなってしまう。実際に収録したとき、原曲の他に半音下げて歌ったりもしたんですが……結局高めのキーのものになりました。また、「コンチュエの曲」ではあるのですが、歌詞は闇の中でもがくフーリの現状を歌っています。サビの部分の歌い上げはいい感じになっていると思うので、聞いていただけるとうれしいです。

――「コンチュエとして歌う」ポイントはどういったところでしょうか?
 コンチュエは女性人気が高いアイドルで、見た目もそうですが、女性に対してやさしい。彼自身がそういう方向で売っているので、女性に対してに恋愛要素、聴いた人たちがコンチュエに恋をしてしまうように歌わせていただいています。……それが伝わるといいなぁ(笑)。

――ではもし、「フーリとして」歌うならどう歌いたいですか?
 フーリ自身は、まだ恋愛に対する想いが出ていないんですよね。おいおい幼なじみのチュユンともしかしたら……みたいなことがあったりするかもですけど。フーリが歌うとしたら、今、フーリという人物は「歌っていない」という設定なので、表舞台に立っているチュユンとの『禁断の恋』として歌えるのかもしれないですね。

――最後に、読者へ向けてメッセージをお願いいたします。
 本作にて初めてキャラクターソングを歌わせていただきました。お話自体は1話15分くらいと、日本のアニメからすると「短いんじゃないの?」と思われるかもしれないんですが、その1話1話がとても濃いものになっています。なおかつ、毎回「次はどうなるんだろう?」とすごくハラハラする終わり方で、毎話毎話気になるような展開が目白押しでお送りさせていただいております。ぜひとも最後まで、お願いいたします。

 

〈TVアニメ狐狸之声』情報〉
TOKYO MX 毎週(月) 25時10分~25時25分
AT-X 毎週(金)22時30分~22時45分
※リピート:毎週(月)14:30/毎週(木)6:30
BS12 トゥエルビ 毎週(水) 26時00分~26時15分
また、中国の動画配信サイトiQIYIでも、中国語版の同時配信が開始します。
【狐狸之声 配信情報(中国)】
iQIYI 毎週(月)0時~配信開始(日本時間)

【イントロダクション】
歌ウマなキツネ面ゴーストシンガーと
歌ヘタなアイドルが芸能界頂点を目指す!

顔を隠してゴーストシンガーをするフーリ。
顔は良いが歌はからっきしのアイドル、コンチュエ。
2人はいがみ合いながらも、ライバルたちと競い合いながら芸能界の階段を上っていく。

【スタッフ】
監督:於地紘仁
シリーズ構成:成田良美
キャラクターデザイン:つなきあき
プロップデザイン:西村理恵
美術設定:志和史織(KUSANAGI)
美術監督:山根左帆(KUSANAGI)
色彩設計:松森より子
撮影監督:松崎信也、中野遼太郎
編集:瀬川三智(REAL-T)
音楽:野崎美波
音響監督:菊田浩巳
音響効果:石野貴久(ちゅらサウンド)
音響制作:タバック
OPテーマ: LoveDesire「COME:BACK Stage!」
企画:劉向東
プロデューサー:多藝尊元、山口聰
アニメーションプロデューサー:漆山淳
映像ディレクター:椿井寛司
アニメーション制作:ゆめ太カンパニー

【キャスト】
フーリ:河西健吾
コンチュエ:菅沼久義
ジーホティエン:日野聡
チュユン:香里有佐
キム社長:速水奨
ホンイェ:元吉有希子
シュアル:前田玲奈
ユシン:青木志貴
ジャンヤオ:木村昴

【CD発売情報】
■OPテーマ「COME:BACK Stage!」
LoveDesire
9月5日発売のMiniAlbum「Sugar&Spice」に収録
Sugar盤 CD / TKCA-74701 / 1,800円
Spice盤 CD / TKCA-74702 / 1,800円(各税別)
発売・販売元:徳間ジャパンコミュニケーションズ

TVアニメ狐狸之声』公式サイト

http://kitsune-no-koe.com/

TVアニメ狐狸之声』公式Twitter
@kitsune2018

©IQIYI/VOICE OF FOX

《超!アニメディア編集部》
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