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塚田拓郎監督が語るTVアニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の楽しみ方「5人が抱える恋の葛藤は、観る人もずっと気になると思う」【インタビュー】

2019/8/8


 文学部に所属する5人の女子高生たちの、性に振り回される青春を描く岡⽥麿⾥×絵本奈央による新⻘春群像劇『荒ぶる季節の⼄⼥どもよ。』が好評放送中。塚田拓郎監督のインタビューが、「アニメディア8月号」に掲載中。超!アニメディアでは、本誌に入りきらなかった部分を含めたロング版をご紹介する。


――原作マンガの魅力を教えてください。

 少年マンガ誌に連載されていますが、少女マンガチック。イケてない5人の少女たちの瑞々しい青春ものですが、恋愛の美しさよりも精いっぱい生きている結果としてのこっけいさやみじめさが魅力的。そこに原作者の岡田さんが生み出したセリフのパワーや強さによって、キャラクターひとりひとりを引き立たせているのがすごく面白いと思いました。話が進むにつれて5人が葛藤し、心の暗部的なところまで入ってくる。大人から見ると些細な問題も多いですが、葛藤する5人が直面する生々しさは大人の僕も共感する部分があります。

――アニメ化で心がけていることは?

 1話でも「セックス」という言葉を使ったり、和紗の幼なじみの男の子・典元泉くんの自慰シーンが登場したりと、性的に際どいところを扱っています。でも、本作で描きたいのはエロスでなく、和紗たちが性的なものに対して右往左往し、じたばたする姿。重苦しく悩んで暗くなるのではなく、ライトに、コミカルに見せようと意識しています。

――では演出面で工夫している部分は?

 映像表現として、原作マンガのアイデアや雰囲気を大事にしたいと考えて、リアルさやディテールを突き詰める絵づくりはしていません。キャラクターデザインはシンプルで少ない線の数に、背景も淡い色使いにしています。そうした部分は少女マンガのイメージに近く少年マンガのアプローチとは違うところです。エロスを描く作品では服のシワなどで肉感を強調する手法もありますが、本作ではそちらの方向には行かない形で見せたい意識があります。男性・女性、両方に観てほしい気持ちもあるので、試行錯誤しながら作っているところです。

――アニメオリジナルのエピソードはあるのですか?

 原作マンガは、岡田麿里さんのシナリオをもとにマンガ家の絵本奈央さんが絵的な部分で自分のアイデアをふくらませて描いたもの。アニメも同じシナリオを使っています。密度が濃いシナリオなので、アニメオリジナルのエピソードを加える隙はありません。むしろ、アニメの物語は、時間的な問題で、エピソードを再編集したり、圧縮したり割愛したりするなどの調整をした形になっています。ただ、1話のラストで「パチンコ・揚げ饅頭・チンアナゴ、電車が和紗の股間に向かって走っていく」などのカットで性的な描写をバカらしく表現するなど、映像演出として、マンガよりも強調した表現になっている部分もあります。あくまで演出でイメージをふくらませているレベルなので、オリジナルエピソードの展開ではありません。基本的には、再編集での調整と、その整合性をとるためにエピソードの入れ違いがあるくらいでしょうか。

――コミックス1巻の半分でアニメの1話分くらい?

 そんな感じです。コミックスには4話収録されていて、マンガの1話がアニメ1話のAパート、マンガの2話がアニメ1話のBパートという感じ。コミックス1巻でアニメ2話分くらいになります。

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