【インタビュー前編】中川翔子とTECHNOBOYSが『魔法陣グルグル』EDテーマでコラボ!「幼いころからの呪いが、やっと解けるみたいな(笑)」 | 超!アニメディア

【インタビュー前編】中川翔子とTECHNOBOYSが『魔法陣グルグル』EDテーマでコラボ!「幼いころからの呪いが、やっと解けるみたいな(笑)」

放送中のTVアニメ『魔法陣グルグル』のEDテーマ「Magical Circle」を11月15日にリリースしたTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.中川翔子。その制作秘話を聞いたインタビ …

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 放送中のTVアニメ『魔法陣グルグル』のEDテーマ「Magical Circle」を11月15日にリリースしたTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.中川翔子。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア12月号』に掲載されている。非常に盛り上がったインタビューから、記事内でお届けしきれなかった部分も含めた全文を、「超!アニメディア」では前後編にわたってご紹介する。

ーー中川さんは、子供のころから『魔法陣グルグル』が大好きだったそうですね。

中川 はい。『グルグル』を好きになったのは、隣のクラスの木村さんが、漫画を貸してくれたことがきっかけです。その木村さんとは今も仲が良くて、今回もすごく喜んでくれました。幼少期から『グルグル』の漫画を読んでアニメを見て、画集やムック本を見ながら毎日模写して。雨の日の帰りには傘を持って、公園で魔法陣を書いていたほどです。夏休みに『グルグル』の映画があったんですけど、祖父が友だちも一緒に映画館へ連れて行ってくれたりとか。『グルグル』の思い出は、私の人生を構成するとても良い思い出ばかりです。

ーーそんなグルグルのEDを歌うことになったわけですが。

中川 まさかの3回目のTVアニメ化で、1期はいちファンとして1話から実況をしたりしていたんですけど、あるときランティスさんからご連絡をいただいて。最初にみなさんとランティスさんで会議をしたときは、“魔法陣で召喚された私たち”みたいな感じで、夢のなかにいるようでした。『グルグル』の3度目のアニメ化の最後の曲になるということで、「ククリちゃんのキャラソンみたいにしましょう!」と、すぐに決まりましたよね。

ーー中川さんをボーカルにというアイデアは、TECHNOBOYSさんから?

松井 いろいろ可能性を探っている中で、もし可能であればお願いしたいけど、という感じで。

石川 実は、真っ先にお名前は挙がっていたんです。ただレーベルが違うので、難しいんじゃないかと思っていて。

中川 そうだったんですね。でもSonyの中でも私って、浮気者というか、けっこうお出かけが多い人なので(笑)。

ーー中川さんがこんなに作品のファンだったことは、ご存じだったんですか?

石川 それは知らなかったですよ。

フジムラ 一緒にやることになって知って。

ーーそれを引き当てたと。

中川 私にとっては幼いころからの呪いが、やっと解けるみたいな(笑)。時を超えて、全部が繋がって意味をなした感覚です。

松井 呪いって(笑)。でもこれだけ好きとおっしゃってくださっている中川さんの受け皿である僕らは、最初にアニメ化された時にはあまりアニメを見ていなかった世代なので、逆に素直に取り組めたかもしれませんね。前のアニメのときの曲がこうだったからこうしようとか、変な邪念がなくて。純粋に、今回のために曲を作ろうという気持ちになれました。

ーー打ち合わせでは、どんなお話を?

中川 『グルグル』のイメージについて聞かれたんですけど、初期のシュールな感じとか、ククリちゃんの懐かしい思い出とか、ワクワクしてかわいくて、でもかわいいだけじゃなく毒があって。勇者さまが大好きで、果てしない冒険があって、チョコレートが大好きで……とか。そういう、ファンとして述べたことが、全部歌詞に入れ込んであったのでビックリしました。いちばんドキドキしたのは、最後の“ぜんぶつないだらひとつになった”というところですね。『グルグル』の歴史と私のなかでの思い出と、すべてがひとつにつながった感じがあって。しかもタイトルが「Magical Circle」で、ドンピシャじゃないですか! もう、死ぬまで歌い続けます!

松井 そこまで言っていただけるのは、本当に嬉しいですね。

ーーそのドンピシャの「Magical Circle」というタイトルは、「魔法陣」を英語にしたものですよね。

松井 『魔法陣グルグル』は、英語だと『Magical Circle GURUGURU』で。“25周年の作品のタイトルを曲名にしてもよいものか?”と最初は迷っていたんですけど、曲ができた瞬間迷いが吹っ切れて「これで行こう!」って。それくらい自信のある曲で、ずっと『グルグル』が好きだった人も新しく好きになった人も、みんな楽しんでくれる曲になった自負があります。

ーー曲はどんな感じで作っていったのですか?

フジムラ いつものように僕と石川でプロデュースして、曲をこうしてああしてというのがあり、それでメロが出来て、最後に松井が歌詞を書くという流れで。それで、打ち合わせの次の日に作ったんでしょ?

石川 3時間で。

中川 ええ〜!

松井 『グルグル』を読み直したり、中川さんの言葉をまとめていただいたものを読み返したりして思ったのは、ひねらないほうがいいなということ。最初に聴いたときは正直「これ、本当に石川くんが書いたの?」と思ったくらい曲が素直で。いつもなら、ちょっと小難しいことをやるんですけど、今回はそれが一切なくて、凄くポップで素直な世界だなと。中川さんの素直な思いがあって、そこに素直な曲ができたら、歌詞もひねらずに素直に形にしたほうがいいなと思って。

石川 素直なメロディーになったのは、直前に中川さんと直接お会いしたからですよ。素直な思いを伝えていただいたので、自然とメロディーもそうなりました。

中川 ありがとうございます。いちグルグルファンとして聴いたときも、一瞬で「ククリちゃんだ!」って見える感じがすごくあって。ククリちゃんがニコニコしている絵が想像できました。

石川 じつは、ちょっと転調しているんですけど、あまり転調した感じはなかったでしょ?

中川 そうですね。

石川 「転調しました!」という感触があったほうが、ポップミュージックとしては派手で良いんですけど、この曲は和声展開をして自然に転調させているんです。

松井 転調って普通は階段を上がるイメージですけど、これは横に広がるイメージの転調だなと思いますね。『グルグル』には、よく森を抜けて崖に出たときに広大な景色が広がるシーンがあるんですけど、そのイメージですね。

中川 なるほど。それもすごく分かります。

<4人が語る制作秘話はまだまだ終わらない! 後編はこちら

(取材・文=榑林史章)

◆プロフィール
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.中川翔子【テクノボーイズ パルクラフト グリーンファンド フィーチャリングなかがわしょうこ】
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND は、1994年に結成した、石川智久、フジムラトヲル、松井洋平の3人組テクノユニット。『賭ケグルイ』や『おそ松さん』などのアニメや上坂すみれの楽曲などを手掛けている。中川翔子は、元祖オタクアイドルとして活躍し、アニメ『天元突破グレンラガン』のOPテーマ「空色デイズ」など多くのアニソンをリリースした。声優としても活動している。また、近年ではドラマ・舞台などに出演して、女優としても活躍の場を広げている。

 

<シングル「Magical Circle」情報>
発売中
ランティス
通常盤:1,512円
表題曲のほかに、カップリングには『グルグル』の最初のアニメ化の際にEDテーマだった、奥井亜紀の「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」をTECHNOBOYS のアレンジで再レコーディング。また上坂すみれを迎えた、中原めいこの「ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット」のカバーも収録している。

通常盤BOOKLET_omote_1016_out

《超!アニメディア編集部》
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