【インタビュー】「僕にとってのヒーローは勧善懲悪を越えた存在」- 『映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』に出演する声優・高木渉にインタビュー! | 超!アニメディア

【インタビュー】「僕にとってのヒーローは勧善懲悪を越えた存在」- 『映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』に出演する声優・高木渉にインタビュー!

スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなどをはじめとするスーパーヒーローのチーム「ジャスティス・リーグ」。彼らの活躍が描かれた映画やコミックスは多数あるが、この度、日本が誇る超低予算アニメ“鷹の爪”とタッグを組んだ …

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 スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなどをはじめとするスーパーヒーローのチーム「ジャスティス・リーグ」。彼らの活躍が描かれた映画やコミックスは多数あるが、この度、日本が誇る超低予算アニメ“鷹の爪”とタッグを組んだ映画が公開されることとなった。タイトルは『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』。2017年10月21日(土)に公開される本映画は、まさに格差コラボレーションというべき日米タッグで、何が起きるのか計り知れない作品である。

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 そこで超! アニメディアでは、スーパーヒーローを演じる3人の声優にインタビュー。第一回目となる今回は、半分機械で半分人間、「ジャスティス・リーグ」の頭脳とも呼べるサイボーグ役を演じる高木渉さんにインタビューを敢行。作品の見どころや自身のヒーロー像などについてお話いただいた。

dsc_1128サイボーグ役を演じる高木渉さん

――本日はよろしくお願いします。まず、高木さんが今回演じられるサイボーグがどのようなキャラクターなのか教えてください。

サイボーグは2017年11月より日本で公開される映画『ジャスティス・リーグ』に登場するスーパーヒーローです。バットマンやスーパーマンほど皆さんに馴染みがないかもしれませんが、剛腕なうえハッキングなどのデジタル戦術も得意とする、欠点がほとんどないヒーローですね。

――そんなサイボーグ役のオファーをもらったとき、どのような思いを抱きましたか?

びっくりしました。数多いる役者さんのなかで僕がサイボーグを演らせてもらえるなんて本当に光栄なことです。鷹の爪団って今ではもう“ブランド”じゃないですか。その一員になれただけでも本当に嬉しいです。

――確かに、今や「鷹の爪」はブランドの一つと言っても過言ではない作品ですね。ただ、「鷹の爪」は映画『ジャスティス・リーグ』とは全く世界観の異なる作品だと思います。そんな世界観でサイボーグを演じるにあたり、役作りはどのようにしていきましたか?

「鷹の爪」の世界でどのようにサイボーグを演じればよいのかは、監督のFROGMANさんと相談しながら決めていきました。

――FROGMAN監督とやりとりしながらキャラクターを作っていった。

そうですね。二人で模索しながら「鷹の爪」でのサイボーグを作っていきました。

――監督とのやりとりの中で最も印象に残っているエピソードは?

映画の予算がなくなって簡単な絵になったシーンでのディレクションが印象に残っています。

――本作では演出や作中で行われる宣伝などによって予算が増減し、その変化がわかる「バジェットゲージ」が設けられていますが、それが減少したときのシーンですよね。あのシーンは何と言いますか……衝撃的でしたが、どのようなディレクションがあったのでしょうか?

あのシーンでは、スーパーマンやワンダーウーマンは作画だけでなく、キャラクターも崩壊するじゃないですか。ただ僕は寡黙なサイボーグらしく、絵が崩れても淡々と演じようと思っていたんです。そうしたら、FROGMANさんから「ここはもっと遊んでもらっていいです」とディレクションを受けまして。「もっとキャラクターを崩していいんだ」と驚きましたね。

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――確かに原案がある作品で、「キャラクターを崩しても」というディレクションはなかなかないような気がします。ただ、それも「鷹の爪」なら許せる、不思議な魅力があります。

そうなんですよ。「鷹の爪」は、本当にそこまでやっちゃっていいのかと思う場面が多いですよね(笑)。今作でもギリギリセーフなのか、アウトなのかわからないくらいの時事ネタが入っていますし。それでも深刻な雰囲気になったりはせず、むしろ笑い飛ばせる。それが「鷹の爪」の魅力なのかなと思います。

――他作品などのパロディもたくさんあり、見ている私のほうがハラハラしました(笑)

本当にね(笑)。最後の方なんてエンターテイメントですよ。まさかバットマンが乗る車があんなことになるとは……。FROGMANさんの発想はとても面白い。本編を観ているとちょいちょい話が脱線するといいますか、それに乗っかって本線がわからなくなることもあるんですが(笑)、馬鹿馬鹿しくふざけているようで最終的にはストーリーが一本の筋になっている。それに、感動するような良いことを言うこともあるじゃないですか。そのギャップがまた「鷹の爪」の魅力なのかなと思います。

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――本作について色々とお話いただき、ありがとうございます! 先ほどからお話のなかにも上がっていますが、本作は「ジャスティス・リーグ」のヒーローが「鷹の爪」の世界で活躍するお話です。もし、高木さんがヒーローになるとすれば、どういうヒーローになりたいですか?

僕にとってのヒーローは、誰かを助けることができる存在かな。僕は悪を“倒す”というのがヒーローだとは思っていないんですよ。なぜなら、悪とされている側にも、悪なりの正義や戦う理由があると思うので。そういう意味では何が善で何が悪かは分からない。だから、善悪の判断ではなくて、人に手を差し伸べられる人がヒーローなのかなと思います。

――立場がどうであれ、誰かを助けられるような人がヒーロー?

僕がヒーローになるならそういう存在でありたいですね。僕の心はまだまだ黒いですから(笑)、もう少し人を助けられるような余裕を持てる人になりたいです。

――高木さんの演技や声に助けられたという人は決して少なくないと思います。

「高木さんの声が聞こえると元気が出ます」というファンレターをいただくことがあるのですが、そういうのを見ると人の役に立てたような気がして本当にうれしいです。落ち込んでいる人を元気にする手助けになるかもしれない、“声優”は素敵な職業だなと思いますね。

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――私も高木さんの声に勇気づけられてきました。一ファンなので今日もずっと緊張しています。

緊張はないでしょ、ただのオジサンだよ(笑)。

――いえいえ! 憧れの人を前にするとやはり緊張します……。先ほどはどのようなヒーローになりたいかというお話を伺いましたが、もしヒーローのように特殊な力を使えるとすれば、どのような能力がほしいですか?

空を飛んだり、時間を戻したり……。あとは透明になる力とかあったらいいな。なんか生活が楽になりそうな能力ばかり思い浮かぶなぁ(笑)。でも、こういう能力は弱点がないと慢心しちゃいそう。時間の制約とか……。

――透明人間だと服を脱がないとなれないとか?

そうそう! 服を脱いでいるうちに見つかるとちょっと恥ずかしいみたいな! 下手したら逮捕されてしまうかもしれない、そういう特殊能力だと面白みがありますよね。こういった話は夢があっていいですね。飲みながら話ししたら楽しい飲み会になるだろうな(笑)。

――飲み会だとすごくいいアイデアが生まれるか、笑いに走るかのどちらかになってしまいそうです(笑)。このたびはいろいろとお話いただき、ありがとうございました。最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。

本作は映画のなかで資金を募っていく、しかも映画の進行次第で予算が増減していくという「鷹の爪」ならではの映画です。画面の横に常に表示されているゲージを見ながら、下がった時と上がった時の絵のギャップに注目ですね。多くの方に劇場に来ていただけないと公開期間中に線画だけになってしまうかもしれません(笑)。「鷹の爪」の面白いエッセンスがふんだんに入った最後まで飽きない内容になっていますので、ぜひ観に来てくださいね。

――本作のテーマは「予算は計画的に」ですからね(笑)。ありがとうございました!

■プロフィール
高木渉【たかぎわたる】 7月25日生まれ。千葉県出身。アーツビジョン所属。主な出演は『名探偵コナン』小嶋元太役・高木渉役、『機動戦士ガンダムUC』アルベルト・ビスト役、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』虹村億泰など。dsc_1096

<『DC スーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』情報>
10月21日(土)公開

◆STORY
2017年、東京。なぜかシェアハウスに住むジョーカーとハーレイ・クインを訪ねる男、ペンギン。彼らの目的は鷹の爪団だった。彼らの仲間、天才博士レオナルドが開発した秘密兵器を奪い、汚くお金を稼ぎ、その資金で映画を作ろうとしていたのだ。 映画の主人公は、兵器で身長600メートルに巨大化されたシン・入社員!!無駄な動きが多いシン・入社員が暴れ始めたら街は壊滅する。ジョーカーたちを追ってきたスーパーマンやワンダーウーマンなどが所属するスーパーヒーローチームのジャスティス・リーグと共闘して戦うことになった鷹の爪団。しかし、ジャスティス・リーグの派手なアクションシーンは、途端にバジェットゲージが蒸発し、画面が雑になる問題が発生!このままでは、ジョーカーたちを倒せない。こうなったらジャスティス・リーグの仲間たちから離れアメリカにいるあの金持ちで暗いヒーローに資金援助してもらおう!そう、バットマンだ!果たして気難しいバットマンの説得は成功するのか?日和見なDXファイターや新キャラ“吉田ジャスティス・リーグ”も交えて物語はクライマックスを迎える。予算の都合で途中で終わり、次回作に持ち越してしまうのか、巨大シン・入社員は撃退できるのか?ハリウッドのDCスーパーヒーローズと日本でも独自路線を行く鷹の爪の史上空前のプロジェクトが今、始まる!!

監督・脚本・原案:FROGMAN

キャスト:山田孝之 知英/安田顕

鈴村健一 松本梨香 浪川大輔 高木渉 中井和哉 岩田光央 内田彩 犬山イヌコ 金田朋子 大塚明夫 KenKen オカダ・カズチカ DOTAMAほか

タイトルコール:大塚明夫

映像制作: DLE

協力:白組  GONZO 

製作: 「DC スーパーヒーローズ vs 鷹の爪団」製作委員会

配給:ワーナー・ブラザース映画

宣伝: KICCORIT/ウフル/DROP./フラッグ

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《超!アニメディア編集部》
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