中国資本や定額映像配信サービスの参入で迎えるアニメ業界の大転換を読み解く! 書籍『誰がこれからのアニメをつくるのか?』発売へ | 超!アニメディア

中国資本や定額映像配信サービスの参入で迎えるアニメ業界の大転換を読み解く! 書籍『誰がこれからのアニメをつくるのか?』発売へ

星海社から書籍『誰がこれからのアニメをつくるのか?』(著:数土直志)が2017年3月24日に発売された。  著者の数土直志氏はアニメーションを中心に国内外のエンタテイメント産業に関する取材や報道を行うジャーナリスト。2 …

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 星海社から書籍『誰がこれからのアニメをつくるのか?』(著:数土直志)が2017年3月24日に発売された。

 著者の数土直志氏はアニメーションを中心に国内外のエンタテイメント産業に関する取材や報道を行うジャーナリスト。2002年にアニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」を設立。その後、2009年にはアニメーションビジネス情報の「アニメ!アニメ!ビズ」を立ち上げ、編集長を務めてきた(現在は独立)。

 そんな数土氏の執筆した本書は、アニメの「ビジネス」についての未来予測レポートとも言える一冊で、20年ぶりの訪れるだろうというアニメ業界の大転換について取り上げている。

「製作委員会を立ち上げてお金を集め、深夜にテレビ放送し、DVD・ブルーレイを売って回収する」。本書によると、この20年の間、日本のアニメ業界を発展させてきたこのビジネスモデルが大きな転換点を迎えているという。変化のきっかけをつくったのは、潤沢な資金を惜しみなく投入する中国、そして、Amazon・Netflixをはじめとした、定額映像配信サービス企業だという。

 中国資本といえば、日中共同制作のTVアニメ『霊剣山』シリーズが現在放送中であることや、中国の動画サイト「哔哩哔哩(ビリビリ)」が製作委員会に名前を連ねることも増えてきていることからも、その影響力を伺うこともできるだろう。また、一時は首都圏と地方での“アニメ放送格差”なども提起されていたが、現在ではAmazonプライムといった月額定額制での“見放題”サービスも増えており、2016年に開局したインターネットTV局・AbemaTVでは、地上波よりも先にアニメを放送する作品も現れていることなどからもアニメ作品のインターネット配信はますます重要視されていることがわかる。

 そういったアニメ業界の現状を、本書ではどのように紐解き、未来を予測していくのか。アニメファンであれば一読したい本となっている。

<商品概要>
■誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命
著者:数土直志
定価:900円(税別)
ISBN:978-4-06-138611-2
発売日:2017年3月24日
サイズ:新書判

■星海社による新刊ページ
http://www.seikaisha.co.jp/information/2017/03/15-post-tagaanime.html

《超!アニメディア編集部》
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