劇場アニメ『BLAME!』シボ役の花澤香菜&監督らスタッフ陣が登壇し、シボ祭を開催! | 超!アニメディア

劇場アニメ『BLAME!』シボ役の花澤香菜&監督らスタッフ陣が登壇し、シボ祭を開催!

現在公開中の劇場アニメ『BLAME!』が5月27日に、新宿ピカデリーでシボ役の花澤香菜、瀬下寛之(監督)、吉平“Tady”直弘(副監督)、 岩浪美和音響監督を迎えての“シボ祭”を開催した。そのオフィシャルレポートが到着 …

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 現在公開中の劇場アニメ『BLAME!』が5月27日に、新宿ピカデリーでシボ役の花澤香菜、瀬下寛之(監督)、吉平“Tady”直弘(副監督)、 岩浪美和音響監督を迎えての“シボ祭”を開催した。そのオフィシャルレポートが到着したのでお届けする。

公開2週目ながら、超満員で迎えた本日の舞台挨拶! 本作のイベントでは初となるシボ役の花澤香菜さんが「みなさん、シボ祭り へようこそ! みなさん、シボは好きですか?」と客席に問いかけると、観客からは大きな拍手と歓声がおきた。また本日、白い ドレスを着て登場した花澤さんを岩浪音響監督らが「一輪の白百合のよう」と絶賛するも、「さっきまでクリオネとかウミウシと か言ってたくせに(笑」」と反撃する花澤さんの姿に、会場は大爆笑する明るい雰囲気のトークイベントとなった。

――シボ役について

花澤:(シボはゾンビから、210 センチ、手と)本当にいろんな形に変わっていくので、どんな距離感でどう喋るか想像しづらかっ たです。でも原作があったおかげでイメージができて助かりました。原作にショートカットの研究者時代の彼女が出てい て、あの漫画の中のあの人の声でおしゃべりするように意識しました。「うー、うー」ってうなり声はどうしようか? といろいろ試しました(笑)。「手」になったことないですしね(笑) (※岩浪音響監督のリクエストでゾンビのシボの声を「キリイ…(笑)」と実演! 会場は笑いに包まれる)

――画のない状態のプレスコで収録したことについて

花澤:(画がないので)ここまで自由にしていいんだなぁ? という感じでした。

瀬下監督:基本、プレスコ用の台本があって、そこにト書きが山のようにあるんです。それと僕らの説明だけでやっていただくけ ど画がないので、役者さんの想像力に頼っている部分が多いです。

花澤:でも、監督からはすごくたくさん説明していただけました!

岩浪音響監督:普段、セリフの間尺が決まっているけど、画がない分、自由に演じられるからね。

花澤:自由にできました。言い回しや間の取り方も自由で楽しかったです。

岩浪音響監督:(本編の)会話のテンポも、収録時のテンポを拾って作ってます。

吉平副監督:生の演技の息づかいも含めて、映像に入れています。意外と、ゾンビの時の方がセリフ多かったですよね(笑)。

瀬下監督:(最初のゾンビ状態を)「腐れシボ」って呼んでました。

――花澤さんのシボについて。アニメーター、スタッフたちの評判は?

瀬下監督:人気あるに決まってます!

吉平副監督:(花澤版シボに対する)愛があり過ぎて…ゾンビなのに、いろいろ動いたり(笑)。

瀬下監督:少しでもかわいくしようというアニメーターの愛があふれてますね。カメラアングルとかでも。

――好きなシボのシーンについて

瀬下監督:僕は、接続してアクセスするシーン。上にわざわざ乗るところがいい(笑)。設定では、歩く感じじゃなかったけど吉 平副監督が「監督、歩かせていいですか?」っって言ってきた。

吉平副監督:いちいち降りるってカッコ悪いので、モデルウォークして上らせるようにしました(笑)。

瀬下監督:モデルウォークするのが見たくて「いいよ」って言いました。

岩浪音響監督:(ゾンビのシボの)この顔を見て誰も花澤香菜を想像しないでしょうね…。

花澤:(霧亥による)最初の扱いは酷い!

瀬下監督:「昭和のテレビの治し方!」って言ってます(笑)。基本、そういうところは一切、ツッコまない。放置のアニメです から、ツッコむことなく「長かったわ」って始まる。

花澤:最初に画がついてたら、ツッコミたくなってました。プレスコでよかったかも(笑)。

瀬下監督:この腐れシボが接続するときは、ハードSF感を思い切り出しました。スタイリッシュさ前面に出したグラフィックで。

――シボの胸の描写について

瀬下監督:柔らかいんです。アニメの中でもゆれてます。これは弐瓶先生の最初の設定の指定で「パイリアルエンジン」仕様って なってます!

花澤:柔らかくてよかったです…(苦笑)。

――シボのライティングについて

吉平副監督:青い海のようなシーンがありますが、非現実感を出したくて、より実在感があるような、ないような半幽霊のような ことやりたくて、色彩、トレス線、髪のなびき方など非現実的なライトになっています。上からライトが当たってい るようで、実は下からとか。

岩浪音響監督:絶対に実写でできない、ありえないライティングですね。

吉平副監督:顔の半分だけ明るくて半分が影になっているのは、この後、シボは何をしたいのかがわかんない――その二面性を “TWO FACES”で表してます。

――手だけのシボについて (※花澤、岩波音響監督のリクエストで再び「手」のシボを実演!)

吉平副監督:この「手」シボの動きは、虫みたいな雰囲気も残しつつ、リアルなロボットの動きも取り入れてます。

瀬下監督:ある映画の有名なキャラのオマージュが動きに入ってます。

吉平副監督:バレリーナの手の動きもモデルにしてます。

瀬下監督:シボは、意外と重要なことをやってるんで。あえてわからないようにしてることがいっぱい仕込んであります。

吉平副監督:ラストの霧亥とのお別れシーンに秘密があります(笑)。監督にも言ってない演出もまだいっぱいあります。

瀬下監督:僕もまだスタッフにも言ってないことが、まるで自主製作映画のようにいっぱい入ってます(笑)。

――最後に一言ずつメッセージを!

岩浪音響監督:今回、音のいい映画館で展開してます。映画館はいずれなくなるかもしれません。本屋、CDショップ、テキスト、 音…その次は映像ですから、シャレにならない。でも、映画館で映画を見る文化、娯楽を残したいでし。映画館で しか体験できない音を聴かせたいと思いました。全ての映画館でいい音を響かせて、映画館で見ないとクリエイタ ーが作ったものが体験しえない娯楽を作りたいと思ってます。今回の作品は、その試金石とも言えるもので、ドル ビーアトモスで作らせていただき、個人的にはアニメーションの音響革命の第一歩だと思ってます!

花澤:作っているスタッフさんのワクワク感――「ここに、こういうのを入れて…」「どうだ!」ってスタッフさん同士でもわか らないことがたくさんあったり、遊び心たくさん入ってて素敵な作品で、そんな作品に関われたことが嬉しいです。

吉平副監督:今回の作品は、「劇場公開」ということを重く受け止めて作ってます。劇場でどんな感動あるか? それを意識し て、監督にもまだ伝えてないいろんな演出があり、宝箱のような作品になってます。何度も見てもらっても、物語は もちろん、ひとりひとりの登場人物を追いかけても、「なぜその時、そうしたか?」がわかる演出をしてます。

瀬下監督:映画を観終わった満席のお客様の前で、自分たちの作品の話を一緒にできるって、幸せです。こういうこと続けさせて いただけてるのは応援してくださるみなさんのおかげです。

<劇場アニメ『BLAME!』情報> 
大ヒット上映中!
配給:クロックワークス (105分) 
【あらすじ】 
テクノロジーが暴走した未来。 
人類の希望は孤独な旅人に託された―― 
過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。 
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。 
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。 
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。 
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

『BLAME!』公式サイト 
http://www.blame.jp

(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

 

《超!アニメディア編集部》
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