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【インタビュー】ジャニーズWESTのサービス精神と『炎の転校生』の熱さが混ざり合うことで起きる化学変化 -『炎の転校生REBORN』李闘士男監督が語る作品の見どころとは

2017/11/3


 1983年から1985年まで『週刊少年サンデー』にて連載していたマンガ『炎の転校生』。本作は、主人公の滝沢昇が転校を繰り返し、行く先々で事件を解決していくという熱血アクション・コメディで、今なお多くのファンから愛される作品だ。そんな『炎の転校生』が、ジャニーズWESTの主演により『炎の転校生REBORN』としてリブート。Netflixのオリジナルドラマとして、2017年11月10日(金)より世界190カ国で全8話が配信される。

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 今回は配信を記念して、『炎の転校生REBORN』で監督を務める李闘士男にインタビューを敢行。収録時のエピソードや作品の見どころについておうかがいした。

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――本日は『炎の転校生REBORN』の魅力について、収録時のエピソードなども交えておうかがいできればと思います。早速ですが、今回のドラマは原作がありつつも、オリジナルストーリーで展開していきます。原作とはストーリーが異なる本ドラマをどのように組み立てていったのでしょうか?

本来、マンガ原作のある作品ではまず“見てくれ”が大事だと思うんです。

――“見てくれ”でしょうか?

つまりは原作のキャラクターをいかに再現しているかどうか、ということです。似ていないとやっぱりファンの方々は納得できないと思うんですよね。ただ、今回のドラマはオリジナルストーリーで、登場するキャラクターもドラマならではなんです。そのうえで原作ファンも原作を知らない方も納得できるものにしなくてはいけない。

それなら『炎の転校生』の熱さ・馬鹿馬鹿しさ・真っすぐさというエッセンスと、ジャニーズWESTが持つ徹底的に人を楽しませようとするサービス精神が混ざり合えば、みんなが納得できるものになるのでは、と思ったんですよ。

――なるほど。では、以前に手掛けられたマンガ原作の実写映画『デトロイト・メタル・シティ』と今回の『炎の転校生REBORN』は収録方法や進め方なども異なる?

『デトロイト・メタル・シティ』のときは“原作”というゴールのようなものがありましたが、今回は設定もオリジナルなので、それがない。そこが異なる点であり、難しかった点です。ただ、共通して意識していた部分もありました。それは、コメディにおいて私が一番大事だと思っている“葛藤”という点です。

――“葛藤”とはどのような?

『デトロイド・メタル・シティ』は主人公の根岸崇一くんがポップでオシャレな音楽を好んでいるのに、メタルの才能があって、それでブレイクしている。そういう“葛藤”がありました。コメディではこの“葛藤”が面白さを生むと考えています。本作もコメディなので、当然その“葛藤”を意識しました。ただ、今回はドラマの設定がそもそもなかったので、キャラクター自身の“葛藤”というよりも、見ている側と演じている側の“葛藤”を起こせないかと考えたんですよね。

――例えばドラマのなかのキャラクターは「間違っていない!」と思って突き進んでいても、見ている側は「それ、間違っているから」と思っている、といった感じでしょうか?

そうですね。「そっちいっちゃダメだろ……」「その発言はヤバいんじゃない?」などという捻じれが生まれるよう意識しました。

――今のお話はスッと入ってきました。というのも私は本作をツッコミながら見ていたので(笑)。

その見方は正しいです。そういうことなんですよね。「それ違うやん」、「なんでそうなるの」と、画面にツッコミながら見るのが本作では正しい。「ここはどういうツッコミが正解なのか」というコメンタリー作品を作りたいくらいです(笑)。

――そのコメンタリーは面白そうです(笑)。今回のドラマの“葛藤”は演じている側と見ている側の捻じれによって生まれるものなんですね。

ジャニーズWESTのメンバーはその考えをしっかり汲み取ってくれました。あのグループじゃないとここまでの作品にはできなかったんじゃないかと思います。

――これまでのお話をうかがっていて、今回のドラマは『炎の転校生』とジャニーズWESTさんが交わることによって起きる化学変化が魅力の作品なのだと感じました。では、登場するメインキャラクターの7人もジャニーズWESTさんを意識して考えたのでしょうか?

そうですね。各プロデューサーや脚本の方々と一緒に手探りで考えていきました。本人に寄せたほうがいい、全然違うほうがいいなどを話し合って、クランクインするまでには大体固まっていたかな。

――そうなると、神山さんはきっと本人に寄せたキャラクターではなさそうです。

でも、弱虫で泣き虫、子供っぽくて甘ったれた発言の多いあの役を演じることを「おいしい役ですね、これ」と言ってましたよ(笑)。他のメンバーも「おいしいなぁ」と悔しがっていました。……笑い話になってしまいましたが、彼らは自分をカッコよく見てもらうよりも、いかにみんなに喜んでもらうかということを一番に考えているんですよ。それがジャニーズWESTというメンバーの魅力であり、すごさだと感じています。

――私も今回の作品を拝見して、ジャニーズWESTの皆さんを応援したくなりました。

でしょ? あと、彼らの魅力という点では運動神経や勘のよさも際立っていました。ドラマのなかにはアクションシーンもいくつかあったのですが、覚えるのがとにかく早い。もうちょっと複雑なアクションにしておけばよかったと思ったくらいです(笑)。本当に彼らはエンターテイナーなんですよ。

――色々と作品やジャニーズWESTさんの魅力についてうかがってきましたが、監督のなかで特にお気に入りのシーンはどこでしょうか?

僕は第一話の重岡くんと川島海荷さんの保健室でのワンシーンが好きです。あんなに“バチバチやれ”と台本には書いていなかったのですが、やってくれましたね(笑)。ああいうシーンはテンションを上げてから落とさないと、キャラクターのくだらなさが出ない。台本を裏切ってくれたあのシーンは印象に残っています。

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――台本を裏切るというのはアドリブということ?

そのシーンで想定していた以上の表現をするという意味と捉えているので、アドリブのようなものかな? そういう意味では中間くんのツッコミも台本を裏切ってくれました。声が低いこと、そしてスマートな関西弁がハマって、途中から中間くんをツッコミ係にしたくらいです。でも、僕が一番収録中に笑ったのは第2話での中間くんと濵田くんのやり取りかな。

――ゾンビが登場するあの話ですよね。

そうです。中間くんが「あれはゾンビのZや!」と言って、濵田くんが「ゾンビのZ!?」と応えるセリフがあるのですが、濵田くんは恐らく収録中にその意味がピンときていなかったんでしょうね。ちょっと不思議な演技プランでそのセリフを言ったんです。なので、リテイクも考えたのですが、面白いからそのままOKテイクにしました(笑)。

――そうなんですね(笑)。

実はこういうシーンが今回のドラマには結構あって、本人たちが思わず笑ってしまったシーンなどもそのままOKテイクにしています。濵田くんや重岡くんは芝居中によく笑っていましたね。7話は特にバラエティ的な撮り方をしていて、「笑ってもOK」という空気になっていたので、よく笑っていた気がします。逆に5話の時代劇の話はドラマっぽく撮りました。撮影の仕方を話によって変えているのも本作のこだわりですね。

_dsc5775第5話「炎のタイムスリップ!!」のワンシーン

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_amu6233第7話「炎の大運動会!!」のワンシーン

――こだわりという点では、『炎の転校生』で主人公の滝沢昇などが使う国電パンチがドラマに登場します。あれも恐らくこだわりのひとつですよね。

映像化するのが難しかったですが、『炎の転校生』といえば出さないといけないと思ったので、要所要所で使わせていただきました。

――原作者の島本先生はそういった原作のエッセンスを入れていただけたのが嬉しいとおっしゃられていました。

島本先生からはシナリオを見ていただいたときに、「全体的に上品だからもう少し劇画調にしたほうが『炎の転校生』っぽいかも」というアドバイスをいただきました。例えば、人が登場するシーンは「サクサクサク」ではなく、「ザザザザー」という感じのほうがいいと先生が手書きで説明してくださったんです。

このアドバイスのおかげで、ドラマ内に日本のマンガでよく使われるオノマトペの演出を出すことを思いつき、日本のコミック感を表現することができました。今回は海外にも配信される作品なので、なんとか日本のコミック感を出したいと思っていました。その答えを導いてくれた先生に感謝しています。

ーー確かに「ザザザザー」といったオノマトペの演出がドラマ内に出てきますね。あれ、すごく「コミックっぽいな」と思っていたんです。

まんまと私の手の平で踊らされてしまいましたね(笑)。

――そのようです(笑)。先ほど世界に配信されるというお話がありましたが、今回のドラマはNetflixで配信されるものです。監督は普段からNetflixのような動画サービスを利用されていますか?

利用しています。子供の英語の練習にピッタリなんですよね。子供には英語の映画ならどんどん見てもいいと伝えています。

――そういう見方もあるんですね! なるほど。

私自身も映画をたくさん見るようになりましたよ。私はことしの1月に亡くなられた松方弘樹さんが好きだったんです。だから、亡くなられたとき、自分で「松方弘樹特集」を組んで松方さんが出演されている作品を見返しました。

ーー色々な見方ができるのもNetflixの魅力なんですね。本日は貴重なお話をしていただきありがとうございました! 最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

『炎の転校生REBORN』には理屈としては無茶苦茶なシーンも出てきます。例えば校長が人形なんてありえないですよね(笑)。でもありえないことをやるほうが、エンターテイメントは楽しいと思うんです。だから、理屈ではおかしくても、まずは世界観を受け入れてほしいです。そのうえでツッコミながら見てください(笑)。

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■作品あらすじ
かつて「炎の転校生」と呼ばれた一人の男がいた……。その名は「滝沢 昇」。伝説の男・滝沢が時を経て校長となり、ある目的のため設立させた謎のエリート校『種火学園』。そこに現れた7人の転校生。偶然にも7人全員、下の名前が『駆(カケル)』だった。彼らには全国の問題がある学校に転校生として忍び込み、学校を内部から改善する極秘ミッションが与えられる。No.1『炎の転校生』を目指し、7人の駆たちの熱血学園バトルが始まる!

■プロフィール
李闘士男(りーとしお)。演出家兼ドラマ・映画監督。『デトロイト・メタル・シティ』『幕末高校生』『アゲイン!!』ほか数々の作品で監督を務める。

■作品概要
作品 : Netflix オリジナルドラマ「炎の転校生REBORN」(英題:Blazing Transfer Students)

配信:2017年11月10日(金)、Netflixにて全世界配信

主演:ジャニーズ WEST(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望)

エピソード:全8話

原作:島本和彦『炎の転校生』(小学館「少年サンデーコミックス」刊)

監督:李闘士男

脚本:川邊優子ほか

音楽:佐橋俊彦

J Storm Presents In Association with NETFLIX OFFICECRESCENDO Production

「炎の転校生REBORN」公式サイト 
www.tenkousei-netflix.jp

(C) Kazuhiko Shimamoto, SHOGAKUKAN/ J Storm Inc.

 

 



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